2019.04.29 (Mon)
給与を増やしたかったら、今の政党に入れてはいけない
武田邦彦氏のお話は、信じられるものもあれば、信じられないものもある。だいたい、50%くらいは本当で50%くらいは無視してもいいことが多い。でも、今回は、といっても、2年前のお話だが、なかなかいいことをおっしゃられていると思う。
要点をまとめると、次のようになる。
ある経済学者が日本は民主主義なのに、社会格差がありすぎると言っていたが、自分も全く同じ意見だ。選挙があるんだから、現在の政党など、選んではいけない。本来は、社長の給料が3,000万円、一般社員の給料は1,000万円であるべきなのに、現在の政党は、社長が1億円、社員が400万円でいいと思っている。衆院議員の給与は約1億円、参院議員は5000万円だ。これだけの収入格差があるのに、国民は政府、経済専門家、メディアなどに騙されているので、現実に何が起こっているのかわからない。これらの職業の平均給与は、1650万円くらいなので、これらの人たちが400万円の社員の給料を上げようとは思わない。今の政治家は自分のことしか考えていない。だから、まずは政治を変えて、一般の国民の収入をもっと上げなくてはならない。そうすれば、今のように高収入の社長や政治家だけでなく、みんながお金を使うようになり、貯金よりも借金が増え、国が潤うようになる。結果的に社会が明るくなる。
さて、日本は今年10連休のゴールデンウィークを迎えているそうだが、政治家の海外遠征もかなり盛んなようだ。今日、安倍首相がカナダのトゥルドー首相と会って、記者会見をした。トゥルドー首相は、日本との友好を強調していたが、彼にとっては、一番大切なのは、米国に次ぐ第二の貿易国である中国だ。最近では、中国に輸出するはずのカナダ産のキャノーラ油が、汚染されているという理由で中国から輸入禁止を通達されたそうだ。これを今度は、日本に輸出する予定らしい。キャノ-ラ油は遺伝子組み換えで作られた植物油だが、オイルの場合、たとえ、その製品が遺伝子組み換え製品で作られたものであっても、遺伝子組み換えの表示はいらないそうだ。キャノーラ油について詳しく知りたい方は、まずは下記のサイトをご参考に。
危険!市販キャノーラ油は「悪魔の油」。直ちに使うのをやめるべき理由。
2012.05.18 (Fri)
福島第一原発4号機の危険性に関する議論
東電もやっと重い腰を上げて、4号機原子炉建屋の耐震性を確認する調査を始めたそうだが、やることなすこと全てが遅すぎる。なぜ、4号機崩壊の危機は、すでに事故が起きた去年の3月に海外の原発関連識者が指摘し、去年の10月には、元GM原発技術者のアーニー・ガンダーセン氏がヴィデオで訴えた。
#福島 原発事故:核燃料プール倒壊火災で18.7万人死亡想定:米国立研究所
それなのに、電気料金の値上げを意識してかどうかはわからないが、今頃耐震性を確認する調査を始めるなんて、いかにも殿様商売の東電らしい。今頃調査しても、今日の強風で崩壊してしまったら、後の祭りだ。国民が不安を抱きながら毎日暮らしているのをまるで他人事のように見てみぬふりをしてきた今の政府と東電に、原発の管理をこれ以上まかせることはできない。
これまで脱原発有識者として知られてきた武田邦彦氏が、最近は、4号機のプールが危険だということに対して、その根拠が学問的に示されていないことを理由に懐疑的な様子を見せている。
4号機の燃料プールの計算・・・危険か安全かを科学のレベルで議論しよう!
