2011.09.26 (Mon)
小沢秘書裁判が無罪でなければ日本の司法の資質が問われる
一応、検察側の求刑は、当時陸山会の事務担当者だった石川氏に禁錮2年、後任の池田光智氏に同1年。中堅ゼネコン「西松建設」から違法な献金を受けたとして別の同法違反(虚偽記載)でも併せて起訴された元公設第1秘書の大久保隆規氏には同3年6月となっているが、地裁は論告求刑の直前に、取り調べに問題があったとして捜査段階の供述調書を却下しており、検察側に厳しい判決が出ることが予想される。
この陸山会の土地購入については、メディアは意図的に国民を混乱させようと非常にわかりにくく説明しているので、実際何が起こったのかを把握している人はそれほどいないだろう。植草一秀氏の『日本の独立』の「第25章小沢一郎氏の「政治とカネ」問題研究」にこの事件の一部始終がとても明確でわかりやすく書かれているので、混乱している方はぜひ読まれることをお勧めしたい。
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植草さんの著書にも書かれている通り、とにかくこの問題は、事務処理上の問題だけであり、普通なら収支報告書の修正を求めれば済むことなのだ。それを、小沢一郎氏を政界から消すためにメディアや官僚、警察、検察、裁判所などがタッグを組んで大バッシングを続け、2010年1月15日に3人の秘書をいきなり逮捕し、起訴した。このとき、テレビでは大々的にこの逮捕劇が報道された。以下、植草さんの著書を参考に大雑把に事件の概要を時系列にまとめてみたい。
秘書を起訴はしたものの、検察は小沢氏に対しては証拠不十分のため、2004年と2005年の収支報告に関しては、2010年2月4日に、2007年の収支報告書については2010年2月23日に不起訴とした。
すると、今度は市民団体が小沢氏を刑事告発し、審議申し立てを求めた。市民団体というのは、すでに知らない人はいないと言われている悪名高き右翼団体の『在特会』桜井誠氏であった。しかしながら、桜井氏による申し立ては一度受理されながら却下され、実際に受理されたのは、行政書士、元新聞記者、元公務員などの男性10人からなる「真実を求める会」という市民団体だったらしい。行政書士というと山本太郎氏を告発した27歳の芦田氏を思い浮かべるが、もしかしたら、このお決まりのメンバーが、検察審査会の議決もやっていたりして・・・・(笑)。
「東京第一検察審査会」と「東京第五検察審査会」がこの告発状を受理し、「東京第一検察審査会」が2007年の収支報告書を、「東京第五検察審査会」が2004年と2005年の収支報告書を審査することとなった。
「東京第一検察審査会」は、同年7月15日に「不起訴不当」を議決、これに対して検察は7月15日に小沢氏に対して4度目の事情聴取を行った。新証拠は見つからず、9月30日に不起訴を言い渡した。
一方の「東京第五検察審査会」は、2004年と2005年の収支報告書に関して、4月27日に審査員11名の全員一致で「起訴相当」と議決したが、検察は再度不起訴とした。すると、「東京第五検察審査会」は10月4日に示された2度目の議決でも小沢氏を「起訴相当」とし、小沢氏は強制起訴されることとなった。
こうして検察が不起訴としても、小沢氏を無理やり強制起訴した「東京第五検察審査会」だが、審査員の平均年齢をめぐっていかにも怪しい報道が流れた。本来なら6ヶ月ごとに新しい審査員および審査補助員に交代するため、一度目の議決を下した審査員と二度目の議決を下した審査員の平均年齢が同じになることは決してないのだが、それが一致してしまったのだ。
さらに、11人の審査員および審査補助員の平均年齢が30.9歳と異常に若いことが判明した。20代から70代までの全国民からランダムに選ばれた平均年齢がここまで低くなる確率は、0.065%だという。その後、何度も平均年齢が訂正され、国民からは、検察審査会は実態のない団体ではないかとの疑問があがった。
小沢氏をさらに窮地に追い込んだのが、民主党内のアンチ小沢派だ。菅直人などは小沢氏を名指しで新年の挨拶で批判し、小沢派とアンチ小沢派の2派に民主党を分裂させた。特に、菅直人、岡田克也、仙谷由人、前原誠二、渡辺恒三らは同じ政党に属しながら、小沢氏をメディアの前で痛烈に批判し犯罪人に仕立て上げ、小沢氏に対する人権侵害もはなはだしかった。そのあげく、政権交代の第一の功労者である小沢氏を党員資格停止にした。彼らが小沢氏に対してやってきたことは、決して許されるものではない。
今日の判決で小沢氏の秘書が一人でも有罪となれば、日本の司法の資質が問われることになるだろう。
関連ブログ:
■植草一秀の『知られざる真実』西松・陸山会事件被告は判決と関わりなく完全無実
■『かっちの言い分』無所属議員・石川ともひろの「汚名返上!」 メルマガ第3号を読んで。
追記:秘書3人に有罪判決、それもほぼ検察側の求刑通りの判決がでたという。やはり日本の司法は信じられない。
陸山会事件:小沢元代表の元秘書3人に有罪判決
毎日新聞 2011年9月26日 13時35分(最終更新 9月26日 14時20分)
小沢一郎・民主党元代表(69)の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人の判決で、東京地裁(登石郁朗裁判長)は26日、元事務担当者で衆院議員、石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、後任の元事務担当者、池田光智被告(34)に禁錮1年、執行猶予3年(同・禁錮1年)、元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)に禁錮3年、執行猶予5年(同・禁錮3年6月)を言い渡した。
小沢元代表元秘書の裁判 石川知裕被告らに有罪判決(11/09/26)
