2008.10.04 (Sat)
自民党は民意を汲んで一刻も早く衆院解散、総選挙せよ

「繪本平家物語」より『小督』
政局よりも政策を実行することが民意だって?誰がそんなこと言ったというのだろうか?今の自民党を見ていて思うのはまるで落ち目の平家のようであるということだ。水鳥の羽音に驚いて一斉に退却した富士川の闘い。たいまつをつけた牛の群れに恐れをなした倶利伽羅峠の戦いなど。いくら権力にしがみつこうが、隠しようのない膿が噴出する「あっ・そ~」内閣。
BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」より
「富士川の闘い」とは、ちょうど、10月20日に行われた平家と源氏の大逆転劇だった。
その時: 治承4(1180)年10月20日
出来事: 源頼朝が富士川で初めて平氏を打倒した
源平合戦の初戦である富士川の戦い。「水鳥の羽音に驚いて逃げ出した」と、京で貴族化した平氏のひ弱さが強調される。しかし平氏軍を恐怖のどん底に突き落としたのは、想像を絶する頼朝の軍勢の数だった。
なにしろ源頼朝は、わずか2ヶ月前に伊豆で決起し惨敗。再起不能の危機に陥っていたのだ。なぜ、死に体の頼朝は短期間に軍勢を結集し、富士川に布陣することができたのか?
頼朝は関東武士が抱えていた平家の施策に対する不満を見抜き、自らが新たなる統治者として土地所有などの権利関係をリセットすると宣言。それは多くの武士にとって「希望」そのものだった。とはいえ頼朝に与し、中央政府と対決するのはオール・オア・ナッシングの際どい選択。迷う関東武士を味方に出来たのは、彼らの心理を巧みについた頼朝の見事なパフォーマンスだった。わずか2ヶ月の大逆転劇。その真相を描く。
まさに現政権を握る弱体化した自民党と国民の不満を見抜き、次の政権を目指す民主党の闘いのようではないか。
それにしても、麻生太郎は総裁になる前は、衆議院を10月3日に解散するなどとメディアを通じて言っていたから、それを信じて、政権交代を望む地方の人たちは、総裁選で麻生に投票した人も多かったのではないだろうか。それなのに、今になって解散がいつになるかわからないなんて、公約違反もいいところだ。
麻生とは、最初からブレまくり、嘘つきの首相ということで、有名になるだろう。そんな関係で、今日は麻生の所信表明を批判する声を集めてみた。
まずは、麻生の天敵、野中広務元自民党議員の声から。
麻生首相の演説に、野中広務は、、、1
追記:『大津留公彦のブログ2』の大津留さんが、インタビューの要点を書き出して下さったので、ご参考まで。
次に、TBいただいた『逍遥録 -衒学城奇譚-』の「豊かでなくても、ソレで満足する国民たれ」では、麻生の次の言葉を批判している。
「日本は明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かではないにもかかわらず、実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。この性質は、今も脈々受け継がれているはずであります。蘇らせなければなりません」
なるほど、こういう解釈の仕方もあるんだなとうなってしまった。
又、植草一秀の『知られざる真実』麻生首相代表質問VS小沢代表所信表明演説でも、
「わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽(ぎょめいぎょじ)をいただき、第92代内閣総理大臣に就任いたしました。
(中略)
この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。」
という文中の「御名御璽(ぎょめいぎょじ)」という言葉が時代錯誤も甚だしいし、「元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん」という言葉も無責任で国民を馬鹿にしていると批判している。そして、なぜ麻生がここまで国民を差別するのかというと、
「優劣意識」の強さは「強い劣等感」の裏返しだと感じられる。
と分析されている。まさに、私もそう思う。麻生は、きっと自分自身にかなりの劣等感を持っているのではないか。だから、国民を見下すことで、心の平和を見出しているのだろう。
