2008.09.26 (Fri)
小泉引退のニュースで交差する喜びや怒り

写真:小泉元首相が引退、次期衆院選に出馬せず
神奈川県横須賀市の事務所を後にする小泉純一郎元首相(25日午後7時30分ごろ)=狩野洋平撮影(読売新聞)
<小泉元首相>存在感・神通力薄れ 小池氏も総裁選惨敗(毎日新聞 09月26日)
小泉純一郎元首相の引退表明は、小泉改革路線の見直しを鮮明にする麻生太郎新首相の始動の日と重なった。01年に首相に就任して以来7年余り、小泉氏の動向は常に政界の関心事だったが、自民党総裁選で「小泉路線」の小池百合子元防衛相が敗北したことは、自らの存在感が希薄になったと悟る引き金になったようだ。
「小泉氏は(サプライズを生む)魔法のつえをなくしてしまった。次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」
長く秘書として仕えた飯島勲元首相秘書官は、引退の報を聞くと周辺にこう語った。
今回の総裁選で小泉氏は完全に「蚊帳の外」に置かれた。自らの後継者に指名した安倍晋三元首相は「小泉路線」の見直しを目指す麻生氏を率先して支持。麻生氏も小泉政権時代、政調会長、総務相、外相と重用した経緯があるだけに、かつての部下たちの裏切りは「屈辱」だったとみられる。小泉政権の防衛庁長官で総裁候補の一人だった石破茂農相は25日、記者団に「麻生政権の使命は小泉改革の負の部分を検証することだ」と強調した。
小泉氏は総裁選さなかの12日、小池氏支持の武部勤元幹事長らに「自民党は大変な危機なのに、危機感がまだ足りない」と指摘し、いら立ちを示したが、得票率は麻生氏66.9%に対し、小池氏8.8%。しかも、小池氏は地方票がゼロ。01年の総裁選で地方票が小泉氏で雪崩を打ったのと好対照だった。
これでは、衆院選前後に新党を結成し、キャスチ(ティ?)ングボートを握るのは難しい。05年の郵政選挙大勝で膨れ上がった自民党の議席も、次期衆院選で大幅減は必至。小池氏や中川秀直元幹事長らの「浸透力」の弱さを目の当たりにし、「小泉時代の栄光」が雲散霧消する前に、身を引いたという感が強い。
中川氏は25日、「小泉政権、小泉改革がなければ90年代の失われた10年は終わらなかった」と語ったが、「反麻生」で反転攻勢に出るための後ろ盾が失われるショックは隠せなかった。【中川佳昭】
注:赤字は美爾依が追加したもの。
自民党にしては、地方で悪評の高い小泉に衆院選前に引退してもらった方が選挙には有利だから、今頃大喜びしているだろうね。小泉チルドレンなんて問題ばかり起こすだけで、もともと何の役にもたたないカスのようなものだから、全員いなくなった方が自民党にとってもせいせいするだろうし。
それにしても、小泉派、小池が地方で全く票を取れなかった事がよほどショックだったのだろう。小池も麻生内閣に入閣することを辞退したことだし、これから、二人で結婚するかどうかはわからないけど、ゆったりした引退生活を送ったらよろしい。小泉は、引退するけれども、政治は続けるといっているが、もう人前に出てくるな。
天木直人氏が、小泉引退をいち早くブログで報告し、これでブログを続ける意味がなくなったとおっしゃられているのが気になるが、天木氏には、少なくとも政権交代まで続けていただきたいと思う。
小泉元首相の引退声明とともに私のブログも役割を終える(2008年09月25日)
そして、小泉に痴漢冤罪で3ヶ月以上も拘留されてしまった植草一秀氏にしても、小泉の引退を複雑な心境で見守っていらっしゃるのではないか。
「小泉改革」の評価
それから、小泉政権を辞めさせるために「STOP (THE) KOIZUMI」を立ち上げたのはいいが、主催者のあまりものスタンドプレーと信用を欠く言動に仲間はみんな幻滅し、このキャンペーンはいつのまにか立ち消えし、肝心の小泉在任中に小泉政権をSTOPさせるという目的は達成されなかったテサロニケ大魔神。
右にも左にも上にも下にも何にでも化けるテサロニケ大魔神だが、今回の小泉引退のニュースを聞いて、又、いつもの不可解な長文を書いていると思いきや、なぜか英語で短く反応している。
「STK STK - WITH A FULL OF MY DEEP EMOTION - STK STK」というエントリーで、
YES, KOIZUMI STOPPED.