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2010.10.01 (Fri)
小沢一郎が2度目の不起訴(2007年分の収支報告で)になったのは当然のこと
ずいぶん前からメディアでも、小沢氏が資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で、不起訴になることは報じられていたので、今回、2007年分の収支報告書への虚偽記載について不起訴処分となったことも、当然の結果と言えよう。
東京地検特捜部が妄想から作り上げたシナリオは次の通り。
小沢氏は地元、岩手県のダム建設の受注の際、「天の声」で鹿島建設の下請け業者である水谷建設などから4億円の賄賂を受け取った。賄賂の受け渡しは、水谷建設前社長の川村尚氏から、当時の陸山会の会計責任者だった大久保隆規氏へホテルの喫茶店で行われた。2004年10月に5000万円、2005年4月に5000万円、9月に2000万円が紙袋に入れて手渡された。小沢氏は、それを原資として陸山会を通し世田谷に土地を購入した。2007年、小沢氏は、3人の秘書、大久保隆規氏、石川知裕氏、池田光智氏と共謀して、4億円の原資の収支を不透明な会計処理を駆使して隠蔽した。
これに産業廃棄物と化したマスゴミがこのシナリオに尾ひれ背びれをつけて、虚偽報道を繰り返し、国民を「小沢氏=悪」のイメージで完全に洗脳した。
東京地検特捜部は、誰がみても、ただのいいがかりにすぎないような、「事件」とも呼べない些細な事を2つにも3つにも分けて執拗に追跡し、小沢氏にダメージを与えようとしている。今回の不起訴処分となったのは、2007年分の収支報告であり、虚偽でもなんでもないことが証明された。もういいかげんにやめればいいのに、今度は東京第5検察審が、水谷建設の川村前社長からの賄賂が渡されたかどうかも含めて、4年分と5年分の収支報告についての審査が行われようとしている。
『永田町異聞』の情報が正しいとすれば、これも税金の無駄遣いで終わる可能性がかなり高い。
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2010.09.20 (Mon)
多難を極める菅政権
しかし、今後の菅政権は多難を極めるであろう。まず、口先では挙党体制、ノーサイドなどと装っていたが、脱小沢人事で、それが、単なる代表選に向けてのパフォーマンスであったと判明した今、党内の亀裂を修復するのはかなり困難になるだろう。完全にコケにされた民主党の半数を占める小沢支持グループは、「党内野党化」し、非協力的な態度をとらざるを得ない状況まで追い込まれてしまった。
その上、衆参ねじれ国会も、菅執行部の責任で、参院で大敗北したおかげで、少数野党となってしまった。野党の協力なしでは法案や予算は成立しないが、いまのところ、菅が提示した政策・法案ごとに与野党が協力する「部分連合」に協調しようという野党は皆無だ。
小沢氏は今頃どのような心理状況なのだろうか。恐らく、代表選ではその人徳の高さを見せつけるのに成功したにもかかわらず、官僚とメディアと米国と結託した菅陣営に敗れてしまった小沢氏は、きっとかなり落ち込んでいるのではないか。そんな思いを吹き飛ばしてくれたのが、下の読売の記事だ。小沢氏は地元の結婚式に出席し、上機嫌だったという。

「神様のお導きで負けた」小沢氏笑顔でお国入り
(2010年9月20日09時34分 読売新聞)
民主党の小沢一郎元代表が19日、支持者の結婚式に出席するため、岩手県大船渡市を訪れた。
代表選後に小沢氏が県内入りするのは初めて。
小沢氏は来賓の祝辞で出席者約300人を前に、14日の代表選で敗れたことに触れ、「勝っておれば、出席できなかったかもしれないが、神様のお導きで、負けたおかげで、こうしてお二人の前に、皆さんの前でお喜びを申し上げることができ、本当にうれしく思っている」と語り、笑いを誘っていた。
前日に東京地検特捜部の事情聴取を受けた小沢氏だが、式場のホテルに到着すると、斜向かいのスーパーの買い物客に手を振るなど明るい様子。式には1時間弱だけ出席し、帰りも笑顔で車に乗り込んだ。
出席者によると、会場内でも終始笑顔でリラックスした雰囲気だったという。小沢氏はこの日、奥州市水沢区の小沢氏の事務所に短時間寄ったが、街頭演説などの政治日程はなかった。
それにしても、こんな短い記事でも、「神様のお導きで負けた」などと馬鹿らしいタイトルをつけるところがいかにもゴミ売りらしい。「神様のお導きで」は、「こうしてお二人の前に、皆さんの前でお喜びを申し上げることができ」にかかっているのであり、「負けた」にかかっているのではない。それは、小沢氏が言った全体の言葉を読めば誰もがわかるはずだ。それをわざと「神様のお導きで負けた」などというタイトルをつけ、まるで、小沢氏を宗教団体の教祖さまか何かのようなイメージを与えているのである。ゴミ売りは記者の質の低下が問われる。
まあ、とにかく、式の前日には東京地検の事情聴取(何回やったら気が済むんだ!)を受けた小沢氏は思ったほど落ち込んでいないことを知ってEカップの胸をほっとなでおろしたのだった(笑)。上の写真の小沢氏の笑顔を見ると、2007年の容疑は、不起訴確実だろう。あとは、2004、05年の容疑が残るが、メディアは強制起訴の可能性を匂わせているものもあるが、記事はでたらめばかりで、強制起訴などありえないと思う。
2010.07.25 (Sun)
マイケル・グリーンが小沢一郎にあったのは、米国債を売りつけるためだった
菅直人が、公邸を訪問したジェラルド・チンカスの指示を受けて、参院選前に消費税アップを宣言したのは、増収分の5兆円から10兆円で米国債を買わされる寸法だったかららしい。しかし、参院選での民主党惨敗で、この計画は見事に消えてなくなってしまった。そこで、現在日本で最も実力のある政治家の小沢一郎に泣きついたということだ。
