2012.04.20 (Fri)
IWJ小沢一郎議員インタビューを見逃された方へ
大手メディアが決して伝えない貴重な情報を国民に伝えるために、岩上さんもがんばっておられるので、一人でも多くの方がIWJの会員になってくださるようお願いしたい。
2012年4月18日(水)、小沢一郎議員事務所で行われた、岩上安身による1年4ヶ月ぶりの、小沢一郎議員単独インタビューの模様。4月26日の陸山会事件の判決を前に、司法制度の問題点や原発の再稼働、核武装論に至まで、話を聞いた。
小沢氏も岩上氏を心から信頼しているようで、いつものインタビューとちがってとてもリラックスして見え、ざっくばらんな意見を聞くことができた。岩上氏も他のインタビューでは見られない、一歩突っ込んだ質問をしてくださったので、小沢氏の考えをより深く知ることができた。これはあくまでも個人的な推測にすぎないが、このインタビューで、普段より小沢氏の笑顔が多く、自信に満ち溢れていたところを見ると、野田政権打倒の方向性を見出したのかもしれない。具体的に言えば、亀井静香や橋下徹と組むことが決まったとか。
YouTubeでも冒頭部分だけアップされていた。
120418 小沢一郎議員インタビュー
このインタビューについて、『かっちの言い分』や『晴天とら日和』がなるほどと思うような記事を書かれていたので、紹介したい。
『かっちの言い分』IWJによる小沢一郎氏インタビューを聞くと、ますます意気軒昂。やはり政界再編の核となる。
『晴天とら日和』 IWJによる小沢一郎氏インタビュー + 調書を捏造工作した田代政弘検事は不起訴へ(このタイミングでリークってことは司法取引する気かな? )
2012.04.19 (Thu)
原発再稼動反対派の小出裕章氏と推進派の澤田哲生氏の討論
再稼動に賛成する人の言い分に、電気が足りなくなるからという理由があるが、原発がこのまま動かなくても電気は十分足りているのだ。高度成長時代に突入する前は、日本では原子力発電によって作られた電気など存在しなかった。現在でも化石燃料だけで全国の電気を十分賄えるのだ。推進派は、原発を再稼動させたいから、電気が足りなくなるなどとたわけた寝言を言っているに違いないと誰もが思っているだろう。
20120418 [1/2]たね蒔き「原発再稼動すべきか?反原発派vs推進派の討論」
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2012.02.11 (Sat)
植草一秀氏の岩上安身氏によるインタビューに共感
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植草一秀の『知られざる真実』岩上安身氏によるインタビューをご覧ください
2月8日に収録された岩上安身氏によるインタビュー動画が公開されている。
1週間経過すると、有料会員向けアーカイブに格納されてしまうとのことなので、岩上氏の会員でない読者の方は、一般公開中に動画をご覧賜りますようお願い申し上げたい。
小沢一郎氏にしても、植草一秀氏にしても、日本のトップに立てば、今の日本はかなりよくなるだろうと思うが、官僚の罠にはまり、社会的生命を抹殺されてしまった。米国と官僚と大資本がしきる構造の今の日本を改革できるのは、この2人しかいないと思う。この2人が復活できるか否かは、国民がメディアの嘘を見抜き、真実を見極める目を持てるかどうかにかかっている。
一方で、民主党の原点と正反対のことをやり、官僚に指示されるまま、マニフェスト違反しているのが、コイツ。やはり、植草さんが言われているように、一旦、霞ヶ関の中に入ってしまうと、昇進や国からの褒美のために民意とは逆のことをやってもなんとも思わなくなるのだろう。メタボドジョウと一緒で、コイツが副総理になれたのも、官僚の高給と地位を守るために財務官僚さまからご指名をいただいたのだろう。
2012.01.13 (Fri)
福島原発:4号機はすでに爆発していた?