代表質問の答弁で、「麻生は解散するつもりはない。全てオレ様が決めるのだ。」と言い、2年で2回も首相が途中でトンズラした自民党に「それと政権能力があるかないかは関係ない」と言い放ったくらいだ。国民の不満など全く関知せず。ヲマエラ下々のものは、ただお上の言うことを黙って聞き、強く明るく生きてりゃいいんだよと思っているに違いない。
政権担当能力のない自民党政権を長引かせるのは、国民にとっても、日本経済にとっても良くない。今解散時期を言わないということは、来年の9月まで解散しないつもりだろう。
皆の衆、今こそ国民が立ち上がって、自民党政権をぶっ壊そうではないか。
関連記事:
『きっこのブログ』所信表明は大ウソだらけ
関連過去ログ:
麻生太郎の所信表明と国連総会演説(YouTube)
麻生太郎が献金を受け取っていた「ヤマト樹脂光学」の久保村広子社長が汚職で逮捕(8月25日)
麻生太郎が資金管理団体「素淮(そわい)会」政治資金3500万円を飲み食いに(8月18日)
麻生太郎の金集め:企業・団体などから1年で3億円(8月9日)
麻生太郎のナチス発言にみられる差別主義の根源(8月5日)
願わくば、平家を倒した源氏のように、野党や国民が結集して、強制的にでも解散させたいと思ったら、今日もランキングの応援、よろしくお願いします。

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2008.10.01 (Wed)
小沢一郎、所信表明で総理の風格 (YouTube動画あり)
小沢代表の代表質問というよりも、新しく任命された総理大臣の所信表明演説のようですばらしかった。長く続き過ぎた自民党政治で、国民が払った税金は国民に返すという基本的政治理念も消えてなくなろうとしていた日本の救世主たる小沢代表に総理の風格が感じられた。
下のYou Tube動画では、麻生以外にも、日本の歴史に汚点を残した自民党歴代首相たち、森、小泉、安倍、福田の表情も見られるところが楽しい。
民主党小沢代表 代表質問(1/3) 2008.10.01
民主党小沢代表 代表質問(2/3) 2008.10.01
民主党小沢代表 代表質問(3/3) 2008.10.01
先月29日麻生首相は所信表明演説で異例の民主党への質問をしたが、民主党小沢代表が 政治理念や衆院選マニフェスト(政権公約)をアピールする異例の形となり、与野党の党 首の立場が逆転した格好となった。
麻生のダミ声に比べて、小沢代表の声は、耳触りがよく、その演説をする姿にも、丁寧な様子が現れていてとても好感が持てた。気になったのが、後ろでヤジを飛ばしていた小泉チルドレンたち。まるで、ヤクザのようなヤジに国会議員としての品格を疑ってしまう。国民が聞きたい小沢代表の演説をかき消すようなヤジは、議長が静かにするように注意するべきだったのではないだろうか。
民主党代表質問および所信表明 小沢一郎代表(2008/10/01)を読んで。
メディアの中には、小沢代表が麻生の逆質問に答えなかったことを批判するものもあるが、代表質問は、野党代表が総理大臣に質問するのが目的のものであり、又、その時間が限られていることもあって、代表質問で麻生の質問に答える義務など全くない。政治理念が何もない麻生がこれまでの自民党が行って来た悪政を国民に謝罪することもなく、民主党批判や質問、要請に終始した異例の所信表明だったわけだ。
麻生の所信表明の原稿は誰が書いたのか知らないが、ひどいものだった。話があちこちに飛んで、各パラグラフのつながりが全くなかったため、すごくわかりにくかった。文章を読めばなんとか意味が理解できるのだろうが、読むための文章で、話す文章ではなかった。演説の原稿は、聞く人のために書くのだから、話し言葉でなければならない。書き言葉でいくら難しいことを言っても、聞く方は理解できないのだ。一方、小沢代表の演説は、話し言葉で書かれていたせいもあって、聞いていても、パラグラフの流れが自然で、スムーズなつながりがあったため、わかりやすかった。
まず、小沢代表の演説の出だしが、これから一郎と太郎の対決がはじまるぞという挑戦ムード全開ですばらしかった。