米国の景気がよかったときは、米ドルが世界中で重宝がられていたが、今では、欧州や中東で米ドルを使おうとすると石を投げられるくらい嫌われているらしい(笑)。そりゃそうだ。米ドルの価値はあっという間に下がってしまい、今では紙くず同然とまでは言わないまでも、カナダドルと同じ価値しかなくなっているのだから。
これで、米国の景気が少しでもよくなっているならいいが、今でも最悪の状態が続いているというのだから、米ドルの価値はいまよりもっと下がる可能性もある。この今の状況で日本政府が国民から集めた税金で米国債を買おうというのは、まさに自殺行為だ。日本はこれまでもさんざん米国に協力し、米国のために尽くしてきた。もう、この辺で、米国とは距離を置き、できればきっぱりと手を切ったほうが将来の日本国民のためだろう。
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2010.02.04 (Thu)
【緊急告知】郷原信郎氏に独占インタビューのお知らせ『The Journal』より

写真:Cackling Goose & Canada Goose Photos © Bill Schmoker
今日からTwitterの表示を変えてみた。これまで美爾依だけのつぶやきだったんだけど、今日からフォローさせていただいているみなさまのつぶやきも表示されるように変更した。だから、むかついたときのつぶやき、泣きたいときのつぶやき、笑えるつぶやき、愛のつぶやきなど、どんどんつぶやいてね。これは、『TwitterWind』と呼ばれるブログパーツで、いつも楽しい記事で笑わせてくれている気弱な地上げ屋さんのところで見つけたもの。
さてさて、今日4日は、いよいよ石川知裕議員の勾留期限が切れ、東京地検特捜部によって石川議員や秘書の大久保隆規氏、そして、元秘書の池田光智氏が起訴されるかどうかの発表が注目される。この地検による発表後に『The Journal』では、郷原氏の独占インタビューを予定しており、終了しだいに配信されるとのこと。お見逃しなく。
『The Journal』【緊急告知】本日、郷原信郎氏に独占インタビュー
本日、2月4日、政治資金規正法違反の容疑で逮捕された、石川知裕(いしかわ・ともひろ)民主党衆院議員(36)の勾留期限が切れる。
東京地検特捜部は、同日16:00より、一連の捜査についての見解を発表することになっている。
これには我々は出席することができない。
しかし、これを受けて、同日18:00より郷原信郎(ごうはら・のぶお)氏が記者会見を行うことになっている。
Infoseek 内憂外患編集部と《THE JOURNAL》編集部は合同で、この1時間前の17:00より、郷原氏に独占インタビューします。
内容は、ICレコーダーで録音、終了後にすぐMP3で配信する予定です。
郷原氏の言葉を"そのまま"お伝えします。
一応、そのインタビューを見る前の準備資料として、1月21日の岩上安身氏による郷原氏の緊急取材の内容を転載させていただく。
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2010.02.01 (Mon)
木嶋佳苗と石川知裕議員の捜査を比較:これが「法の下の平等」か?

連続不審死、女を殺人容疑で再逮捕
(TBSのYouTube動画)
写真:日テレNEWS25 殺人容疑で35歳女再逮捕 埼玉男性不審死
このTBSのニュースによると、「今回の捜査は、木嶋容疑者が殺害に関与したとする「直接的な証拠」集めが困難で、また木嶋容疑者本人が否認する中、木嶋容疑者以外に殺害することはできなかったという「状況証拠」を積み重ねる手法がとられた」ため、7回もの逮捕を繰り返す異例の展開となったとされている。又、ある捜査幹部は捜査の正当性を強調する一方で「やはり、証拠の積み重ねには慎重になった」と述べている。
今回の事件のニュースで報道された内容を見れば、誰が見たって木嶋容疑者が6人の男性を殺害したのは明らかであった。それにもかかわらず、逮捕にいたるまでにもたついていた原因を証拠の積み重ねに慎重になったと言い訳するとは、あまりにも国民を馬鹿にしている。
一方の小沢幹事長の政治資金問題でいきなり逮捕された石川知裕議員の場合は、どうだろうか。これまでブログで述べてきたように、誰が見ても逮捕される理由は全くないのに、特捜部でも証拠も揃っていないのに、いきなり逮捕である。
面白いことに、この二つの事件には共通点がたくさんある。二人とも北海道出身である。年齢も35歳と36歳で似ている。又、どちらも中川昭一と関係している。しかし、明確な相違点は、木嶋の祖父は中川の支持者であったが、石川議員は北海道11区の総選挙で中川氏を約2万9千票差で破った男である。
この2つの事件の捜査内容を比べるだけでも、特捜部がいかに自民党関係者に甘く、そのライバルの民主党関係者には厳しいかということがわかる。特捜部の捜査方法が東京地検特捜部総長の樋渡利秋が唱える「法の下の平等」からは、程遠いものであることを国民は思い知ったことであろう。
この2つの事件を追ってこなかった方には、木嶋佳苗と石川知裕議員の捜査や報道の様子が比較できるので、下記の過去ログをぜひお読みいただけたらと思う。
■木嶋佳苗に関する過去ログ
■石川知裕議員逮捕に関する過去ログ
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2010.01.28 (Thu)
特捜部の敗北、民意の勝利:小沢幹事長への再聴取見送りへ
昨日のエントリーでも紹介した『週刊朝日』の検察からのリークがあったという検察官の証言を紹介した記事を執筆された上杉隆氏が、『ダイヤモンド・オン・ライン』で、その記事へ大きな反響が編集部や彼のTwitterに届いていることを伝えている。その中で特に見逃せなかったのが、記者クラブメディアに読者から検察のリークに関する抗議が殺到しているということだ。
