2008.04.17 (Thu)
空自イラク派遣違憲判決:自民党は嘘つき集団かっ!

ボルスターを使ったヨガのポーズ
長時間同じ姿勢で、機械と向かい合っていること自体、本来の人間の行動としては異常なのだが、ネットで次から次に興味のある記事を読んでいると、その連鎖がとまらなくなり、結果的に寝る間も惜しんで面白い記事を漁ったり書いたりしている自分がいるのである。
頭と目と手を使うだけで、筋肉をほとんど使わないこの姿勢は長時間続けると体内の血液の循環を停滞させ、精神的にも感情的になりやすいようだ。長時間ネットする人は、適度に身体を動かした方がいいと思う。特に長時間ネットで過ごすことの多い人気ブロガーには、簡単に狭いスペースで一人でもできるヨガがおススメだ。できれば、毎日簡単なポーズから初めて徐々に複雑なポーズができるようになると体調がものすごくよくなると思う。

『晴天とら日和』より
4月17日の名古屋高裁では、自衛隊のイラク派遣は違憲という判決が出た。この詳しい判決については、関連記事を読んでいただくとして、今日は、特に、自民党の政治家たちがいかに嘘をついて国民を騙してきたかということを中心に書きたいと思う。
その判決の中で、青山裁判長は、イラクの現況について「国際的な武力紛争が行われ、特にバグダッドは戦闘地域に該当する」と認定した。その上で空自が2006年7月以降、米国の要請を受けて、クウェートからバグダッド空港に多国籍軍の兵士を輸送している点について「多国籍軍の戦闘行為に必要不可欠な軍事上の後方支援」と指摘し、「他国による武力行使と一体化した行動で、自らも武力行使を行ったとの評価を受けざるを得ず、イラク特措法や憲法に違反する」と述べたということだ。
危険きわまりない空自バグダッド派遣(2006年8月4日)という記事を2年前に書いたのだが、ここで引用したニュース記事の中で、額賀ははっきりとバグダッドは被戦闘地域だからという理由で、自衛隊のイラク派遣をバグダッドに拡大していたのだ。
イラク派遣計画を変更 空自撤収判断は次期政権(デーリー東北新聞2006年08月04日)
政府は4日午前の閣議で、イラク南部サマワで活動した陸上自衛隊の撤収完了を受け、イラク復興支援特別措置法に基づく基本計画の変更を決定した。陸自活動に関する従来の規定を削除し、航空自衛隊の活動実施区域を2カ所追加。派遣期間は従来通り今年12月14日までだが、延長は避けられない見通しだ。空自撤収の判断は、ポスト小泉政権に引き継がれる。
空自は、既に7月末から活動をバグダッドにも拡大。政府は「バグダッド飛行場は非戦闘地域」(額賀福志郎防衛庁長官)としているが、「イラクで最も安全面のリスクが高い地域」(外務省筋)との指摘もある。宗派間の対立が激しさを増す中、空自撤収を求める声は一段と強まりそうだ。
この他にも小泉純一郎が『自衛隊がいる所が非戦闘地域だ』という全くまとはずれなことを言っていたのは有名な話。これで、いかに当時の自民党・総理大臣や防衛庁長官が嘘つきかということがわかったと思う。こんな嘘つきが、現在も財務大臣になっているんだから、日本経済も悪化するわけだ。
さらに、小泉、額賀に輪をかけてアンビリーバボーなのが、虚言癖で高名を誇る町村信孝官房長官でこの判決が出た後も、「依然として非戦闘地域の要件を満たしていると、こういうふうに政府は判断をしておりますので、こうした高裁の判断については納得できるものではございません。今の自衛隊の活動に何ら影響を与えるものではございません」などとたわけた寝言を言っているのだ。その上、なぜバグダッドが非戦闘地域かというと、民間の飛行機が飛ぶからときたもんだ。
あのね、いくら民間の飛行機が飛ぶっていったって、今の所イラク航空とロイヤルヨルダン航空の飛行機が アマーンとジョルダンに飛んでいて、その他にFedExとDHLがこのバグダッド飛行場から民間と軍用のエアカーゴを定期的に飛ばしているだけだよ。2003年にはこの飛行場から飛び立ったDHLのエアバスカーゴ便がミサイルに撃たれて緊急着陸したんだよ。今でさえ、この空港の周りは数多くの軍隊が配備されているから少しは安全になってきたものの、この空港からバグダッド市街地までの主要道路は「世界で最も危険な道」とまで呼ばれてるんだよ。
参考サイト:Baghdad International Airport(wikipedia 英語)
民間機が飛んでいるから非戦闘地域だなんていうめちゃくちゃな理論を国民が信じると思い込んでいる時点で、賢い国民だったら町村がいかに低能かわかるだろう。どうせ嘘をつくならもっとうまい嘘をつけよ>町村。
18日の読売には、町村の他に高村外相や石破防衛相のぶっ飛んだ違憲じゃなくて意見も紹介されている。
違憲判決に官房長官ら、イラク支援継続「問題ない」で一致(2008年4月18日)
「武力行使の解釈について裁判官がどこまで実態が分かっているのか、(戦闘地域と判断する根拠となる)『国に準ずる組織』をどう理解しているのか、その辺に誤りがあるのではないかという印象をお互いに語った」(町村)
「一人の人(裁判官)の意見。外相を辞めて暇でもできたら読んでみる。崇高なものであるかのごとく錯覚を与えて政治利用しようとするのはよくない」(高村)
「極めて遺憾だ。判決を導き出す立論過程で、(違憲判断が)論理構成上必要であったわけではない。傍論部分にすぎず、なぜあえて言及したのかやや理解しかねる」(石破)
名古屋高裁の判決よりも自分たちの方が正しいと信じて疑わないこの横暴ぶりには開いた口がふさがらなかった。
関連記事:(日付順)
『ペガサス・ミラー』「祝名古屋高裁判決.明日は「ミサイル防衛」問題で福岡で講演会」
ポラリス-ある日本共産党支部のブログ
『晴天とら日和』「名ばかりソ~リ・フクダは「傍論、判決は国の方が勝った」だってさぁ。名古屋高裁で空自のイラク活動は違憲の判決が下る。『平和憲法この国にあり!』」
津久井進の弁護士ノート「さあ!いよいよ憲法9条の出番!~名古屋高裁判決」
『反戦な家づくり』「青山邦夫裁判長について」
さらにさらに、今そのあまりにも馬鹿げた言動で注目されている自民党の有村治子の嘘が発覚した。映画『靖国 YASUKUNI』に出演している刀匠刈谷氏へ直接電話して圧力をかけた問題で非難されまくっている有村だが、彼女が刈谷氏の言葉として紹介したものが実は刈谷氏のものではなく、刈谷氏の奥さんのものだったというのだ。
この件については、下記のブログが詳しい。
『blog*色即是空』「■映画『靖国』問題 出演者の刈谷直治さんが削除希望をしているというのは、有村治子議員による"作り話"だった」
とにかく、嘘と欺瞞に満ち満ちた議員でミチミチている自民党にはいますぐ日本の政治の表舞台からいなくなって欲しいと思っているのは、私だけではないだろう。民主党の菅直人代表代行によると、17日夜、日本テレビのCS番組で、福田康夫首相に対する問責決議案の提出を4月30日に租特法改正案が再可決された段階で検討すると語ったそうなので、自民党の悪政に振り回されるのもあと少しの辛抱だろう。野党には、福田だけではなく、町村や額賀、石破、高村に対しても問責決議案をお願いしたいんだけどね。
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