2008.07.01 (Tue)
北朝鮮拉致問題を解決するためにも政権交代を!
選挙前や体勢が危なくなると北朝鮮の拉致問題を出してくるのが自民党のいつもの手だから、自民党の中でも最も信用のおけない町村信孝官房長官の言うことなんて、あてにならないと思う。北朝鮮に対する経済制裁の解除についても、再調査への対応を「しっかりと見極めていくつもりだ」と、見極めてどうするの?結局経済制裁解除するんでしょ?と突っ込みたくなるくらい全く意味のないことを述べている。
これはきっと米国でブッシュが北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除したことで、日本も米国に従って経済制裁を解除することに、拉致問題の被害者家族会などから批判が出たので、それをかわす為のポーズではないかと思われる。これまでさんざん何もやってこなかったのだから、今になって拉致問題を解決すると言われても全く信じられないのである。それに自民党は拉致問題を政治的に利用しているので、解決すると困ってしまうし、解決なんてできるわけないのだ。
一方、米国ではこのニュースがどのように伝えられているのだろうか。時事通信によると、27日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国の北朝鮮に対する緊張緩和の動きが福田総理を退陣に追い込む可能性があると報じている。
米政府が北朝鮮の核申告に合わせ、テロ支援国指定の解除手続きに入った問題を社説で取り上げ、「この緊張緩和の動きは、同盟国である日本にとって困惑させられるものであり、福田康夫首相を退陣に追い込む可能性すらある」と指摘した。
社説は日本が拉致被害者の消息解明を北朝鮮に求めていることに触れた上で、「米国は外交的
『前進』のために裏切ったと日本人が信じても、誰が非難できるだろうか」とブッシュ政権の対応に疑問を呈した。
また、核申告の内容に関して、核兵器が含まれていないなどと指摘、6カ国協議の合意で義務付けられた「すべての核計画の完全な申告」には程遠いと批判した。
『朝鮮日報』には、ワシントン・ポストとNYタイムズの反応が報じられていた。
米紙ワシントン・ポストは28日、北朝鮮が寧辺の核施設の冷却塔を爆破したことについて、「反論する余地がないほど進展したといえるが、これが北朝鮮の核兵器の放棄を意味するものではない」と評した。
同紙は社説で、同冷却塔の爆破について、「並々ならぬ外交努力が、目に見える成果を生んだということを示すものだが、寧辺の核施設はまだ廃棄されておらず、北朝鮮の核廃棄という目標もまだ達成できていない」と指摘した。とりわけ、北朝鮮の核開発計画に関する申告で、ウラン濃縮やシリアへの核技術の提供、これまでに製造した核兵器の量などについての内容が含まれていないという点について、「北朝鮮には核兵器を放棄する意思がないことを示唆するものだ」との見方を示した。その上で、ブッシュ政権は残る任期の間、北朝鮮がこうした疑惑の解明に取り組まない限り、これ以上譲歩することはできないという確固たる原則を示すべきだ、と主張した。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙もこの日、冷却塔の爆破について報じる中で、「金正日(キム・ジョンイル)総書記が核兵器を放棄するか否かについては不透明だ」と報じた。同紙は核兵器が北朝鮮にとって、米国と交渉するための唯一の手段であるため、これを放棄せず、米国の次期大統領がどう出るかを見守るだろう、という中国の専門家の見解を紹介した。また、金総書記の非民主的で排他的な統治スタイルには今後もほとんど変化はない、と予想した。さらに同紙は、北朝鮮の冷却塔の爆破が世界に中継された一方で、北朝鮮の朝鮮中央通信がこれを報じず、また北朝鮮の国営テレビでも放送されなかったという点についても指摘した。
尚、CBSニュースも、27日には、北朝鮮の寧辺の核施設にある原子炉の冷却塔が爆破されるのを伝えたが、北朝鮮はすでにプルトニウムから十分な数の核兵器を作ったため、不要になった地上で目立つ冷却塔を爆破して「核放棄への意志」をアピールしたまでで、肝心な核兵器はどこか地下の核施設に移動させたのではないかと伝えている。
N. Korea Trashes Nuke Tower
『反戦な家づくり』が「歴史的な一日 北朝鮮の核施設爆破」という記事の中で、今回の各施設の爆破は、米国が中国との共存を宣言した証(あかし)だと述べている。
一言で言って、今回のショーは「アジアは、中国の下で生きて行きなさい」 というアメリカの意思表示だ。アメリカ国内でも、そんな現実を受け入れられない連中が多い。まだ完全に核の放棄をしていないとか文句をつけられる。それにたいして、わざわざこんなショーを行ってまで、強引に北朝鮮との緊張を無くし、中国との共存を宣言している。
北朝鮮が核を放棄したわけでもないのに、冷却塔を爆破して、まるで核放棄したかのように見せ、ブッシュが北朝鮮に対する経済制裁の緩和を発表した裏には、中国やロシアによる大きな圧力があったのかもしれない。去年の4月に安倍晋三が総理の時に訪米し、ホワイトハウスの記者会見で北朝鮮の拉致問題と経済制裁について米国に協力を求めた時も、ブッシュははっきりと「YES」と言わなかった。北朝鮮が米国が北朝鮮への経済制裁を緩和するなら、核を放棄するというのは、すでに2年前に中国が発表していたことで、今回は、それが実現した形となっただけだ。米国が経済の悪化が進んで利用価値のなくなった日本を見限って、中国についたということだろう。
拉致問題にしても、日本の右派の意見を聞いていると、地球は自分たちを中心に回っているという思いこみが激しいようだが、外国から見た拉致問題の受け取り方は日本で言われているのとは大きな差がある。日本の報道では、日本が第二次世界大戦前に韓国や北朝鮮に対して何をしたかということはあまり報道せず、一方的に北朝鮮を悪者として扱っているが、海外では、北朝鮮が日本人を拉致したのにも当然の理由があったと見ている。
拉致問題が海外のメディアでどのように扱われているか、以前このブログで引用したトロント・スターの横田めぐみさんの拉致事件の記事の要約を紹介しよう。
横田めぐみさんは13歳の時、学校からの帰り道で行方不明になってしまった。めぐみさんがいなくなってから、1年たっても、何の音沙汰がなく、5年たっても、10年たっても何の手がかりもつかめなかった。20年たったとき、一人のジャーナリストが横田家に訪ねてきて、めぐみさんが北朝鮮のスパイに拉致されたというとてもショッキングな出来事を告げた。
最初は誰もがそんな情報を信じられなかったが、2002年に北朝鮮の最高指導者である金正日(キム・ジョンイルKim Jong-il)がめぐみさん他12名の日本人を北朝鮮のスパイが拉致して、北朝鮮に連行したことを認めた。どうして、北朝鮮がこんなことをしたのかの説明はなかったが、一般に信じられているのは、北朝鮮が日本に送るスパイに、日本の言語やマナーや文化などを教育するために、教育係として連れて行かれたということだ。
めぐみさんは、日本人の拉致被害者の中でももっとも若い犠牲者だが、北朝鮮の亡命者によると、暗闇の中で誘拐されたので、大人と間違われたのではないかと言われている。めぐみさんのご両親は他の人質となった家族たちと一緒に出来る限りの力をつくして、何とか拉致被害者を日本に連れ戻すための情報を手に入れようとしている。北朝鮮側によると、人質の13人中めぐみさんを含めた8人はすでに死亡したと伝えているが、めぐみさんのご両親はいまだに信じられないでいる。めぐみさんの父親は普通の銀行員、母親は普通の主婦だが、今では娘を取り戻すために、精力的に活動を続けている。
