2012.02.24 (Fri)
本村洋氏の再婚で崩れたヒーロー像
最愛の妻と生まれたばかりの子供を同時に亡くすという耐え難い体験をした本村氏なので、その分、だれよりも幸せになって欲しいという気持ちはあったが、まさか、こんなに早く再婚しているとは、拍子抜けしてしまった。これまでの彼の言動からすると、生涯を独身ですごし、妻と娘の思い出と暮らす男というイメージがあったからだ。つまり、それは、マスコミによって作られた彼のイメージであって、真の本村さんとは、ずれていたということだろう。
マスコミは、元少年の容疑者の立場を悪く見せるため、元少年をどうしようもない悪者に、そして、本村さんをまるでドラマのヒーローのように扱ってきた。しかし、実際は、ヒーローでもなんでもなく、普通の男だったというわけだ。そして、そんなマスコミが作った本村さんのイメージが、世間や裁判官の同情を呼び、この少年を死刑へと導いてしまったのだ。
ご本人も下の動画でおっしゃられている通り、一人で生きていくのがとてもつらくなって精神的にまいっていたというのはわかるし、彼が再婚して幸せになるのも賛成だ。しかし、それなら、その幸せを自分だけのものにするのではなく、元少年にも分けてあげて欲しい。本村さんに人の心があるのなら、元少年を全否定せず、更生の可能性を信じて、生きて罪を補えるよう、裁判所に今から懇願して欲しい。そうすれば、元少年も死刑は避けられると思う。
これまではおしゃれな眼鏡がチャームポイントだった本村さんはレーシック手術を受けて、眼鏡無用となったようだ。しかし、はっきり言って、彼の目はあまり魅力的とは言えず、個人的には眼鏡をかけた本村さんの方が知的に見えて素敵だと思う。その他、本村さんにはいろいろと驚くような噂がたくさんある。
例えば、今の妻との間にすでに5歳と3歳の子供がいるとか、事件後、高級車を購入したとか、頻繁にソープに通っていたとか・・・・。「カナダからのラブレター」じゃなくて、「天国からのラブレター」という本を出版したり、それが映画化されたそうだから、それらの収入で贅沢しているのであって、まさか、保険金で贅沢しているわけではないだろうし、これらの噂が果たして本当なのかはわからないが、もし、本当だとしたら、本村さんのイメージは完全に失墜してしまう。そして、何よりも彼の本を読んで、又この映画を見て泣いた人たちを幻滅させることになるのではないか。
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2012.02.20 (Mon)
光市母子殺害事件:元少年の死刑確定は放射能汚染に不安を抱く母子に対するガス抜き
私の考えは、上記のエントリーを書いたときと全く変わっていない。自分の性欲を満たすために、母親と生後間もない9ヶ月の赤ちゃんを殺害したのは確かに恐ろしいことだが、以下の3つの理由で、この元少年に死刑が相当だとは思えない。
まずは、当時少年が、18歳と1ヶ月ということから、少年法が適用されれないのはおかしいと思うのが一つ。死刑を選択するかどうかは、これまでは、最高裁が83年の永山則夫下死刑囚に対する判決で判示した「永山基準」に照らして判断されてきた。犯行時18歳未満であった少年の量刑については、「死刑をもって処断すべき時は無期刑を科す」と規定し、法的には18歳以上から死刑を科すことが可能になる。少年の実際の年齢は18歳と1ヶ月だったが、後ほど詳しく触れるが、精神障がいで精神年齢は、5.6歳ということだったため、当然、物事のよしあしもわからないような状況だったことを考慮しなくてはならない。
又、18歳を成熟した大人と見るというのは、昔だったら許されるかもしれないが、今の18歳を見ると、時代と共に判断力や責任感が一般的に低下してきているような気がする。今の日本では、死刑を科す年齢を19歳まで引き上げる必要があるように思われる。さらに、精神障がいを患っている場合は、精神年齢を実齢とするべきである。