まず、総理大臣というものの在り様についてお伺い致します。そもそも、一年足らずの間に二人続けて政権を投げ出した自民党の総裁が、総選挙を経ないで三度(みたび)、ここにこうして総理の座に座っておられるのは、信じがたい光景であります。与党が政権を担う能力を失ったならば、直ちに野党に政権を渡し、総選挙を行うのが、議会制民主主義の筋道だと心得ますが、総理は「憲政の常道」というものをいかがお考えでしょうか。お答え願います。

↑きっこちゃん作
又、財源の裏付けを示せという与党の攻撃にも第一の約束とする中で、非常に具体的に答えていたのだった。まずは、序文から。
そもそも税金は、国民のものであり、国民のために使われなければなりません。世界に例を見ない、今日までの日本の財政運営構造こそが異常なのであります。それを放置したまま、「財源が足りない」とか「財源の裏付けがない」などと言うのは、「税金のムダづかい」をしてきた側の論理に過ぎません。
国民の生活にとって何が大事か、私たちの新政権の目標である「新しい国民生活をつくる」ために、何が必要かという基準で、予算の優先順位を決めることにより、私たちの政策を実現するのに必要な財源は、十分に確保できるのであります。

官僚(国民からの行政の受任者)の犯罪備忘録: 2006年2月16日 朝日新聞より
そして、具体的な内容。
第一の約束は、官僚の天下りと「税金のムダづかい」をなくし、税金を官僚から国民の手に取り戻すことであります。一般会計と特別会計とを合わせた国の総予算二百十二兆円を全面的に組み替え、また、過去の税金などの蓄積であるいわゆる「埋蔵金」も活用して、国民生活を立て直すための財源を捻出します。国からのひも付き補助金は廃止して、地方に自主財源として一括交付するとともに、特別会計、独立行政法人などは原則廃止することといたします。また当面は、特別会計の積立金や政府資産の売却なども活用します。
それらにより、平成二十一年度には八・四兆円、二十二年度と二十三年度はそれぞれ十四兆円、四年後の二十四年度には総予算の一割に当たる二十・五兆円の新財源を生み出すことができます。また、このように税金の使い方を変えることを担保するために、多数の与党議員が政府に入り、政治が役所をコントロールできる制度に改めます。
自公政権の下で、所得の減少と不景気の物価高に喘いでいるほとんどの国民は、家計のやりくりでもまずは、ムダを省くことを心がけ、実践しているのではないでしょうか。それと同様のことを、国ができないはずはありません。それができないなどと言うのは、既得権益を死守せんがための屁理屈に過ぎません。
小沢代表の代表答弁を聞き終わった時、強く明るい気分になったのは、私だけじゃないだろう。小沢代表には、ちょっと気が早すぎるかもしれないけど、あと、数週間で新総理に就任することに心から拍手をお送りしたい。
小沢代表の代表質問の後、麻生太郎による答弁があったが、ほとんど意味不明で、理解できたのは、最後の「衆院解散を決めるのは、オレ様だ!」とけんか腰に語った一言だけ。こんなヤクザみたいな男が総理大臣だっていうんだから、日本も落ちぶれたものだ。政権交代の後、「自由民主党」と言う、まるで国民に主権と自由を与えるかのような名前は全く偽りなので、改名して、「オレ様ヤクザ党」にして欲しい。
小沢代表は、代表質問後に行われた記者からのインタビューで、衆議院本会議での代表質問の印象等を語っている。
総理としては大変失望した。その資質を問われる感じがした 小沢代表、首相答弁を指摘(2008/10/01)
又、元首相の祖父鳩山一郎が麻生の祖父吉田茂に首相の座を譲った鳩山幹事長も、麻生の所信表明を不誠実で役人答弁と批判する一方、小沢代表の代表質問は、高く評価した。
小沢代表の代表質問「総理の風格があった」衆院本会議後に鳩山幹事長(2008/10/01)
小沢一郎には、すでに「気分は野党」の麻生太郎よりも総理の風格や品格があったと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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2008.09.30 (Tue)
麻生太郎の所信表明と国連総会演説(YouTube)
一方、日本のメディアを見ても、ほとんど危機感が感じられないのだが、大丈夫か?
