2008.10.12 (Sun)
感謝祭の七面鳥はアップサイドダウン

毎年、10月の第2月曜日はサンクスギヴィング・マンデー(感謝祭の月曜日)で、祭日なので、今週末は、サンクスギヴィング・ウィークエンド(感謝祭の週末)と呼ばれる3連休となるが、金曜日から休日をとって4連休とする人も多い。
普段は、感謝祭でも七面鳥を料理することはないんだけど、今年はなぜか、手頃なサイズで手頃な値段の七面鳥が手に入ったので、腕をふるってみた。と言っても、オーブンに入れるだけなんだけど。

5キロ以下の七面鳥を見つけるのはなかなか難しくて、普通、10キロくらいで、40ドルから50ドルくらいしちゃうので、とても手がでなかったんだけど、今年は、早めに探しにいったせいか、ちょうど4キロの七面鳥が見つかった。値段も20ドルちょっとといつもの半分だった。

七面鳥にもブランドがあって、私は皮の内側にバター風味の油が注入してある「バターボール」の七面鳥が一番好きだ。ダイエットには悪そうだけど、年に一回だし、なんといっても風味がいいし、肉もとても柔らかいからだ。そして、七面鳥を選ぶコツは、冷凍じゃなくて、生(フレッシュ Fresh)で若い七面鳥を選ぶこと。
七面鳥を焼く時間 Cooking Times for Turkey
MINIMUM COOKING TIMES FOR TURKEYS (七面鳥の最小限の料理時間)
Oven at 325°F or 160°C
Pounds Kilograms Hours of Cooking
6 - 8 Lbs 2.5 - 3.5 Kg 2 ¼ - 2 ¾ hrs
8 - 10 Lbs 3.5 - 4 Kg 2 ¾ - 3 hrs
10 - 12 Lbs 4.5 - 5.5 Kg 3 – 3 ½ hrs
12 - 16 Lbs 5.5 - 7.5 Kg 3 ¼ - 3 ½ hrs
16 - 22 Lbs 7.5 - 10 Kg 3 ½ - 4 hrs
* The very best way to ensure proper cooking is to use a meat thermometer
七面鳥は、オーブンで焼く前に必ず、完全に解凍してから焼くんだけど、お腹の中に内臓や首が入れてあるので、必ずそれを取り出してから、スタッフィングと呼ばれるものを入れても、入れなくてもよい。私はたいてい中にご飯とかクリとかたまねぎとかにんじんとかを入れる。にんにくが好きな人はにんにくを入れてもいいかも。
4キロの七面鳥は、3時間焼かなくてはならないということで、焼いている間に、近所の公園で年に1度行われるクラフト・ショーをやっていたので初めて行ってみた。この公園、犬の散歩によく来るところで、いつもほとんど人がいないんだけど、クラフト・ショーが開催されていたこの日はすごい人だった。入場料が6ドルだったから、それだけでもかなりの儲けになるけど、ブースで商品を売る場合は、ブースの大きさにもよるけど、場所代として1件最低300ドル払わなくてはならないということだから、この週末だけで市にとっては、すごい収入になるだろう。

中に入って最初に目についたのがこの機械。なんの機械だと思う?

アンティークのりんごの皮むき機だって。これは、一台8万円もするそう。なにしろ、コレクターがいて、こんな値段でも簡単に売れちゃうっていうんだから、これまたびっくり。でも、5秒くらいでりんごの皮と芯が処理できるので、とても便利だと思うけど、ちょっと高すぎ。

このすぐとなりには、アップル・サイダーのお店があって、このりんごの皮むき機を見ていたら、飲みたくなったので、ホットを1つゲット。その他にも、フライドポテトとか、それにグレービーをかけたプーティンだとか、デザートなどの食べ物が売っていたり、コンサートやっていたり、工芸品のお店がところ狭しと並んでいて、なかなか面白かった。









そんなこんなであっという間に2時間が過ぎ、七面鳥が焼きあがる時間が迫っていたので、あわてて家に帰った。途中、七面鳥に合いそうなワインをフラット・ロックで選ぶ。七面鳥だけど、2006年のピノ・ノアールが美味しかったんで、それを選んで急いで家路へ。



家に帰ったら、家中が七面鳥の香りで充満していた。あと1時間くらいあるので、焼き色をつけるためにオーブンを開けて、七面鳥を入れていた容器のふたを取る。オーブンを開けるたびにチキータがやってきて少しくれとさいそくするので、味見ついでに少しだけあげる。COCOちゃんは、外にいるので、味見できなかった。
そして、七面鳥が焼けるまでに、マッシュドポテトやアスパラガス、その他の野菜を料理した。時間になって色を見てみると、なかなかいい色に焼けていた。う~ん、やっぱりバターボールの七面鳥は焼き色まで芸術的ですばらしい。

最後に七面鳥をテーブルに運んで、切ろうとナイフを入れた友人が、
「アレ?このターキー、骨だらけで、肉が全然ないよ。」
と困った表情で訴える。
え?うっそ~。だから、そんなに安かったのか?
もう一人の友人が、そのうち笑いだす。
「何がおかしいの?」と言ったら、
「だって、このターキー、アップサイドダウンだよ。」
きゃあ、上と下をさかさまに焼いちゃった。胸肉のある方は、焼き色がぜんぜんついてなくて、真っ白け。そんなわけで、あと30分余分に焼いたのだけど、きれいな焼き色がつくことはなかった。
やっぱり普段七面鳥なんて焼かない私がたまに何かやろうとすると大失敗するわけだね(汗)。