「永山基準」の考察すべき事項として(1)犯行の罪質(2)動喫3)態様、特に殺害の手段方法の執拗(しつよう)性・残虐性(4)結果の重大性、特に殺害された被害者の数(5)遺族の被害感情(6)社会的影響(7)犯行時の年齢(8)前科(9)犯行後の情状があげられている。元少年の弁護団は、法医鑑定書と裁判官が認定したことに大きな差があると述べており、まだ事件の真実は解明されていない状況だ。これらのことからも、又、少年法51条1項によれば、18歳未満の少年には死刑を科すことができないと定めていることからも、精神年齢が18歳未満であった元少年の死刑は回避されるべきであったと思う。
2つ目は、前述のエントリーにも書いたが、元少年の育った環境も考慮すべきであるということだ。元少年は、幼少時から父による虐待を受けてきた。父の虐待はひどいもので、殴る蹴るはもちろん、逆さまにされて頭から水風呂に沈めるなどの暴力もあったという。その上、母親からは、「あなたと結婚して子供を作りたい。」などと言われ、近親相姦の関係だったという。つまり、父親からは暴力的な虐待を受け、母親からは性的虐待を受けて育ったのだ。その母親も元少年が中学のときに首吊り自殺をしてしまったのだ。少年が絞首刑になって喜んでいる人たちは、そんな元少年がどのような精神状態で、毎日を暮らしていたか想像もできないに違いない。
3つ目は、もっとも重要なことだが、元少年が精神障害を患っていたことだ。精神鑑定をした野田正彰関西学院大学教授)と、加藤幸雄氏(日本福祉大学教授)氏によると、被告の精神年齢はかなり低く、5.6歳程度だと言う。ちょうど、少年が1歳くらいの時に父親から暴行され、頭部を強打したのが原因で発生した脳器質的脆弱性の可能性もあったらしい。元少年が勾留されている広島拘置所でも、統合失調症の治療に使う向精神薬が長期間多量投与されていたことなどの証拠もあり、少年は間違いなく精神障害者である。日本が順守するとしている国際的な基準は、精神障害がある死刑囚の刑を執行しないよう求めている。しかし、日本では、精神障がいがあるないにかかわらず、死刑を執行しているので、実際、アムネスティから目をつけられているのだ。
元少年が犯行に至る過程で、被害者に強く抵抗されたとき、自分が両親から受けた過去の凄まじい虐待の数々がフラッシュバックしたにちがいない。父親が母親を強姦し、自分の頭部を強打したこと。母親に性的虐待を受けたことなどが。幼児を虐待する人の約85%が自分も小さいときに虐待を受けた被害者だという。元少年の被告が被害者や被害児の殺人にいたったのも、両親への怒りや憎しみがそのまま目の前の親子に向けられてしまった結果に違いない。
元少年の手紙には殺害時の心境が書かれていた。被害児の遺体を押入れに入れたのは、元少年にとって押し入れはドラえもんがいる場所であり、そのドラえもんが何とかしてくれるのではないか、という思いからやったことであり、その後、元少年が被害者の死姦行為に及んだのは、小説「魔界転生」にインスピレーションをを受けて、被害者を、さらには被害者に投影された最愛の実母を蘇らせたいという衝動に突き動かされてのことだった。
元少年を誹謗中傷する人たちの中には、死刑を免れるためにわざとおかしなことを書いたと批判する人がいるが、元少年は、幼少期から虐待を受けて、発達レベルも5.6歳程度だったわけだから、上記のような子供じみたことを本気で思っていたに違いない。
主に上に述べた3つの理由から、元少年が死刑という極刑に値するという最高裁の判決には、はなはだ疑問が残る。だからこそ、今日、メディアがこぞってこの元少年の実名を明かし、死刑は免れないものであるかのように主張するのを読んで、おぞましい気分になったのだ。今回の判決は、まるで、放射能汚染によって危険に晒され、不安を煽られている日本中の母子たちから批判を浴びる政府や電力会社によるガス抜きのように思えたからだ。つまり、「御覧なさい。日本の司法は母子の味方ですよ。」と言うために、元少年を死刑にしたのではないかと、ついつい考えてしまう。