やはり、芸能界にいるので、事務所から圧力を受けたのかと思っていたのだが、先日、たまたま11月末に行われた福島みずほ氏といしだ壱成氏の対談の動画を見つけた。
2011年11月29日[1 /6]【対談】いしだ壱成×福島みずほ 今だから考えたいこと
この対談で、いしだ氏の母親の兄つまり、いしだ壱成氏の伯父が、Green Peace前事務局長の星川淳氏であることを知った。Green Peaceの事務局長だった星川氏のメッセージをこのブログでも2009年のクジラ肉横領事件のときに紹介したことがある。父親の石田純一氏もリベラルという話だし、血筋からすると、いしだ壱成氏は、筋金入りのリベラルということになる。
そのいしだ壱成氏に、例の原発ストライキ体験談をブログに書こうと思い立たせた岩上安見氏が、3日前に福島は南相馬在住のぬまゆさんこと沼内恵美子さんにインタビューを行い、ネットで話題になっている。
ぬまゆさんは、以前よりご自身のブログ『ぬまゆのブログ』で、3月11日の福島第一原発事故以降に起きた体調の変化を書かれてきた。そのインタビューで、実際に、歯が数本抜けたり、髪の毛がごそっと抜け落ちたり、肌に水泡ができたり、手がしびれたりという体調の変化を写真と共に聞かされると、普段は、めったなことに物怖じしない私にさえ衝撃が走った。
本人は、一言も原発事故で被曝したのが原因だとは口に出さなかったが、あきらかに被曝されたのだと思う。ぬまゆさんのインタビューが終わった後、岩上氏が、放射線衛生学の木村真三氏にぬまゆさんの体調の変化の原因を聞くと、放射線の影響も否定していなかったが、ストレスからくる自己免疫系疾患の疑いがあることを強調していたが、それは違うだろうと思った。第一、本人のぬまゆさんがストレスはないと言っているし、彼女の堂々とした態度から見ても、ストレスを感じるような人には見えなかったからだ。
そのぬまゆさんが、海外のメディア『ENE News(Energy News)』の 写真入り報道で、作業員の「4号機の使用済み(4号機には未使用の燃料も含まれるそうだが)燃料プールが1月1日の地震以降、空炊きになっている」という発言を暴露している。
2011.11.21 (Mon)
山本太郎氏と福島みずほ氏の脱原発対談
2011年11月11日【対談】山本太郎×福島みずほ テーマはスバリ「脱原発」
俳優の山本太郎氏と社民党・福島みずほ党首の対談です。
テーマはスバリ「脱原発」。
東京電力福島第1原発事故を巡って
様々な活動を行っている山本太郎と、
脱原発~自然エネルギーへのシフトを訴えてきた
社民党・福島みずほ党首が「脱原発」の本質にせまります。
「脱原発」は実現可能か?
「脱原発」を進めていくためには何が必要なのか?
【出演】
福島みずほ(社民党党首)
http://twitter.com/#!/mizuhofukushima
山本太郎(俳優)
http://twitter.com/#!/yamamototaro0
岩上安身(ジャーナリスト)
http://twitter.com/#!/iwakamiyasumi
【代読】
七尾功(ニコニコ動画政治担当部長)
IWJ(Independent Web Journal) へのカンパのお願い
http://iwakamiyasumi.com/archives/3338
皆さまにノーカットの情報提供を続けていきたいと思っております。このような先の見えない長期戦を切り抜けるためには、現状では、人材も、資材も、活動資金も、何もかもがまだまだ足りません。とりわけ、活動資金が必要です。今春、有料Webへのシステムの移行を目指しておりましたが、このような緊急体制下では、現在、サポーターの皆様からの寄付・ご支援が頼りです。
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2011.10.12 (Wed)