「検察という国家権力にすり寄る記者クラブメディアの醜悪」より抜粋
一方で、既存の記者クラブメディアには抗議が殺到しているという。だが、これまでと同じように記者クラブメディアは自らに不利な情報を一切報じようとしない。そのために抗議の内容は明らかになっていないが、各社の幹部に取材した。
「今回は、これまでの抗議とは量も質も違っている。『小沢が悪い、検察が悪い』ではなくて、検察のリーク報道に対して、『本当なのか、説明しろ、騙してきたのか』という例のない類のものばかりだ。正直、手をつけられない」(朝日新聞政治部記者)
「視聴者センターへの抗議の電話本数については把握していないが、相当寄せられているというのは確かだ。その8割程度は検察とその報道に対する苦情だそうだ」(NHK報道局幹部)
これまでは政治に無関心だった国民も小泉政権でよほど懲りたのだろう。国民主権政治を目指して、自分たちがリーク報道に対してどう感じているのかなどの意見をはっきりとメディアに伝えていると聞いて嬉しくなった。さすがに、ここまで抗議が多くなると、記者クラブから特捜部へ、「ちょっとまずいことになってますよ、旦那。」という連絡がいったのかどうかは不明だけど、特捜部が勝手に予定していた小沢幹事長への再聴取も世論を反映してか、見送りになったようだ。国会前に秘書を3人も逮捕しておいて、今更、政治的影響を考慮するもなにもないと思うが・・・・。
小沢氏の再聴取、見送りへ 特捜部、政治的影響も考慮
2010/01/27 22:38 【共同通信】
小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、東京地検特捜部は27日までに、小沢氏に対する2回目の事情聴取を見送る方針を固めたもようだ。
特捜部は23日に約4時間半にわたり小沢氏を聴取。一定の説明を受けた上で「被疑者調書」2通を作成し、当初の目的は果たしたと判断した。
聴取に再度踏み切った場合、政治的影響が一層大きくなることへの懸念も考慮したとみられる。
ただ、元私設秘書の衆院議員石川知裕容疑者(36)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=らの供述次第で、小沢氏の聴取を再度検討する可能性もある。
小沢氏は聴取後の会見で「収支報告書の記載について全く把握していなかった。相談されたり、報告を受けたこともない」と事件への関与を否定。
焦点となっている2004年の土地購入の際に陸山会に貸し付けた4億円について「事務所に保管していた個人の資金」とした上で「不正な裏金は一切受け取っていない」と、水谷建設(三重県桑名市)などゼネコンからの裏献金報道も全面否定していた。
小泉の言葉を借りれば、「まさか、こんなに早く特捜が敗北するとはね~」というところだろうか。
一方、特捜部を批判する側の上杉氏には特読者からの反響とは裏腹に、捜部から圧力がかかっているようで、仕事も干されてきていると語っている。社会部の検察担当の元記者らからも、「お前、本当、冗談抜きでまずいぞ。仮に電車に乗っていて何もしていなくても痴漢として逮捕されるぞ。」と言われたエピソードを紹介している(下のYouTube動画1/2の5:00あたり)。私には、植草氏の事件を暗示しているかのように聞こえたが、警察はやろうと思えば何でもできるということは上杉氏も認めている。
上杉隆が語る「検察リークと記者クラブ」2/2
上杉氏も上のインタビューで検察の取調べの実態について書かれているが、『反戦な家づくり』や『世に噛む日日』も検察の拷問のような取調べについて具体的な時間数に触れて警告を与えている。
この資料は、魚住昭氏のウェブマガジン『魚の目』から引用したもので、このサイトには、石川議員の弁護人である安田好弘弁護士が「弁護士業の現場から」と題したブログが記載されており、そこに弁護側が作成した書類が公表されている。
小沢一郎・民主党幹事長にからむ政治資金規正法違反事件で同党の石川知裕衆院議員ら3人が逮捕されました。以下に掲げる文書は石川議員の弁護人になった安田好弘弁護士らが法務・検察や裁判所にあてて出したもので、初めて公開されるものです。捜査進行中の事件で弁護側が作成した書類が公表されるケースはあまり ありません。小沢事件の本質を考えるうえで参考になると思いますので、もしご興味があれば、お読みください。(編集者注)
このサイトによると、もうすでに、安田弁護士は、取調べの全面可視化や取調べの時間短縮、弁護士との接見機会の確保、さらには、勾留裁判への準抗告申立書などの申し入れを千葉景法務大臣や特捜部に提出済みだ。それでも、今のところ、特捜部からは全て無視され続けている状態らしい。千葉景法務大臣はいったい何をしているのだろう。
2010.01.27 (Wed)
検察リーク:証拠つかんだ『週刊朝日』と否定する政府
それなのに、読売新聞では、政府が捜査情報のリークはなかったという答弁書を決定したことを伝えている。「政府が決定した」としても、政府の誰が決定したのかとか、この答弁書が決定された経過などの詳細な説明もなく、答弁書を決定したという事実だけを伝える、幼稚園児でも書けるほどの短い文章である。海外報道の読者の知的欲求を満たす記事とはかけ離れた文章で、これで大手メディアとして扱われているのかと思うと、日本のメディアの質がかに低いかをあらためて思い知らされる。
「捜査情報漏えいない」政府が答弁書
(読売新聞 - 01月27日 00:12)
政府は26日の閣議で、小沢民主党幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関する報道について、「社会の耳目をひく事案については、報道機関が関係各方面に広く深く独自の取材活動を行っていると思われ、捜査情報の漏えいがあったとは考えていない」とする答弁書を決定した。