原発事故は、政府や電力会社の危機管理がずさんだったことから起きた人災だったが、被害を最小限に抑えることもできた。しかし、当時の菅内閣は、事故が起きてからも安全神話をつらぬいていた。まずは、原発を地震国家である狭い日本に54基も作った原子力村のメンバー全員と、国民から情報を隠匿し、嘘の情報を流した政府や政治家を一人残らず極刑に処するべきだ。これだけ多くの国民を不安に陥れた原発事故の責任者も罰せられない司法に、精神障害の少年に死刑を言い渡す権利はない。いったい、日本の司法はどこまで腐りきっているのか。
【安田好弘】#1 【光市母子殺害事件】法医鑑定書
2008.05.19 (Mon)
「週刊文春」と安倍晋三の闘い
という記事のコメント欄にらーめんさんから文春が安倍晋三に謝罪したとのコメントをいただいたので紹介したい。
週刊文春が謝罪
安倍事務所が週刊文春に送った通知書を読むと、本村さんが応援しているのは間違いないようです。
②週刊文春編集部は本村氏が安倍に応援すると聴衆の面前で述べていたことを事前取材で知っていたにも拘わらず、あたかも安倍は本村氏が言っていないことを勝手に創作して演説し、「政治利用」をしたとの嘘記事を書いたと認識をせざるを得ないでしょう。
光市における街頭演説後、安倍が会場の多くの聴衆とマスコミの中で本村氏と挨拶をし、安倍が本村氏と会話をしたこと、及び本村氏が安倍に対し「応援しています。頑張って下さい。」と述べ
た事実を把握しているのか否か。
そして週刊文春5月22日号では
〔編集長から〕
■小誌五月十五日号、一六一頁以下の安倍前首相に関する記事で、 安倍氏が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説したという記述は誤りでした。これを取り消し、安倍氏、 本村洋氏、ならびに関係者各位にお詫びします。
と謝罪しています。
上のコメントの中でらーめんさんが言う「安倍事務所が週刊文春に送った通知書」らしきものがグーグルで検索したらあった。PDFファイルなので、PDFファイルのない方のために全文転載する。
http://newtop.s-abe.or.jp/Members/admin/5-13-1.pdfより
株式会社文藝春秋「週刊文春」編集部
編集長 S 様
記 者 A 様
平成20年5月13日
衆議院議員安倍晋三事務所
冠省 貴殿らの「週刊文春」5月15日号161頁以下に「安倍前首相『政治利用』に光市母子殺害本村さんが絶句」と題する記事(以下「本件記事」という。)に関する本日付回答書(以下「13日付回答」)を受領しました。本回答に対し次のとおり通知します。
記
1 当事務所からの12日付通知書における質問に対し、貴殿らは、「1、2については異なった認識での質問ですので、回答を差し控えます」との回答でした。
2 しかるに、12日付通知書の第1項における質問は、本件記事発売前にA氏が「確実な根拠」と強弁されていたにも拘わらず、貴殿らの12日付回答によれば事実誤認であったと正反対の回答をされていることから、貴誌の編集方針について明確な釈明を求めているのであり、なんら「異なった認識を前提」としているものでないことは明らかです。にもかかわらず、あくまでも「異なった認識を前提」にしているので回答をしないということであれば、文藝春秋社全体で事実と異なる回答を強弁したA氏を擁護して回答をはぐらかしているとしか一般読者には写らないのではないでしょうか。今一度貴殿らのマスコミ人として矜持にかけて下記質問に対する回答をするよう強く求めます。なお、いずれ
の質問も貴殿らが証言拒否の理由としてあげる「取材源の秘匿」や「取材の経緯」には関係がないことは明らかなので明確な回答をされるよう求めます。この点をうやむやにしながら記事の訂正と謝罪を済ませようとする行為は被害者に対する不信感を益々募らせるだけであり、到底謝罪や訂正とは言えませんので被害者を無視した行為は厳に慎まれるよう忠告します。
【質問事項】
貴殿らの12 日付回答は「本村洋氏が、自民党公認の山本繁太郎候補を応援していると公にした事実がないにもかかわらず・・・と語ったことを問題視しました。」と回答している。この回答の趣旨は「安倍が本村氏の言ってもいないことを演説で話をした」ということを「政治利用」したと評しているのではなく、どうも「本村氏は応援している旨を安倍氏には伝えたが、それを安倍が公にすること」が「政治利用」であると評されているように読める。安倍が本村氏から「応援しています。頑張って下さい。」ということ自体をいわれたことがないという趣旨なのか否かを明確にされたい。
