2010.12.30 (Thu)
みんな小沢一郎が好き
その前に去年の5月に書いた「小沢スキャンダル報道で、日本のメディアは権力の言いなり(NYタイムズ全文和訳)」というエントリーを、ごく最近いくつかのブログや掲示板で紹介していただいたので、ブログを更新しないにもかかわらず、多くの方にアクセスいただいている。お礼かたがたそれらのメディアを紹介させていただきたい。
◆『晴耕雨読』「米ニューヨークタイムズが、小沢事件の真相(国策捜査と、メディア操作)を世界に報道、aobadai」
◆副島隆彦の学問道場-気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板
引用の元は、去年の5月に紹介していただいた『Aobadai Life』の下記エントリー。
◆「米ニューヨークタイムズが、小沢事件の真相(国策捜査と、メディア操作)を世界に報道」
政権交代前にメディアが結託して小沢代表を辞任させたことに関する古い記事だけれども、今再び空き缶政権崩壊後に小沢総理が誕生しようというときになって、小沢バッシングが再現されている。デジャヴとはよく言ったもので、小沢総理が誕生して、大手メディアにとって不利な状況に追い込まれる前になんとか小沢氏を押さえつけておこうというメディア側の意図が見え隠れしている。大手メディア総勢で空き缶政権を守り抜くか、守り切れなかった場合は、うまく自民党にタッチ交代させようとしているのだろう。
政権交代前、メディアによるバッシングによって小沢氏は代表を辞任するはめになってしまったけど、小沢氏は代表を辞任する必要はなかった。もし、あのまま代表を続けていたら、今頃は小沢総理のまま、民主党は安泰だったのだ。そうすれば、ここまで民主党が評価を落とすこともなかったであろう。
◆『政治に向かい合う言論』「菅政権100日評価」アンケート結果
そんな折、岩上氏がちょうど小沢氏との70分に及ぶ単独インタビューに成功した。
小沢一郎衆議院議員単独インタビュー 2010年12月23日より
101223小沢一郎camera2 from iwakamiyasumi on Vimeo.
岩上安身は小沢氏に対し、まず、インターネットメディアに出演する真意、民主党幹事長時代、オープン会見を開いてきた小沢氏の会見を取材した経験から感じたマスコミ報道との落差、そしてクロスオーナーシップ規制について等質問しました。
他には、小沢氏が政治倫理審査会に出席しない理由。三権分立の原則と決してマスコミでは報じられることのなかった政治家としての本音。岡田幹事長、菅総理との会見で何が語られたのか。小沢氏の師・田中角栄元総理が失脚したロッキード事件、等。
外交・安全保障問題では、湾岸戦争(1991年)当時の、日本の国際貢献に対する小沢氏の思い。そして、米国大使から言われた屈辱的な言葉とは。代表選のさなか、「尖閣も奄美も日本の領土」と繰り返し言った真意。尖閣漁船衝突事件の一連の処理で、何が問題であったのか。
小沢氏はその後、会見を開き、条件付きで(本人は条件ではないと否定)政治倫理審査会に出席することになった。上の動画でも小沢氏は政倫審に出席することによって国会審議が円滑に進められるなら出席してもかまわないと語っている。しかし、政倫審問題が国会審議を開始する主たる条件ではない場合は、2011年度の予算成立後までは出席に応じない予定だ。
この会見を受け、菅直人や岡田克也は、小沢氏は無条件で政倫審に出席すべきであり、通常国会前の出席に小沢氏が応じなければ、政倫審の委員による議決を行うと反発した。
これに対して、小沢氏は1月召集の通常国会前であっても、閉会中であっても、予算審議に影響しないように出席する意思があることを周囲に伝えていた。
しかし、問責を受けた仙谷健忘長官や馬淵国交相がそのまま居座るなら、野党は国会出席を拒否しており、民主党の衆院議員も大部分が小沢派に占められている状態では予算が成立するのは困難になるだろう。そうなると、予算成立前に解散総選挙にもつれ込む可能性が高く、結局は小沢氏が政倫審に出席することもないだろう。
今の民主党を救えるのは、空き缶政権から小沢政権への党内政権交代しかない。
Tags : 小沢一郎 |
民主党 |
政治倫理審査会 |
マスコミ報道 |
菅政権100日評価アンケート結果 |