古い敵対国同士の間に昔の緊張が戻ってきた。日本は朝鮮半島が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と大韓民国(韓国)に分かれる前、1910年から1945年まで朝鮮半島を占領していた。その間、日本の法律の下、韓国人たちは苛酷な状態に服従させられていた。
韓国人たちは船で日本に送られて、強制労働させられたり、日本帝國軍隊の前線で戦わさせられていた。多くの韓国人女性たちは日本軍のために、セックスの奴隷や「慰安婦」として強制的に働かされていた。韓国人たちは韓国名を日本名に変えるように強制され、韓国語を話すことは許されなかった。第二次世界大戦前の日本による韓国市民の拉致事件は、最近の北朝鮮による日本市民の拉致事件を議論する際に、よく話題にのぼるようになった。
道理上、北朝鮮による日本人拉致事件は恐ろしい悲劇であるが、60年前には日本も韓国に対して同じようなことしていたのだ。拉致事件は残りの国々にとって、違った見解を与えている。今、多くの国がいかに北朝鮮に人権の記録を改めさせるか、又、核兵器の開発をやめさせるかということを真剣に考えている。
めったに開催されない日本、北朝鮮、韓国、ロシア、中国、アメリカ間での六カ国協議会では、日本が拉致事件の話題を持ち出すたびに、その場に緊張感と不快感を与え、北朝鮮はすぐに険悪なムードになる。朝鮮半島から核を廃絶するべき会議上で、この話題が出るのは、好ましくない。
北朝鮮側は拉致事件は全て終わったと言っている。日本政府が必要な情報はすべて日本政府に提供したし、これ以上、話し合うことは何もないと言っている。しかし、日本は明らかにこれを否定している。
めぐみさんのご両親は70代で、健康状態も下り坂にさしかかっているが、今では大きな政治的な課題を投げかけた家族として日本国民にとらえられている。
日本のメディアではめぐみさんは生存しているかのような扱いを受けているが、英国の権威ある科学誌『Nature』では3年前に日本政府によるめぐみさんの遺骨のDNA鑑定の信憑性はかなり低いという論文が記載された。日本政府はDNA鑑定で、北朝鮮がめぐみさんの遺骨として日本に手渡した遺骨からめぐみさんのDNAは発見されなかったと結論づけたが、実際はその遺骨はめぐみさんのものであった可能性が高い。私も『Nature』の記事の原文(英語)を読んでみたが、下記の翻訳が原文に忠実に要約されていたので、文は長いけれども興味のある方はぜひ読んでいただきたい。
「横田めぐみさんの遺骨は偽物とする科学的根拠が揺らぐ」
「北朝鮮「遺骨」問題:科学的根拠の不十分な「偽物」断定」
「政治に翻弄される科学者 (横田めぐみさん遺骨事件)」
では、なぜ、日本政府はめぐみさんがまだ生存しているかのように装っているのか?それは、めぐみさんの生存の可能性がある限り、横田夫妻がテレビに登場しつづけ、国民に北朝鮮がいかに危険な国かを訴えつづけ、そうすることによって、国民に北朝鮮への嫌悪感を抱かせ、又、それを持続させることができるからだ。その結果、国民に、北朝鮮が日本と戦争を始めてもおかしくないような錯覚を抱かせることができるからだ。そうすれば、北朝鮮が日本を攻めてくるということで、米軍再編に向けての多大な出費も認めさせることができる。つまり、日本政府は統一協会が不幸な人を利用してお金を巻き上げるのと同じ手法で、横田夫妻までも利用して、国民から奪い取った血税を米国に貢献しているのだ。
しかしながら、米国が経済制裁を緩和したことによって、日本が北朝鮮に対してこれまでのように厳しい態度をとり続けたり、拉致問題を未解決のまま放置し続けることは難しくなってきた。一日も早く、日本と北朝鮮の関係を正常化する日朝国交正常化が進み、拉致事件の真相が解明され、米軍再編や防衛費への負担削減が実現して欲しい。そして、プチ過激かもしれないけど、世界中に日本が平和に戻ったことを知らせるために、日本中にある米軍基地やプルトニウム工場が全て爆破される日が政権交代と同時に訪れて欲しいと思うのだ(笑)。
関連記事 (日付順):
『デヴィの独り言 独断と偏見』北朝鮮のテロ支援国家指定解除について
『きまぐれな日々』 日本の対北朝鮮政策は今後劇的に転換される
『天木直人のブログ』 米国の真意をアレコレ詮索してもはじまらない
北朝鮮問題過去ログ
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2007.11.17 (Sat)
ふふだ総理の訪米日記
『きっこのブログ』新しい文明の夜明け
でも書かれている通り、安倍晋三が訪米した時と同じくらい意味のない訪米で、せっかく米国まで行ったにもかかわらず、こちらの要求は全く無視され、あちらの要求ばかり押し付けられたという印象が強かった。
拉致家族会から、首相に失望の声があがっているのも当然のごとく、ホワイトハウスの日米首脳会談後の共同記者会見では、拉致問題について、ブッシュが「この問題を決して忘れることはない」と述べたのみ。

朝日の記事
日米首脳共同会見 福田首相の発言全文(Asahi.com)
は、下記のホワイトハウスでの日米共同声明(英語)を元に書かれたものだと思われるが、日米共同声明ではまず最初にブッシュ大統領がふふだ総理と話し合ったことをアメリカ国民向けに発表し、その次にふふだ総理が日本の見解を述べるようになっている。上述の朝日の記事はブッシュ大統領が述べたことには触れず、ふふだ総理の発言のみ載せている。
President Bush and Prime Minister Yasuo Fukuda of Japan in Joint Statements
Cross Hall
たとえば、前述の朝日の記事では、
福田総理談: 特に拉致問題については、ブッシュ大統領から「この問題を決して忘れることはない」ということを述べていただいたうえで、日本政府に対する変わらぬ支持を確約をして下さるということを改めて表明された。
と書かれているが、ブッシュが述べた部分を英語を訳してみると、
ブッシュ大統領談: 北朝鮮による日本人拉致問題についても話し合った。北朝鮮に拉致された少女の母親が私を訪問した時が私の大統領就任中、最も感動した瞬間だったと福田総理に告げた。彼女に言ったように、日本の国民の皆様にもう一度言う。私達はこの問題を決して忘れないと。
福田総理、日本人にとってこの問題がいかに大切かわかっている。そして、私達は拉致された日本人やその家族を決して忘れない。
We also discussed the issue of Japanese citizens abducted by North Korea. I reminded the Prime Minister of one of the most moving moments of my presidency, when the mother of a young girl who had been abducted by the North Koreans came to visit me. I told her, and I'm going to tell the Japanese people once again, we will not forget this issue.