すなわち、光市における街頭演説後、安倍が会場の多くの聴衆とマスコミの中で本村氏と挨拶を、安倍が本村氏と会話をしたことはその場所にいた多くの関係者が知るところである。そして、当方が確認したところによれば、取材担当者のA 氏も本村氏の上記会場における発言(「応援しています。頑張って下さい。」)を把握しているはずである。安倍と本村氏が演説会場で挨拶をした事実及び上記会話内容について事実を取材で把握していたのか否かを回答されたい。なお、併せて、上記
発言が山本氏を応援していると受け止められても仕方がないことをA 氏は取材で把握されているとのことであるが事実か否かを回答されたい。
3 また、第2項における質問についても「異なった認識を前提」であるとのことですが、人の名誉を毀損した人に対して訂正と共に謝罪をするのは当然のこと思いますが、貴殿らの認識は訂正と謝意を表することは「読者に対する責任」であると言われています。人を傷つけた者は被害者に謝罪をするというのが世の常識ですが、貴殿らの考え方は「人を殺した犯人が被害者には謝罪しないが世間を騒がしたことをお詫びする」というのと径庭がないように思えます。この点、貴殿らは「関係各位」にお詫びすると回答していますが、何故「安倍晋三」に対し謝罪をすると素直に言えないのでしょうか。人を虚偽の記事で傷つけたのであれば素直に真正面から謝罪することは当たり前のことです。そこで、上記関係各位に安倍晋三を含むのか否かについて回答するよう求めます。
4 以上の点について、本日午後5時までに書面で回答をされるよう再度通知し
ます。
(以上)
この文春の「週刊文春」5月15日号はちょうど日本に滞在中に買って記事を読めたんだけど、らーめんさんが教えてくださった謝罪文の載った5月22日号はまだ読んでいない。文春編集長が『安倍氏が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説した』という記述は誤りでしたって謝罪しているってことは、そんな事実もないのにでたらめを書いたってことでわかるけど、安倍事務所が週刊文春に送った通知書を読むとそれ以外の記述にもこだわっているようだ。文春はどのような回答を送ったのかとても興味がある。なぜかというと、それによって本村氏が安倍や山本を応援してたかどうかがわかるからだ。マスコミはこの件について一斉に沈黙を守っている。
それにしても、文春の発行元は文藝春秋で、安倍が総理大臣になる前に書いた著書『美しい国へ』の出版もしていたと思う。その文藝春秋と安倍晋三がこんなバトルを繰り広げるなんて、とても不思議だ(笑)。
追記(5月20日):この記事を読んで、『きまぐれな日々』のKojitakenさんが文春を読んで謝罪文をチェックして下さったので、そのコメントを紹介させていただきたい。
当該部分だけの訂正でした
安倍がくたばってからは以前ほど週刊誌を買ったり読んだりしなくなったので、この件も知らなかったのですが、この記事を見て「週刊文春」を立ち読みしてみました。
その結果、この記事にもある「編集部から」の訂正記事以外には何も載っていませんでした。つまり、週刊文春の編集部は、安倍が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説したという記述は誤りだったことだけは認めて、安倍らに謝罪したものの、他の箇所については安倍事務所の要求をのんでいないようです。
それから、週刊文春と安倍ですが、既に去年の今ごろから安倍を批判する記事が出始めていました。たぶん、「美しい国へ」が売れなくなって増刷もしなくなり、いわゆる「金の切れ目が縁の切れ目」という状態になって安倍批判が解禁されたんだと想像しています。