新党大地の鈴木宗男衆院外務委員長が質問主意書で、「検察当局からのリークがあったのではないか」などとただしたのに答えた。
これを読んで、検察リークはなかったと信じる人はまずいないだろう。
一方、すでに多くのブロガーに引用されている『日々坦々』の「週刊朝日、検察リーク認める!!」というエントリーを読んで知ったのだが、『週刊朝日』は、検察官のリークを認める発言を公表している。『日々坦々』が記事を一部引用されているので、記事の内容はそちらを読んでいただきたい。
『週刊朝日』によると、現在、小沢幹事長の政治資金規正法問題の捜査の指揮をしているのは、巷で言われている佐久間達哉特捜部長ではなく、大鶴基成検察官であるという。
彼のウィキペディアの情報によると、大鶴基成検察官は大分県佐伯市出身。ラ・サール中学校・高等学校卒業後、東京大学法学部に進学。卒業後、高校時代から検事になることを夢みていた大鶴氏は、念願の東京地検の検事に任官した。1981年に福岡地検、1983年に大阪地検、1985年に釧路地検と地方のドサ周りを経て、1992年4月にやっとあこがれの東京地検特捜部へ異動。交通部長を経て、2005年春には特捜部長に就任。その後、函館地検検事正、最高検察庁検事に就任している。
主な担当事件には、ゼネコン汚職事件、第一勧業銀行総会屋事件、日歯連闇献金事件、ライブドア事件などがある。
大鶴基成検察官の捜査手法はかなり強引で思い込みが激しいらしく、大鶴氏と一緒にゼネコン汚職事件で特捜検事として働いた元同僚は、「あらかじめ決められたストーリーに沿って『こういう供述を取って来い』と命じられると必ずやり遂げる男だった」そうだ。大鶴氏の元上司だった高検検事長経験者によっても、自分の内面の弱さを隠すために権力を笠に着て取り調べ、事件を自分の作ったストーリー通りに捏造してしまうという大鶴の捜査手法を何度もたしなめられたとか。
そのせいか、ゼネコン汚職事件の梶山静六ルートでは、見込み捜査による大チョンボを犯してしまった。当時、自民党幹事長だった梶山氏にゼネコンの元幹部から現金が渡されたという調書がとられたが、実際には梶山氏には現金は渡っておらず、ゼネコンの元幹部が個人的に着服していただけであった。大鶴基成検察官の取調室からはいつもすごい怒鳴り声が漏れており、あまりにも荒っぽかった捜査に当時の同僚は、大鶴は手柄を焦っていたのではないかと証言している。
大鶴氏は日歯連闇献金事件では後ろめたいことがありそうな人物を重要証人に仕立てて、狙った獲物を撃つという捜査手法を使ったことがあり、ライブドア事件でも宮内亮治をライブドア元社長の堀江貴文を有罪にするための証人にし、見返りとして宮内の横領疑惑を不問にしたのではないかといわれている。
恐らく、小沢幹事長や3人の元秘書が否定している水谷建設から受けたとったとされる裏金献金もすべて大鶴氏がでっちあげた作り話に違いない。まず、水谷の元社長は、この裏金をホテルの喫茶店で元秘書らに渡したと証言しているが、そんな目立つところで、受け取るわけがない。もし、受け取るとしたら、自分の事務所に招いてそこで誰もいない個室で受け取るに違いない。まして、東京新聞が伝えるような第三者がそこにいたとはとても信じられないことだ。もし、本当にホテルの喫茶店で渡されたとしたら、その渡された時間に喫茶店で勤務していた従業員の証言が出てくるはずだ。それが全くでてこない。多分、上述の梶山静六ルートのように、鹿島建設からの裏金を水谷建設の元社長が個人的に着服したというのが事実ではないだろうか。
さらに、時事通信は本日の記事で水谷の経理担当者が元社長に『小沢事務所に持って行く』と言われ、04年10月と05年4月ごろに、それぞれ現金5000万円を用意して渡したと証言していると報道しているが、だから何?というのが私の感想だ。いくら経理担当者が金を元社長に渡したと証言しても、その金が小沢側に渡った証拠がない限り、裏金が小沢側に渡ったという証拠にはなりえないからだ。この記事では、石川知裕議員がまるでその裏金を陸山会の口座に入金してその資金で土地を購入したかのごとく、意図的に読者を誤解させるように書かれており、あまりにもひどい記事だと思う。
このように、自分の出世や手柄だけのために、ありもしない妄想にとらわれ、強引な捜査を進める者が、世界で第3番目に影響の高いリーダーとされる小沢一郎幹事長を担当するのはいかがなものだろうか。まさに郷原氏が強調しているように、このような捜査がまかり通れば、政治資金規正法の罰則適用についてのハードルは大幅に下がって、検察はその気になればどのような政治家でも処罰できるということになってしまう。国民によって選ばれた政治家をこのような窮地に陥れることは、検察の権限が国会よりも上だという検主主義であり、完全に民主主義を否定していることにつながる。
これでも日本が正常な民主主義国家と呼べるだろうか。
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2010.01.24 (Sun)
聴取後、身の潔白を訴えた小沢一郎と窮地に陥った東京地検特捜部
なるほど、外国人参政権付与法案に反対している右翼団体が、同法案を成立させようとしている民主党のドン、小沢幹事長をいまいましく思っているのだろう。
又、この「日本会議」の役員名簿を見ると、石原チン太郎を初め、めまいがしそうなほどの極右思想家たちがひしめきあっている。日本にはいまだにこういった化石のような思想を持った特権階級に属する人々が、税金の無駄遣いをなくして、少しでも国民の生活を豊かにしようとする民主党の前に立ちはだかっているのだ。なぜなら、現在は税金が自分たちに回ってきているけれども、それが国民に還元されるようになったら、特権階級にいる自分たちに回ってくる分が少なくなるからだ。