つまり若干の放射性物質が出る可能性もあるが、「すべてが終わり」というような状態とは全く違う。だから問題は1時間3トンの水を4号機のプールに入れることができるかということだが、2011年3月20日、つまり事故直後に消防車が4号機に注いだ水が1時間80トンだったから、その20分の1以下の水量だから、十分過ぎるほどで、水の蒸発はほとんど無く4号機のプールから放射性物質が大量にでることはないことがわかる。蒸気の計算に20倍の甘いところがあっても大丈夫ということになる。
また、プールが崩壊して燃料棒が4号機の床に落下してもその上から水をかければ良いので、これも同じである。従って、4号機のプールが破壊して燃料棒が落下しても、プールは破壊せずに水だけが抜けても、若干の消防車が駆けつければ冷やすことができる。燃料同士がバインドされていないので、大規模な臨界に達することもない。
・・・・・・・・・
このような計算をすると、「4号機が危ない」ということにならないのだが、計算が複雑だから私が間違っているかも知れない。読者の方のチェックを期待します。
あまり、計算のことはわからないが、武田氏の場合、原発や放射能の専門家ではないので、燃料棒についても、水中から出たときに増加する放射性物質の量や、落下したときに爆発する可能性のあることなども触れていない。
『阿修羅』の記事にあったコメントによると、燃料は集合体が約1330本、未使用燃料棒が約265本、燃料棒本数にして約35万1000本だ。燃料棒は直径約1cm長さ4mだからウラン(比重19.05)と被覆管合わせた1本当たり重量は約7kgくらいだろう。総燃料重量は約2460トンになるそうだ。これだけの燃料が落下して爆発しないという保障は全くないし、落下しても水をかければOKなどという武田氏の主張はとうてい受け入れがたい。
先日の小出裕章氏がNYで講演した際、4号機のプールが崩壊すると広島原爆の5000倍の放射能が放出されると述べられていた。若干の放射性物質が出る可能性があるなどととても科学のレベルからも程遠く、寝言のようなことを言っている武田氏は、原子力村に再び寝返ったのかもしれない。
2012.01.05 (Thu)
原発事故「収束宣言」が波紋
原子力村と共謀する大手報道各社による世論調査の結果は発表されていないが、ネット上の調査では、政府の「収束宣言」に対して、9割以上が「妥当ではない」と答えており、きわめて厳しい見方をしている。Yahoo!が行った「意識調査」では、「現時点での『収束宣言』は妥当?」という問いに対して、調査最終日の12月26日までに36143票が寄せられ、そのうち91%(32880票)が「妥当ではない」と回答。「妥当」(7%、2424票)「わからない」(3%、839票)を圧倒的に上回った。
以下、政府の「収束宣言」について、専門家が意見を述べた動画や社説などを集めてみた。原発推進派で有名な池田信夫大先生が、いかにクレイジーな原発推進派のご意見をお持ちであるかをことごとく証明する動画もあるでよ。
『週刊朝日UST劇場スペシャル』
「福島原発事故『収束宣言』大嘘の皮を剥ぐ」
ゲスト:広瀬隆(動画)
12/25 たかじんのそこまでやって委員会 武田邦彦
Tags : 福島第一原発事故 |
野田佳彦 |
収束宣言 |
波紋 |
反発 |
武田邦彦 |
田中龍作 |
上杉隆 |
池田信夫 |
2011.12.01 (Thu)
田中優氏の『希望の食を学ぶ』講演
意外だったのが、講演で田中氏が、汚染されている食物は意外と少なく、普通の水道水ならまず心配はいらないとかなり楽観的に語っていたこと。これが本当なら、食品の放射能汚染に不安を抱いている国民はどれだけ救われることか。
耳に心地よい声と語り口、やさしい言葉、日本の未来に肯定的な田中氏の発言を聞いて、安心される方も多いと思う。この講演のタイトルにあるように、希望を持てる放射能汚染されていない食品を選ぶのに役立つだろう。問題は、田中氏をどこまで信じていいのかということだ。田中氏を信じてここで言われている安全な野菜を選んだとしても、病気になったときは、田中氏を訴えることはできない。やはり、食品の放射能汚染度を自分でチェックするなど、自分の健康は、自分で守るしかない。
2011希望の食を学ぶ 第1部
以下、『Walking Shoes』というブログが、田中氏の講演の内容をまとめられていたので、転載させていただく。
Tags : 田中優 |
希望の食を学ぶ |
講演 |
YouTube |
外部被曝 |
内部被曝 |
武田邦彦 |
放射能測定表示 |
ナショナル麻生 |
閉店 |
2011.09.14 (Wed)
小さなお子さんがいらっしゃるご両親へ(アロエに関する重要な追記あり)
特に小さなお子さんのいらっしゃるご両親にとって、毎日子供が被爆しないか気が気じゃない日々を過ごされていることと思う。政府・東電が情報を隠匿しているので、いまだに事故の原因究明はまったく進んでいない。また、放射能汚染情報も信用できない。自分が住んでいる空気がどのくらい汚染されているのか、また、毎日買って食べている食品がどのくらい汚染されているのかまったく検討がつかずに、不安とストレスに悩まされていることだろう。
