2008.04.11 (Fri)
有村治子の映画『靖国YASUKUNI』出演者への圧力を許していいのか
真実は何処にある?
http://203.139.202.230/?&nwSrl=225477&nwIW=1&nwVt=knd
映画「靖国 YASUKUNI」をめぐって、中国人の李纓(リイン)監督が「自民党国会議員が出演者に圧力をかけた」と反発している問題で、映画の中心的な登場人物で圧力がかかったと指摘されている県内在住の刀匠の男性(90)と その妻(83)が十日、高知新聞社の取材に応じ、男性は「出演場面と名前を(映画から)切ってほしい」と現在の心境を語った。 夫妻は平成十七年十月に監督側から送られてきた手紙を示し、「映画は(刀作りの)技術的な内容と思っていた」と強調。 監督側に対し、「信用できない」「だまされた」などと強い不信感もにじませた。
真実はここ↓にありますよ、お先真っ暗さん。
自民議員が出演者聴取 “靖国”監督が反発 (西日本新聞 4月10日)
映画「靖国 YASUKUNI」の中心的出演者で刀匠の刈谷直治さん(90)夫妻=高知県在住=から有村治子参院議員(自民、比例)が事情を聴き「刈谷さんらは出演シーンの削除を希望している」と主張していることが分かった。李纓監督(44)は9日、共同通信のインタビューで「出演を納得してくれていた夫妻を変心させた。許せない介入だ」と訴えた。
映画は「靖国刀」を作り続ける刈谷さんの姿と靖国神社をめぐる動きを描いたドキュメンタリーで、上映中止が相次いだ。シーンの削除になれば作品の成立自体を左右しそうだ。
有村議員は9日夜「(監督の主張を)刈谷さんに電話で確かめたが、わたしの話で気持ちが変わったことはないということだった。監督の話は事実無根だ」と反論した。
有村議員によると、「刈谷さんが困惑している」との情報があったため、3月25日、刈谷さん夫妻と電話で話し、削除希望を聞いたという。
これに対し李監督は「(削除希望は)信じられない。どうして政治家がそこまで介入するのか」と反発している。
それにしてもひどい話だ。李纓監督は、去年の春に刈谷氏が出演する場面の撮影が終わってからその映像を刈谷氏に見せて納得してもらっていたはずだ。もしその時に刈谷氏が削除を希望していたら、李纓監督は、他の出演者を使ったことだろう。それなのに、映画が完成してから、有村の口車にうまく載せられて、自分の出演シーンの削除を希望するとは。
例えば、自分が主演女優で映画に出演し、映画を試写したときはOKで、全国で上映が決まってから、やっぱり自分の出演シーンをカットして欲しいなんて言ったら、監督はその主演女優を訴えるだろう。そんな身勝手なことが許されていいわけがない。有村がなんと言って説得させたか知らないが、刈谷氏は突然そんなことを言い出すとは、あまりにも優柔不断すぎないか。
2,3日前に『晴天のとら日和』のとらちゃんが
江川紹子ブログ(暴力には屈しない)+映画『靖国』に関する緊急記者会見(映像・ノーカットで!是非ご覧頂きたい。)+稲田朋美&有村治子を落選させないと日本の将来真っ暗闇じゃん!<追記アリ>
という記事の中で4月9日に放映された緊急記者会見オンデマンドを紹介してくれた。映画『靖国』の上映中止に向けて、国内のジャーナリスト・映画監督・メディア関係者がボランティアで「OurPlanet-TV」を通して緊急アピールをライブ配信してくれたんだけど、どうして、こういう大切な議論がテレビ中継されないのか。そして、稲田や有村のような害虫議員は嘘のような給料をもらっているというのに、こうして右翼化や世界から孤立する日本を救おうとアピールしてくれる人は無料で出演しなくてはならないのかとても不思議に思った。
しかしながら、この稲田や有村の圧力に対して、会見に参加してくれた知識人たちのような人がまだ日本にいるということがわかっただけでもほっとした気分。
この記者会見の中で、李纓監督は、これまでの刈谷氏とのいきさつを詳しく述べてくれているし、記者会見の参加者たちは、誰もが李纓監督を支持する意見を述べていた。特に、石坂啓氏と斎藤貴男氏の意見はすばらしかった。二人の会見の様子は、下の動画で見られるので、一人でも多くの方に是非見ていただきたい。
田原総一朗さん/野中章弘さん/石坂啓さん
是枝裕和さん/斎藤貴男さん/坂本衛さん
この会見を見た後、すぐだと思うけど、有村はあわてて自分のブログで反論している。