事情聴取が終わった後に、小沢幹事長は、メディアに説明内容を文書で公表し、予定になかった記者会見を開いて改めて政治資金規正法違反への関与を否定した。幹事長を続投する考えを示した上で、特捜部の捜査にも協力すると述べた。
一方の特捜部は聴取内容を受けてさらに捜査を進めるとみられるが、検察vs小沢の勝負はすでにあったも同然となっている。なぜなら、今回検察が政治資金規正法違反としている疑惑は、次の2つにしぼられるが、それに対する小沢幹事長の回答を聞く限り、秘書が虚偽記載で罪を問われる可能性はあるかもしれないが、小沢幹事長が政治資金規正法違反を犯したとは考えられないからだ。
1.虚偽記載:「陸山会」による不動産の代金支払の記載が実際には04年であったのに、05年の収支報告書に記載されていた。
小沢幹事長の回答 (47NEWSより):
【所有権移転日を05年にした理由】
何の相談も受けていません。購入資金は自分で出しており隠し立てする必要はないし、所有権移転日を翌年にすることに政治的にも何のメリットもないので、なぜ翌年にしたのか分かりません。
と関与を否定。
2.裏金献金:「陸山会」が購入した土地代の原資に、水谷建設社長から(元は鹿島建設によって支払われたとされている)賄賂として渡された1億円が含まれている
小沢幹事長の回答 (47NEWSより):
【2004年10月に貸し付けた4億円の原資】
(1)1985年に湯島(東京都文京区)の自宅を売却して、深沢(世田谷区)の自宅の土地を購入し建物を建てた際、税引き後残った約2億円を積み立てておいた銀行口座から89年11月に引き出した2億円(2)97年12月に銀行の家族名義の口座から引き出した3億円(3)02年4月に銀行の家族名義の口座から引き出した6千万円を、東京都港区元赤坂の事務所の金庫にて保管していました。04年10月には、同金庫に4億数千万円残っており、うち4億円を陸山会に貸し付けました。
4億円の一部は建設会社からの裏献金であるやの報道がなされておりますが、事実無根です。不正な裏金など一切もらっておりませんし、事務所の者ももらっていないと確信しています。
と土地代に建設会社からの裏金が含まれていないことを断言。
1.の虚偽記載について特捜部は、なんとか小沢幹事長が秘書と共謀して虚偽記載を行ったことにしたいようで、小沢氏の関与を認めたとされる元秘書の石川氏の供述と小沢幹事長の発言の違いに焦点をあてると思われるが、石川氏が本当に小沢氏の関与を認めた供述をしたかどうかが問われる。現在の犯罪捜査における取り調べでは、録音・録画(可視化)を義務づけられていないため、石川氏が無理やり嘘の供述をさせられた可能性もある。刑事訴訟法改正案(「可視化法案」)の成立が緊急に求められている。
2.の裏金献金については、小沢幹事長も秘書らも完全に否定しており、これを証明するのは難しい。銀行口座の預金情報も特捜は手に入れていることだろうし、この点で小沢幹事長が嘘をつくことはまずないと思われる。そして、計約6億の「個人資金」でその土地代を一時立替えたとしたら、この中に、小沢幹事長の秘書が建設会社から受け取ったとされる1億円の裏金が入るスキもないはずだ。又、一部報道では水谷建設の社長の新幹線の切符を、社長が東京にいたことを裏付ける証拠になるとしているが、東京にいたからといって、裏金を渡した証拠にはならないはずだ。
西松建設の献金問題事件でも赤っ恥を書いた特捜部だが、今回も、国民から非難の嵐を浴びるのも時間の問題になりそうだ。なんの裏付けもない2ちゃんねる情報を元に捜査なんてするからだよ(笑)。これに伴って、アンチ・オザワ報道部もトーン・ダウン。さあ、どうする特捜部?
2010.01.16 (Sat)
ただの献金記載漏れでの石川議員逮捕は想定内
それにしても、ニュースを読んでも、いまだになぜ石川議員と小沢氏の元私設秘書、池田光智氏が逮捕されたのか全く納得できない。例えば、森田健作千葉県知事が実際は自民党に所属しているのに無所属と所属党を偽って出馬し、自民党の甘利氏らから巨額の献金を受け取っていて、それを不記載にしても、訂正しただけで、逮捕どころか何の罪にも問われなかった。
又、自民党の二階俊博議員の秘書にしても、西松建設問題であれだけあくどいことをやっていて、在宅起訴の上、簡易裁判所における即決裁判で罰金刑で済まされている。
日建連加盟企業の国民政治協会《自民党》への企業献金表をご覧いただくと、1995年から2000年までの大手土建業者から自民党への献金総額は31億円にのぼり、税金からの支出される公共事業受注による収益の多くが自民党へ還流しているのがわかる。しかも、これはあくまで表向きの献金で帳簿に記載されている金額のみの集計で、議員個人への献金、パーティー券購入代金、裏献金などは含まれていない。
大手土建業者からの与党への寄付がこの程度なのに、鹿島建設の下請けをしていた中堅ゼネコンの水谷建設から当時野党の民主党に1億円という高額な献金が2度に分けて渡されたというのは、いかに異常なことかわかるだろう。
さらに、MyNewsJapanによろと、あっせん収賄を受け取っていた自民党議員の中で、二階俊博議員よりも悪質な自民党議員は他に3人もいたのだ。
1位 尾身幸次
合計額1430万円:沖縄担当大臣「沖縄総合局」のトップとして絶大な権力
2位 加藤紘一
合計額1400万円:自由民主党幹事長「自民党のナンバー2」として絶大な権力
3位 藤井孝男
合計額 900万円:自民党総務会 総務「自民党の最高意思決定機関」のメンバー
4位 二階俊博
合計額 863万円:派閥領袖にして、運輸大臣を二期担当する「道路族のドン」
5位 森善郎
合計額 500万円:自民党最大派閥である清和政策研究会のオーナー、元総理
