2012.05.08 (Tue)
消費税の意味を深く知る
消費税増税も、『日本改造計画』で戦後、初めて総合的国家体制改革論を国民に提示した政治家である小沢氏が主張したように、野田政権も「所得税・住民税を半分とし、消費税を福祉目的として10%とし、生活必需品などは消費税の対象外とする」という構想を示すことができれば、国民は納得して消費税増税を受け入れるだろう。もちろん、福祉目的が何を意味するのか、具体的に説明する必要がある。
残念ながら、メタボ・ドジョウは思考停止中なので、なんでも官僚の言われるままに従っているだけなので、このような構想がでてくるはずもないのだが・・・・。
なお、『消費税国会の攻防 1987―88』は、定価が3800円+税となっているが、維持会員で先着50名に限り書価3000円(送料込み)で特別頒布されるそうだ。購入希望の方は、お早めにメール(info@nipponissin.com)でお知らせいただきたい。
植草一秀さんが「消費増税亡国論」(飛鳥新社刊)の発売を記念して、5月19日(土)に京都で天木直人さんと講演会を開催するというお知らせも最後にあるので、お見逃しなく。
◎「日本一新運動」の原点―108
日本一新の会・代表 平野貞夫妙観
○消費税国会の攻防―平野貞夫衆議院事務局日記の公開について
野田首相が政治生命ならぬ「生命を懸ける」と言明した『消費増税法案』等の国会審議がいよいよ始まるという5月、千倉書房から『消費税国会の攻防』(副題・平野貞夫 衆議院事務局日記)が刊行されることになった。週刊朝日の5月8日発売号に3ページにわたって採りあげてくれたので、読者諸兄のお目に止まったかも知れないが、有り難いことだ。
口の悪い記者連中が、「平野さんのことだから、この時期を狙ってぶつけてきたのだろう」と語っているようだが、決してそうではない。消費税制度がどういう人たちの努力で、どういう思想でつくられたのか、その裏面史を出版したいと思っていたが、なかなかその機会がなかった。
平成22年になって、菅首相が突然「消費税10%増税」などと、政権交代の原点を冒涜したことを切っ掛けに、「売上税廃案と消費税制度成立」の真実を国民に知ってもらいたいという衝動に駆られていた。
丁度その頃、オーラル・ヒストリーの取材で、九州大学法学部准教授の赤坂幸一氏と、京都大学大学院法学研究科准教授の奈良岡聰智氏と定期的に会っていた時だった。私の構想を持ちかけると、直ちに千倉書房に持ち込んでくれた。当初は平成23年5月頃の出版予定であったが、いろいろな都合で1年遅れたわけである。これを「必然の中の偶然」というか、「偶然の中の必然」というか、私に説明は不可である。ただ一点、「神の配剤」といえることは確実である。
ともかく、赤坂氏と奈良岡氏に感謝しなければならない。
率直に言って、消費税制度の立法過程について、日本中で一番関わったのは小沢さんと私だ。然るに、消費税増税反対の小沢グループからは何の相談もない。消費税増税の恐ろしさを知らないからであると思う。彼らは租税制度と議会民主政治の歴史的つながりを考えたことがないからだ。本質的でない技術論で時間を浪費し、党内手続きでの多数決を民主政治の原点のように喚く野田総理や岡田副総理に反論しない国会議員は、最早、国民の代表者ではない。国民生活を破滅させ、財政を逆に悪化させることが確実な消費税増税に反対するのが、「国民の生活が第一」を約束して政権交代した民主党本来の責任であるはずだ。
(消費税制度についての基本的問題)
多くの近代国家は、歴史的に所得税や法人税などの直接税で国家の財政を賄ってきた。19世紀にドイツのビスマルクが、マルクスらの共産主義に対抗して考え出したのが、所得税を累進課税として低所得者に所得の再配分する政策である。それが社会福祉政策であり、そのため西欧での共産主義革命を防ぐことができた。わが国でも終戦後の復興を経て、昭和30年代以降、所得税の累進課税による再配分を中心とする社会福祉政策が成功した。しかし、20世紀の後半になると、資本主義の高度化やグローバル化などによるタックスヘイブン(税金避難地)現象により、企業からの国への直接税による収入が著しく減収するようになる。その頃、わが国では占領時代に米国のシャープ勧告によって実施された直接税中心の税制度に問題が発生する。それはサラリーマンなど直接税を徴税される階層と、事業収入に課税される人たち等との不公正さが目立つようになったからだ。俗に「十五三」とか、「十五三一」(とうごうさんぴん)といわれ、10割を捕捉されるサラリーマン、5割捕捉の自営業者、3割捕捉の農業従事者に、最後のピンには政治家が列して、不公平税制の代名詞でもあった。