今日4月9日の報道をうけて、今晩(4月9日21時に)私が直接、刈谷さんご夫妻に2度目となるお電話をして、「李纓監督が、有村の電話によって、刈谷さんの気持ちを変心させたと主張されているので、それが真実かどうかお話ください」と事情を報告し、刈谷さんご夫妻からは、この李纓監督のご主張が事実に反する旨の明確な回答を得ています。加えて、今晩の電話での会話を公開することにも了承をいただいており、今後の展開によっては、この証拠となる音声・映像ビデオを公開する用意もあります。
つまり、有村が映画出演者である刈谷氏の気持ちを変えたのではないということを刈谷氏に
ここまで言論の自由が奪われる日本に誰がしたのかとなると、斎藤貴男氏が主張していたように、こういったクズを国会議員として当選させた国民だ。日本をここまでひどい状況にしたのは、自民党による悪政を批判もせずになんとなく許してきた国民の責任なのだ。いつまでも自民党に政権を握らせていたら、国民の生活は苦しくなる一方で、言論の自由を奪われ、憲法は改悪され、健康保険もいつのまにか国民のためではなく、政府に無駄遣いさせるため、税金や年金も癒着した政官業を潤すためだけに全て吸い取られるようになるだろう。口では愛国心だなんて言っているが、実際は国民から摂取した税金を米国に貢いでいる反日政党の自民党。
民主党は信用できないとか、民主党に政権はまかせられないと言う人がいるが、そういう人に限って「では、誰なら政権をまかせられるのか。」という質問には全く答えられない。誰かが政権を握らなければならないのであり、今一番有力なのは民主党なのだ。うかうかしていると、「せんたく」というとんでもない新自由主義の極右団体に政権をのっとられる可能性もある。それでもいいのだろうか?
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2008.04.07 (Mon)
映画『靖国 Yasukuni』:これまでのいきさつとその背景(備忘録)
映画『靖国』をめぐるこれまでのいきさつは、
「靖国」上映中止 何が起きた「靖国」派の圧力 手貸した文化庁
(2008年4月5日「しんぶん赤旗」)
にとても詳しく書かれているので、その記事から引用させていただきたい(文型など多少短く変更)。
異例の国会議員試写会
ことの発端は、昨年末、『週刊新潮』が、この映画に政府出資の芸術文化振興基金から助成金が出ていることを疑問視する記事を掲載。それを受け二月、自民党の稲田朋美衆院議員らが、文化庁を通じ、製作者に映画を見たいと要請し、三月十二日に異例の国会議員試写会が開かれた。
対応した配給協力・宣伝会社のアルゴ・ピクチャーズらは、協議のすえ、特定の議員に限定せず、全国会議員を対象にした試写会をアルゴ主催で開くことを決定し、文化庁の要請で国会議員のみを対象とした極めて異例の試写会が開かれた。
当日は約八十人の議員らが出席。稲田議員は試写後、「靖国神社が国民を侵略戦争に駆り立てる装置だったという政治的メッセージを感じた」と感想を述べ、翌日には、自身が会長を務める「伝統と創造の会」と、「平和靖国議連」のメンバーで文化庁を呼び、公的助成は不当だと声をあげた。両団体とも、日本の侵略戦争を正当化する議員の集まり。
上映予定だった新宿バルト9が、今後起こりうるトラブルや他のテナントへの迷惑を懸念し、上映中止を決定したのは、この試写会の後。ほかの東京・大阪の四館も、これに続き上映中止を決めた。
助成口実に国会質問
試写後、自民党の水落敏栄参院議員、有村治子参院議員が、この映画が助成対象にふさわしくないとして、映画への公的助成の返還を求める国会質問をした。
水落議員の理由:
●監督が中国人で、スタッフにも中国人が多い。
●タイトルに「YASUKUNI」と英語表記がある。
「靖国」は日中合作の映画だが、「基金」は一定の条件のもとで、合作映画も助成対象になると規定している。
ほかに、製作者が「映画の製作活動を行うことを主たる目的とする団体」であり「日本映画を製作した実績」があることなどが、助成を受ける条件だが、同映画は当然、いずれの条件も満たしているからこそ、審査を通過した。文化庁も審査は「所定の手続き」で審査されたと説明している。
*有村議員の理由:
●靖国神社とは「本来、御霊(みたま)と静かに向き合う場所」で「イデオロギー論争の場であり続けるのは、極めて御霊や御遺族に対して不遜(ふそん)」。
映画を助成した「文化行政の過失は決して小さくない」と述べ、助成審査の中身をただし、審査の具体的内容を書面で提出するよう文化庁に求めた。
会場手配・資料も提供
見過ごせないのは、映画の内容に介入しようとする議員らに、文化庁が手を貸し、公開前に、事前試写や資料提供の協力を図ったことだ。