奥多摩でセシウム、横浜でストロンチウムが検出される

東京都内の地表面へのセシウム134、137の沈着量の合計を示す汚染マップ

東京都の高さ1メートルの空間線量率を示す汚染マップ
小出裕章教授がこの状況について、詳しく述べられている。
10月11日 東京奥多摩セシウム10万Bq汚染、除染必要地域は日本の3%など 小出裕章(MBS)
2011年10月12日
番組内容文字おこし『ざまあみやがれ』より一部抜粋
水野「まずですね。セシウムの汚染について伺いますが」
小出「はい」
水野「文部科学省が、放射性セシウムが土壌にどれだけ蓄積されているかと、いうことをずうっと調べておりますね」
小出「はい」
水野「東日本について各県ごとに次々に発表してきて、先日東京都の値も公表されました」
小出「はい」
水野「そのマップをみて、わたくしもびっくりしたんですがねえ」
小出「はい」
水野「奥多摩町の山間部、一部ですけれども。6万ベクレルから10万ベクレル検出されたという話なんですね」
小出「はい」
水野「ただ、奥多摩町って250キロも福島第一原発から離れているそうで」
小出「はい」
水野「こんな遠い東京都で最大10万ベクレルという数値についてどうお感じになりますか」
小出「まあ、ようするに、風向きがどうであったかということ、だけに寄っている、のですね。で……、奥多摩を襲った放射物質というのは、始め北西に流れて、飯舘村などを猛烈な汚染地帯にしたその風邪だったと思います。それが福島県の中通りを通って、逆になんかをしてきまして、まあ山、山に挟まれた谷あいですね、そこをずうっと汚染をしながら栃木県群馬県まで汚染を広げて、その一部が、東京都を回りこむような形で奥多摩まで届いたという、道もそのように見えます」
水野「はあー……。葛飾区や江戸川区の一部ではですね、1万ベクレルから3万ベクレルという数値も出てきています」
小出「はい」
水野「これたしか、チェルノブイリでは汚染地域に指定されるのが……どれからでしたっけ?」
小出「えー……、強制避難させられたのは55万ベクレル、です。それで本来法律的に無人にしなかればいけないのは、当時ですと、1平方メートルあたり3万7000、現在はそれを丸めて4万という数字です」
水野「4万。3万7000から4万という数字」
小出「はい」
水野「今、申し上げた葛飾区や江戸川区の一部で、ま、最大3万ベクレルという数値もでてきておりますが。東京都は健康に影響があるレベルではない、というふうに言ってます」
小出「はい」
水野「これはどう受け取ったらよろしいですか?」
小出「えー……、呆れた話だと思います。」
さらに、横浜では、基準値を大幅に上回るストロンチウムが検出された。これまでもストロンチウムは福島原発事故以降、飛散していたのだろうが、政府が首都圏での放射線の数字を隠してきたため、知られていなかっただけだと思う。日本の御用学者によると、プルトニウムやストロンチウムは重いので首都圏までは飛散しないだろうと言われていたが、クリス・バズビー博士らによって、すでに、千葉でストロンチウムは車のフィルターから検出されていた。もし、それが福島から飛散してないとしたら、千葉や横浜でのがれき処理の際に生じたものであろう。
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2011.09.16 (Fri)
9.11デモで不当逮捕されたフランク夫妻のインタビュー
このインタビュー、警察に2日間拘束されて、釈放されて帰宅途中のインタビューだったにもかかわらず、フランク夫妻はとてもおだやかで、面白かったのでぜひ、広めたいと思った。警察もマスクで顔が隠されてわからなかったのだろうが、まさか逮捕したのが、フランス人男性と女性の夫婦だとは思わなかっただろう。
110913 デモ逮捕者フランク夫妻のインタビュー from iwakamiyasumi on Vimeo.