I understand, Mr. Prime Minister, how important the issue is to the Japanese people, and we will not forget the Japanese abductees, nor their families.
朝日の「日本政府に対する変わらぬ支持を確約をして下さるということを改めて表明された。」という部分は、日本政府によって原稿に書かれていたことをふふだ総理が述べたにすぎない。ブッシュも否定しないだろうが、米国側としては具体的に何をするということは何も言ってないし、かなり消極的な態度を示している。それにしても、横田めぐみさんのお母様が訪問したことが就任中で一番感動したことだったら、めぐみさんの名前くらい覚えていてくれてもいいものなのにね。>ブッシュ
そりゃ、軍需産業を発展させるために、イラクやアフガンで市民を毎日のように殺しまくっている張本人のブッシュが拉致被害者やその家族の気持ちなんかわかるはずないだろう。日本がいくら北朝鮮による日本人拉致問題の悲惨さをブッシュなんかに訴えたって、豚に真珠じゃなくて、猫に小判じゃなくて、馬の耳に念仏だろう。北朝鮮を「テロ支援国」の指定から解除しようとしている米国に北朝鮮の拉致問題を解決してももらおうということからして検討違いなのだ。この問題は日本と北朝鮮の2国間での問題であり、2国間で解決するべきだと思う。
そして、この会談の後、ふふだ総理はアメリカ牛を食べさせられたようで、だから、ブッシュと握手している上の写真もかなり緊張して写っていたのかもしれない(笑)。ブッシュは、アメリカの牛肉や牛肉製品を日本でもっと売りさばいてくれと宣伝に余念はなかった。まあ、ふふだ総理はこのアメリカ牛の輸入に関しては、科学的調査が必要だと一応乗り気でないところを見せたのはよかったと思う。
そして、話は変わるけど、職業柄、ふふだ総理が米国の日本専門家育成に2億5千万を援助するニュースがとても気になった。
首相、米大学などへ資金援助提案 細る日米交流に危機感 (11月17日Asahi.com)
福田首相は16日の日米首脳会談で、両国の人材交流を進めるための支援策を提案した。米国のシンクタンクや大学の関心が成長著しい中国の研究に傾くなか、日本の存在感の回復をねらった試みだ。首相は日米交流にかかわる関係者らとの会合に出席し、「日米の人的交流を立て直したい」と語った。
米有力シンクタンクに対し、来年度から3年間で日本専門家育成などのために総額1億5000万円を支援するほか、日本研究の拠点大学など10機関に研究費などとして2年間で1億円を提供する。小中学校の日本語クラスの減少を止めるため日本語教員育成も支援する。
国際交流基金の調べでは、95年から05年にかけて、米国で日本研究の拠点となる大学やシンクタンクは247カ所から184カ所に、研究者は1552人から1285人に減ったという。
でも、これって、米国だけでしょ?米国はカナダに比べてもうすでに奨学金にしてもかなり多いのに、これ以上又差をつけるってわけ?どうして、米国だけなの?カナダに住んでいて「自エンド」「自エンド」ってうるさい美爾依へのあてつけか(笑)?ふふふってせせら笑うふふだ総理の不気味な笑い声が聞こえるようだよ。
どうせなら、米国だけじゃなくて、世界中の日本研究に貢献して欲しい。
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2007.02.22 (Thu)
祝・安倍内閣支持率一桁台達成~!
1.『きっこの日記』で取り上げられて1日のアクセス数がこれまでで最高の2万6千7百3十件を達成。それに便乗して、FC2ブログランキングでの順位も3位転落から見事に1位に返り咲く。
2.このブログのFC2アクセスカウンターが百万件を突破。
3.kojitakenさんの連絡により、AbEndへのTB数が6000件を達成したことを知る。
そして、今日も嬉しいことが1つあった。
リアヨロの安倍内閣の支持率がぶっちぎりの1桁台まで落ち込んだことだ(笑)!
ナナナナナント! 支持率6% 不支持率90% (爆!爆!爆!爆!爆!)