文化庁は、稲田議員らの「見たい」との要求にこたえ、製作・配給側に繰り返し話を持ちかけました。製作・配給側は当初、特定議員にだけ見せることはできないと主張。それでも文化庁は食い下がり、製作・配給側も次善の策として、全議員むけの試写会を開くことに合意した。
もとは、文化庁が稲田議員らのためにおさえていた会場を使い、費用も文化庁負担で進められていた話だったが、試写の対象が、一部議員から全議員に変わったことで、文化庁は製作・配給側に費用負担を求めてきた。
文化庁はまた、「靖国」の製作者が助成を受けるため、基金に提出した交付要望書などを、議員の求めに応じて提供。国会質問も、それらの書類をもとに、審査過程を問題にしている。
*その他、有村議員の意見は、前編・映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問(read moreにも有村議員インタビュー部分を転載)を参考にしていただきたいのだが、とにかく自分の偏った思想や考えを尾山文化部長に有無を言わせずに押し付ける言葉の暴力はまるでヤクザの脅しのようで、知性のかけらも感じられない。彼らがいかに中国を差別しているか、偏見を抱いているか、又いかに誤った歴史認識の上に暴論を重ねているかがよくわかるインタビューである。
Sohyaさまに教えていただいたDoblogの『悪口雑言罵詈讒謗ブログ』の稲田朋美という議員という記事では、稲田の過去について詳しく書かれている。この記事で稲田朋美が「安倍親衛隊」の一人であったことを知る。
(前略)
そして、この記事を書く下調べをしているときに“出会った”のが稲田朋美衆院議員である。稲田は2005年の9.11「郵政」総選挙の際、安倍晋三の要請を受け、郵政民営化法案に反対した自民党議員への「刺客」として福井県第1区から出馬して当選した議員である。
そして2006年2月には自民党の初当選組の半数を集めて「伝統と創造の会」というグループを立ち上げ、その会長に就任している。このグループは同年8月の自民党総裁選では安倍晋三の応援団役を務め、“安倍親衛隊”とも呼ばれていた。稲田議員は、総裁選予定者討論会の後、「一番感慨深く聴いたのは、安倍官房長官が政策として戦後体制の是正と自主憲法の制定をまっさきに掲げられたことです。誰もできなかったことに安倍官房長官は挑戦しようとされているのです」と述べ、安倍晋三を絶賛している。
稲田議員はまた、同年8月15日の福井新聞に掲載された加藤紘一氏との対談では、「(靖国神社問題は)憲法改正に伴いこれから自衛戦争や国際協力戦争で亡くなった人が出たら、どこで慰霊するのかも含めて議論が必要」と述べており、月刊誌「WiLL」の同年9月号では、「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです」と語っている。さらに、同年8月29日に開かれたシンポジウム「新政権に何を期待するか?」においては、「教育基本法に愛国心を盛り込むべきだ」と強調したかと思えば、次のようなことも語っている。
「真のエリートの条件は2つあって、ひとつは芸術や文学など幅広い教養を身に付けて大局観で物事を判断することができる。もうひとつは、いざというときに祖国のために命をささげる覚悟があることと言っている。そういう真のエリートを育てる教育をしなければならない」
さて、このような“香ばしい”発言を繰り返す稲田議員が所属するグループは「伝統と創造の会」だけではない。それ以外にも以下のような団体に所属している。
・ 自由主義史観研究会・日本「南京」学会会員
・ 中国の抗日記念館から不当な写真の撤廃を求める国会議員の会事務局長
・ 日本会議国会議員懇談会事務局次長
・ 正しい日本を創る会会員
・ みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会
・ 神道政治連盟国会議員懇談会
スバラシイではないか!(笑) 極右団体にはすべて顔を出しているわけである。さらに、Wikipediaによれば、彼女は「南京大虐殺否定派」であり、弁護士としては、靖国神社参拝関連訴訟の国側の弁護を手がけるほか、「大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判の原告側弁護人」(大阪地方裁判所で原告の敗訴)や「南京百人斬り競争名誉毀損裁判の原告側弁護人」(最高裁判所で原告の敗訴)を務めているそうだ。
(後略)
鈴木邦男をぶっとばせ!:靖国が危ない!
