2008.07.25 (Fri)
岸信介が設立し、塩川正十郎が会長の「時代を刷新する会」とは

ひとみちゃんがTBで教えて下さったのだが、『ひとみちゃんにも ちょっと言わせて』の「すごい団体いろいろあるっちゃね~ 」で初めて知った極右団体「時代を刷新する会」の金の流れ。安倍晋三が改憲、改憲って騒いでいたわけがこれでわかった。これはA級戦犯の故・岸信介が亡くなる6年前に作った右翼団体だそうだ。
公益法人から右派・改憲団体へカネ~団体幹部は同一人物(2008年7月24日「しんぶん赤旗」)
改憲目的の議員同盟に資金を貸し付けたり、「調査研究委託金」として改憲団体に支払っている政治団体があることがわかりました。「時代を刷新する会」(会長・塩川正十郎元財務相、会員約百三十人)です。
同会は、「国家・国民のためになることには、何事も積極的に、時代を先取りして取り組む」との趣旨のもと、一九八一年にA級戦犯容疑者の故・岸信介元首相が設立した右翼的な団体。政府に対し、教育基本法改悪などを要請してきました。今は、自衛隊の海外派兵を常時可能にする派兵恒久法の制定などの要請活動を展開しています。
続きを読む
「時代を刷新する会」の会長である塩川正十郎は、80歳を越える年齢だったにもかかわらず、小泉政権では財務大臣に異例の抜擢をされた。まあ、財務省のいいなりにやっていればいいんだから、財務省にとっては、多少高齢の財務大臣の方がかえってコントロールしやすかっただろう。
小泉政権がいかに財務省のいいなりだったかは、
植草一秀の『知られざる真実』「歴史に学ばぬ者は歴史を繰り返す」(1)
が詳しい。植草氏はブログで次のように繰り返し語っている。
日本の元凶のひとつは財務省にある。財務省が実権を握る「官僚主権構造」が日本を破壊してきた。①弱肉強食の奨励、②官僚利権の死守、③対米隷属の外交、の三大基本政策は財務省によって主導されてきた。
小泉は国債を30兆円以上発行しない公約を軽々と破り、小泉政権任期中のほんの4年間で、財政赤字を540兆円から796兆円にふくれあがらせ、その間に250兆円もの国債を発行した。日本経済を戦後最悪の状況に貶めた張本人が小泉だとしたら、当時財務大臣であった塩川はそれを指をくわえて見ていたか、又は良き助っ人だったと言えよう。
もうすでに議員は引退しているし、すでに終わった人だから、それほど注目に値するとは思えないが、極右団体「時代を刷新する会」の会長だということなので興味のある方は、ウィキペディアで調べてみて。
ここでは人物・エピソードと問題と思われる発言を紹介するにとどめたい。
人物・エピソード
若い頃には、性格は極めて短気ですぐにカッとなる事から「瞬間湯沸かし器」と呼ばれていたが、その後、加齢ならびに大病を患ったためか、外見上は温厚になったように見える。しかし、老いてなお、直情的な発言も少なくない。2000年衆院選において森総理(当時)の指令で中川秀直(後の官房長官)が塩川邸を尋ねて、塩川に引退勧告をすると灰皿を投げつけ「帰れ!」と怒鳴りつけたという。瞬間湯沸かし器といわれる所以はそういうところなのだろう。
問題と思われる発言があった。
発言
「国民年金だけで議員は生活できると思うか?」と質問された際に「ほんなん、できるかいな。ぼくら(議員)はあんたら(国民)と生活のレベルが違うやないか!(毎月)100万かかるよ。みんな、人間平等だと思っていたらとんでもない間違いだ。」と発言している[1]。
このウィキペディアは、きっと財務省の役人によって書かれたのか、塩川寄りの発言などが目立ち、塩川が「時代を刷新する会」の会長であることなどは一切触れていない。「自分は国民と違う。」だなんて、こんなやつらにに日本は長い間政権を委ねて来たんだから、崩壊寸前になっちゃうわけだよね。国民は自分たちが優雅な生活をするためにいるくらいにしか思っていないのだろう。税金をどんどん摂取して、自分たちは月に100万くらいぱっと飲み食いだけに使っても全然OKみたいな。