なるほど。文藝春秋はきっと『美しい国へ』があまりにも売れなかったのでその腹いせに安倍攻撃をしかけたのかもしれない(笑)。Kojitakenさん、わざわざチェキして下さってありがとうございました♪
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2008.05.09 (Fri)
安倍晋三が光市母子殺害事件遺族を政治利用したとする文春に抗議
文春記事に抗議=安倍前首相(5月9日 時事通信)
衆院山口2区補欠選挙に関する「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、自民党の安倍晋三前首相の事務所は9日、発行元の文芸春秋に対し、謝罪文掲載などを求める抗議文を送った。
5月8日発売の同誌は、安倍氏が補選の街頭演説で、山口県光市の母子殺害事件の遺族本村洋さんに触れ「お嬢さんを無残に殺された本村さん。そのお嬢さんの遺影を持ってわたしのところにやってきた」と発言、本村さんを「政治利用」したとする記事を掲載した。
本村氏が遺影を持って行ったのは、安倍ではなくて、小泉が首相だったときで、理由は当時裁判所に遺影を持って入るのを禁じられていたので、遺影を持って入れるように小泉に頼んだだけだ。それをまるで自分のところに来たかのように語る安倍は、本村氏を「政治利用」している以外のなにものでもないだろう。
確かに下のYouTubeを見ても、安倍が山口補選で自民党候補者だった山本氏を応援していたときも、自民党とは全く関係のない山口県光市の母子殺害事件の被害者遺族である本村洋氏を政治利用しているようだった。
衆議院山口2区 自民党山本しげたろう応援安倍晋三
今回の文春の記事に関しても、告訴ではなく、単に抗議するだけにとどめているところを見ると、体裁をつくろうためのジェスチャーであろう。安倍のように国民に不快感しか与えない政治家は今すぐ政治界を去って欲しい。しかし、これだけ不人気の政治家も前代未聞であろう。自民党の支持率をもっと下げるために廃棄処分よりもしばらく政治利用するべきかも(笑)。
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2008.04.22 (Tue)
【速報】 広島高裁が光市母子殺害事件で被告に不当な死刑判決

妻と、まな娘の遺影を手に、広島高裁に入る本村さん
(22日午前9時40分 撮影・坂田一浩 中国新聞より)
1999年、山口県光市で会社員本村洋氏の妻子が殺害された事件で、広島高裁は当時18歳で殺人などの罪に問われた被告(27)の差し戻し控訴審で、死刑の判決を言い渡した。犯行時18歳1カ月の被告に死刑を適用するかが焦点だったが、裁判長は「死刑を回避すべき理由にはならない」とした。殺意を否定した差し戻し審での元少年の新供述については「起訴後6年半にわたり黙っていたのは不自然」と指摘した。

判決言い渡しを直前に控えた広島高裁の法廷。
中央奥は楢崎裁判長(22日午前10時)=代表撮影(4月22日中国新聞より)
山口県光市の母子殺害事件で判決が言い渡されたのはこれが4度目だが、判決はこれで確定することなく、再び最高裁で争われる。
日刊ゲンダイには、山口補選では、ガソリン税よりも光市母子殺害事件の判決が争点になると書かれていた。なんでも、判決で被告に死刑を言い渡した場合、平岡秀夫候補がテレビの18歳未満への死刑を禁じている少年法の是非をめぐる討論で『悪いことをした子供たちにはそれなりの事情があったと思う』と発言したことが問題にされるからという理由だが、はたしてそうだろうか。
今回の死刑判決は確定したわけではないし、死刑判決が出たからと言って、平岡候補はごく当然のことを言ったまでで、彼の発言が山口補選に影響するようなことはないと思う。この被告が罪を犯したのは18歳と1ヶ月ということだが、たったの一ヶ月の差で18歳未満と18歳以上とを区別するのはおかしい。18歳前後の少年はまだ人格が形成されておらず、両親の影響が色濃く残っている。
このエントリーを読まれた読者の方から、この平岡氏の言葉について下記のようなコメントをいただいた。
平岡候補の言葉はごく、当然なのでしょうか?