カナダでは、ガソリンの値段がいきなり1リットル1・09カナダドルに下がったのはいいけど、これから、資金不足の銀行からお金が借りられなくなって、企業の倒産が次々と相次ぎ、就職難をもたらすだろう。パニックになる必要はないけど、心の準備が必要かも。
追記:NY発の金融危機に関しては、とらちゃんが又情報を集めてくれたよ。
『晴天とら日和』金融危機に際して:自民党は選挙を逃げる道具に使ってるに過ぎません。
今日は、麻生の所信表明を動画で見て、感じたことを書こうと思う。

第170回国会における麻生内閣総理大臣
所信表明演説 (平成20年9月29日)
動画は政府インターネットテレビでも見られるけど、
途中で止まったりするので、You Tubeの方が見易いかも。
麻生首相・所信表明演説 - 1/3
麻生首相・所信表明演説 - 2/3
麻生首相・所信表明演説 - 3/3
なんか麻生のダミ声を聞いていたら、子供の頃によく競り市で聞いた魚屋のオヤジの声そっくりで笑ってしまった。麻生って、政権交代の後、職を失っても、ハチマキしてそのまま築地の魚市場とか、今ダイエットで流行りのバナナの叩き売りで生計を立てられそう(笑)。
それにしても、中身のない、民主党に喧嘩を売るだけの、首相の所信表明らしくない演説だった。普通、所信表明演説っていったら、これから与党が何をしていくかを国民に伝えるものなのに、自民党らしく、国民や弱小野党は一切無視して、民主党の小沢一郎代表に挑戦状をつきつけるのが主な目的だったような内容だった。このことからも、自民党がいかに政権交代が起こる事をビビりまくっているかがわかる。
とんでもないことに、自民党内で29日、衆院の早期解散に反対する署名運動が始まったそうだが、安倍と福田の二人の首相が2年連続で首相の座を投げ出したことへの反省は全く見られず、多くの国民が今何を求めているのか全くわからないKYな議員の集まりであることを証明したのも同然だ。麻生の演説でも感じられた事だが、自民党議員に自分たちが国民を不幸にしたという実感が全くないのは、まさに驚くべきことだ。
例えば、経団連のポチ、小泉の規制緩和で、外資系企業が台頭し、又、国民が支払った消費税を大企業の法人税に充てることによって、上場企業と外資は儲かったが、一般会社員の給与は下がり続けている。
小泉政権の構造改革や規制緩和で、地域格差が拡大され、失業者や自殺者も増えた。こういった小泉政権がぶっ壊した日本経済や雇用問題を全く反省もせず、ただ民主党にいちゃもんをつけるというのは、まるでヤクザのようだ。
麻生が所信表明で行った異例の民主党への逆質問は、次の5つ。
1.ねじれ国会合意形成のルールの準備があるかどうか。
2.補正予算案成立の賛否。
3.地方道路財源を補てんする関連法案とその関連法案に対する賛否。
4.日米同盟と国連のどちらを優先させるのか。
5.インド洋での給油活動を継続させるかどうか。
どれも米国から圧力をかけられているとしか思えないような質問ばかり。こんな質問しかできないとは、本当になさけない。まず、国会でねじれがなぜ生じるかというと、自民党が国民の意志に反した法案ばかり成立させようとするからであり、民主党は国民生活を第一に考えてこれらの法案に反対しているのである。なぜ、これが、政局を第一義としていることになるのか。例えば、ガソリン税にしたって、国民は80%以上が廃止を求めていたではないか。それを自民党が道路利権のために廃止しなかったから、ねじれが生じたのだ。
2.の補正予算にしたって、中日新聞によれば、政府自民党が国会に提出した補正予算は、緊急経済対策を盛り込んだと言われるが、実際は、「『旧来型ばらまき』の色が濃い選挙目当ての利益誘導型補正予算」だと報じている。