鈴木邦男氏というのは、コメント欄でやっしゃんに教えていただいて初めて知ったのだが、政治活動家、新右翼団体「一水会」顧問でいらっしゃるそうだ。こういった右翼の方でも今回の靖国を国民に見せないことに対しては、意義を唱えている。一水会(いっすいかい)は、ウィキペディァによると、「1972年に創設された民族派政治団体。所謂新右翼といわれる政治団体の一つ。発足当時、それまでの右翼団体とは一線を画す、「理論派右翼」であるとして警察(公安)からマークされた」そうだ。
⑤「国民に見せない」のは、よくない
又もや、映画「靖国」だ。実は、内容についての反対は余りない。8.15の左右の集会、靖国刀をつくる刀鍛冶の仕事が紹介されて、貴重なドキュメントだ。文句のつけようがない。ただ、ラストに、南京事件の「写真」が出る。数十秒か、数分か。「それがけしからん」と言う。それと日本芸術文化振興会から750万円が出てるという。「反日映画に金を出すとは何事か!」というのだ。
しかし、多くの映画に出している。こうした真面目なドキュメントに金を出すのはいいことだ。たとえ、日本に対し批判的だろうと、(そんなことはないのだが)、それに金を出すなんて、日本の寛容さを示すことだ。いいことだ。世界に誇るべきことだ。
又、最後に「ニセ写真」を流したというが、まだ論議されている写真があるのなら、その点をクレジットで付けたらどうですかと、監督に言った。しかし、「確信があります」と言う。それ以上は、こちらも言えない。あとは公開した後に皆で話し合ったらいい。又、そのための〈場〉を作ったらいい。何度も言うように国民に見せないで、「上映中止しろ!」はおかしい。
又、新聞、テレビもだらしがない。こんな大きな騒ぎがあるのだ。ちゃんと関係者に取材して報道すべきだ。街宣をかける右翼の言い分も聞けばいい。映画制作側の言い分も聞けばいい。右翼が恐くて上映をやめた映画館の言い分も聞けばいい。そして、堂々と、討論させたらいい。今は、吉野VS浪人会の大正時代よりも、ずーっと言論が不自由になっている。勇気がない。
いや、平成の時代になってからでも、少しは自由な報道があった。嘘だと思うなら、ネットの「You Tube」を見たらいい。かつてTVで放映された右翼の映像が随分と流されている。「曲がり角に立つ平成の右翼」とか、「密着・少年右翼」などだ。又、右翼が車に火をつけて首相官邸に突っ込む衝撃の映像も流されている。島田紳介にインタビューされて私が答えている。又、一水会の若き活動家・徳弘三十四が街宣をやって人々を引き付けている様子も映っている。これを見て、「おーっ、右翼は立派だ」と思う人もいるだろう。又、「右翼は横暴だ」と思う人がいてもいい。見る人の自由だ。そして、多くの人に考えさせたらいい。
映画「靖国」の中でも、右翼の活動はかなり紹介されている。これだけでも、多くの人に見てもらう価値はあるだろう。
今の日本は、稲田朋美、水落敏栄、有村治子のような極右と言われる思想の偏った者が政治権力を握り、映画などの芸術を通しての表現の自由が奪われたり、国民が見たい映画を鑑賞する権利まで奪われる状況になってしまった。もっと恐ろしいのは、旧日本軍の行いを反省することなく、愛国心を教育の場で子供に押し付けたり、祖国のために命をささげる覚悟があるものこそが真のエリートであるなどと恥ずかしげもなく語る政治家が言論の自由を規制していることだ。
あまりにも右翼化してしまった日本。嘆くべき現実である。
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