だいたい、自民党の政策は「戦前の政策かっ!」って思われるほど、階級主義的で今の時代の流れにぜんぜん合ってなくて古くさすぎるのだ。そんな政党がいまだに政権を握っているのが不思議でたまらない。
「時代を刷新する会」では、教育部会、科学技術部会、安全保障部会、政治経済部会、医療福祉部会、交通部会、伝統教育部会、国際親善部会の8つの部会で検討された内容で政府へ進言したほうがよいと判断されたものは、政府宛要請書の形式にまとめているそうだ。
その要請書の内容は、左サイドバーの「要請書一覧」で見る事ができるが、最近ではその内容がサイトにアップされていないようだ。
これまで、防衛庁を防衛省に変えたり、愛国心を重んじる教育やら、教育基本法の改正、教科書のあり方やら、『日の丸』『君が代』を国旗・国歌として法制化することを求めたりする要請が行われて来た。こういった要請は単に政府の窓口へ届けるのではなく、時の内閣総理大臣や関係省庁大臣に直接説明して手渡ししているので、かなりの成果を挙げてきたようだ。それにしてもここまで右に偏った要請を小泉や安倍など自民党歴代の総理によって受け入れられて来たっていうんだから、やっぱり日本はかなり右寄りの国家なんだな。
ところで「赤旗」によると、お金の流れが「(財)協和協会」から「時代を刷新する会」に流れているってことなんだけど、この2つの団体ってほとんど内容が同じなんだよね。「(財)協和協会」って完全に天下りのための公益法人だと思うんだけど、その隠れ蓑として「時代を刷新する会」が存在するようで、実態は全く同じ団体なんじゃないかな。
参考サイト:
(財)協和協会
入会要項
「趣旨および構成」にもありますように、当協会は、政・財・官・学・民各界の指導者クラス・経験者が、党派や個人的利害打算を超えて、わが国の健全な発展、民生の充実を図るとともに、国際的には、世界の国々との協調和合を目指して、わが国立国の基礎をなす諸課題を検討し、その成果を世の中へ発表・普及・推進すべく、活動しております。
以上の趣旨を御理解下さいまして、邦家再興のため、御協力を下さる有志の御参加をお待ちいたしております。
会員資格
1、叙勲者、またはそれに相当すると認められる人物識見を有し、当協会の趣旨に賛同下さる方。
2、当協会より入会を要請した方、または既会員2名以上の推薦のある方。
年会費
個 人
一般会員 一口 3万円 (多数口歓迎)
協賛会員 一口 10万円 ( 〃 )
維持会員 一口 50万円 ( 〃 )
法 人
一般会員 一口 10万円 (多数口歓迎)
協賛会員 一口 50万円 ( 〃 )
維持会員 一口 100万円 ( 〃 )
連絡先および注意事項
入会をご希望の方は、以下の連絡先にご連絡下されば、入会申込書、履歴書用紙等をお送りいたします。
※ 当協会は、議員会館にて会議を開いております関係上、議員会館入館に際しての警備が厳しく、入会申込書と履歴書を御送付いただいてから、内部審査があります。もし、入会の御希望に沿えなかった場合には、なにとぞ御容赦下さいますよう、お願い申し上げます。
財団法人協和協会事務局
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-9-6 十全ビル404号室
TEL 03-3581-1192
FAX 03-3507-8587
こんな時代錯誤な「時代を刷新する会」なんて団体の会員になる人がいるなんて、恐るべし!と思ったら、今日もランキングの応援宜しく御願いします♪

にほんブログ村 政治ブログ 現在 2 位

BlogPeopleランキング
「政治」部門 現在 1 位

FC2政治ランキング 現在 1 位
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『自エンド』
http://politics.blogmura.com/rpc/trackback/85445
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/06610
にトラックバックしています。