2012.01.24 (Tue)
シロアリの退治もせずに増税叫ぶ野田政権
天下りの根絶!(麻生内閣不信任の野田佳彦演説)
書き起こし:植草一秀の『知られざる真実』スローガンは「天下り根絶なき巨大消費増税粉砕」より
「天下り根絶無き巨大消費増税」は絶対に認められない。
「私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。その前の年には、十二兆六千億円の血税が流れていることがわかりました。消費税5%分のお金です。先の首都決戦の一般会計、特別会計合わせて十二兆八千億円でございました。
これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。
わたりも同様であります。年金が消えたり消されたりする組織の社会保険庁の長官、トップは、やめれば多額の退職金をもらいます。六千万、七千万かもしれません。その後にはまた、特殊法人やあるいは独立行政法人が用意されて、天下りすることができる。そこでまた高い給料、高い退職金がもらえる。また一定期間行けば、また高い給料、高い退職金がもらえる。またその後も高い給料、高い退職金がもらえる。六回渡り歩いて、退職金だけで三億円を超えた人もおりました。
まさに天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声にまったく応えない麻生政権は、不信任に値します。」
注.緑色文字は、筆者によって追加。
昨日のエントリーにも書いたが、天下りや渡りを廃絶すれば、消費税の5%は増税しなくても済むことをドジョウが証明してくれた。野党のときはかなりまともなことを言っていた野田氏だが、なぜか、政権交代で民主党が与党になり、特に自分が首相になると、上の動画で野田氏が批判した当時の麻生政権と全く同じことをやっているではないか。
野田氏の言葉を借りて言うなれば、
「まさに天下りをなくし、渡りをなくしていくという国民の声にまったく応えない野田政権は、不信任に値します。」
ということになる。消費税を増税させて、これ以上シロアリに血税を食い荒らさせてはならない。
さらに、Twitterですでに広めたドジョウの街頭演説の動画だが、すでに24万回視聴されているので、このブログの読者ならもうご覧になったと思うが、もしまだ見ていない方のためにブログでも広めたいと思う。今となっては、マニフェスト違反の張本人だが、野党の当時は、命がけでマニフェストに書いてあることは実行すると街頭演説で強調していた。
野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行
『日刊SPA!』に植草さんの関連記事が載っていたので、紹介させていただきたい。
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