『きっこの日記』のすごさを物語る出来事。「リアヨロ!からのお知らせ」より
サイトが重い・ページが開けない状況・他
21日午前中よりアクセスが多くなっていることに関連し、
サイト全体の表示および各ページやグラフの表示に大変時間がかかる状況 or 表示できない状況となっております。
随時、対応可能な対処を取って参りたいと思います。
皆様にはご不便およびストレスをおかけいたしており、大変申し訳ございません。
尚、調査結果ページのコメント一覧において、表示制限数を超えた一部コメントが表示できていない状況がございました。(⇒ 表示制限数を増加いたしました)
日時: 2007年02月21日 10:42 | パーマリンク
. 投票総数の値にずれが出ています。
リアヨロ運営担当 2007年02月22日 14時46分 ID:AOU9hePbnQ 現在の評価値 [ - ] /
リアヨロ!運営担当でございます。
掲題の件、システム負荷が非常に大きくなった際、負荷減少を目的として臨時的に対応した処理に関連し、投票総数とグラフ内の投票数を足し合わせたものに、一部ずれが生じております。
投票レコードそのものは保存されておりますので、追って臨時的処置解除とあわせ整合する予定です。
懸念を招いておりますこと、大変申し訳ございません。
やはり普段多くても4桁台の投票しかないだろうから、突然の5桁台の投票には、リアヨロもオロオロしてしまったようだね(笑)。それにしても、『きっこの日記』の人気は不動って感じだね。
こんな感じでまだ正確な数字はわからないみたいだけど、グラフを見ると、少し前までは支持率5%台だったんだけど、少しづつ盛り返しているみたい。本当にごくわずかだけど・・・・。このブログでは、ブログリンクなしのコメント(知人以外)は承認しないことにしているというのはこのブログの読者のみなさまはすでにご存知でしょうが、それを知らない人から、『きっこのブログ』経由の投票は読者がみんな同じ意見、又は反与党だから、偏った結果になるのは当然だというコメントがいくつかあった。果たして本当にそうだろうか?
アクセスの多いブログをお持ちの方はわかっていると思うけど、『きっこの日記』や『きっこのブログ』ほどのアクセスを持つブログの読者はみんながみんなその人気ブロガーの賛同者とは限らない。多分、大雑把に言えば、50%は賛同者で、残りの50%くらいが賛同者じゃない人達なのではないかと思う。だから、
『きっこの日記』の読者による投票=100%アンチ自公=>安倍の支持率が低くなる
というのは正しくない。正確には、
『きっこの日記』の読者による投票=33%アンチ自公+33%自公支持者+34%無党派層=>安倍の支持率が低くなる
がより現実に近いのではないか。つまり、安倍はネットの自公支持者からも見放されてしまったということだ。はっきり言って、ネットの自公支持者は、安倍よりも麻生を支持しているので、安倍が早く辞任して麻生が総理になってくれることを望んでいるのだ。今時安倍を支持している奴なんて、安倍の家族や親戚と耐震偽装で有名なAPAグループとその関連会社、安倍の犬みのもんた、辞任から守ってもらっているカメムシ大臣、そしてチーム世耕くらいだろう。安倍内閣の閣僚でも、麻生なんかは不支持をクリックすると思う(笑)。
又、新聞社などによる安倍内閣支持率の投票率と今回のリアヨロの投票率を比べても、新聞社のアンケート調査での投票数はほとんどが1000~2000名の間であるのに対して、今回の投票率はその約5倍から10倍の1万人を超えている。ということは、リアヨロの投票の方がより正確にネットユーザーである一般市民(ネチズン)の声を反映した支持率を表していると言えるだろう。それがたとえ『きっこの日記』経由であろうが、投票数が多ければ多いほど、リアルな支持率に近くなり、信頼性が高くなるというのは、誰でも知っていると思うけど、とにかく、安倍の人気は地に落ちたということだ。これぞ、まさに政府の圧力のかかったマスコミによって操作されていない現実に近い安倍内閣支持率だ!

それにしても、笑ってしまったのが、2、3日前に紹介した朝日新聞の安倍内閣支持率に関する記事に「不人気に悩む首相だが、拉致重視の姿勢は支持されているようだ。」って書いてあったら、このところやたらと拉致問題を取り上げているみたいで、今日なんて、チェイニー米副大統領まで担ぎだして、横田夫妻に面会させたりしていかにも拉致問題を重視しているように見せかけている。チェイニーは拉致問題が進展しない場合、日本が北朝鮮への支援をしないことに理解を示したということだが、そりゃそうだよね。米軍再編やミサイル防衛で日本からぶんだくれるだけぶんだくった上に、アフガニスタンやイラクやイランに自衛隊派遣まで要請しようって魂胆なんだから。六カ国協議で合意されたことでも、日本が少しぐらいゴネたら理解を示すくらいオチャノコサイサイだよね。
安倍首相は会談で「日米は価値観を共有するパートナーであり、今回の(副大統領)訪日は同盟関係をさらに強化する上で有意義だ」と日米同盟の重要性を強調。米軍再編の着実な実施とミサイル防衛への協力の加速を約束した。
また、安倍首相は「イラクの復興と安定化への米国の努力を支持する」と述べるとともに、アフガニスタン問題でインド洋での自衛隊の活動を継続する考えを伝え、チェイニー副大統領は「日本の貢献を評価している」と謝意を示した。(『毎日新聞』「<拉致問題>日本の立場を理解 チェイニー米副大統領」より 2月21日)
今回チェイニーが来日したのは、やはり噂通り、米軍再編の催促とミサイル防衛への協力、そして、自衛隊のアフガニスタン派遣を日本に要請するためだったようだね。イラク撤退を決めたスペインを初め英国やベルギーの軍隊の後釜に日本の自衛隊をそえるのもその目的の一つだったのではないかと私は見ている。いよいよ安倍は、日本の自衛隊が米国支配下の軍隊へと成り下がる手助けをすることになりそうだ。
こうして、悪魔によって企てられた戦争に協力しようとする安倍内閣の支持率はますます落ち込んでいくのであった(笑)。
参考記事:
『天木直人のブログ』「マッカーサーの再来を想起させたチェニー副大統領の来日」
2月22日付けの毎日新聞より。
イラク駐留英軍:数カ月間で1600人撤退へ デンマーク軍は460人
英イラク撤退:ブッシュ政権、孤立化印象づける結果に
英イラク撤退:デンマーク軍も8月までにバスラ撤退へ
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2007.01.10 (Wed)
政治ランキングいろいろ
それにしても、同じ政治ブログランキングでも、右翼がトップを占拠しているブログランキングの政治カテゴリーもあるんだけど、そういったランキングに私のようなブログが登録するのは、飛んで火にいる夏の虫って感じで、かなりの危険をともなうので私にはできない。絶対に上位には入れない上に、万一上位になったとしても、そのランキングに参加している右翼からのバッシングがあるに違いないからだ。
