2010.02.06 (Sat)
トヨタに次ぎ、ホンダもリコール

日本では、トヨタのリコールが話題になっているけれども、今から1週間ほど前にテレビで、ホンダの車がリコールされているとのニュースを小耳にはさんだ。ホンダの日本語のリコール情報のサイトでも全く触れられておらず、日本ではほとんど話題になっていないようだけど。
『The Huffington Post』によると、北米の小型車部門で最も売れている『フィット』などの窓のスイッチに液体がかかると、発熱して煙が出たり、溶けたり、発火することもあるという。雨が突然降りだして、窓を開けっぱなしにしておいたら、車の中が雨水で濡れてしまったという経験は誰もがあるだろうけれども、もし、窓のスイッチが雨水で燃え出したら、戻ってきた頃に車は丸焦げになっていたということもありえるわけでとても危険だ。
『ウォール・ストリート』では、リコールされたのは、『フィット(Fit)』(海外仕様車は『ジャズ(Jazz)』と呼ばれる。)で、海外総生産数の約10%に当たる64万6千台に問題が発生したことを明らかにしている。
又、『The Globe and Mail』によると、米国では『フィット・ジャズ(Fit/Jazz)』の他に、『シティ(City)』も含む14万台がリコールされたそうで、 去年、このスイッチが発火して、車が炎上、車内にいた子供が死亡したことが発端となったという。
それでも、2009年度の普通車やトラックの海外総売り上げ台数よりも多い8~9百万台がリコールされたトヨタに比べたら、ホンダのリコール数は少ないと言えよう。
日本では、トヨタに次ぐホンダのリコールが日本の安全で質の高い車のイメージや経済に打撃を与えるのではないかと心配する声があがっている。
"IHS Global Insight"のアナリスト、カルロス・ダ・シルヴァ氏は、「これまで、日本は、信頼の高いイメージを築いてきた。実際、防弾車などを製造してきた。今回のリコールでは、日本車が他の車よりも劣っているということが証明されたわけではなく、他の車と変わらないということがわかったまでだ。コストを下げる競争やブランド間の争いが激化して、万能の日本人もかつての信頼を裏切るような行動をとってしまった。」と語った。
確かに、最近では、インドや中国で20万円台の車が登場したのにあせったトヨタやホンダは、コストを切り詰めたばかりに、不良品の部品を使うことになってしまい、それによって信用を失くしたとしたら、とても残念なことだ。このようなことが2度と起こらないように、日本車としての信頼を取り戻し、安全で高品質なイメージを保ち続けて欲しいと思う。
トヨタ自動車の豊田章男社長の謝罪記者会見(YouTube動画)
新型プリウスのブレーキ問題などで揺れるトヨタ自動車の豊田章男社長が5日夜、一連の問題が発生して以来、初めて記者会見を行い ました。
ZAKZAKでは、ネット掲示板で豊田章男社長が「こども店長」ならず、「こども社長」と呼ばれていることを明かし、リコール問題が起こっているのに、直前までスイスのリゾート地、ダボスで開催されている世界経済フォーラムの年次総会、通称ダボス会議に出席していたことが、今回対応が遅れた原因としている。
トヨタ“こども社長”やっと会見 「空々しい」対応に批判噴出
(ZAKZAK2010.02.06)
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