西欧では積極的に消費税を整備し、社会保障の財源を確保するとともに、税の不公正さを是正した。わが国では、1970年代から消費税導入について本格的な論議が始まる。さまざまな困難を経て、昭和62年(1979)に中曽根首相が政治生命をかけた『売上税』を廃案とし、昭和63年(1988)竹下首相によって『消費税』が導入された。
今回刊行する『消費税国会の攻防』は、昭和62年1月から同63年12月までの2年間、私が関わった出来事を日記に記録しておいたものだ。それを赤坂氏と奈良岡氏という憲法学と政治学の専門学者が「消費税制度成立の舞台裏と“平野貞夫日記”」として解題をつけてくれた。この中で「本書成立の経緯」などが書かれている。しかし、本書の問題点や評価などは、新進気鋭の2人の論に委ねたい。
昭和63年12月24日(土)、午後5時59分、参議院本会議は「消費税法案等」を可決成立した。年が明けて、1月7日、昭和天皇は崩御され、元号は「平成」となる。2月24日には、「大喪の礼」が終わり、竹下内閣は長期政権かと誰もが思ったが、その後のリクルート事件の展開で、4月25日、竹下首相は辞意を表明した。中曽根前首相との権力闘争に敗北したのだ。竹下首相にとっては悶悶の日が続くなか、平成2年秋から小沢自民党幹事長発案で、「竹下登監修」と銘打って『消費税制度の沿革』の執筆を、私が始めた。平成5年5月には「ぎょうせい」から刊行した。その時、竹下元首相と私の2人で「消費税の将来」についていろいろ話した。この話の中に消費税の基本問題がある。
「25年ぐらいすれば、消費税は税制の中核となろう。税収入の半分以上となる時、余程の注意がいることになる」と竹下元首相が語り始めた。私の記憶によれば3点あった。
1)消費税制度は苦労してつくった。税制の中核となるには「国民の信頼」が絶対に必要だ。そのためには、売上税の時のように国民に嘘をつくようなことがあってはいけない。国民に誠実な説明をして国政選挙で理解して貰ってからでないと信頼を得られない。消費税制が信頼性を失うと国家財政は破綻する。
2)消費税の導入について、僕が「六つの懸念」をいったとき、第一番が逆進性のことで、所得再配分機能を弱めることだった。スタートは生活必需品も含めて3%の一律となったが、これをそのまま10%にすればどんな混乱が起きるか、これから抜本的な政治改革が必要だ。
3)一律税率のため、税率の引き上げが安易にできる。財政赤字を補うため消費税率を上げる「癖」をつけると大変なことになるわなぁ・・・・。というものだった。
この時期、小沢一郎氏は『日本改造計画』(講談社)を刊行する。戦後政治家で総合的国家体制改革論を国民に提示したのは初めてであった。超ベストセラーとなり、英語版も出版された。
この中に政治改革、行財政改革を前提に大胆な税制改革の提案があった。「所得税・住民税を半分とし、消費税を福祉目的として10%とする」というものであった。自分の判断で使える可処分所得を増やし、生活必需品などは消費税の対象外とする構想であった。
私に言わせれば、『日本改造計画』は消費税を中軸税制にするための国家改造論であった。しかし、小沢氏の国家改造論は成功するかに見えたが、既得権という特権を死守しようとする勢力によって実現されていないし、それどころか、危ういところで「罪人」の汚名を着せられる寸前だった。
民主党への政権交代で「国民の生活が第一」の政治が行われるかと国民は期待したが、菅政権とそれに続く野田政権は、ことごとく裏切っている。その代表例が、何の抜本的改革もなく、生活必需品も含めて消費税率を10%に上げることを強行しようとしている。
(消費税の21世紀における意義)
野田首相はじめ与野党にわたる消費税増税論者は、「社会保障と一体的改革」といえば国民は増税を理解してくれると思っているようだが、とんでもないことだ。社会保障の整備が大事であることはその通りである。しかし、21世紀の現代、消費税では社会保障に対応できない時代になっていることを知るべきだ。竹下内閣で消費税を導入して、4半世紀が過ぎた。この25年の人類の歴史の変化を冷静に考えてみるべきである。率直に言って、資本主義が変質、否、崩壊したのだ。