そして、まだ全てが解決されたわけではないとの趣旨の英語も書かれ、竹中平蔵の写真が追加されている。
これを見る限り、まるで、自分のSTKキャンペーンが小泉をストップさせたかのように勘違いされているようだが、それは違うだろう。AbEndが安倍を一年で辞任に追い込んだAbEndキャンペーンとは違い、又、福田を一年で辞任に追い込んだ自エンドキャンペーンとも違い、小泉の内閣総理大臣の在任期間は1,980日と、戦後の内閣総理大臣としては佐藤栄作、吉田茂に次ぐ第3位の長期政権となり、中曽根康弘以来、初めて辞任せずに自由民主党総裁としての任期を全うした男だ(笑)。
そして、まず、その記事のタイトルだが、文法的に、"EMOTION"(感情)は数えられない名詞なので、その前に"A FULL OF"を使うのは間違い。"EMOTION"の前に”MY”も入れるべきではない。正確には、"With deep emotion(s)"だけでいい。"EMOTION"が複数形になるのは、感情の中には、1つの感情だけではなく、いろいろと入り乱れているため。テサロニケ大魔神は、「STOP (THE) KOIZUMI」からして、"THE"は文法上誤りだと助言したのにもかかわらず、いまだにそのまま使って恥をさらしている。この人も又、馬に念仏である。
そもそも、大魔神がなぜAbEndキャンペーン成功後に、突然自民党支持者に化けたのかいまだに不可解である。で、この大先生、やたらと変なカタカナ語を文中に使うことが多いんだけど、その使い方がいつもおかしいのが非常に気になる。名詞を動詞として使ったり、動詞を形容詞として使ったり、とにかくめちゃくちゃなのだ。
まあ、「馬に念仏」な大魔神を批判しても、時間の無駄なので、この辺でやめておくが、とにかく、小泉が引退したことが、少なからずも与党に衝撃を与えたことは確かだろう。ただ、政権交代に有利になったのかどうかは、わからないが、小泉の後を継ぐ予定の次男進次郎(27)氏は、自分の父親がぶっ壊した日本を立て直すためにも、小泉とは正反対の政治家になって欲しい。まあ、「カエルの子はカエル」で無理かもしれないけど・・・・。
しかし、『パタリ』の「小泉、逃がさんぞ!罪は償わせよう!!」というエントリーにも書いてあるとおり、多くの人から職を奪い、給与を下げ、生活費の負担を増やすなど国民を虐待した小泉の罪は決して許せない。政権交代でぜひ小泉の悪事を全て暴き、白昼にその罪をさらそうではないか。
参考記事:
小泉発言録
戦後最悪の首相 小泉純一郎を断罪する!
小泉純一郎(ウィキペディア)
『保坂展人のどこどこ日記』小泉元総理、政界引退、自民党政治の終わりの始まり。
ジュリーの『我が窮状』がYouTubeにアップされたので、最後に、ブッシュに言われるままにイラク戦争に加担したり、靖国参拝を繰り返しては、戦争や英霊を美化しようとした小泉に捧げたい。
我が窮状
小泉は、自分に状況が悪くなってきたからトンズラするつもりだろうが、引退する前にこれまで自分が不幸にしてきた国民に土下座して謝れと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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2008.04.01 (Tue)
稲田朋美によって検閲された映画『靖国 Yasukuni』が全国上映中止に

『反戦の家づくり』「右翼の暴力が支配する国 日本」
という記事で知ったのだが、まさか、いくらなんでも、海外でこれだけ評判の高い映画を日本で上映中止にするとは自民党+右翼の言論規制もここまできたかと驚いた。これで日本も北朝鮮並みの思想統一国家に成り下がったわけだ。
映画館がこの映画の上映を中止した理由は、プリンスホテルと同じで「右翼の宣伝カー」が来て、まわりに迷惑をかけるからとのことらしいが、そんな理由が通ったら、日本は「右翼の宣伝カー」に支配される右翼支配国家になってしまうじゃないか。しかし、もちろん、その「右翼の宣伝カー」の裏には政治家がからんでいるはずである。上映を中止したこれらの3つの映画館にも右翼からの圧力(怒鳴り込みのしつこい電話など)の他に政治家からの圧力などもあったに違いない。
この映画『靖国Yasukuni』を一番最初に検閲すると言い出した稲田朋美だが、「小泉チルドレン」の一人として知られている。恐らく、稲田を裏で操っているのは小泉純一郎ではないか。

小泉チルドレン,83会名簿
(「まぁ皆さん聞いてください」より)
↑売国議員稲田朋美
そういえば、少し前に『反戦な家づくり』で、同じく小泉チルドレンの一人である渡嘉敷奈緒美衆議院議員の公設秘書が,高校生に暴行を加えたことについての記事をアップしていたが、なんでも渡嘉敷奈緒美が,例の「つくる会」教科書を採用したファシストの山田宏杉並区長とドロドロの不倫騒動をおこし,東京にいられなくなって大阪に左遷されたという話が書かれていた。詳しくは、下の記事で。

