2009.07.24 (Fri)
日本の最低時給1000円についての考察

近所のワイナリーで
民主党が最低賃金を1000円に引き上げることがいい意味でも悪い意味でも話題になっているようだ。
民主党の最低時給1000円構想、企業のコスト配分に変動も
(ロイター 07月 23日 16:23 JST)
株式市場では総選挙後の民主党政権誕生を織り込む形で、想定される政策を先取り買いする動きが目立つ。ただ、産業界すべてが政権交代でバラ色になるわけではなく、ネガティブな要因も指摘されており、とりわけ最低賃金法について全国平均で最低時給を1000円にするとの点が企業関係者の間に波紋を広げている。
しかし、2年前に書いた「世界の最低賃金(時給)比較」でも触れたけど、日本の最低賃金の低さは世界でもきわだっている。諸外国の最低賃金を見てみると、購買力平均換算値(円)で、日本は664円、アメリカ680円、イギリス961円、フランス1058円だった。そして、これは民主党だけではなく、共産党も前から訴えていたことだ。
ヨーロッパ諸国の最低賃金は、購買力平価で換算すると、月額十七万円台から二十万円台。労働者の平均賃金の46%から50%に相当します(OECD=経済協力開発機構調べ、データは二〇〇四年)。さらに、これを六割まで引き上げることを決めています。
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2007.03.25 (Sun)
世界の最低賃金(時給)比較
Asahi.comの記事「余震190回、不安な一夜 能登半島地震」(3月26日12時59分)を読むと、建物損壊の戸数も711戸とかなりの数にのぼるようだが、能登半島に近いAPAホテル金沢西はどうだったのだろうか。不謹慎かもしれないが、非常に気になる。でも、金沢のAPAホテルは耐震偽装ではなかったような気もするから、きっと大丈夫だったのだろう。
3月ということもあって、最近のカナダの新聞ではよく来年の連邦予算案について書かれている。2,3日前にはオンタリオ州の最低賃金値上げのニュースが話題になっていた。現在のオンタリオ州の最低賃金は$8.30だが、2010年までにこれを$10.25まで引き上げられることが決定した。少し前から、これを$10まで引き上げて欲しいという要求が労働者やNDP(新民主党)からあったのだが、まさかこの要求が通るとは思っていなかった。いますぐに最低賃金を$10にした場合、雇用者側から大きなクレームがくるだろうし、失業者も増えるだろう。だから、政府は毎年徐々に上げて、3年後に$10.25にするそうだ。

私が去年の夏にアルバイトしていたワインショップではその時の最低賃金の時給$8.05で働いていたけれども、大学の時給と比べると約1/10だ。それでも、大学の方は講義以外の準備の時間も時給に入れると、その半分くらいの$40くらいになっちゃうし、授業の時間も短いので収入は限られている。だから、大学で教えている秋と冬以外は他に職を探さなくてはならないのだが、又今年もこのワインショップで働こうと思っていたら、ナナナナナント!このお店がこの春で閉店してしまうことになった。このビルの賃貸料が高すぎるからだそうだ。だから、最近は職探しで結構忙しいのだ。日本語を勉強したい生徒がもっとたくさんいたらいいんだけど、なかなかいないんだよね。
話はクルリンパと元に戻るけど、昨日偶然見つけた『トロント留学Diary』というブログで世界の最低賃金を比較した記事を読んだ。
諸外国の最低賃金を見てみると、購買力平均換算値(円)で、日本は664円、アメリカ680円、イギリス961円、フランス1058円との報告があり、先進国の中では日本が一番低い。これにはバブル崩壊後の不況で長く労働者の賃金が抑制されてきたことに原因があるだろう。カナダは明らかにアメリカ、日本型の労働政策ではなくて、ヨーロッパ型の労働政策を目指しているようだ。各国の最低賃金を見ると経済大国の割には、日本は安すぎるようだ。時給664円では1ヶ月まじめに働いても文化的な生活ができないだろう。日本において、最低賃金を1000円に上げると、700万人の労働者の賃金改善につながり、引き上げ分を高所得層の賃上げに回すより、経済効果が高い。最低賃金の引き上げにより、食料品や繊維、教育などの支出が増え、中小企業分野への消費誘発効果が大きいとの試算もあり、そろそろ日本も最低賃金を上げる方向に進むべきだろう。
確かに、日本は経済大国のわりに、労働者の賃金が安すぎる。これじゃ、いくら一生懸命働いても生活が楽にならないわけだ。これだから、隠れたホームレスの「ネットカフェ難民」(J-CAST ニュース)が増えちゃうんだよ!日本国民もだまってないで、不当に低い賃金に対しては文句を言うべきだろう。日本も最低賃金1000円をめざすべきだ。
参考記事:
ここが知りたい特集 最低賃金 主要国で最低 日本の最低賃金
時給せめて1000円に引き上げて(2007年2月11日「しんぶん赤旗」)
日本の地域別最低賃金と世界の最低賃金
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