先進国ではいずれも経済や財政の破綻が危惧されている。大胆な国家改造なくして国家の存立も危うい。消費税制度をどうするかという問題は、社会保障という「部分」ではなく、国家全体のあり方として、国民的合意が必要なのだ。20世紀の諸制度を継ぎ接ぎする陳腐な政治的思想では、消費税への国民の信頼は生まれない。
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2012.04.12 (Thu)
植草一秀氏の『消費増税亡国論-三つの政治ペテンを糺す-』の出版記念講演会のお知らせ
『消費増税亡国論-三つの政治ペテンを糺す-』植草一秀著・飛鳥新社刊
新刊を4月20日に飛鳥新社より出版いたします。つきましては、出版記念行事として、日本一新の会代表・平野貞夫先生をお迎えして、出版記念講演会を開催することといたしました。ご多忙中とは存じますが、野田政権の、亡国に導く「シロアリ退治なき消費増税」を粉砕するため、一人でも多くの市民の皆様のご参加をお願い申し上げます。
植草 一秀
◆講 演 演 題:「消費税増税と絶対的タブー」
平野貞夫先生(日本一新の会代表・元参議院議員)
演 題:「シロアリ退治なき消費増税ほか亡国の国策運営」
植草一秀(政治経済学者)
◆期 日 平成24年4月21日(土)
午後5時30分開場 午後6時30分開演
◆場 所 豊島公会堂(池袋駅より徒歩5分)
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-19-1
TEL:03-3984-7601
◆参加費 書籍付参加チケット:1.500円
◆参加ご希望の方は、お名前、ふりがな、電話番号、参加人数 をご明記のうえ、
(1) eventinfo@libro.co.jp または、
(2) http://bit.ly/HydlnQ のWeb先行受付
にご送信下さい。参加希望メールを受信後、お送りいただき ましたメールアドレス宛に確認メールが届きます。当日会場にて"確認メール"をプリントアウトしたもの、あるいは携帯端末の確認メール表示画面をご提示ください。代金お支払いと引き換えに、書籍付参加チケットをお渡しいたします。書籍は講演会当日、会場でのお渡しとなります。
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事務局雑話
急なことではあるし、前日の「国民大集会」の翌日でもあることから、どれほどの人たちがお集まりになるか、お手伝い役として多少の不安もあるが、講演依頼を請けた「妙観先生」は腕まくりの体である。20日の大集会は登壇者が多く、おそらくは5分ほどの話で終わるだろうから、その穴埋めに、お得意の「爆弾発言」が飛び出すかも知れないし、くたびれ果てて期待はずれかも・・。
きまじめで実直派の植草先生と、坊主に変じた野生の古狸の競演だから、それなりのおもしろさも、これあるだろう。
乞うご期待・・・・。
先日も植草さんがブログで日本一新の会代表・平野貞夫氏の「民主主義」という言葉の語源とその意味に矛盾があることを紹介されていたが、なかなか面白い見解を述べられていたので、まだお読みでない方は、ぜひお読みいただきたい。特に「民」という漢字が持つ深い意味については初めて教えられた。
植草一秀の『知られざる真実』より 「望ましい政治制度示す適正な用語法を考案しよう」
そして、植草さんが、当時の小泉政権の経済政策の問題点を指摘しただけで、痴漢の冤罪で逮捕され、刑罰まで受けたことは知らない人がいないほど有名な話だが、下の動画では、小出教授が主演しており、原発推進派のスイシンジャーによって、痴漢にでっちあげられ、逮捕されてしまうというお話。こういった動画を前もって作っておけば、小出先生が痴漢で逮捕されることもないだろうというのが狙いか。小出教授が痴漢の冤罪で逮捕されて、植草さんの二の舞にならないよう、この動画を多くの人に広めていただきたい。
スイシンジャー 異形編
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2012.02.11 (Sat)
植草一秀氏の岩上安身氏によるインタビューに共感
Video streaming by Ustream
植草一秀の『知られざる真実』岩上安身氏によるインタビューをご覧ください
