2012.04.13 (Fri)
福島第一原発4号機の冷却装置が停止して24時間たとうとしている
又、昨日は、関西電力・大飯原発の再稼働を協議する関係閣僚会議が、大飯原発を再稼動させるかどうか結論を出す予定だったが、先送りになったようだ。4号機がこのような状態で、原発を再稼動させる国がどこにあるというのか。
おそらく、政府は、12日に再稼動を認める方針だったのだろう。北朝鮮のミサイルが失敗して、朝鮮半島西側の黄海付近に落下したニュースが大きく報じられているが、大飯原発再稼動の決定を隠すためのものだったのではないか。日本では、国民に知られたくない情報があるときには、いつも北朝鮮のミサイルが飛び、海に落下することになっているようだが、何かの偶然か。
今回は、北朝鮮のミサイル落下のニュースに加えて、木嶋佳苗被告に死刑判決が言い渡されたニュースも入ってきた。確実な証拠がないにしても、殺された3人の男性が3人とも練炭自殺に見せかけられていることや、死ぬ直前に木嶋被告に会ったこと、そして、3人のうちの1人の男性は、木嶋被告に処方されていた睡眠薬と同じ成分が大量に検出されていることからも、これといった証拠がなくても、犯人である可能性が強い。
国民が一番心配しているのは、北朝鮮のミサイルのニュースよりも、大飯原発が再稼動されるのかどうか、又、4号機が今どのような状態にあるのかという情報だ。本来なら、大手マスコミは、こぞって福島からの生中継で4号機の様子を報道するべきなのに、4号機に関する情報はほとんどない。おそらく、4号機が爆発しても、マスコミは隠しとおすつもりだろう。
今、日本の国民は、インドネシアやメキシコなど、世界中で起こっている大きな地震が、またいつ日本にやってくるのかということや、大飯原発が再稼動されるのかどうか、4号機の冷却装置がなおったのか、まだなおらないのかということだ。地震と原発の再稼動、さらには、がれきの処理問題で大きなストレスがたまっている国民にとって、4号機の故障はさらなるストレスとなっている。日本政府は、原発に関する情報を透明化し、国民に真実を伝えるべきだ。情報が正確なら、その情報をもとにより多くの国民の命が救えることになるのだから。日本政府や東電は、自らの失敗を隠す為に国民を犠牲にするべきではない。
小出先生も、4月12日のたねまきジャーナルのインタビューで、4号機の冷却装置の故障のことを初めて知られたようで、驚いていらっしゃったが、大変な被曝環境なので、冷却装置を補修する作業員の方たちの被曝をとても心配されながら、冷却装置だけは、一刻も早く機能させなければならないと語っていた。
2010.02.01 (Mon)
木嶋佳苗と石川知裕議員の捜査を比較:これが「法の下の平等」か?

連続不審死、女を殺人容疑で再逮捕
(TBSのYouTube動画)
写真:日テレNEWS25 殺人容疑で35歳女再逮捕 埼玉男性不審死
このTBSのニュースによると、「今回の捜査は、木嶋容疑者が殺害に関与したとする「直接的な証拠」集めが困難で、また木嶋容疑者本人が否認する中、木嶋容疑者以外に殺害することはできなかったという「状況証拠」を積み重ねる手法がとられた」ため、7回もの逮捕を繰り返す異例の展開となったとされている。又、ある捜査幹部は捜査の正当性を強調する一方で「やはり、証拠の積み重ねには慎重になった」と述べている。
今回の事件のニュースで報道された内容を見れば、誰が見たって木嶋容疑者が6人の男性を殺害したのは明らかであった。それにもかかわらず、逮捕にいたるまでにもたついていた原因を証拠の積み重ねに慎重になったと言い訳するとは、あまりにも国民を馬鹿にしている。
一方の小沢幹事長の政治資金問題でいきなり逮捕された石川知裕議員の場合は、どうだろうか。これまでブログで述べてきたように、誰が見ても逮捕される理由は全くないのに、特捜部でも証拠も揃っていないのに、いきなり逮捕である。
面白いことに、この二つの事件には共通点がたくさんある。二人とも北海道出身である。年齢も35歳と36歳で似ている。又、どちらも中川昭一と関係している。しかし、明確な相違点は、木嶋の祖父は中川の支持者であったが、石川議員は北海道11区の総選挙で中川氏を約2万9千票差で破った男である。
この2つの事件の捜査内容を比べるだけでも、特捜部がいかに自民党関係者に甘く、そのライバルの民主党関係者には厳しいかということがわかる。特捜部の捜査方法が東京地検特捜部総長の樋渡利秋が唱える「法の下の平等」からは、程遠いものであることを国民は思い知ったことであろう。
この2つの事件を追ってこなかった方には、木嶋佳苗と石川知裕議員の捜査や報道の様子が比較できるので、下記の過去ログをぜひお読みいただけたらと思う。
■木嶋佳苗に関する過去ログ
■石川知裕議員逮捕に関する過去ログ
Tags : 木嶋佳苗 |
結婚詐欺 |
石川知裕 |
政治資金規正法違反 |
民主党 |
小沢一郎 |
東京地検特捜部 |
樋渡利秋 |
法の下の平等 |
状況証拠 |
2009.11.22 (Sun)
木村佳苗容疑者がさいたま地裁に送検される


写真左:『ZAKZAK』 「勘違いセレブ成れの果て 結婚詐欺女、サンダル履きで護送」より
川越署からさいたま地裁に送検される結婚詐欺容疑の女性(中央)
