2010.01.03 (Sun)
第60回NHK紅白歌合戦視聴率

外が寒くなったのでほとんど家の中で過ごすようになったミニーちゃん
よく食べるので、いつもお腹がプクプク
第六十回紅白歌合戦のYouTube動画はついに削除されてしまった。NHKを見ていると時代の波に乗り遅れた自民党を見ているようだ。斬新なアイディアがなく、いつまでも賞味期限の切れた歌手を出演させ、ネットに対して寛容ではない点。古い歌手でも現在でも活躍し、人気のある歌手なら一向にかまわないが、なぜか、毎年出演しているからという理由だけで今ではほとんど活動していない歌手を出場させている。そういった古い体質が、視聴率を低下させているのであろう。
利権だけを追い求める年老いた議員の巣窟と化してしまった自民党と同じで、NHKの紅白にも紅白に毎年出場しているというだけで自分を何か特別なものと勘違いした古株の歌手ばかりになってしまった。このままでは、自民党のように国民が紅白を見限るのも時間の問題かもしれない。
今年の紅白の視聴率は史上4番目に低い数字となったが、第一部が37・1%(前回35・7%)、第二部が40・8%(前回42・1%)と後半はどうにか40%台を維持することができた。第二部はスーザン・ボイルさんや矢沢永吉などスペシャル・ゲストの効果も大きかったであろう。まだ、最高瞬間視聴率が発表されていないので、はっきりとしたことはわからないのだが。
しかし、NHKの紅白歌合戦がスタートした昭和24年(1949年)頃は、大晦日の庶民の娯楽といえば紅白しかなかったわけで、初期に80%台の視聴率を獲得していたのは当然だ。現在では、年末年始を海外で過ごす人も増えたし、ネットも普及してきたので、大晦日にコタツに入って紅白を見て過ごす人の数が当時に比べて半減したのはしかたがないと思う。
海外の番組で40%の視聴率を稼げる番組などほとんど存在しないことを考えれば、いまだにこれだけの高視聴率を稼げるということはすごいことだと思う。
今年はトラ年ということもあり(笑)、いつもブログでお世話になっているとらちゃんとSkype(登録者同士が世界中どこでも無料で話せるネットを介した電話サービス)でお話しさせていただいた。とらちゃんはみなさまもご存知の通り、美空ひばりさんの大ファンで、過去の紅白との確執など、面白い話を聞かせて下さった。
とらちゃんによると、1973年に美空ひばりさんの実弟、小野透氏(後にかとう哲也に改名)が起こした不祥事により、ひばり一家と暴力団山口組および田岡との関係も問題とされ、全国の公会堂、市民ホールから「暴力団組員の弟を出演させるなら出させない」と使用拒否されるなど、パッシングが起こりマスコミにも大きく取り上げられたそうだ。しかし、当時、ひばり一家は、歌手、そして俳優として名が知られていた弟をはずすわけにはいかなかった。この結果ひばりさんは、1963年から10年連続で紅組のトリを務めていた紅白歌合戦への出場を1973年に辞退し、それ以降、NHKからオファーがあっても出演しなかったそうだ。これを知った美空ひばりファンの中には、この年以降、NHKの受信料を支払わなくなった人もいるとか。紅白にはそれこそ60年という長い歴史があるので、いろいろな出来事があったようだ。
今年は、布施明のように60年を節目として、NHK出場を最後にした歌手もいる。昨日のエントリーのコメント欄で特別企画を削って「明けましておめでとうございます」さんが述べられたように、出場枠を赤白3枠づつ増やすという考えもある。個人的には特別企画はそのままで演歌枠を削ってポップス枠を増やしたほうがいいと思う。
古い伝統を維持しながら、斬新なアイディアで勝負するのは容易なことではないだろうが、もう少しネットを活用してYouTubeの配信に寛容になれば、世界中から愛される紅白歌合戦が誕生するのではないかと思うのである。
参考資料:
■紅白・視聴率の変遷
■NHK総合「紅白歌合戦」過去の視聴率データ 全国視聴率
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