2007.02.07 (Wed)
アホ炸裂の懲りない柳沢発言

↑雑談日記のSobaさんが急遽作って下さった「柳沢、お前の頭の中身はこれだろ」バナー
「柳沢厚労相:ぽろり、柳沢語 失言へ集中砲火 平身低頭、説明は回避--衆院予算委」(毎日新聞 2007年2月8日 東京朝刊)によると、衆院予算委員会集中審議で小宮山洋子氏(民主)に「再三おわびしているが、何が悪かったと思っているのか」問いただされても、ただ平謝りするだけで、何が悪かったか説明できなかった様子。こりゃひどい。こんなのが厚生労働省の大臣だとは・・・あまりにも情けなさ過ぎる。
国民が子供をたくさん産もうと思えるような豊かで幸せな暮らしができる生活環境や、女性やその配偶者が出産休暇をとっても後ろめたさを感じない、又、子供を産んだ後でも安心して仕事に復帰できる職場環境などを整えず、又、出産費用を政府が負担するなどの政策も提案せず、一人の女性を機械に例えて、ただ子供をたくさん産むように促すような発言をしたことが悪かったとなぜ言えないのか?ただ謝罪すればいいってもんじゃないだろう。
そして、新たな問題発言だけど、これがもし、大学での講演だったら、聞いている人は学生で、これから結婚する人ばかりだから、まだ許されるけど、記者会見での発言だから、いろいろな人が聞いているということもわきまえずに、こういった発言をするのは、全くアホ丸出しでふざけている。この柳沢のおっさんには、一昨日の記事で紹介した冷泉彰彦氏が言うとおり、大臣としてのひたむきさや真剣さがまったくないと同時に自分でも認めているようだが、国民との対話に必要な国語力がない。
又、この柳沢のおっさんは、今の世間の家族構成の実態が全く把握できてないと見える。「柳沢厚労相「結婚・子供2人、健全」発言に疑問の声」(Asahi.com 2007年02月06日17時23分)の中で心理学者コメントが紹介されていたが、まさにその通りだ。
心理学者の小倉千加子さんも「結婚したい、子供が2人以上ほしい、というのを健全とすること自体、古い道徳観からくる発言で、年齢的な限界を感じる」と言う。「こういう発言が止まらない人が厚生労働大臣をしているから、ピントのずれた政策が続き、少子化が止まらないのだと思う。
夫婦に子供2人の4人家族というのは昔は多かった家族構成のあり方だけど、今の現実は母子家庭や父子家庭、又、一緒に生活していても結婚していなかったり、子供がいなかったり、一人暮らしだったりする人が大半であるということを知っていたら、これらの人は健全ではないということで、小泉純一郎、安倍晋三、小池百合子など、みんなこれに当てはまるのだ。
『S氏の時事問題』の 「柳沢厚労相の「健全な状況」という問題発言」にフランスの出生率について面白い内容が書かれていた。フランスでは結婚率は減少しているのに、出生率が先進国の中でも急上昇しているそうだ。なぜなら、生まれる子供の半数が婚外子(日本でいう非嫡出子)だからだ。
そこで、カナダの状況をCanadian Statistics(カナダ統計)の "Family arrangements(家族構成)"という項目で調べてみた。
日本語訳:
家族を持つことはいまだにカナダの社会の中では普通だが、二、三十年前に比べると、家族のサイズはかなり縮小してきている。1961年には6人以上の家族構成が16%を占めていたが、2002年には6人以上の家族は2.6%まで減少。家族の平均的人数は1961年には3.9人であったが、2001年には3人にまで減っている。逆に一人暮らしの数は増加している。1961年には一人暮らしが9%だったが2001年までには26%まで増加した。
又、3世代が一緒に生活している家族はとても少なく、2001年では2%だけだった。子供のいる家族の75%は子供を養育するために両親とも働いている。注目するべきことは、カナダではシングル・ペアレント(英語ではlone parentsと言う) が徐々に増えており、加えて、その負担も大きい。2001年には、両親のそろった家庭の平均的な子供の数は1.1人であるのに大して、シングル・ペアレントの家庭の子供の数は1.5人となっている。
より詳しい票などは、上のリンクの”Table”をクリックすると見ることができる。
この統計では、フランスのような婚外子かどうかはわからないが、シングル・ペアレントの数が増えていることは間違いない。カナダでは、大家族も少なくなり、一人暮らしが増え、シングル・ペアレントも増えている。これは、決して欧米だけの現象ではないと思う。日本だって同じだろう。つまり、柳沢が理想としている両親と2人の子供という家族構成を増やすことは今の状況ではとても無理であることがわかる。では、どんな政策をとったらいいのであろうか。
再び、『S氏の時事問題』の 「柳沢厚労相の「健全な状況」という問題発言」にこの問題に対処する方法が書かれていたので、ここに最初の部分だけ引用させていただく。
つまり、「少子化対策」として最も有効な政策は、家族のあり方には関係なく女性、あるいはそのパートナー(夫とはいわない)が子育てと仕事を両立できるように社会がサポートしていくことであり、多種多様な家族のあり方を社会が容認していく必要があるということではないだろうか。