詐欺罪で起訴されているにもかかわらず、木嶋佳苗容疑者に対して、いまだに実名報道されておらず、植草さんが、植草一秀の『知られざる真実』の「木村佳苗氏事件で検察が警察に出頭する異様さ」というエントリーでも触れられていたが、今度は、送検手続きもさいたま地検の検事が女の留置先の川越署に出向く、異例の形で行われたという。
上述の『ZAKZAK』によると、女はブログで華やかな生活ぶりをつづっていたが、サンダル履き姿にはセレブの面影はなく、確認できたのは同じくブログで気にしていた太め体形だけだったとか(笑)。
18日には、埼玉県警が、別の男性から百数十万円をだまし取ろうとした詐欺未遂容疑で木嶋佳苗容疑者の4度目の再逮捕に踏み切ったそうだが、これだけ証拠がそろっているのにいまだに実名を伏せて「結婚詐欺の女性」で済まされるというのは、あまりにも不公平ではないだろうか。
例えば、イギリス人の英語教師、リンゼイさんを殺害した市橋容疑者は、1人殺害しただけで顔写真や実名も公開された上に、東京駅などで驚くほどの数の報道陣の前に晒されている。一方の木嶋佳苗容疑者の場合は、すでに6人も死に追いやっており、その上、総額1億円以上の詐欺を働いているのに、祖父が議会議員を長く務め、勲五等双光旭日章を受勲しており、故中川昭一議員の別海地区後援会会長を務めていたというだけで、警察による顔写真の公開はいまだにない。
その上、前述の植草さんのエントリーによると、護送の際も警察から検察に身柄が送られる際、普通、被疑者は手錠、縄で捕捉されて送致されるそうだが、上の写真を見ても、木嶋容疑者が手錠をかけられたり、縄で捕捉された様子は全くない。そして、報道陣の姿も全く見当たらない。
県警は、一連の詐欺未遂事件の捜査を終え次第、来月にも殺人容疑で逮捕する方針を固めたそうだが、果たして、メディアによって木嶋佳苗容疑者の情報がどこまで公開されるのか見ものである。
日本の警察は、6人も殺害した木嶋佳苗容疑者に関しては、実名を隠し、顔写真も非公開として人権を尊重しているように思われる。しかし、一方では、実際に罪を犯していない人を違法に逮捕したり、証拠不十分であるにもかかわらずメディアに悪意のある実名報道を許可したりしており、人権を踏みにじっている。これまでの被疑者に対する当局やメディアにおける取り扱いを見た限り、日本の「民主主義」や「法の下の平等」はほとんど否定されてしまう。民主主義の下では、警察は、なぜこのように不公平な取り調べや報道が行われているのかを国民が納得いくように説明しなくてはならない。
政権交代したにもかかわらず、不透明な日本の警察・検察・裁判制度は依然、時代遅れで世界から取り残されている状態だ。日本で真の民主主義を浸透させ、基本的人権が尊重されるためには、諸制度の刷新が求められる。
Tags : 木嶋佳苗 |
結婚詐欺 |
睡眠薬 |
詐欺罪 |
詐欺未遂事件 |
練炭 |
料理サイト |
セレブ |
2009.11.10 (Tue)
木嶋佳苗の取り扱いからしても、日本がまぎれもなく警察国家であるのがわかる
『中野龍三プロゲーマーWEB』TV局別! 34歳結婚サギ女がなぜ実名報道されないのか、を聞いてみた
これを読むとやはり警察がメディアに報道規制していたようだ。
【テレビ朝日】
ここも日テレ同様の回答だったが、内容は報道寄りだった。
《回答》
現在の報道は、殺人に関する報道となっていますが、
現時点での容疑は詐欺罪のみとなっています。
報道内容が詐欺のみであれば、実名報道しますが、
そうでないので匿名にしております。
…つまりニュースやワイドショーなどで、34歳女の詐欺の手口よりも、練炭で自殺に見せかけて殺害した可能性など、内容が 「殺人にかかわる報道」 がメインであるため、殺人で再逮捕されるまでは匿名にする、ということだ。
なるほど、と思った。 ただ一つ疑問だったのは、よく各局ともども、見事に統制がとれたように匿名報道が出来たな、ということだ。
それこそ1社くらい実名報道に踏み切ってもおかしくないではないか。
【テレビ東京】
それは突然、このテレ東の回答から、判明してきたのだった。
《回答》
警察からこれ以上は報道しないでくれという 「報道規制」 がかかっている
ものと思われます。
…何と、「報道規制」 という言葉が飛び出してきた!
さらに聞いてみた、
「“思われる” というのは憶測ですか? それとも事実ですか?」 と。
すると突然、態度が一変し、
《回答》
あなたは何を聞こうとしているんですか? 目的は何ですか?
…と逆に聞いてきた。
全く不審者扱いかよ…いやそうかも、と思いながらも、「なぜ匿名かを知りたいだけです」 と答えるも、それ以上は教えてくれなかった。
【フジテレビ】
だが最後のフジテレビが、この決着をつけてくれた。
《回答》
我々TV局では、警察から頂いた情報を使用して放送しています。
なので勝手に実名報道するわけにはいきません。
…ついに 「報道規制」 を認めたのだ!
というのは、文脈から分かる。
主語が 「TV局」 であることから、「勝手に…」 の対象は、局の上司では決してなく、もちろん視聴者というのも的外れである。
明らかに対象は、「警察」 を指している。
したがって、「報道規制」 を認めたといえるのである。
さらに念を押すように、明らかに無駄な質問を投げかけてみた、
「…ということは、警察から実名報道するな、ということですか?」 と。
《回答》
それについてはお答えできません。
やはりそうだったのか、と思った。
どうやら知らず知らずのうちに、自分は “核心部分” に触れてしまったようだ。