2009.05.15 (Fri)
岡田克也が民主党代表としてふさわしくない理由
まずは、私の直感的な理由から言うと、岡田氏の動画なんかを見ていると、たしかに岡田さんは、ちょっとなまりがあるけど、見栄えもいいし、記者の質問にもそつなく答えている。年齢的にも油が乗り切った頃で、総理としては、最適な年齢だ。でも、なぜかわからないけど、会見を見て思うに、彼の言葉には、小沢代表の言葉のように心に響くものがないのだ。それは、きっとこれまであまり苦労してこなかったからだろう。
岡田氏の言動を見ていると、自信がありそうでなさそうだし、一言で言えば、何をいいたいのかあまりはっきりわからないのだ。
これまでの言動を元に、私が岡田氏が民主党代表にはあまりふさわしくないかもと思う理由は、主に植草さんが「悪徳ペンタゴン」が民主党次期代表に岡田克也氏の就任を渇望している理由として書かれている通りだ。
植草一秀の『知られざる真実』 マスゴミの情報操作が通じない民主党代表選
1.小沢氏に比べて、岡田氏の選挙戦術が明らかに甘いと考えられることである。2007年7月の参議院選挙に際して、小沢代表は「国民の生活が第一」のメッセージを鮮明に打ち出した。ここには、ドブ板を踏んで、有権者の真の声を読み取る小沢代表の政治姿勢が色濃く反映されている。
2005年9月の総選挙で岡田代表は、消費税3%増税を訴え、「日本をあきらめない」のメッセージを発したが、岡田氏のメッセージが心に響いたと感じた有権者はいなかった。
岡田氏は2005年以降、全国を行脚したというが、本当の国民目線のメッセージを示すことが残念ながら現在でもできていない。自民党が岡田氏の代表就任を求めるのは当然だろう。
2.これが最大の理由と考えられるが、岡田氏が積極的な消費税増税論者であることだ。「悪徳ペンタゴン」が次期総選挙後の衆議院任期で最重視している政策は、「消費税大増税」である。今回、麻生内閣による大型景気対策決定を財政当局が容認したのは、2011年度以降の消費税大増税を前提にしたからだ。この点を踏まえれば、民主党の代表は岡田氏でなければならないのだ。
3.消費税問題と裏表の関係になるが、岡田氏は特権官僚の天下り利権根絶に積極的でないと見られている。岡田氏は徹底した無駄の削減を主張するが、「天下り根絶」を積極的に主張しない。2005年の総選挙に際し、私は「天下り根絶」を提言したが、岡田氏は「天下り根絶」を明確には示さなかった。
岡田氏はむしろ公務員の削減、公務員給与の引き下げに力点を置いている。「悪徳ペンタゴン」の一角である「霞が関特権官僚」は、「天下り根絶」についての政策を注視している。岡田氏は「消費税増税」と「天下り温存」を容認する民主党代表候補と見なされているのである。
要するに、岡田氏は、自分が通産省の官僚という国家権力側であったこともあり、国家権力に挑むつもりは毛頭ないばかりか、国家権力に迎合する側の人物であるということだ。その証拠として、『反戦な家づくり』の明月さんが、岡田氏の会見での発言について指摘されている。
『反戦な家づくり』 正体見たり岡田克也
代表選出馬の記者会見で、いきなりこれだ
「政党が国家権力の中核にある検察を否定するような言い方は絶対に避け、一定の自制をするべきだ。」
私は国家権力には絶対に逆らいませんと、現政権に忠誠を誓っているようなものだ。
ダメだこりゃ。
頑固で融通が利かないなんて言う評判は、たぶん岡田サイドが流している自画自賛情報だ。
国家権力の中枢には逆らいません、なんて誓いをたてるヤツに頑固という評価はあたらない。モッタイナイ。ホンモノの頑固者にたいする侮辱だ。
岡田が代表になった場合、意図的に選挙に負ける可能性がある。
前回の衆院選のぼろ負けも、岡田が影で自民党に貢献したという疑惑もある。
この明月さんが指摘している岡田氏の発言は、下の動画の7分くらいから始まる。
小沢代表の大久保秘書が逮捕されたことによって、国民は検察の正体を見せてもらったと感じている人が多いと思う。個人としてだけでなく、民主党は、党を挙げて、国家権力の不当な行使に抗議するべきだと思う。くさい物にふたをするような、上の岡田氏の発言は、そんな国民の意向に反するものである。
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