2012.05.30 (Wed)
消費増税をめぐる小沢、野田会談平行線で終わる
たとえ、会談が平行線に終わったとしても、今回の小沢、野田会談はとても意義のあるものだったと思う。なぜなら、官僚のパペットの首相と1時間半も話し合ったということは、野田氏に小沢氏の考えを十分に聞いてもらえたことを意味するからだ。
会談後に野田氏が、「1時間半にわたってかなり率直な天下国家の議論をした。きょうの会談を反すうしながら考える。」と述べたとおり、これまで、官僚や前原、岡田などの反小沢派の意見しか聞いていなかった野田氏にも、今回の会談で小沢氏と議論したことをじっくりと考える機会を与えることができたことはよかったと思う。
民主党内に100人以上の派閥をかかえる小沢氏に対して、野田氏は、消費増税法案の成立にむけての協力を求めたが、小沢氏は、「国民に大きな税負担をさせる前に政権としてやることがあるのではないか。」と延べ、民主党が増税前にやることとして、次の3つを主張した。
1.国の仕組みを中央集権から地方主権に変える。
2.政権交代で訴えた社会保障改革を実現する。
3.デフレ経済から脱却し、日本経済を立て直す。
小沢氏の発言を100%支持したい。今の野田政権がやっていることは、自民党とほとんど変わらず、増税によって社会保障がどのように改革されるのか、政治家や官僚はどのような痛みを分け合うのかを全く議論しないまま、増税だけを国民に訴えている。そんな政府の方針に国民が納得するはずはない。おそらく、社会保障改革とは言葉ばかりで、実際は改悪になるので、語らないのだろうが、それでは、全くお話にならない。
小沢氏から袖にされた一方で、これまで、自民党に秋波を送ってきた野田政権が、小沢氏と会談したことで、自民党からは、「二股をかけている」と批判が相次いだ。批判するほうもするほうだが、小沢氏の説得に失敗した野田政権は、今回の会談によって、増税法案の成立からますます遠のいてしまったという印象だ。
さて、今晩9時から小沢氏がテレビ出演するのでお見逃しないように。
Ozawa Ichio Website
【TV出演のご案内】
本日、30日(水)NHK「ニュースウォッチ9」 に小沢一郎代議士が生出演いたします。
■放送日 : 5月30日(水)
■放送時間 : 21:00~
■放送局 :NHK
■番組名 : ニュースウォッチ9
■聞き手 :大越キャスター・井上キャスター
■主な内容 :野田首相との会談内容について
社会保障と税の一体改革、消費増税について 今後の政治行動について等
■番組HP :ニュースウォッチ9
ぜひ、ご覧下さい。
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2012.04.03 (Tue)
民主党を離党すべきは野田総理
自民党はもともと消費税増税に賛成していた党なので、賛成に回るはずだが、民主党を解散させるために、小沢一郎氏を切り、いつ解散するかを明確にしないと、賛成に回らないとしている。
世論調査などでは、民主党よりも自民党の支持率が高いので、今解散したら、民主党はまちがいなく政権を奪われるだろう。
恐らく、野田は(菅も)、財務省から、消費税を増税するなら、総理にしてやるといわれたのだろう。だから、官僚との約束どおり、消費税を上げるために必死になっている。もし、消費税を上げられなければ、総理の地位も危うくなる。民意ではなく、官僚の意思で首相になった野田が所属する民主党は、もともと政権を握って4年間は消費増税の議論をしないと国民と約束したのだ。だから、今、増税の議論をしていることからして、すでに国民を裏切ったことになるわけだ。本来なら政治家として、何よりも国民との約束を守るのが筋なのだが、国民よりも官僚との約束を守ろうと必死になっている野田が、見苦しい。
野田は、そんなに消費税を上げたければ、民主党を離党して自民党に行けばいいノダ。今、民主党を辞任すべきは、国民との約束を大切にして、消費増税法案に反対する民主党議員ではなく、野田総理、ヲマエだ!
民主党役職辞任29人に 野田総理らは慰留の考え(ANNニュース12/04/03)
消費税の増税法案に反対して、民主党の小沢元代表のグループの議員29人が新たに党の役職の辞表を提出しました。野田総理大臣らは辞表を受理せず、慰留していく方針です。
民主党・樽床幹事長代行:「これまで野田総理、輿石幹事長こういう体制を皆で支えてきたわけですから、これからも皆で支えていきたいと個人的には強く願っている」
消費税の増税法案が閣議決定されたことに反発して、すでに野田内閣の政務3役4人が辞表を提出しています。今回、鈴木幹事長代理ら29人が加わり、辞表を提出したのは合わせて33人に上ります。野田総理らは受理せず、慰留していく方針です。しかし、消費税の増税法案は衆議院でも民主党から53人が反対に回れば否決されるため、野党の協力が得られるか見えない現状では衆議院の通過も厳しい情勢になっています。
2012.03.31 (Sat)
政治生命を賭けて消費税増税に反対する小沢グループの政治家を応援したい
当然のことだ。これまでに何度も書いているが、政権交代が実現した理由の一つは、国民が消費税を増税しようとしていた自民党よりも、増税については、4年間は議論さえしないと約束した民主党を選んだからだ。それがわかっているから、小沢派の議員16人は、増税法案が可決しないように政治生命を賭けて反対しているのだ。
辞表を提出した政務官計4人、民主幹部2人、政調10人は次の通り。
副大臣、政務官計4人は、は黄川田徹総務副大臣、森ゆうこ文部科学副大臣、牧義夫厚生労働副大臣、主浜了総務政務官。民主幹部は、鈴木克昌幹事長代理と樋高剛総括副幹事長。民主党の政策調査会メンバーは副会長の階猛、中村哲治、松崎哲久、横山北斗各氏と、会長補佐の石山敬貴、大谷啓、笠原多見子、木内孝胤、菅川洋、友近聡朗各氏。
小沢派議員が行動を起こす前に、同じく増税に反対する国民新党の亀井代表が、「国民新党は、国民との約束を破るようなことはできない。」との理由で連立解消を主張したが、自見郵政改革・金融担当大臣や下地幹事長を初めとする離脱に慎重で残留を求める議員との間で亀裂が広がり、事実上の分裂状態となっている。
官僚からの利権を受け取るよりも、国民の利益のために増税に反対するこれらの議員をこれからも応援していきたい。メタボドジョウは、増税は国民のためなどと抜かしているが、増税によって、どのような利益が国民にあるのか具体的な説明もせずに、そんなこと言われても全く説得力がないのだ。少なくとも、高給取りである官僚らの給与も下げずに(8%下げると言われているが、その前に給与が上がったので、意味が無い)国民だけに負担を強いることは絶対にあってはならない。