そうとう以前からこの発言の映像はみています。
少年犯罪の被害者で、お子さんを少年に殺されたお母様が出演されていて、
そのお母様の面前で平岡氏が発した言葉であります。
私には、なんとも「優しさに欠けた冷酷な言葉」のように思いました。
確かに、少年犯罪の被害者で、お子さんを少年に殺されたお母様にとってこの言葉は犯罪者を擁護する冷酷な言葉に聞こえるかもしれない。でも、それは、少年犯罪者の背景や家庭環境を考慮せずに全て一緒くたにしているからではないだろうか。もし、普通の家庭環境で育った18歳前後の少年が罪を犯したら、それは人格的に問題があるのかもしれないし、その少年を擁護する気はさらさらない。しかしながら、この光市母子殺害事件の被告の場合は、前にも書いたとおり不幸な家庭環境で育っているということを考慮するべきだろう。もし、この少年が恵まれた環境の家庭で育っていたら、このような犯罪を犯すことはなかったかもしれない。平岡氏の『悪いことをした子供たちにはそれなりの事情があったと思う』というのは、もう少し詳しい説明が必要だったかもしれないが、そういった意味で問題にされるようなことではないと思う。
こういった被告の家庭環境を全く考慮せずに死刑を言い渡した今回の広島高裁の判決はこの点からも不当なものだったと言わざるを得ない。
参考資料:
光母子殺害、元少年に死刑(4月22日中国新聞)
【光市母子殺害】裁判はこれからどうなる(4月22日 産経ニュース)
関連記事:
『きまぐれな日々』光市母子殺害事件の差し戻し控訴審、きょう判決
『晴天とら日和』光市母子殺害差し戻し控訴審判決を前にして、………
動画:
光市母子殺害事件差し戻し審、死刑判決後の弁護団会見

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2007.09.21 (Fri)
光市母子殺人事件:本村洋氏の気持ちはわからぬではないが・・・
「万死に値、命で償いを」=遺族が陳述、うつむく被告-光市母子殺害・広島高裁(時事通信)
1999年4月に起きた山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が一、二審の無期懲役判決を破棄した当時18歳の少年だった被告(26)の差し戻し控訴審第10回公判は20日午後も、広島高裁(楢崎康英裁判長)で続き、会社員本村洋さん(31)ら遺族が法廷で意見陳述した。
本村さんは5年9カ月ぶりにこの裁判で証言に立ち、差し戻し前の二審で陳述した内容を振り返りながら、「君の犯した罪は万死に値する。命をもって罪を償わなければならない」と強い口調で被告に語り掛けた。
殺意や乱暴目的を否認している点にも触れ、「君が心の底から真実を話しているように思えない。だから、謝罪の言葉を述べようとも信じられない」と傍聴してきた感想を明かした。
被告はジャケット姿でうつむいて耳を傾け、陳述後に深く一礼したが、本村さんは被告と終始目を合わせなかった。
被告の手紙にも目を通そうとせず、被告がどれだけ反省しているかわかるはずもないと思う。本村氏や殺された弥生さんの母親の態度は被告人に対してあまりにも過激だと思うが、自分の家族が殺されたことのない私がその態度を批判するつもりはない。自分の愛した妻や娘が殺され、屍姦されたのだから被告に対する憎しみは私などには計り知れないものがあるのだろう。
しかし、これまでの事件の経緯を読んだ私の感想からすると、この被告は精神障がい者だと思う。この被告の精神鑑定をした野田正彰関西学院大学教授)と、加藤幸雄氏(日本福祉大学教授)氏によると、被告の精神年齢はかなり低く、5.6歳程度だと言う。
野田氏は被告が精神病ではないと否定しているが、「ドラえもんが何とかしてくれると思い、遺体を押し入れに入れた」とか、「精子で生き返らすため死姦した」などの数多くの奇怪な発言から考えても、私にしてみれば、精神年齢がこれだけ低いというのは精神異常者ではないかと思うのである。この被告の精神年齢がこれだけ低いのも、1歳くらいの時に頭部を強打したのが原因で発生した脳器質的脆弱性の可能性もあるとのことだ。日常茶飯事に父親から暴行を受けていたとのことなので、きっと父親から暴力を受けたときの傷だろう。
この被告を死刑にするのが妥当であるという意見が大多数を占める世論の中で、もしこの少年が精神異常者の場合は死刑になることはないという理由からか、野田氏らの被告の育った環境などを考慮しての精神鑑定を真っ向から否定する人々もいる。
短気で暴力的な態度や暴言で有名な宮崎哲弥がその一人だ。見る人を不快にさせるその容貌でよくテレビに出られるよなというのが私の感想だが、彼の言っていることも馬鹿丸出しで精神科医でもないのに野田氏の精神鑑定になんくせをつけている。もちろん、野田氏も反論しているが、この二人の論争については、『mouseの落書きボード』の「野田・宮崎論争について思うこと」がよくまとめられていて読みやすい。
メディアでも、最近はこの被告の家庭環境などがとりあげられるようになり、これまで私達が知らなかった部分を読んで、被告に対する感情も変わる人も出てくるのではないかと思う。
父親に日常的に暴力をふるわれる母親をかばううちに、母親との間にとても密接な関係が生まれ、二人は近親相姦的やりとりをしていたという記事が『週刊ポスト』にあった。
<独占スクープ>
精神鑑定医があえて明かした360分問答
光市母子殺害少年
「父の暴行、求められた母子相姦」
遺族感情は? 死刑とは? 弁護士とは? 偏向報道とは?