売国議員渡嘉敷奈緒美⇒
福田内閣が終焉を迎えた後、次にくるのは、民主党なのだろうか。
それとも「せんたく」のような極右集団が新政党に化けるのか。
『FACTAonline』永田町に「せんたく新党」の烈風
小泉チルドレンも熱い視線。「超党派議員連合」の発起人は再編志向の曲者ぞろいだ。
2008年3月号
は、「自民、民主両党の垣根を超えた新たな「超党派議員連合」が永田町を揺るがす日が迫っている。」という出だしで始まり、郵政選挙で突風に乗って当選したチルドレンの大半は次の衆院選に勝つ自信がなく、選挙に有利な動きなら藁にもすがりたい気持ちで、「せんたく」に熱い視線を送ると続く。ここには、小泉チルドレンの「生みの親」はもはや当てにならないとあるが、実際、せんたくの黒幕は小泉ではないかと私は見ている。
以下、前述の『FACTAonline』より転載する。
「せんたく」への片思いとも言える期待と警戒の強さ。それは衆参ねじれ現象で政策決定が停滞するのをよそに、首相・福田康夫と民主党代表・小沢一郎が互いにもたれあい、ダラダラと延命を続ける今の「クリンチ政局」の行き詰まり感の裏返しだ。
福田は首相として何をやりたいのかもはっきりしない「マニフェスト不在」。衆院解散は封印してひたすら政権にしがみついている。小沢も解散に追い込む策略などもはやなく、求心力が低下。もう一度大連立工作を仕掛けるくらいしか手がない。
「せんたく」が勢いに乗って「そのまんま新党」へと発展し、政界再編の起爆剤となる動きでも出なければ、この閉塞状況になかなか風穴が開かない――。そんな「自民でも民主でもない第三極」を渇望するマグマのうねりには当の北川も戸惑うほどだ。
それでも、もし、「せんたく」が政権をとるようなことになり、そのまんま東総理が誕生すれば、日本の右翼化はますます進み、今よりもっと住みにくい社会になるのではないか。そんな予感がするのは私だけではないと思う。今から日本脱出作戦を考えておいた方がよさそうである。
追記:
『晴天とら日和』「稲田朋美は独裁者にしか見えない!ドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』上映予定映画館がすべて中止になる。」2008年04月01日
とらちゃんが、稲田朋美のインタビュー記事を始め、映画が中止になったことに関する多くの記事を集めてくれた。
その中でも私が特に注目したのは、janjanのインタビューで稲田朋美は次のようなトンデモ発言をしている。
「この映画が上映されることや公開されることについて口をはさむつもりはまったくなく、また、映画が公開される前に試写を求めたという事実もない。この映画はすでにいろんなところで試写が行われており、国際的にも評価の高い映画であると聞いている。あくまでも日本の税金を使った助成金の使い方を問うものであり、映画の公開を問題視するものではないことを強調したい。」
この映画を検閲したくせに、試写を求めたという事実がないなんてよく抜けぬけと嘘つけるな。口ではうまいこと言っているが、もし、中国で作られたことだけが問題なら、助成金を取りやめにすれば済む問題じゃないの?何も、上映中止にまでしなくたっていいじゃないか。又、助成金だけの問題であり、内容は問題視していないと言いながら、内容についてかなり踏み込んだ見解を示しており、問題があるようなことを言っている。
「裁判で原告側が一貫して主張していたのは「靖国神社は国民が死ねば神になるとだまして、侵略戦争に赴かせ、天皇のために死ぬ国民をつくるための装置であった」というメッセージであった。南京虐殺にまつわる真偽不明の写真を数多く羅列し、その合間に靖国参拝をする昭和天皇や国民の姿を入れ、巧みに裁判の原告のメッセージを伝えている。」
「南京虐殺にまつわる真偽不明の写真」って、その写真が真実ではないと証明できるのか。「南京虐殺はなかった。写真はニセモノだ。」というのが、ネトウヨがよく掲示板やコメントなどで工作活動に使われている文句だが、何の証拠も示さずに、自分の妄想で判断しているとしか思いようがないのだが。証拠があればぜひ見せて欲しいものだ。
「靖国刀をつくっている「刀匠」のメッセージ性について、南京虐殺の象徴として語られている、いわゆる百人斬り競争をしたことを理由に戦犯として処刑された少尉の遺族が、新聞社などを名誉毀損で訴えた裁判で、遺族に対する人格権侵害は認められなかったが、判決の理由の中で百人斬りの記事の内容を信用することはできず甚だ疑わしい。映画はこの百人斬りを事実として報道した新聞記事を事実として紹介し、「靖国刀匠」をクローズアップして日本刀で残虐行為を行ったというメッセージを伝えている。」
はあ?事実を伝えて何が悪い?「百人斬りの記事の内容を信用することはできず甚だ疑わしい」ってすでに裁判では認められている事実なのに、何を根拠にこんな暴言を吐いてるの?「百人斬り訴訟」の結果が気に喰わなかったからって、政治家の立場を利用して、自分の感情を元に、映画を検閲していいと思っているの?