2月8日に収録された岩上安身氏によるインタビュー動画が公開されている。
1週間経過すると、有料会員向けアーカイブに格納されてしまうとのことなので、岩上氏の会員でない読者の方は、一般公開中に動画をご覧賜りますようお願い申し上げたい。
小沢一郎氏にしても、植草一秀氏にしても、日本のトップに立てば、今の日本はかなりよくなるだろうと思うが、官僚の罠にはまり、社会的生命を抹殺されてしまった。米国と官僚と大資本がしきる構造の今の日本を改革できるのは、この2人しかいないと思う。この2人が復活できるか否かは、国民がメディアの嘘を見抜き、真実を見極める目を持てるかどうかにかかっている。
一方で、民主党の原点と正反対のことをやり、官僚に指示されるまま、マニフェスト違反しているのが、コイツ。やはり、植草さんが言われているように、一旦、霞ヶ関の中に入ってしまうと、昇進や国からの褒美のために民意とは逆のことをやってもなんとも思わなくなるのだろう。メタボドジョウと一緒で、コイツが副総理になれたのも、官僚の高給と地位を守るために財務官僚さまからご指名をいただいたのだろう。
2012.01.24 (Tue)
シロアリの退治もせずに増税叫ぶ野田政権
天下りの根絶!(麻生内閣不信任の野田佳彦演説)
書き起こし:植草一秀の『知られざる真実』スローガンは「天下り根絶なき巨大消費増税粉砕」より
「天下り根絶無き巨大消費増税」は絶対に認められない。
「私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。その前の年には、十二兆六千億円の血税が流れていることがわかりました。消費税5%分のお金です。先の首都決戦の一般会計、特別会計合わせて十二兆八千億円でございました。
これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。
わたりも同様であります。年金が消えたり消されたりする組織の社会保険庁の長官、トップは、やめれば多額の退職金をもらいます。六千万、七千万かもしれません。その後にはまた、特殊法人やあるいは独立行政法人が用意されて、天下りすることができる。そこでまた高い給料、高い退職金がもらえる。また一定期間行けば、また高い給料、高い退職金がもらえる。またその後も高い給料、高い退職金がもらえる。六回渡り歩いて、退職金だけで三億円を超えた人もおりました。
まさに天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声にまったく応えない麻生政権は、不信任に値します。」
注.緑色文字は、筆者によって追加。
昨日のエントリーにも書いたが、天下りや渡りを廃絶すれば、消費税の5%は増税しなくても済むことをドジョウが証明してくれた。野党のときはかなりまともなことを言っていた野田氏だが、なぜか、政権交代で民主党が与党になり、特に自分が首相になると、上の動画で野田氏が批判した当時の麻生政権と全く同じことをやっているではないか。
野田氏の言葉を借りて言うなれば、
「まさに天下りをなくし、渡りをなくしていくという国民の声にまったく応えない野田政権は、不信任に値します。」
ということになる。消費税を増税させて、これ以上シロアリに血税を食い荒らさせてはならない。
さらに、Twitterですでに広めたドジョウの街頭演説の動画だが、すでに24万回視聴されているので、このブログの読者ならもうご覧になったと思うが、もしまだ見ていない方のためにブログでも広めたいと思う。今となっては、マニフェスト違反の張本人だが、野党の当時は、命がけでマニフェストに書いてあることは実行すると街頭演説で強調していた。
野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行
『日刊SPA!』に植草さんの関連記事が載っていたので、紹介させていただきたい。
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2009.10.06 (Tue)
植草さん、お帰りなさい。

ヘンリーさんも、とらちゃんも喜んでいらっしゃるとおり、本当に私も心から嬉しい。
阿野荷鵡巣さまからも、コメントでまさにこの状況にぴったりの詩篇の引用を旧約聖書からいただいた。
祝帰還
主がシオンの捕われ人を帰されたとき、私たちは夢を見ている者のようであった。