――この問題提起をあなたはどう考える
父親の暴力に怯える母親と少年Aは、いつしか被害者同士の共生関係を築き、近親相姦的なやりとりを繰り返すようになっていた。そして、その母親の自殺を目撃した体験が、本村弥生さんと夕夏ちゃんを殺めた際にフラッシュバックして――。少年Aの精神鑑定の内容は余りにも衝撃的だ。なぜ今、あえてこの鑑定内容を公開するのか、その理由を含めて、精神科医・野田正彰氏がすべてを明かした。
日本でもそうかもしれないが、北米でも幼児虐待などが社会の大きな問題となっている。幼児を虐待する人の約85%が自分も小さいときに虐待を受けた被害者だという。これは私の推論だが、この光市母子殺人事件でも、被告が弥生さんや夕夏ちゃんの殺人にいたったのも、父親が自分と母親にしてきたことをそのまま弥生さんや夕夏ちゃんにやってしまったのではないだろうか。それとも、父親が再婚した継母や生まれてきた赤ん坊への憎しみを抑え切れず、それを弥生さんや夕夏ちゃんにぶつけてしまったのか。子供の頃から父親に常に虐待を受けてきた被告が父親を恨むばかりに父親を困らせようとしてやった可能性もある。
こういった被告の精神鑑定結果や家庭の事情などの背景を考慮すると、やはり、被告を死刑にするべきではないと思うし、この事件に関して、もしどうしても死刑にしなければならない人がいるとすれば、それは、被告の母親を自殺に追いやったり、被告をここまで追い詰めた被告の父親ではないかと思うのである。
文中で触れなかった参考記事:
『Sankeiweb』【コラム・断 野田正彰】宮崎哲弥氏に反論する
『A Tree at ease』「宮崎哲弥さん--無内容なキレ芸人?」
『元検弁護士のつぶやき』「今枝仁弁護士のコメントの転載(さらに追加あり)」
追記:
『現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ』の「呼吸の違いが、新鮮だということ」という記事の中で紹介されました。
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2007.09.05 (Wed)
山口県・光市母子殺人事件: 世論が変わるとき
『きまぐれな日々』の「言論が一方向に振れる時 ~ 山口県光市母子殺人事件をめぐって」
『きっこのブログ』「死刑廃止論を廃止しろ!」
『ミクロネシアの小さな島・ヤップより』「きっこさん、「死刑廃止論を廃止しろ!」について再考をお願いします」
そして、『情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)』の「光事件Q&A~弁護団への疑問に答える~光事件弁護団という記事にコメントしたゴンベイさんの下記の意見。
この「光事件Q&A」を読むと、弁護団は検察側の主張する「公訴事実」が真実でなく、外形的事実だけならば、「罪名」は殺人罪ではなく傷害致死罪、事件を起こした当時少年だった被告の精神状態・思考能力を含めれば過失致死罪、さらには「心神喪失→責任無能力」もしくは「心神耗弱→限定責任能力」だと主張していると思われる。
外形的事実での弁護団の主張は理解できないものではない。これは死刑廃止論の主張とは全く関係なく、事実認定そのものの争いである。最高刑が死刑である殺人罪か、3年以上の有期懲役である傷害致死罪かでは大違いであり、被告弁護団として争う理は認めてしかるべきだ。
(後略)
ネットでは被告弁護団が死刑廃止論者で、日本から死刑を無くすために少年をかばっているなどという誤った情報も飛び交っているし、ブログでは死刑廃止論とこの事件を結びつけて議論しているブログもあるが、上記のコメントでゴンベイさんが書かれているように、この事件は死刑廃止論とは別に議論されなくてはならないと思う。そこで、まずは、死刑制度についての私の意見を述べ、その後、この事件について私の思うところを書いてみたい。
私自身は、死刑廃止を望む一人だけど、死刑廃止論については、その人の経験や住んでいる社会や宗教観によって、人それぞれ違う意見を持つようになるのであり、それを尊重しなければならないと思う。これまで自分と同じ考えだと思っていた人が、死刑廃止に反対であったとしても、批判するべきではないと思うし、逆に、死刑廃止を臨むことについて、人から批判されたくもない。