日本には「鯛のしっぽより鰯の頭」という諺があって、メジャーな舞台で脇役よりも、マイナーな舞台で主人公になった方がいいというような意味なのは、日本人だったら誰でもご存知だと思う。日本のようにシチュエーションによっては、例えば、「大学で何を学ぶか」よりも「どの大学に入るか」を重視している場合は逆もありえるのだが、ランキングの場合は、目立ってアクセスをアップさせることが目的なのだから、この諺に従った方が得策なのではないかと思う。又、そんなランキングで上位になりたいがために、そして、バッシングされたくないがために右翼寄りの記事を書いてしまいかねないという心配もある。だから、どこのブログランキングのどのカテゴリーに登録するべきかというのは、そこに参加している他のブログをよく見て慎重に判断しなければならない。いまでは新しいランキングがたくさんできているので、まずはそういったところに登録して、トップを狙った方が多くの読者を獲得する上でも、アクセス数を増やす上でもいいのではないだろうか。
ただ、クリック式のランキングの場合、今では無料のPROXY acountがたくさんあって、そういったものを利用すれば、違うパソコンからアクセスされたと認知されて、自分でクリックして順位をあげることもできるため、ランキング上位のブログが必ずしも人気ブログであるというわけではない。ただ、いくらなんでも、アクセス数を増やそうとして、自分でクリックしてランキングをあげるという行為はあまりにもみじめであり、そういったことに時間を取られて、記事の内容がないブログに成り下がってしまう場合が多いので、それだけは避けたいと思う。
このブログで目指しているのは、日本の中にいたらなかなか気づかないようなことや、日本の政治のおかしい点を海外からの視点で書くこと。最近、いくつかのML(メーリングリスト)に参加することになったんだけど、海外と日本の関係も含めて、裏の政治情報がすごい!ただ、裏の情報というのは、信用性の点でブログに書けるものを注意深く選ばなくてはならないと思うんだけど、基本的にニュースをもとに真実を書くことを目的としているこのブログでも、たまには、そういった裏話を噂話として紹介するのもいいかもしれない。
そういった裏の記事で最近特に私がアンテナを張っているのは、安倍晋三辞任及び政権交代に直接つながるような記事、例えば、安倍晋三の北朝鮮拉致問題への関与の記事や、安倍内閣閣僚による汚職問題、日米で目を見張るような勢力をのばしている統一教会に関する記事,日米防衛問題などだ。去年、国連事務総長に指名された潘基文がムーニー(統一教会信者)であることや、ポスト安倍候補である麻生太郎が統一教会と組んで、日韓海底トンネルの建設計画を立てているとかはかなりスキャンダラスな記事だと思うが、いまやカルト集団である統一教会が米国や日本の政治に深くかかわり、影響を与えるようになってきたことにかなり危惧を覚える。これから参院選にかけて、面白い裏ニュースが目白押しかもしれない。
新学期の準備とディスカスの世話で2日間も記事を更新できなかったんだけど、それにもかかわらず、いつも応援してくださっているみなさま、ありがとうございます。これからもみなさまの期待に答えられるような記事を書き続けたいと思うので、引き続き宜しくお願いします。
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2006.11.03 (Fri)
横田めぐみさんのドキュメンタリー映画が日本でもうすぐ公開

シェリダン氏とその夫人であるパティ・キム氏は一緒に、横田めぐみさん拉致事件のドキュメンタリー映画『横田めぐみストーリー:拉致』を制作し、今年春にトロントで行われたドキュメンタリー映画際『ホット・ドックス』で公開したときも800人の観客を集め、観客賞を受賞している。
この映画はワシントンで11月20日に政治家や外交官を対象に試写会が行われ、その後、米国内で広く公開される予定。日本でも11月25日に公開される予定なんだけど、日本ではそのことについて大々的な宣伝かなんかされているのだろうか。このドキュメンタリーは今年の夏にすでにカナダでは上映されていたのに、なぜ、日本では今頃公開するのだろうか?なぜ、シェリダン夫妻がこのドキュメンタリーを制作する前に、日本で同様なドキュメンタリー映画が作られなかったのだろうか。
又、安倍政権は北朝鮮拉致問題を積極的に解決するために、拉致問題対策本部を設置し、担当補佐官まで配置したはずなのに、いまだに全く何も解決されていない。ごく最近、北朝鮮の拉致問題のニュースが取り上げられてきたようだけど、それがどうしたって内容ばかり。
北朝鮮工作員の記事とか、北朝鮮拉致の非難決議案を国連委に提出(Asahi.com 2006年11月03日11時16分)した記事とか・・・。
それにしても、政府が本当に拉致被害者の方々のことを親身になって思い、彼らを取り戻したいのなら、シェリダン氏のように拉致問題のドキュメンタリー映画を制作して、世界中に配布して、訴えるくらいできるはずなのに、それもせず、めぐみさんのご遺族をブッシュに会わせて、終わりじゃ何の解決にもならないだろう。きっとこのめぐみさんのドキュメンタリー映画がワシントンで上映されるのも、ブッシュがプッシュ(笑)したのかもしれないけど。
政府が担当補佐官まで配置して拉致問題を真剣に考えているというのなら、拉致被害者を生きたまま連れ戻して初めてその効果が表れるというものだろう。政府はそうでないと、無能な安倍政権を再び批判され、来年の参院選に大きく影響することだろう。恐らく、税金の無駄遣いで終わってしまう可能性は十分あるだろうが。
北朝鮮の報告によると、めぐみさんはすでに亡くなられていると伝えられている。以前、このブログにも書いたとおり、『Nature』でも、日本政府がめぐみさんのDNAと北朝鮮から取り寄せためぐみさんの遺骨のDNAが一致しないという結果から、その遺骨がめぐみさんのものではなく、めぐみさんは生きている可能性があると報告したという内容は疑わしいという論文が書かれているにもかかわらず、政府は、その真偽を確認するための調査は一向に進めていない。
Tさんによって、国会でもめぐみさんの遺骨問題について民主党の首藤議員の質疑と町村国務大臣による答弁の様子をメールで送っていただいた。下記のリンクは、Tさんのコメントによって始まる。
第162国会 外務委員会
第1号 平成17年2月23日(水曜日)
「横田めぐみ偽遺骨」問題について
この町村国務大臣の答弁の内容を読んでも、政府はいかにこの問題をはぐらかそうかと必至のようである。
今のお話を聞いておりますと、さらにそれをまた別の機関に、クロス
チェックというんでしょうか、した方がよりよかったのではないかという御意見も、私もそれを否定するものでもございませんが、しかし私どもとしては、警察が最も信頼するものとしての依頼をした帝京大学の結果ということなものですから、まあそれは正しいんであろうな、こう思いまして、直ちに先方に対する反論をしたということでございます。
したがいまして、今からでも遅くないから第三国あるいは第三者機関にもう一度やったらどうかということなのかもしれませんが、それよりも何よりも、私どもとしては、まず北朝鮮側がこういう累次申し上げたような不誠実な対応というものを早く改めることが重要で、余りDNA論争にぐうっと入っていくと肝心の主張そのものがぼやけてしまうのではないか、そんなことも考えるものですから、あえてこれ以上、さらにこれをどこか外国の機関に委託をして、また再検査といいましょうか、再鑑定をしようという考えは、今のところ実はないわけでございます。
はあ?ここでは、帝大講師による遺骨のDNA鑑定の真偽について、議論しているっていうのに、DNA論争に入っていくと肝心な主張そのものがぼやけてしまうだって?北朝鮮の不誠実な対応って何?日本の方が国民を騙して不誠実じゃないの?