補正の中身を見ると「ばらまき」の典型のようだ。まず最初に、燃料費がかさむ漁民対策に燃料費補てん対策を打ち出した。
すると「我も我も」というように、農業はもちろんトラックやバス・タクシー業界、国内海運、航空運送、クリーニング業など生活衛生関係業界、石油流通業、建設業界など軒並み予算がついた。政治的に声が大きい特定業界に予算を手当てする手法こそが「ばらまき」である。
生活者の不安解消をうたいながら、その陰で恩恵にあずかれない「小さな声」の人々がはじき飛ばされてしまう。たとえば、山間地から車で医院に通う老人だって、ガソリン値上がりで困っているのは同じではないか。
選挙の票や政治資金目当てのばらまき予算は特定層を潤すだけで、むしろ不公平を拡大する。
ほかにも高齢者医療の負担軽減策や学校の耐震化など、本来なら来年度当初予算で手当てすべき予算を補正で賄っている。概算要求基準(シーリング)の枠外にある補正を使えば、当初予算の編成に余裕ができるからだ。これは一種のごまかしといえる。耐震化工事がなぜ毎年、補正に回るのか、政府の説明を聞きたい。
財源をみても、前年度の決算剰余金や税外収入のほか、三千九百五十億円の建設国債を追加発行する。建設国債であっても借金に変わりはない。財政再建も遠のく結果になった。
景気対策で財政出動が不可欠かどうかについても真剣な議論がいる。かつて事業費で百兆円を上回る補正予算の大盤振る舞いを繰り返しながら、景気が回復しなかった経験から何を学ぶのか。
政府が財政出動に走る一方、日銀は「当面停滞が続いた後は持続的な成長経路に復していく」(西村清彦副総裁)と先行きを悲観していないようだ。政府は日銀と景気認識の落差を詰めるべきだ。
つまり、自民党こそが、政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする姿勢に終始していることがわかるだろう。民主党を批判しているつもりが、実際は自分たちの悪事を晒す結果になっているというすばらしい演説である。
麻生内閣で財務相と金融担当相を兼任することになった中川昭一の経済政策については、
『池田信夫のblog』の「中川昭一氏のためのマクロ経済学超入門」が酷評している。
アメリカで行われている金融危機対策については、経済学者にとっても勉強になるハイレベルの論争が行われているが、日本ではまだ半世紀前のケインズの亡霊が徘徊しているようだ。中川財務相・金融担当相が『中央公論』7月号に書いた「日本経済復活のための13の政策」には、典型的なバラマキ政策が並ぶ・・・・
いくら自民党総裁と言っても、来月にも衆院解散が囁かれる中で、総選挙の結果いかんでは総理の座から転げ落ちる可能性のある地底人以下の最低人の麻生が日本で所信表明演説をする前に、国連総会へと向かい、所信表明を行ったのも異常だ。まるで、日本よりも米国の方が大切であると言っているようだ。それにしても、国連での動画の最初の方で麻生が英語を話しているのだが、下品な英語を話す男だ。英語を第一言語とする人には、通訳なしには何を言っているかわからなかったに違いない。「オレ様は、国連で演説もできるんだぞ!」と日本国民に見せつけたかったのかもしれないが、自民党って、どこまでアフォーマンスがお好きなのだろう。
明日の小沢一郎代表の応酬が楽しみではあるが、小沢代表には、麻生の質問に惑わされることなく、所信表明をしていただきたい。
麻生首相・国連総会演説 1/3
麻生首相・国連総会演説 2/3
麻生首相・国連総会演説 3/3
関連記事:
ニューヨーク・タイムズ麻生を酷評(ゲンダイネット 09月30日)
ただ、このNY Timesの原文を読んでみると、米国に都合のいい小泉の経済改革を推奨しているところが、さすが米紙だななんて思っちゃったんだけど・・・・(汗)。
