2009.06.14 (Sun)
辻井伸行さんが帰国後初の岩手公演でラマニノフを披露
8日に米国のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人として初めて優勝したというニュースが流れると、チケットを求める電話が殺到し、翌9日の午前中に全1406席分のチケットが完売になったという。
下の動画は、辻井さんがヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで弾いたラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(前半)。目が見えないのに、まるで指揮者が見えるかのようにオーケストラと息がぴったりとあった辻井さんの演奏はすばらしい。鍵盤も見えないのに、間違いがないというのもすごい。ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールの参加者が演奏した曲は、公式サイトで"Click here to launch the Cliburn Competition Webcast"をクリックすると見ることができる。このWebcastを見るには、ブラウザはIEで、”silverlight2”というプラグインをダウンロードする必要がある。”silverlight2”は、上述の公式サイトでダウンロードできる。
後半はこちら=>Pianist 辻井伸行さん演奏Rachmaninoff ピアノ協奏曲第2番ハ短調(後半)
それにしても、世の中には、こんなにすばらしい演奏さえもけなす人がいるっていうんだから、驚きだ。『Nothing Ventured, Nothing Gained.』のESQさんによると、ウォールストリートジャーナルの記者が辻井さんがコンクールで優勝したことや上のオーケストラとの演奏についていちゃもんをつけているそうだ。
これに対し、金融危機の発信源となったアメリカの保守系ウォールストリートジャーナル紙は手厳しい。
「審査員は何を考えているんだ?(What Was the Jury Thinking?) 」と題した記事では、辻井さんの演奏レベルについて、学生レベル、2位の中国人演奏者は才能があるがまだ未完成と批判しており、審査結果が不透明だという記事を書いている。
さらに、記事には、辻井さんのオーケストラとの共演について触れ、その演奏を「惨事(Disaster)」と称し、指揮者の指揮が見えないソリストは演奏すべきではないとまで断じている。
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