私はこれまで人を恨んだり、憎んだりしても、殺したいような衝動にかられる経験をしたことがない。でも、もし、自分がこれまでに殺されそうな経験をしたり、虐待されたり、家族が殺されたりしたとしたら、やはり、その加害者を殺したい衝動にかられるだろうと思う。そして、そういった恐ろしい経験を通して、加害者に対する憎しみが増し、加害者の死を望むことは当然で、死刑制度に賛成することにもつながるだろう。たまたまこれまではそういった悲惨な経験をしたことがなかったけど、これから先、そういった経験をした場合は考えがかわるかもしれない。
又、今住んでいるカナダには、死刑制度はないし、人々も罪に対して寛容だ。罪を犯しても、その背景を考慮して許してあげるという社会の風潮がある。ちなみに、死刑制度のある国に比べて死刑制度のない国での極悪犯罪の数はぐっと少ないと言う。そんな中に住んでいると自然と死刑に対する考えも変わってくるのだ。日本に住んでいた頃は、死刑が廃止されたら大変なことになると本気で考えていたので、そんな日本に住んでいながら、死刑廃止論を唱えるのは、とても勇気のいることだと思う。このように、死刑制度に対する考えはその人が住むところの社会環境によっても変わっていくものだと思う。
こういった日本の社会の風潮の中で、光事件に関しても、これまで被害者よりの意見が大多数だったのは納得できる。ブログの中でも、被害者の夫でもあり父でもある本村洋氏をヒーローのように扱ったり、殺された当時まだ23歳であどけなさの残る美しい妻、本村弥生さんといたいけな幼児の写真を紹介して、読者の同情をかいながら加害者を死刑に処するよう世論を導くものが人気を博していた時期もあった。
しかし、2ちゃんねるの掲示板では、弁護側主張が曲解され、それがメディアやブログ間で広まって加害者バッシングへの追い風をあおっている今の風潮には首をかしげたくなるものがある。確かに、当時18歳だった少年が犯した罪はとても許せるものではない。その罪やネットで広まっている事件の概要だけを見ると、少年には死刑が相当だと思わざるを得ない。が、しかし、実際、私達は何が事実で何が嘘なのか本当のところを知らない。
そこで、過剰な少年バッシングに警告を放ち、真相を究めようと立ち上がったのが22人の弁護士からなる被告弁護団である。
2007年6月28日【光市母子殺害】弁護団記者会見(2/2)
被告弁護団22人への懲戒請求が、全国で3900件にのぼっていることからも、この弁護団にアレルギー反応を示す人も多いようだが、上のビデオを見れば、彼らが、警察官の調書が必ずしも正しいものではないということを前提に、もう一度少年がこの事件でやったことの真実を検証するために立ち上がったということがわかるであろう。
この事件ではわれわれに未知の部分が多く、弁護団のQ&Aを読んでもわかるとおり、これまでネットで語られていた事件の真相とは大きく異なる新たなる局面を迎えている。
被害者側に有利であった世論が、加害者側に少し傾く可能性もある。私としては、これまで主張されていた真相の信憑性が揺らいできたことや、当時まだ18歳であった少年の未発達な精神状態や不幸な家庭環境も考慮すると、この少年が死刑になるのには絶対反対だ。1999年、少年が18歳のときにこの事件を起こしてから今日まで人生の中で最も楽しい8年の月日を刑務所で過ごしており、その間に人間的にも成長しただろうし、いろいろと反省しただろう。被告少年から本村洋氏に謝罪の手紙を書いたこともあったが、本村氏には受け入れられず、読んでさえもらえなかった。少年はまだ若く、今後、更生できる可能性は高いと信じたい。
とにかく、一日も早くこの事件の真相が解明されることを望む。
関連ニュース:
橋下弁護士:母子殺害弁護団からの賠償訴訟で反論会見(毎日新聞9月5日)
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