情報は自分でネットやクチコミなどで仕入れるしかないと思うけど、SNSなどに参加して集めるのもいいかもしれない。たとえば、「No Radiation Save Kids 放射能から子どもを守る情報交換」には、小さなお子さんのいるお母さんやお父さんが参加しているので、お子さんの健康に関するいろいろな情報が入る。
児玉龍彦教授も専門的な情報から、一般的な情報まで役立つ情報を下さっている。ただ、私が疑問に思うのは、本当に除染したくらいで、確実に放射能が減り、そこに人が住むことができるようになるのだろうかということだ。ただの気休めのためだけの除染なら費用も莫大にかかるそうだし、しないほうがいい。
児玉教授も下の動画で語られているが、やはりまずは政府が正しい情報を国民に伝え、国民が議論する。そして、国民が除染が必要で有効であると判断したら、東電の費用で除染するべきだ。税金は除染に投入するべきではないと思う。
児玉龍彦さんの緊急記者会見(8.12)ダイジェスト1/2(メッセージ)
児玉龍彦さんの緊急記者会見(8.12)ダイジェスト2/2(質疑応答)
ビデオニュース・ドットコムさんが、新たな提言を含む児玉龍彦さんの記者会見をフルで無料放送してくれています。
--------------------------------------
ビデオニュース・ドットコム
↓ プレスクラブ/無料放送中
「現行制度では子供や妊婦を被曝から守ることができない
注目の児玉龍彦東京大学教授が記者会見」(約1時間10分)
http://www.videonews.com/press-club/0804/002020.php
--------------------------------------
記者会見/2011年08月12日
東京大学
先端科学技術研究センター教授 / アイソトープ総合センター長
児玉龍彦さん
児玉教授は、スピーチがとてもお上手だ。本人は自然にやっていらっしゃるのだろうが、表情の作り方や間の取り方が天才的なせいか。怒っているかと思うと、人懐こく笑い、そして、涙をためながら長い間を置く。むずかしいお話でも、飽きずに聞けるし、心に伝わってくる。
放射線情報や食品の最新情報に関しては、武田邦彦教授がいつも最新情報を発信されているので、こちらもお見逃しなく。
お母さんが子供を守るための武器(1) 暫定基準値は危険
福島原発事故が起こってから、地方交付税と関係があるのかも知れませんが、本来なら市民を守る立場の自治体が、それまで市民を放射線被曝から守ってきたさまざまな法律や前提に違反して、「被曝は大したことはない」というキャンペーンを続けています。
今回、取り上げるのは「放射性物質の海洋投棄」というこれもまた破天荒な決定をした横浜市を取り上げます。横浜市は将来の日本の宝である児童の給食に汚染された牛肉を出し、「汚染されていたことは確かだが、児童に影響はない」として謝罪もしていない自治体です。
横浜市が最近、大きな税金を使って作った「広報よこはま 放射線特集」に放射線の解説を載せましたが、その内容は「いかにして市民を被曝させるか」という内容を持ち、「どうせ、市民は法律も科学も知らない」という前提に立っているように見えます。おそらく裏の目的は「経済とお金」にあると思いますが、横浜に長く住んでいた私にとっては耐え難いことです。
(後略)
Tags : 児玉龍彦 |
武田邦彦 |
ビデオニュース・ドットコム |
アロエ |
抗癌成分 |
2011.09.07 (Wed)
武田邦彦氏の「汚染された農作物は流通させるべきではない」という主張を支持する
考えた末、結局、今日は、9月4日に「たかじんのそこまで言って委員会」でたくさんの非難を浴びた武田先生の発言について書くことにした。
910 by yukigafuru
もともと原発推進派だった武田先生。3.11の事故が起こってから最初の頃は、なんとなくまだ原発を推進しているような発言が多かったけど、最近はすっかり脱原発派になってきており、言っていることもまともになってきた。
このテレビを見た東北の農家から武田先生への抗議が殺到したそうだ。でも、武田先生は間違ったことを一言も言っていない。東北の農家は放射能を含んだ農産物を出荷するべきではなかった。政府は牛や豚や鳥もそうだが、放射能汚染しているのを知りつつ、東電の賠償金を一銭でも安くするために出荷させた。
国民の健康を考えたら、とてもできることではない。今のような大惨事が起きたときは、経済よりも国民の命を優先するべきだ。5年後、10年後に癌で苦しむ国民を見殺しにするつもりか。東北の農家は東電が賠償金を払うことで損害から保護できる。その農家に支払う賠償金が惜しいからといって、子供たちに、放射能汚染した野菜や肉を知らず知らずのうちに食べさせてはいけない。子供たちは大人に比べて5倍感受性が高く被曝しやすいのだから。
武田先生は、この後、ブログに「良心的な農家とは?」という文章をアップした。
良心的な農家は、法律で禁止されている農薬を含んだ作物を出荷するだろうか? 良心的な農家は危険な農薬を含んだ作物を「安全だ」と言って出荷するだろうか?