横田めぐみさんの遺骨とされるものの一部から別人のDNAが検出されたとする鑑定結果について、本件のネイチャー誌から取材を受けた関係者にも事実関係を確認したところ、取材においては、焼かれた骨によるDNA鑑定の困難性について一般論を述べたものであって、鑑定結果が確定的でない旨や、あるいは汚染された可能性がある旨応答した事実はなかったという返事を受けているということだけちょっと申し添えさせていただきます。
この取材を受けた関係者というのは、帝京大の講師のことなんだろうけど、ネイチャー誌によると、帝京大の講師とは、この後、連絡がとれなくなってしまったということだ。最後にこの国会での質疑応答の後に書かれたネイチャーの記事を紹介する。
2 政治と現実
Politics versus reality
Nature Vol.434(257)/17 March 2005
日本の政治家は、科学的不確実性を正面から受け止める必要がある。
北朝鮮との外交戦では、外交手段を駆使すべきであって、科学的公正を損なってはならない。
Natureのニュース記事に落胆した日本の小泉内閣が「頭を抱えている」と日本の大衆週刊誌が伝えた。
1977年に北朝鮮によって拉致された日本人女性、横田めぐみさん(当時13歳)が生存しているかどうかが現在、問題となっている。2002年、北朝鮮は13人の日本人を拉致した事実を認めた。その中にはデートで海岸にいたカップルも数組含まれていた。その後の北朝鮮による拉致被害者の安否確認作業は十分とは言えず、日朝関係は混沌としている(本号ダイジェストp.7参照)。
北朝鮮は、横田さんを含む拉致被害者のほとんどが死亡していると発表したが、説得力に欠けている。昨年、日本側に引き渡された遺骨について、北朝鮮は横田さんのものだとするが、日本での鑑定では遺骨から採取されたDNAが横田さんとは別人のものであるという結果が出た。そのため、北朝鮮の軍当局が横田さんをスパイ養成に利用し続けているかもしれないという不安が生じている。
北朝鮮の声明ひとつひとつに疑義をさしはさむ日本政府の姿勢は正しい。しかし日本政府は、DNA鑑定結果の解釈にあたって、政治は科学に干渉してはならないという一線を越えてしまっている。NatureはDNA鑑定を行った研究者にインタビューし、遺骨に異物が混入していてDNA鑑定結果が決定的なものとはならない可能性があることを伝えた。北朝鮮の欺瞞に疑いの余地がないことを示したい日本政府にとって、このようなNatureの記事は愉快なものではない。
日本政府はこの記事に厳しく反応した。細田官房長官は記者会見の席で、Natureの記事には「不十分な表現」があり、研究者が言っていないことも書かれていると発言したと報じられている。当該記事に示されている当該研究者の意見は「一般的な知見」であり、今回の事例について語ったものではないという、研究者本人の確認もとってあるという。ところで、この研究者はその後、一切のインタビューに応じられなくなったようである。
遺骨に異物が混入していた可能性があることは、否定できない現実だ。この遺骨のたどった悲劇的な変遷は不明だ。北朝鮮によれば、この遺骨は2年間埋葬されていた本人の遺体を1,200℃で火葬し、夫の家で保管していたもので、そのうちの少量をサンプルとして日本に引き渡したらしい。この点も北朝鮮の完全な捏造かもしれない。だが、日本が頼りにするDNA鑑定で、この点は解明できないのだ。
問題は科学にあるのではなく、政府が科学的な事柄に口をはさんでいるという事実にある。科学は、実験とそれに伴うすべての不確実性を自由に精査できるということを前提に行われる。一部の日本人研究者は、より大規模なチームで今回のDNA鑑定を行うべきだったと主張しており、これには説得力がある。なぜ日本政府は、たった一人の研究者、それもこの件について自由に語れなくなった研究者にDNA鑑定をまかせたのだろうか?