家に早く帰って子作りに励むために、日本版「ホワイト・カラー・エグゼンプション」を導入しようとしたり、「女性は産む機械」や「結婚して子供が2人という家族構成が健全」という暴言を吐いたりする今の時代にそぐわないこのおっさんに厚生労働省を任せておいたら、本当にいつまでたってもこの少子化問題は解決しないと思う。 与党が本気で真剣に少子化を考えているのであれば、柳沢を即刻辞任させ、もっと適任を厚労相として選ぶべきであろう。少子化対策なんて本気で考えていないからこそ、いつまでも無能な人物に厚生労働大臣という重要な地位を与えて国民を混乱させているのだ。野党側は参院選のためにも一致団結して、もっと具体的で国民が納得する少子化政策を打ち出していただきたい。
又、あまりにも無知丸出しの柳沢発言のおかげでアパ関連のニュースが消えてなくなってしまった。マスコミには安倍に致命傷を与えるためにアパと安倍の関係をもっと掘り下げて、広く世間に伝えて欲しい。
追記(1/10):コメント欄に民主党の菅直人氏の「(愛知や東京は)子どもを産む生産性が最も低い」発言はどうなんだという質問があったけど、私が思うに、これは、柳沢発言の「女性は産む機械」を受けて冗談で言ったものではないか?又、少子化政策を進めていく上で、重要な地位にある柳沢後世労働大臣の発言と一国会議員の発言とは重みの違いがあるのは言うまでもないだろう。
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2007.01.31 (Wed)
柳沢厚労相はすみやかに辞任してね♪
そんなわけで、今日は短くなってしまうけど、又明日追加しようと思う。

↑『雑談日記』から
「女性は産む機械」発言で大変な騒ぎになってしまった柳沢厚労相の辞任のニュースを待ってたんだけど、まだかなぁ。誰もが待ち望んでいるこの辞任のニュースは遅くてもきっと2,3日中にはあるはずなんだけどね。野党はもちろんのこと、与党内でも辞任論が広がってきているというのに、安倍は相変わらず擁護にまわっている。こういった恥ずべき発言をした柳沢厚労相を庇うということは、自分も「女性は産む機械」という意見を容認していることになり、日本のトップに立つ総理大臣がそんな意見を持っているということが世界中に知れ渡りつつあるわけで、恥ずかしい限りだ。
このところ、辞任論が高まってきていることを毎日のように知らせてくれている毎日新聞のニュース(笑)。
衆院予算委 4野党が欠席、厚労相辞任めぐり緊迫(毎日新聞 2月1日)
<柳沢厚労相>辞任論拡大「参院選前に早く辞めた方が…」(毎日新聞 1月31日)
柳沢厚労相: 与党内に辞任論 「産む機械」発言(毎日新聞 1月31日)
柳沢伯夫厚生労働相が「女性は産む機械」と発言した問題で30日、与党内に辞任論が出始めた。民主、社民、国民新党の野党3党は柳沢氏が辞任しない限り補正予算審議に応じない方針を決め、国会の混乱が予想される一方、2月4日投票の愛知県知事選や北九州市長選への影響が懸念されるためで、自民党参院幹部は同日夜、「もう守りきれない。早く辞めた方がいい」と述べ、自発的な辞任が望ましいとの考えを示した。
自民党の中川秀直幹事長は「選挙に影響があることを恐れる」と警戒を強めており、公明党も、支持母体の創価学会婦人部が発言に強い不快感を示し、同党幹部は30日、「非常に困惑している」と語った。柳沢厚労相の周辺は「本人は真意を理解されないことは悔しいだろうが、政界の力学は別。閣僚のポストには恋々としないだろう」としている。
ただ、安倍晋三首相は30日夜、「さらに仕事を続けてもらいたい」と記者団に話したほか、政府筋も「柳沢さんに男尊女卑の気持ちは全くない。きちんとやれば分かってもらえる。辞めるなんてとんでもない」と辞任論を否定した。首相官邸と与党との間に意識のズレも生じている。
それにしても、安倍の参院選のことなど何も考えていないような発言を読むと、本当にいかに頭の中が空っぽかがわかって楽しい。アフォアフォシンちゃんはもう一人の暴言魔、石原シンちゃんと一緒に早く逝ってくれ!安倍にとっては柳沢厚労相を内閣に任命したという責任をとって一緒に辞任するいいチャンスなんだけどなぁ。
追記(2/1):
柳沢発言:与党、結論は知事選後に先送り
柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言に伴う進退問題は、安倍晋三首相が厚労相を更迭する考えのないことを繰り返し明言したことから、決着は4日の愛知県知事選、北九州市長選後に先送りされる見通しとなった。与党は一応「辞任の必要はない」と意思統一しているが、徹底抗戦を続ける野党との緊張が高まっており、選挙に勝利できなければ辞任論が加速するのは必至だ。
ということで、4日の愛知県知事選が柳沢厚生労働相の進退を左右する重要なイベントになるようなので、注目したい。
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