良心的な農家は、禁止されていない農薬でもできるだけ少なくし、自分が作った作物を食べる人に害を与えないようにと心を砕いてきた。まして子供の給食に農薬を含んだ作物を食べさせようとはしないだろう。それが私が今まで考えていた「良心的な農家」だ。さらに進んで無農薬野菜を推進していた農家の方もおられた。
また、中国の野菜などに日本では使われていない農薬が含まれていたとき、多くの人は中国を強く非難した。でも、それは他国のことであり、もしイヤなら日本に輸入するときに検査をすればよい問題もあった。
・・・・・・
今まで日本の農作物には原則として「放射性物質」は含まれていないかった。だから、農家は農薬や食品添加物には敏感だったが、東電から飛んできた放射性物質に不意を突かれたことは理解できる。
でも、日本の法律は「1年1ミリシーベルト」という限界を決めており、特に子供は「感度3倍、被曝3倍」で10倍ぐらい注意してあげなければならない。
日本政府が出した「暫定基準値」は1年5ミリから20ミリに相当し(政府は計算結果を発表していないが)、外部被曝を受けている子供たちには法律違反になる基準だ。また、汚染が一部なら「米だけ、肉だけ」に限定して計算できるが、食材全体が汚れている時には、外部被曝、水、運動による土ホコリなども含めて被曝する子供たちを基準にして計算しなければならない。
良心的な農家は政府がどのような指針を出そうとも、実質的に安全な作物を出荷するだろうと思う。事実、私のメールには「汚染されたものは一切出荷したくない」という良心的な農家は多い。是非、農家の方は職業としての誇りをもって「日本のどこにいても、元気に遊んでいる子供に1年1ミリを超えない」綺麗な作物を出荷して貰いたい。
子供は声を上げない。子供は霞ヶ関に押しかけない。子供は大人を信じている。
(平成23年9月7日)
今日、”The Canada de Nihongo Post"でスワスワ(スワちゃん)からいただいた「世界が拒否する日本の食品の規制品目と対象県の一覧リスト」。国によって輸入規制しているものが違っている。しかし、このリストに載っている地域の農家が被った被害は多大なものがあるに違いない。さらには、このリストに載る地域は日本全国へと広がるであろう。
先日も近所のCostoで日本産の日本茶パックを見つけたのだが、製造日を見たら4月になっており、ちょうど、3.11事故が起こった後に製造されたものだった。その頃、フランスに輸出した静岡産の日本茶が返却されたというニュースもあり、きっとカナダは日本からの輸入規制を取り払ったので、フランスから突き戻された緑茶がカナダにやってきたのではないかと不安になり、のどから手がでるほど欲しかったが、買えなかった。
小出先生は、50歳を過ぎたら、東北や福島の農家を守るために放射線で汚染された食品も進んで食べるべきだとおっしゃられるが、万一病気になったらどうするのか。いくら年をとれば、放射能への感受性がにぶくなるといわれても、人は誰でもいつくになっても健康でいたいだろう。なぜ、政府や東京電力の怠慢で起こった事故の責任を私たち一般の大人がとらなくてはならないのか。汚染された農作物はそもそも流通させるべきではなく、捨てるべきだという武田先生の主張を100%支持したい。