麻生首相 六本木美人ママとの「カネ」と「仲」 (ゲンダイネット 9月26日)
追記(10月1日):きっこちゃんも安倍や福田の所信表明と麻生の所信表明を比較して厳しく批判している。
『きっこのブログ』所信表明は大ウソだらけ
植草氏も麻生に強烈なアッパーを決めて下さった。
植草一秀の『知られざる真実』 麻生首相代表質問VS小沢代表所信表明演説
麻生の不祥事に関する過去ログ:
麻生太郎が献金を受け取っていた「ヤマト樹脂光学」の久保村広子社長が汚職で逮捕(8月25日)
麻生太郎が資金管理団体「素淮(そわい)会」政治資金3500万円を飲み食いに(8月18日)
麻生太郎の金集め:企業・団体などから1年で3億円(8月9日)
麻生太郎のナチス発言にみられる差別主義の根源(8月5日)
品位に欠ける麻生の演説を聞いたら、弱く暗い気持ちになった。総理には全く不適格だと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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2006.10.03 (Tue)
安倍の内閣総理大臣所信表明演説のひどさにげんなり
政府インターネット(3ch)
第165回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説(9月29日) (動画)
原稿
なんかまるで安倍人造人間が原稿を棒読みしているだけって感じで全く心がこもってないし、発音が悪いせいですごく聞きづらいね。去年の小泉の演説と比べても、言っている内容はほとんど変わってないんだけど、やっぱり人の心に訴えるものが全くないね。
そして、その内容なんだけど、耳障りの発音で国民にとっては聞こえのいいことばかり言っているけど、このうち何パーセントくらい実現できるのか楽しみだなぁ。まず最初に
「・・・すべての国民の期待に応える政治を行ってまいります。」なんて言ってるけどさ、国民の期待なんて千差万別なんだから、すべての国民の期待に応える政治なんて行えるわけないだろうが。最初からこうも嘘見え見えの発言をされちゃったら、その後だってみんな疑わしく思えちゃって真剣に聞く気なくすよ。
前にもいったけど、政策で「~します」ってこれから何をやるかを列記しているだけで、なぜそれをやる必要があるのかとか、どうやって実行するのかが完全に抜け落ちているので内容もうわべだけで終わってしまって国民に訴える力が全くないんだよね。例えば、再チャレンジ支援策にしても「新卒一括採用システムの見直し」と言われても何をどう見直すのか説明がないので、全く意味不明になっている。もっと具体的な案を出してもらわないとね。例えば、今は日本の大学は学生のほとんどが19歳で入学して22歳前後で卒業しているけれども、入学試験制度を廃止すれば、何歳になっても簡単に大学で勉強できるようになるだろう。そうすれば、たまたまその年齢のときに大学へ行けない事情があっても、その後もう一度大学で勉強し直すことができるようになるし、それこそ、再チャレンジ(笑)できるのだ。
カナダの短大や4年生の大学はいくつになっても勉強したい科目を希望する大学で簡単に履修できるようになっている。だから、日本の大学に比べて学生の年齢層が非常に高い。日本ではほとんどが20歳前後なんだけど、カナダの大学には、30代もいれば教授と間違われるような40代、50代、60代の学生までけっこういる。入学試験なしで(高校の成績がその大学の希望水準に達していなければならないが、)あとは推薦状2通か3通(大学による)でOKだ。そして、単位のトランスファーがとても簡単にできるのもすばらしい。私の場合は日本の大学で取得した全ての単位がトランスファーできて、カナダの4年生大学を卒業したと同等にみなされたので、大学院に入る前に余分な単位をとる必要がなく、直接大学院に入学して勉強できた。日本の大学を卒業してから、カナダの大学院に入学するまで10年以上のブランクがあってもだ。