これらの自民党議員には全く東京地検特捜部のメスは及ばず、民主党の小沢幹事長とその周辺だけが執拗に捜査されるのはあまりにも不公平ではないだろうか。
報道によると、3人の下秘書らが逮捕された理由は、
1.大久保議員が元秘書の池田氏と共謀して、2007年5月頃に同会から出金した4億円の支出を07年分の収支報告書に記載しなかった疑い。
2.陸山会が04年10月29日に購入した土地の代金に充てた4億円の収入などを、04年分の収支報告書に記載せず、土地代金など約3億5200万円の支出を05年分の収支報告書に計上した疑い。
3.この土地代の4億円に国土交通省発注の胆沢(いさわ)ダムの工事を下請け受注した謝礼として、「水谷建設」の元幹部らが、04年10月には石川容疑者に、05年4月には大久保被告に、それぞれ渡した現金5000万円が含まれているという疑い。(これは、石川容疑者と大久保被告は全面否定している。)
となっている。
こうしてみると、3.は全面否定されているということで、結局は、単なる記載ミスにしか見えないが・・・・。
佐久間達哉特捜部長は報道陣から「逮捕の理由」を問われると、「今、身柄を確保しないと捜査に大きな支障が出る。一刻の猶予もできない緊急性があった」と説明したそうだが、この答えを信じる国民はいないだろう。はっきり言ってあまりにも国民をバカにしすぎている。そもそもこの資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる記載ミスは今から5、6年前に起こった問題である。それを民主党が政権を執るや否や問題にして、「一刻の猶予もできない緊急性があった」とはあきれかえってしまう。
昔は、逮捕と聞くと、逮捕された者が何かとても悪いことをしたと考えたけれども、今回の石川議員の逮捕劇では、そんな堕ちるところまで堕ちた東京地検に逮捕されたからといって、悪いのは逮捕した方だという意見が多いだろう。去年の西松建設献金問題でも、マスコミに騒がせるだけ騒がせて、結局は何も出てこなかった。今回の逮捕劇にしても、結局は何も出ずに終わるのが関の山であろう。
鳩山政権TBPにトラックバックしてくださった方のエントリーを紹介したい。これを読めば、多くの国民が東京地検に疑問を抱いているかがわかるだろう。
『turffanの気まま雑記』 不当逮捕に大きな憤りを感じる
「証言の食い違い」「証言に信用性が足りない」との情報が出てきているが、言い掛かりである。また、この記載忘れの4億円の出処については、政治資金規正法上明示する義務は無い。出処に疑念がある確信があるのであれば、正々堂々と贈収賄の捜査をし、この件で証拠を積み重ねるべきである。それが出来ないのであれば、この資金がゼネコンからの金であるという説は、特捜部の妄言に過ぎないのではないだろうか。
そして、石川氏のほかに大久保氏や小沢氏の元私設秘書の池田氏も逮捕のようだ。不記載の案件としては有り得ない事であり、検察ファッショは暴走の一途を辿っている表れだ。また、先日の強制捜査の時間は午後5時前、今回の逮捕の時間は午後10時ごろ、いずれも民放局のニュースが始まる絶好の時間であることも検察への疑念を膨らます要因だ。しかも、強制捜査に入るところが例外なくマスコミによって捉えられている事も検察のマスコミへのリークを窺わせる大きな疑念であり、検察とマスゴミは間違いなくグルになっている証拠だ。公務員の守秘義務違反を犯し続ける検察と、どこを見ても検察リーク通りの金太郎飴報道しかしていないマスゴミ。今夜のニュースも前から用意していたような構成だとしか思えないニュースを多く目にした。両者の不当な癒着の表れだろう。石川氏の元私設秘書とされる金沢なる人物が突如一斉にクローズアップされた点も不可解だ。検察の思惑通りに不当な世論誘導を行い印象操作をする事はとんでもないことだ。この両者を決して許してはいけない。
検察の背景に居る旧既得権者達は死に物狂いで小沢潰しに掛かってきた。大久保氏の西松裁判の旗色が悪くなってきたことも原因だろう。民主党政権は毅然とした態度で石川氏と小沢氏を護るべきだ。場合によっては憲法50条の規定「会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。」を活用し、石川氏の釈放を議決すべきだ。
今現在、マスコミは必死に小沢氏を幹事長から引き釣り降ろす為に頑張っている。これが真の目的だ。小沢氏が党の中枢から退くことは、旧既得権への国民の敗北を意味する。絶対に引いてはならない。国民はこの不当捜査の本当の意図をきちんと理解し、政権交代の意味を再度確認し、検察やマスゴミに大いに怒りをぶつけるべきだ。
『南華のブログ』虚偽記載容疑だけ?頭狂地検特捜部が石川知裕衆院議員を逮捕!
小沢一郎民主党幹事長の政治資金管理団体である陸山会の土地取引問題で、政治資金収支報告書に不記載、という言いがかりをつける、検察とマスコミの馬鹿騒ぎが続いていましたが、
今夜、ついに発狂した反日カルト暴力団と噂される=東京地検特捜部が、石川知裕衆議院議員を逮捕した模様です。
その容疑は、政治資金収支報告書に土地購入資金が不記載だった、という容疑だけでした。
今まで、特に自民党議員の資金収支報告書に、不記載の献金や支出の問題はいくらでもありましたが、修正さえすれば、逮捕どころか検察の取り調べにも至りませんでした。
実際には、陸山会の2004年分政治資金収支報告書には、小沢一郎氏個人からの4億円の借り入れが記載されていることが発覚しており、さらにその資金の出所が小沢氏の妻からのものであると、週刊朝日では報じられています。
ところが、検察やマスコミも含めて、会計という問題について無知な人が多いようなので、知る限りの範囲でこれを検証してみます。
『BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」』【号外】民主党石川議員逮捕!検察とマスゴミによる暴挙を許すな!