やはり、予想どおり、フランク夫妻は、警察に指一本触れていないのに、不当逮捕されたようだ。12日の大手新聞には、「逮捕された12人は、機動隊員を殴るなどして公務執行妨害で現行犯逮捕された」と書かれていた。他にも逮捕された人がいるので、本当のところはわからないが、フランクさんは、警察での調書がやってないことばかり書かれたでっち上げと批判していたし、恐らく、警察に言われるがままにメディアがでたらめを書きまくったのだろう。
フランクさんのお話によると、日本語が話せないし、マスクもしていたため、在特会の挑発に「うおーっ」と叫びながら、両手を上にあげて抗議しただけで、暴言や暴力など何もしなかったのに、調書には、暴言を吐いたと書かれてしまったようだ。
また、ポケットの中にトイレットペーパーを丸めて入れておいたら、警察はその長さをわざわざ測って記録したという。そんな時間があったら、もっと他にやることがあるだろと皮肉たっぷりに語っていた。
フランクさんの奥さんも、逮捕後に両脇を婦人警官に拘束されていたときに、右翼にいきなりお腹を蹴られたという。女性のお腹を蹴るなんて、とんでもないことだ。婦人警官はそれを見ても「まあ、おさえて、おさえて。」としか言わなかったそうだ。本来なら、奥さんのお腹を蹴った右翼をその場で暴行罪で逮捕するべきなのに、その右翼をかばうような発言をするなんて、それでよく警官が務まると思う。あきれて言葉がでない。
今回不当逮捕された人たちは、みんな警察を告訴するべきだと思う。
『日々坦々』に掲載された東京新聞の記事によると、今回多数の逮捕者が出たのは、19日に予定される5万人規模の脱原発集会とデモを睨んで、脱原発の運動が盛り上がらないよう見せしめのためにけん制したのではないかと書かれているが、おそらく、それが図星だろうと思う。
これまで、原子力村の実態は決して明かされたことがなかったけれども、Twitterでも異常な広まりを見せているJapan Nuclear Syndicateの図がその実態を明らかにした。それを見ると、日本を司る司法・立法・行政・警察・マスコミ・アカデミズム・大企業みんなグルになって原子力村を構成している。そのマップによると、警察から東京電力への天下りは、32人となっているが、実際はもっといるのではないか。
日本では、日本の上層部を占める原子力村による横暴がいつまでも放置され続けるはずだ。19日には、5万人以上が集まって原子力村をビビらせようではないか。
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2011.04.25 (Mon)
保坂展人氏が脱原発を訴え世田谷区長に初当選
国民は本当に政府が東日本大震災や原発事故の対応を評価しているのだろうか。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が23、24両日に実施した世論調査では、東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故への政府の対応を76・4%が、被災地復興や被災者支援についても62・7%がそれぞれ評価せず、後手に回る菅直人政権への批判が強まっていることが分かったそうだ。
菅が民主党代表になってからというもの、昨年の参議院選、今年の統一地方選と惨敗が続いている。また、菅政権は、その震災や原発事故への災害対策の失敗で国民の信頼を完全に失ってしまった。政治体制が弱体化しているのは明らかであり、達増拓也知事が言うように、小沢一郎元党代表を要職に起用し、政治体制を強化するべきである。
多くの民主党議員も菅内閣の災害対策の失敗が、今回の地方選の敗北につながったと見ており、地方選の結果を受けて今週首相交代に向けた動きが活発化しそうだ。「解けた「菅降ろし」の封印 首相交代へ3つのシナリオ」と題された産経の記事によると、発火点になり得るのが、26日にも発足する議員グループ「総調和の会」で、主要メンバーは小沢系の山岡賢次副代表、田中真紀子元外相、鳩山由紀夫前首相に近い中山義活経済産業政務官ら。執行部に両院総会の速やかな開催を要求し、ここで代表解任の緊急動議を可決させる青写真を描く。さらに、内閣不信任案の可決、自発的退陣の勧めなど、小沢一郎元代表らは5月2日に予定される平成23年度第1次補正予算の成立を待って、一気に総力戦を仕掛ける構えだという。
野党第一党の自民党も週明けから、菅政権打倒に向けた動きを加速させる方針で、国会では東日本大震災をめぐる首相の失政への追及を強めるとともに、民主党の「菅降ろし」の動向をにらみつつ、内閣不信任案や首相問責決議案の提出時期をはかる考えを表明している。
政治の混乱が続く中で、久しぶりに嬉しいニュースとしては、東京都の世田谷区長選挙で、「脱原発」を掲げた元衆議院議員の保坂展人氏(55)が初当選した。保坂氏は、社民党を離党して無所属として世田谷区長選に立候補していた。保坂氏の勝因の一つに原発依存から脱却し、自然エネルギーへの転換を訴えたことが挙げられる。
保坂さん、ご当選おめでとうございます。保坂さんは、とてもユニークな経歴をお持ちで、中学生時代、学生運動の経歴などを書かれたために受験した高校を不合格となり、千代田区教育委員会を相手取り提訴(内申書裁判)し、その判例は現在も重要判例として認識されているそうだ。これまでの政治活動を見ても、お上の言うことなんて聞きそうもない保坂さん。世田谷区民にとって、とても頼もしい世田谷知事になるだろう。
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統一地方選 |
保坂のぶと |
世田谷区長 |
当選 |
自然エネルギー |
2011.04.21 (Thu)
東電の工程表は、七夕の短冊
東電が先日発表した工程表は、七夕の短冊と同じで単にこうなればいいなという願いを書いたものにすぎないという岩上氏の厳しい発言から始まった。
Live Videos by Ustream
みずほタンと田中優氏の対談も、とても参考になったので、どうぞ。
2011.04.12 (Tue)
福島第一原発の事故評価がチェルノブイリと同じ「レベル7」へ
Added On April 9, 2011
A Japanese journalist traveled into the radiation zone near Fukushima, Japan.