日本政府の対応は、これまでの外交上の失敗、より正確に言えば日米安保体制の機能不全を取り繕うための必死の努力のように思われる。日米安保体制下で、米国は批判の多い基地を日本国内に配置する権利を有している。それと引き換えに、「日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与する」役割も負うという。
ならば日本政府は、米国の支持のもとで更なる対北朝鮮政策を取り得ただろうか。これに対する明確な答えはない。しかし、次のように問い直したらどうなるだろう。もし、どこかの海岸から米国市民が全体主義国家によって拉致され、その後25年間にわたって英語教育でスパイ養成に関わっていたら、ブッシュ大統領や歴代の大統領は、遺骨の入った袋を手にDNA鑑定結果についての論争をせずにすむだろうか。
実験を行って結論を導き出し、それについての合理的な疑いを示すという使命をまっとうに果たしている科学者にも、日本の政治的、外交的失敗のツケがまわされているのだ。しかし、日朝間の摩擦は、DNA鑑定によっては解決できない。同様に、DNA鑑定結果をどのように解釈するかは、両国の政府が判断すべき事柄ではない。北朝鮮との外交は楽ではないが、だからといって、政治と科学の分離原則を破ることが正当化されるものではない。
これを読んでも判るとおり、このネイチャー誌では、日本政府が日本の外交政策を正当化するために、科学を歪めてしまったことが批判されている。とにかく、めぐみさんの生死を明らかにする為に、めぐみさんの遺骨を第三国あるいは第三者機関で再鑑定することを追求していきたいと思う。
村野瀬玲奈さんから、拉致問題担当官らの連絡先をいただいたので、まずは、この記事を送ってみよう。又、森ゆうこ議員にも、今度はネイチャーの記事を使って是非、もう一度国会で、安倍晋三総理に質疑いただきたい。返事が来たら、ブログで公開する予定。
一部、「教育基本法」のタウンミーティングでの内閣府によるやらせ質問の件でほかのブログに寄付した情報です。拉致問題でこの方々にはっぱをかけて国民のために働いていただきましょう。
塩崎 恭久 ,しおざき やすひさ ,自民,衆議院,愛媛1 ,4(参1),,内閣官房長官 拉致問題担当
http://www.y-shiozaki.or.jp/
shiozaki@y-shiozaki.or.jp
東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第1議員会館 6F 619号室
TEL:03-3508-7189(直通)
TEL:03-3581-5111(内線5619)
FAX:03-3508-3619
愛媛県松山市三番町4丁目7-19 塩崎恭久松山事務所
TEL:089-941-4843
FAX:089-941-4894
なお、拉致問題対策本部事務局長の中山恭子さんは議員ではないので、励ましのお便りは内閣府宛てでよいのでしょう。
〒100-8914 千代田区永田町1-6-1 内閣府庁舎
大臣官房 拉致被害者等支援担当室
電話番号 03-5253-2111(大代表)
これもまた、以前、村野瀬玲奈さんに送っていただいた森ゆうこ議員のアドレス:
森 ゆうこ [森 裕子],民主,参議院,新潟
http://www.mori-yuko.com/
yuuko_mori01@sangiin.go.jp
100-8962 東京都千代田区永田町二丁目1番1号 参議院議員会館524号 森ゆうこ国会事務所
TEL:( 03 ) 3508 - 8524
FAX:( 03 ) 5512 - 2524
〒956-0864 新潟市新津本町1-3-22 森ゆうこ新津事務所
TEL:( 0250 ) 21- 0222
FAX:( 0250 ) 21- 0888
〒975-0053 新発田市中央町4-1-2 森ゆうこ新発田事務所
TEL:( 0254 ) 21 - 0510
FAX:( 0254 ) 21 - 0511


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2006.10.15 (Sun)
森ゆうこ議員は、週刊現代よりもNatureの記事を引用するべきだった!
森ゆうこ議員が使ったソースが週刊現代だったということで、批判をあびているようだが、『きまぐれな日々』のKojitakenさんが「週刊現代の記事「安倍晋三は拉致問題を食いものにしている」」という記事でとても詳しくその記事の内容を紹介してくれているんだけど、なかなか真実味のある話のようだ。
それでもやはり、国会の場で総理を責める場合、週刊誌などを使うべきではなかったと思う。私だったら、Kojitakenさんも上の記事の中で触れているが、「安倍は総裁選のためにめぐみさんや北朝鮮まで利用している」という記事で書いたように、『Nature』という英国の権威のある科学論文誌の記事を引用して総理を質問攻めしたと思う。
これからでも遅くないので、明日にでも森ゆうこ議員にさっそくメールを送って励ましてみようっと。今度はNatureの記事を元に安倍を質問攻めにして困らせて欲しい(笑)。
話は突然変わって今日はオーマイニュースで安倍をめちゃくちゃこき下ろす面白い記事を見つけたので、紹介しよう。
着ぐるみからホログラムへ(1)
土屋彰久氏に聞く「小泉-安倍政権」
着ぐるみからホログラムへ(2)
土屋彰久氏に聞く、「小泉-安倍宰相」論
それにしても、せこ~い世耕工作がオーマイニュースにも幅を利かせているようで、この記事のコメント欄を見るとネットウヨらしき奴らからのひどい誹謗・中傷に満ち溢れている。こんなコメントを放置しておくとこの記事も炎上しかねないので、オーマイニュースの編集部にはコメントの削除依頼をしておいたが、果たして聞いてくれるかどうか。
FC2のように誹謗・中傷コメントを送った人のIPがわかるようになっていて、不快なコメントを書く人の訪問禁止ができるようじゃないと、思い切って記事を書くのがためらわれるのではないかと思う。せめて、その記事を書いた人がコメントの削除が自由にできるくらいじゃないと恐ろしくて記事の投稿もできないね。
特にFC2の『反日ブログ監視所』という腐りきったサイトの管理人の静流とか言う奴はセコーに雇われているとしか思えないような非常識な記事を垂れ流して、日本社会に危害を与えている。
例えば、「安倍総理への不当な人格攻撃を止めろ」という記事。セコーのおやじにいくらもらっているのかしらないが、完璧に安倍のペットという感じでポチ化している。戦争が始まったら真っ先に安倍のために命をかけて闘うんだろうね。あまりにも根拠のないくだらない記事ばかり書いているので、読むだけ時間の無駄だし、不快になるしで、こういった奴は無視するに限る。安倍NDリンクリストにTBして下さる方々が標的になっているようだけど、訪問禁止設定ができる人は奴のIPを設定して監視できなくしちゃおう。そうすれば、監視所も機能しなくなるのでは?(笑)静流をののしる2ちゃんログもすでにあるようだけど。
そもそも監視という言葉は立場の上のものが下のものを管理しながら見守ることなんだけど、どうして、清流という卑しい奴が私達のような国をよくするために日夜、日本をダメにするウニ男(着ぐるみからホログラムへ(2)
土屋彰久氏に聞く、「小泉-安倍宰相」論 を参照のこと)である安倍を批判するためにがんばっている高貴な人々(笑)を監視できるなどという考えを持てるわけ?反日という言葉にしても、監視という言葉にしても、全く言葉の意味がわかっていない奴だね。小泉や安倍と一緒に小学校からやり直したほうがいいかも。
このところ、少しなまぬるい記事が多かったので、今日は少し過激に行ってみたけど、静流は出入り禁止なので、奴のIPが変わってない限り、この記事も読めないことだろうと思う(笑)。そんなわけで、ネットウヨ攻撃を受けて困っている人は、ネットウヨたちを簡単に撃退できるFC2などのブログサービスに引越しすることをお薦めする。
2006.05.02 (Tue)
横田めぐみさんの『トロントスター』の記事について

まず、めぐみさんが13歳の時、学校から帰る途中で行方不明になったいきさつから始まって、事件の経過が書かれている。
めぐみさんがいなくなってから、1年たっても、何の音沙汰がなく、5年たっても、10年たっても何の手がかりもつかめなかった。20年たったとき、一人のジャーナリストが横田家に訪ねてきて、めぐみさんが北朝鮮のスパイに拉致されたというとてもショッキングな出来事を告げた。
最初は誰もがそんな情報を信じられなかったが、2002年に北朝鮮の最高指導者である金正日(キム・ジョンイルKim Jong-il)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%97%A5
がめぐみさん他12名の日本人を北朝鮮のスパイが拉致して、北朝鮮に連行したことを認めた。どうして、北朝鮮がこんなことをしたのかの説明はなかったが、一般に信じられているのは、北朝鮮が日本に送るスパイに、日本の言語やマナーや文化などを教育するために、教育係として連れて行かれたということだ。
めぐみさんは、日本人の拉致被害者の中でももっとも若い犠牲者だが、北朝鮮の亡命者によると、暗闇の中で誘拐されたので、大人と間違われたのではないかと言われている。めぐみさんのご両親は他の人質となった家族たちと一緒に出来る限りの力をつくして、何とか拉致被害者を日本に連れ戻すための情報を手に入れようとしている。北朝鮮側によると、人質の13人中めぐみさんを含めた8人はすでに死亡したと伝えているが、めぐみさんのご両親はいまだに信じられないでいる。めぐみさんの父親は普通の銀行員、母親は普通の主婦だが、今では娘を取り戻すために、精力的に活動を続けている。
これからは部分的に原文を翻訳する。
It is an issue that revives old tensions between old enemies.