私の勘では彼らのクーデターは失敗に終わると思っています。何故ならあまりにも国民を馬鹿にした露骨なやり方に多くの国民が辟易としているからです。共謀罪の闘いもほとんどの国民が蚊帳の外に置かれている状態でしたが、意識ある国民はFAX、電話あるいは直接国会前での抗議活動を展開し、何度も危ない場面があったにも関わらず阻止することができています。問題は紙情報に頼っている多くの人たちが「民主党はけしからない」とマスゴミ情報を信じてしまうということです。これは社民党や共産党の支持者でも同じです。
今回の石川議員逮捕は検察とメディアがクーデター部隊となって自公や官僚の復権を目論むものです。法的に問題ないことをさも凶悪な犯罪を犯したかのように演出するノリピー事件の再演であり・・・
言ってみれば転び公妨なのです。
※転び公妨(ころびこうぼう)とは、警察官などの捜査官が被疑者に公務執行妨害罪(公妨)や傷害罪などを巧みに適用して現行犯逮捕する行為。別件逮捕であることが多い。Wikipediaより
心ある国民はこのような裏権力の暴挙を許してはなりません!
『ステイメンの雑記帖』【不当逮捕】宦官ジミン・官僚・既存マスゴミなどの反動勢力を粉砕しよう!【石川議員頑張れ!】
上記記事にもあるように、政治資金収支報告書の虚偽記載は精々100万円以下の罰金刑で済む「微罪」である。その証拠に、宦官ジミンで唯一西松問題で痴犬が事件扱いした売国奴2Fの秘書の場合、在宅起訴の上で簡易裁判所における即決裁判で罰金刑で終わっている。
同じ反動勢力である売国奴2Fの場合、西松に事務所費用も出させ、小口献金を装った裏献金を行っていてもその程度でお茶を濁している。
それに比べ、現職の国会議員を国会召集直前と言うタイミングで逮捕までする理由が一体あるのか?そんなものあるわけないだろう!
これは、宦官ジミン・官僚・既存マスゴミが政権転覆まで睨んだクーデターであると言っても過言ではない!
だが、それは選挙によって示された民意を愚弄するものでありファッショそのものである。そんな事を決して許してはならない!
これは、我が国の民主主義を冒涜する暴挙であり、それら反動勢力と民主党を選んだ我々国民との戦いである!
この戦いにもしも敗北するような事があれば、日本に民主主義が根付くことは二度と有り得ない!
その意味においても、決して負けることが許されない聖戦であるといって良い。
そして国民の力を結集し宦官ジミン・官僚・既存マスゴミなどの反動勢力を完膚無きまでに粉砕しよう!
『ムネオブログ』2010年1月15日(金)
昨日自民党本部で、金沢なる者が石川知裕代議士のことで話をしているが、陳腐なことである。
私も金沢なる者を知っている。石川代議士の私設秘書と言うが、後援者の一人で、石川事務所の手が足りないものだから、会合等に代理出席していた程度の人物だ。何か仰々(ぎょうぎょう)しく側近と言うべき様な人物ではない。
おまけにこの金沢氏と石川代議士とは直接のパイプがあった訳ではない。元々は当時の公設第二秘書の江藤氏との人間関係で、江藤氏が金沢氏に「東京に行ってくれ」と頼み、上京したのである。
石川代議士に東京に呼ばれたと言っているが、石川代議士は呼んではいない。この点でも、石川代議士に呼ばれたと言った金沢氏の発言はウソであると江藤氏は話している。
おまけに江藤氏は、金沢氏の発言は8割方事実でないと言っていた。ボストンバッグは石川氏の洗濯物を入れていたものだそうである。
この様な人物が検察に上申書を出しているそうだが、漫画チックな話ではないか。金沢氏がいかなる人物か、時が解決することだろう。
中傷、風聞で人を貶(おとし)めては、人間として失格である。金沢氏はテレビに出て少々舞い上がっている様な感じだったが、冷静に事態を見つめていきたい。
[政治(民主党政権)] 小沢捜査~裏切り秘書<金沢敬氏>の正体
(ゲンダイネット 1月15日)
不動産でボロ儲け、愛車はフェラーリ
石川議員もとんだ人物を秘書にしてしまったものだが、この金沢氏、かなりクセのある人らしい。
「金沢さんは、札幌生まれ。北海学園大学の出身と聞いています。20代から不動産業を始め、バブル崩壊後、不良債権を安値で仕入れてボロ儲けしたそうです。カネは持っている。六本木ヒルズにも事務所を構えています。愛車はフェラーリにベントレー。ただ、ルイ・ヴィトンのネクタイにスーツケースといかにも成り金ぽい」(関係者)
どこまで本当か信用できないが、ネットには金沢氏が経営する罵詈雑言が書き込まれている。
こうした人物の密告に地検が動いたなんて、国民は仰天だ。
こんな男が政治家に…? 石川議員はさぞや後悔しているでしょう。
追記:
コメント欄で紹介していただいた貴重なリンクです。紹介して下さったみなさん、ありがとうございます。
しばたさんより:
『世論ズ』LedLine:陸山会の政治資金収支報告書に記載していない資金の流れの理由
1月6日のNHKの報道で陸山会の10月29日以前に発生している収支報告書に記載されていない資金の流れを石川氏が具体的に検察に説明しており、小沢氏から受け取った4億円の処理を詳しく書いてあった。
それによると収支報告書に記載しなかったのは小沢氏の個人資金であり預かり金であったと説明できてしまい、それで検察が必死になって発見した29日の午前と午後の時間差が違法性もなく説明できてしまうことに至った。
検察にしてみたら取引相手の預金データや陸山会の預金データを取り寄せて矛盾を発見したのにそれが台無しである。
それからは、石川氏の供述が急に大ざっぱとなり1月7日のNHK報道がなかったかのように触れなくなっていった経緯がある。 検察に都合の悪いことは隠そうとしているようだ。
tanakaさんより:お笑いみのもんた劇場で紹介されていた郷原信郎氏へのインタビュー。
『videonews.com』より
http://www.videonews.com/interviews/001999/001329.php