そして、一番嬉しいのが学費の50%から80%が税金でまかなわれているから日本に比べて学費が安いことだ。又、学費のローンも簡単に組めて、卒業後、就職してから払えばいいようになっている。だから、お金がない人でも気兼ねなく大学に行ける。カナダでは親が子供の大学の学費を払うのは稀なので、ほとんどの学生がローンで学費をまかなっている。ただ、留学生にとっては税金を払っていないので、学費も全額払わなければならないので、一般のカナダ人大学生に比べて2~3倍の学費を払うことになるし、ローンを組むのも不可能だろう。
日本の子供の人口はどんどん減っていて、もうすぐ大学の募集人員と応募人員の数が等しくなろうとしている。私が大学に入学する頃にはどんなに程度の低い大学でも合格率2~3倍はあったように思うが、それが1倍になろうとしている。大学側はもう少し柔軟になって、英語で行う授業を増やしたりして外国人留学生をもっと入学し易くしたり、社会人学生を増やしたりしないと、このままでは経営が困難になってしまうだろう。私の学生にしてみれば、日本の大学で勉強したいけど、日本語の授業しかないので、それを理解する高度な日本語を1~2年で身につけるのは無理なため、日本留学はあきらめざるを得ない状況だ。その代わりに韓国には英語で授業を行っているヨンセイ大学などがあるので、みんなそっちに行ってしまうのだ。
学歴を重んじる日本の社会で再チャレンジするには、まずは大学の入学制度を改革していかないとならないだろう。そんなことも提案せずに再チャレンジだなんだと言っても全く説得力にかけるのである。学歴も働く気もないニートを企業が本気で雇用すると思っているとは思えない。これはほんの一例にすぎないが、安倍の所信表明が偽りっぽいのは、こんな調子で実行するにはかなり大規模な社会システムの改革を要するのに具体例もあげずに理想だけあげているところだ。全て見せかけだけで中身がカラッポというまさに安倍政権そのものを表わす所信表明だった。
話はクルリンパと元に戻して、今日の安倍NDのリンクリストを見ると今度は安倍の昨日の国会答弁は前代未聞の馬鹿丸出しだったとか。これも早く政府ネットで見たいよ~。
ところで、みなさますでにご存知だと思うのでここではリンクだけ紹介させていただくが、詳しくはリンク先「東京都教育委員会に対する緊急要請への賛同のお願い」を読んで欲しい。この賛同の署名が今日の日本時間の夜10時に締め切られるので、「教育の現場で国旗掲揚の際の起立や国歌斉唱の義務はない」という考えに賛同される方は、メールde署名お忘れなく♪下記のいづれかのアドレスに名前と所属だけ書いて送ればいいそうだ。
shomei@zendaikyo.or.jp
kinkyushomei@yahoo.co.jp
ちなみにカナダでは国歌”O Canada"は学校(小学校から高校まで)で毎朝歌われているみたいだけど、個人的には愛国心を養うためにいいことだと思う。私自身、カナダの国歌が大好きで聞くたびに元気がでてくる。生徒にも強制されて歌わされているという意識はないようだ。みんなカナダに愛国心を持っているので、国歌を毎日歌うのは当然と思っているようだ。でも、日本の国歌は内容が天皇をほめたたえるものなので、時代錯誤もはなはだしく、問題がある。それを義務付けるのは間違っていると思う。曲はそのままでもいいかもしれないが、歌詞は変える必要があるのではないだろうか。
より詳しい日本の国旗と国歌についての参考記事:
『晴耕雨読』より
「日の丸とは」
「“君が代”は天皇家の歌ではない」