古い敵対国同士の間に昔の緊張が戻ってきた。
Japan occupied the Korean peninsula (before it was split into North and South Korea) from 1910 and 1945.
日本は朝鮮半島が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と大韓民国(韓国)に分かれる前、1910年から1945年まで朝鮮半島を占領していた。
Under Japanese rule, many Koreans were subjected to harsh conditions.
日本の法律の下、韓国人たちは苛酷な状態に服従させられていた。
They were shipped to Japan and used as forced labour and to fight on the front lines in the Japanese Imperial Army.
韓国人たちは船で日本に送られて、強制労働させられたり、日本帝國軍隊の前線で戦わさせられていた。
Many Korean women were forced to work as sex slaves, or “comfort women,” for the Japanese military.
多くの韓国人女性たちは日本軍のために、セックスの奴隷や「慰安婦」として強制的に働かされていた。
Koreans were forced to change their names to Japanese names and were not permitted to speak their native language.
韓国人たちは韓国名を日本名に変えるように強制され、韓国語を話すことは許されなかった。
The issue of the pre-WWII abductions of Korean citizens by Japan is often raised in discussions of the more recent abductions of Japanese citizens by North Korea.
第二次世界大戦前の日本による韓国市民の拉致事件は、最近の北朝鮮による日本市民の拉致事件を議論する際に、よく話題にのぼるようになった。
These abductions are a horrible tragedy, the logic goes, but you did this to Korea 60 years ago.
道理上、これらの拉致事件は恐ろしい悲劇であるが、60年前には日本も韓国に対して同じようなことしていたのだ。
つまり、日本の報道では、日本が第二次世界大戦前に韓国や北朝鮮に対して何をしたかということはあまり報道せず、一方的に北朝鮮を悪者として扱っているが、海外では、北朝鮮が日本人を拉致したのにも当然の理由があったと見ている。
The abductions also have broader implications for the rest of the world, as many countries try to figure out how to get North Korea to clean up its human rights record and move away from developing nuclear weapons.
拉致事件は残りの国々にとって、又違った見解を与えている。今、多くの国がいかに北朝鮮に人権の記録を改めさせるか、又、核兵器の開発をやめさせるかということを真剣に考えている。
Every time Japan raises the subject of the abductions at the sporadic six-party negotiations between the Japanese, North Korea, South Korea, Russia, China and the United States, it causes tension and ill will and can quickly put the North Koreans in a bad mood.
めったに開催されない日本、北朝鮮、韓国、ロシア、中国、アメリカ間での六カ国協議会では、日本が拉致事件の話題を持ち出すたびに、その場に緊張感と不快感を与え、北朝鮮はすぐに険悪なムードになる。
That's not a good thing when the discussions are supposed to be centred on the de-nuclearization of the Korean peninsula.
朝鮮半島から核を廃絶するべき会議上で、この話題が出るのは、好ましくない。
以下要約。
北朝鮮側は拉致事件は全て終わったと言っている。日本政府が必要な情報はすべて日本政府に提供したし、これ以上、話し合うことは何もないと言っている。しかし、日本は明らかにこれを否定している。
めぐみさんのご両親は70代で、健康状態も下り坂にさしかかっているが、今では大きな政治的な課題を投げかけた家族として日本国民にとらえられている。
『世に倦む日日』が「安倍晋三が国防総省の要求に応じて、1兆円を上乗せして横田早紀江とブッシュ大統領との会談を実現したのではないか。1兆円で大統領会談を買ったのではないか。」と推測していたが、確かにそれもあったかもしれない。私の個人的な意見では、ブッシュ大統領と面談しためぐみさんの母親である横田早紀江さんは、安倍晋三に政治的に利用されたとしか思えない。
米軍再編のために3兆円もホイホイとアメリカの言いなりに支払って国民や防衛庁の批判を浴びた安倍晋三は、このままでは、首相候補として、評判が麗しくないとして、国民に北朝鮮拉致問題を思い起こさせて、北朝鮮はこんなに危険なのだ。だから、3兆円という莫大な防衛費をアメリカにつぎ込むのも無駄ではないのだというふうに思わせて国民を洗脳(ブレイン・ウォッシュ)するのが目的だったのではないかと思うのだ。
しかしながら、アメリカがいくら日本を防衛したからといって、北朝鮮が4つの核兵器で日本を狙ったら、それを受けた日本は一瞬のうちにおしまいであり、いくらアメリカの防衛でも核兵器を防御することはできないのではないだろうか。国民の血税を3兆円も無駄にしただけでなく、横田早紀江さんや国民の感情を利用して自分の株を上げようとする安倍晋三は小泉にも負けず劣らず卑劣な奴だ。
アメリカに3兆円も払って、日本を防衛してもらうことよりも、他の国も強調しているように、いかに朝鮮半島から核兵器を廃絶することができるかということこそ、今一番重要な課題なのである。
参考記事:
"A picture and a thousand words"
Chris Sheridan on the abduction of Megumi Yokota
(Toronto Star, April 30, 2006)
『世に倦む日日』北朝鮮との戦争 - 安倍晋三が3兆円負担で大統領面談を買った
『世に倦む日日』戦前と戦中の間 - 北朝鮮拉致問題は現代の満州事変である