そのとき、私たちの口は笑いで満たされ、私たちの舌は喜びの叫びで満たされた。そのとき、国々の間で、人々は言った。「主は彼らのために大いなることをなされた。」
主は私たちのために大いなることをなされ、私たちは喜んだ。
主よ。ネゲブの流れのように、私たちの捕われ人を帰らせてください。
涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。
種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫 びながら帰って来る。
(旧約聖書 詩篇126)
植草さんも帰還された翌日にブログを更新されたようだ。
植草一秀の『知られざる真実』
2009年10月 5日 (月)
皆様のご支援とご厚情に深く感謝申し上げます
昨日、勾留地より、無事帰還を果たしました。多くの皆様にご支援、ご心配、激励を賜りましたことに衷心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
不在中におきましても、本ブログを熱烈にご支援賜りまして誠にありがとうございました。また、多くの皆様から激励のお便り、お言葉を頂戴いたしまして感謝の気持ちに堪えません。
無実潔白の人間に対して、このような形で公権力が行使されたことに、強い憤りを感じます。
しかし、この世には無数の不条理と理不尽とが横たわっており、その一端を学ぶ機会を天が私に与えたものと理解しております。
この意味において、勾留地においては極めて濃密で充実した時間を過ごさせていただきました。極めて充実した意義深い時間を持つことができましたことに感謝しております。
この期間に設定された総選挙においては、政権交代を目指す旧野党勢力が圧勝し、見事に政権交代実現の大業を成就いたしました。本ブログをご支援下さる皆様とともに、この大業成就の喜びを分かち合いたいと思います。
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政権交代 |
幸せの黄色いハンカチ |
2009.08.21 (Fri)
自エンドまであと9日:衆院選の投票で最高裁判事の国民審査も忘れずにね
植草さんは、今のところは、お元気です。
弁護団やご家族に、会われました。
これ以上のことは、ご勘弁ください。
しかし、引き続き、警戒が必要です。
但し、植草さんの居場所を突き止めようとしたり、刑務所に押しかけようとしたり
などは、止めましょう。
弁護団やご家族に任せることと、私達支援者がやれることを、区別したいと思います。
植草さんのブログを、不在中も、「人気ランキング第1位」にし続けること、
著書を売りまくること
国民審査の×運動をすること
投票率を上げ、政権交代を実現すること
私達は、こういったことを、すべきだと思っています。
19日より衆院選の期日前投票が始まったが、同時に投票が実施される最高裁判事の国民審査では、23日からしか期日前に審査できないそうなので、気をつけよう。でも、上記掲示板の書き込みによれば、23日以前に期日前投票をして最高裁判事の国民審査ができなかった人は、投票所の受付で本人確認さえできれば23日以降にもう一度投票できるそうだ。
■国民審査を受ける最高裁の裁判官
氏名 年齢 出身
桜井龍子 62 行政官
X 竹内行夫 66 行政官 (イラク戦争に反対した天木直人氏を「クビ」にした元外務省事務次官)
涌井紀夫 67 裁判官
田原睦夫 66 弁護士
金築誠志 64 裁判官
X 那須弘平 67 弁護士 (佐藤優氏の最高裁への上告をこの7月1日に棄却した人物)
X 竹崎博允 65 裁判官長官 (裁判員制度を積極的に導入した裁判官)
X 近藤崇晴 65 裁判官 (植草さんの上告を棄却した最高裁判事)
宮川光治 67 弁護士
△前述の掲示板で、仕置き人さんが、覚えやすいように語呂合わせをして下さった。
「今度(近藤)那須へ二本の竹(竹崎・竹内)切りに行こう」
追記:
ただ、『Nothing Ventured, Nothing Gained.』のESQさまが、「最高裁判所裁判官の国民審査について」というエントリーで書かれているように、日本には、米国のように、最高裁裁判官の判決の立場をまとめた詳しいウェブサイトが存在しないため、判断が難しい。新政権では、国民が判断しやすいように、司法のIT化を進めて欲しい。