CNN's Don Lemon reports.
原発事故の真実を追究するという点において、ジャーナリストの岩上安身氏もすばらしい仕事をしてくださっている。先日は、わざわざ、小出教授のインタビューのために京都大学まで足を伸ばされ、とても参考になる情報を聞き出してくださった。約1時間半という長い動画だが、福島原発事故に興味のある方は、ぜひご覧いただきたい。時間のない方は、小出教授の主張の一部が、『愚かな核=原子力利用』というサイトにまとめられているので、ご参考まで。
京都大学原子炉実験所 小出裕章氏に聞く
ロイターの原発についての世論調査によると、下のような結果となった。

「福島原発事故はチェルノブイリ事故の被害を越える可能性も」というエントリーで、科学国際安全保障研究所(ISIS)が福島原発事故が、最も深刻なチェルノブイリと同レベルである「レベル7」に達する可能性を予測したことを書いたが、やっと今日、福島第一原発の事故評価が、「レベル7」へ引き上げられたようだ。
こんな状況でも、原発増設を計画通り進めるべきと思っている人が全体の22%もいることに驚いた。恐らくこの中のほとんどが、原発産業関係者ではないかと思われる。それにしても、このアンケート調査によると、原発を減らすだけでいいと考えている人も29%もおり、原発を全廃したいと考えている人は、全日本人の半分に過ぎないということだが、今の日本がどれだけの危機にさらされているのか理解していない人が多すぎるのではないか。
岩上氏のインタヴューでも小出教授もおっしゃられていたが、原発がなくなると電気がなくなると考えて、原発の増設に賛成しているとしたら、愚の骨頂だ。原発を全廃しても、火力発電を稼動させれば、電気は十分供給できるのだ。これから自然エネルギーを開発すれば、さらに経済的に電気を供給していくことができるだろう。
地震大国の日本では、いつ大きな地震が起こるともわからず、原発の稼動には常に大きな危険が伴う。原発はそもそも地震のない国で開発されたものであり、耐震効果はほとんど期待できないのだ。そんなことは何も知らされずに原発で働く人々が気の毒でならない。最近、原発で働く作業員のインタヴューをYouTube(次ページを参照)で見たが、地元のために覚悟を決めて働く彼らの姿には、頭が下がるばかりだ。
作業員や地域の住民、家畜などを、大量に被爆させ、地元の農家を全滅の危機に追いやり、国家の経済に打撃を与え、海洋汚染で世界中に放射能をばら撒いて地球を汚す原発は、まず、日本で全廃にして、世界に手本を示めそうではないか。日本が新しく生まれ変わる道はそれしかない。
これだけ作業員たちが、命も惜しまずに働いている中、東電の清水社長は、4月11日に初めて被災地を訪れた。原発事故が起こった直後に短い謝罪会見をしたまま、公の場から完全に姿を消し、その後は、ほとんど病院に隠れていた。
青い作業着に身を包んだ清水社長は、一ヶ月前の3月11日にちょうど大震災が日本を襲ったのと同じ時刻の午後2時46分に東電幹部らと頭を下げたらしいが、全く気持ちのこもらない謝罪だった。国際犯罪級の事故を起こした企業の最高責任者がこの調子では、被曝した作業員も被災地の人々も日本国民も浮かばれない。