こういった判断材料となる資料を国民に提示せずに国民審査を求める日本政府のあり方には疑問を感じ得ない。これまで罷免された裁判官がいないのも当然であろう。
しかし、私見では、今年の国民審査では、少なくともXをつけたい裁判官が4人ほど(赤字で表示)いる。
又、上記でXをつけた4人以外にもXをつけるべき裁判官がいるとコメント欄に「気弱な地上げ屋」さま、SAさま、udonenogureさま、歌い人さまよりご意見をいただいたので、参考にされたい。
各々が、自分の興味のある裁判に各裁判官がどのような判決を下したかを参考にしながら、誰にXをつけるのか自分で判断していただくのが一番だと思う。
さらに、末期高齢者さまが「×ではなく○が一定の数に達しないと失格という制度にすべきだと思います。」とコメントされていたが、その通りだと思う。投票者の過半数が×印をつけないと罷免されないというのは、どう考えてもおかしい。投票者の過半数がXをつけるなんてほとんどありえないからだ。この投票も、評価できる裁判官にOをつけるという審査に変えれば、罷免される裁判官が増えることだろう。
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2009.08.07 (Fri)
植草さんの収監を憂う
2009.08.04 (Tue)
植草一秀さんが収監された日
政治ブログランキングの順位も2位に大きな差をつけてのぶっちぎりの1位となっている。植草さんが収監されている間も、このままみんなで植草さんのブログのランキングの応援を毎日し続けようではないか。
植草氏は逮捕されて以来,現在に至るまで,一貫して無罪を訴え続けている。以前も紹介したが、植草さんの心からの叫びをもう一度紹介したい。
植草一秀の『知られざる真実』 痴漢冤罪事件最高裁不当判決について
私は嘘を言わない。私は天に誓って無実潔白である。したがって、心には一点の曇りもない。このような不当判決に遭遇して、怒りは沸騰するが、これが残念ながら日本の現状である。
幸い、多くの皆様が真実を見つめ、私の発する真実の声に真摯(しんし)に耳を傾けて下さっている。私を信じ、私の無実を確信して下さる方が多数存在する。
この皆様方の心を支えとして、私は自信を持って、今後も進んで参りたいと思う。
日本の命運を決する総選挙に向けて、微力ではあるが私もネットから全身全霊を込めて情報を発信している。そのタイミングでこのような不当判決が下されたことに対して、大変強い憤りを感じるが、いかなる弾圧に直面しても、節を屈せず、微力ながら一歩ずつ前進して参りたいと考えている。
多くの心ある人々の力を結集して、政権交代をあらゆる障害を乗り越えて達成しなくてはならないと考えている。
日本の警察・検察・司法制度の前近代性除去は、政権交代後の新政府の最重要課題のひとつになる。
なにとぞ、今後とも温かいご支援とご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
関連ブログ記事:(日付順)
■『BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」』 植草一秀さん収監に断固抗議する!
■『Like a rolling bean (new) 出来事録』植草さん収監に抗議します。無血市民革命に向け"Power To The People"を貼ります
■『晴天とら日和』 初の裁判員制度裁判が始まるその日に、植草さんが東京高検に収監される。(選挙期間中で、裁判員制度に盛り上がってる時にコソッと収監してしまえ、って意図が見えすぎるやないか!)
掲示版:
■植草事件の真相掲示板
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東国原英夫 |
中田宏 |
2009.07.22 (Wed)
植草さんのための「みんなでブログ・デモ行進」のお知らせ


読者の方から、夏みかんさまが提唱した植草さんの「みんなでブログ・デモ行進」の正しいリンク先URLをいただいたので、こちらに紹介させていただきたい。皆既日食であると共に、新月の今日と、満月の8月6日に植草さんの無実を訴える、又は無実を信じる内容のブログを紹介しようではないかという企画で、植草さんの無事な姿が見られるまで、毎月続けようということだ。
植草一秀さんを守りたい!「みんなでブログ・デモ行進」のお知らせ。 ブログで同日一斉に発信!
私はデモって道を歩いてするのかと思ったら、ブログでみんなで一斉に発信するデモだったんだね。そういったデモだったら、もちろん、参加させていただきます。
植草さんの冤罪事件については、ご本人だけが真実を知っていることであり、その場にいあわせなかった私がいくら冤罪だと叫んでもあまり説得力はないと思うけど、私は以前もブログで書いた通り、植草さんを信じている。
関連過去ログ:
■植草一秀痴漢冤罪事件:近藤崇晴裁判官の不当判決に異議あり
■植草さんを冤罪から救うために私たちにできること
植草さんを支持する人のほとんどは、りそな銀行インサイダー取引疑惑について、政府高官の関与について調べていた植草さんを業界から抹殺するための陰謀(国策捜査)であると思っているはずだ。
小泉ゾンビッチロウも引退したことだし、政権交代後は、公正な裁判判決が出ることを願う。
植草一秀の『知られざる真実』より
政権交代を実現し、警察・検察・司法制度の前近代性を除去しなければならない。日本に本当の意味での民主主義を初めて確立することが求められている。
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2009.07.18 (Sat)
代45回衆議院選挙:石川2区は姫のサメ退治
今一番気になるのが、小沢前代表が岩手4区から出馬するのか、それとも東京12区で公明党の太田昭宏とガチンコ勝負するのかってこと。『ザ・選挙』には、両方に小沢前代表の名前が載ってるけど、来週の初めあたりには発表されるかなぁ。
兵庫8区から出馬予定の康夫ちゃんはとらちゃんが応援してるから、勝てるだろう(笑)。
今年の衆院選では自民党が大敗するようなニュースが報じられているが、実際はどうなのだろうか。例えば、ゲンダイでは、石川県2区から出馬する脳はサメの脳サイズでも体のサイズは恐竜のように大きいザウルス森が民主党の新人で元河村たかし名古屋市長の秘書だった田中美絵子議員に敗れる可能性があることを報じている。前回の参院選で、岡山の選挙で 『姫のトラ退治』と称された参院自民党のドン、片山虎之助参院幹事長(71)対民主新人の姫井由美子氏(48)の闘いを再現するような展開になっているとか。
しかし、『ザ・選挙』代45回衆議院選挙の情勢を見る限り、今のところ、ザウルス森の方が優勢なようだ。田中美絵子氏も負けてはいられないと、今日は、河村市長と共に自転車で街頭演説を行われる予定だ。石川2区にお住まいの方は、ぜひ、「がんばれ!」と手を振りながら応援してあげませんか。田中議員のブログに今日の自転車街宣のスケジュールが書かれていたので転載する。
田中美絵子 Official Web Siteより
告知 河村たかし市長来る
2009/7/15 水曜日
緊急告知です。7月18日(土)河村たかし名古屋市長と石川2区で自転車街宣を行います。
15:50 JR美川駅前 街頭演説
16:30 自転車街宣(野々市文化会館フォルテ前→野々市役場前)
16:45 野々市役場前 街頭演説
18:10 自転車街宣(山中温泉文化会館前→こおろぎ橋)
18:30 山中総湯菊の湯前 街頭演説
移動時間の都合上お時間が若干前後することもあるかもしれません。皆様のご来所を心からお待ち申し上げております。
本日発売(石川県は明日)の週刊文春で取り上げて頂きました。週刊文春の皆さんありがとうございました。
河村市長と一緒に自転車街宣、楽しくなりそうだね。田中美絵子議員にはぜひがんばっていただきたい。
いつも面白おかしく政治ニュースを伝えて下さる「気弱な地上げ屋」さんの記事によると、一方のザウルス森も負けてはいない。戸別訪問やパチンコ店のキャンペーンなど人が集まるところにはどんなところにも顔を出してがんばっているとか。
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