私の勉強会「伝統と創造の会」が取り上げたのは、週刊誌の記事がきっかけだった。表現の自由について大騒ぎをしたのは、むしろあなたがた(マスコミ)。反日的映画だから政治家が反対したと騒いでいるのは、私と私の勉強会以外の勢力であると思う。日本は非常に人権が守られている国です。表現の自由が守られている国です。
ええ?私と私の勉強会以外の勢力って、自分たちが一番騒いでいただろうが。人のせいにするんじゃないよ。それに、日本は、非情に人権や表現の自由を制限されている国だよ!こうして、この映画も上映中止になったじゃないか。何たわけたことぬかしてるのじゃ、おぬし。日本の現状何も知らないこんなのが衆議院議員?多くの官僚や政治家がそうなように、全く違う世界に住んでいるのだろう。こんな極右議員は、もう、どんどん落選させちゃいましょっ。
関連記事:
『きまぐれな日々』 稲田朋美の恫喝に屈して、映画「靖国」上映を全館が中止
みなさま、現実を見ようとしない「小泉チルドレン」や「せんたく」など極右翼団体に日本を支配させないためにも、今日もランキングの応援お願いします。

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2008.02.04 (Mon)
岩国市長選:橋下徹次期大阪府知事のトンデモ発言
カテゴリー岩国
このカテゴリーの中で宮城さんは岩国市長選に関する新聞記事や自分の意見、関連ブログ、集会のお知らせなどを紹介していて、とても参考になるので、興味のある方は是非訪問してみていただきたい。
岩国市長選が2月10日に迫っているそんな中で、2,3日前に橋下腐知事が岩国市長選の件でとんでも発言をしたというのを匿名でいただいたコメントから知った。そのとんでも発言のいきさつを2月3日付けの朝日新聞 「橋下節に疑問の声「あんたこそ憲法学べ」 岩国住民投票」から拾ってみた。
橋下氏の発言が飛び出したのは1月31日。3日告示の岩国市長選で艦載機移転容認派が推す前自民党衆院議員の福田良彦氏を応援するビデオ撮影に応じた後、「防衛政策に自治体が異議を差し挟むべきではない」「間接代表制をとる日本の法制度上、直接民主制の住民投票の対象には制限がある」と持論を展開。井原氏が「国民が国政にものを言うのは当然」と反論すると、1日に「憲法を全く勉強していない」などと再反論した。
いやあ、こいつ、弁護士のくせに何言ってんだろうね~。頭の中空っぽっていうか官僚政治や独裁政治に毒されすぎっていうのが証明されちゃったみたいだけど、こんな奴が大阪府知事で本当に大丈夫か?この発言が大阪府知事選の前だったらもっとよかったんだが、府知事に当選したから気が大きくなって発言したところもありそうだから、当選前だったらこんなこと言わなかったかもね。
この橋下君のとんでも発言への3人の政治学や憲法を専門とする教授の反応は?同じく2月3日付けの朝日新聞より転載。
橋下氏の発言に対し、小林良彰・慶大教授(政治学)は「この種の住民投票には法的拘束力がない。住民の意思の確認・表明なのだから、それを憲法が制限することはあり得ない」と指摘。「防衛は国の専権事項だが、基地問題は地元住民にとって生活問題だから、意見を言う資格がある。それは憲法が認めた言論の自由だ」と述べ、「橋下さんこそ憲法を勉強した方がいいんじゃないか」と皮肉った。
小林節・慶大教授(憲法)は「橋下さんは憲法を紋切り型に解釈しているのではないか」と首をひねる。「地域の問題について住民の声を直接聞いて、その結果を地方自治体の意向として国に示して実現を図っていい、というのが憲法の考え方だ」と言う。
奥平康弘・東大名誉教授(憲法)は「法的拘束力のない住民投票の是非について、わざわざ憲法を引き合いに出すこと自体が論外」と突き放した。「弁護士が『憲法』と言えば、いかにも説得力があるように聞こえるが、政治家として政治的な発言をしたまでのこと。人びとの注目を集め、目的は達成したんじゃないのかな」と冷ややかに語った。
このまま黙って引き下がればよかったのに、橋下は「机の上の憲法論しか知らない憲法学者に、とやかく言われたくない」と猛反発(2月4日 西日本新聞)したっていうんだから笑っちゃう。
その上、改めて市町村が実施する住民投票で国防の在り方が問われることについて否定的な見解を表したそうで、その言い訳が、
という理想論をぶちかましただけっていうんだから、本当にあきれて開いた口がふさがらなくなっちゃう。「間接代表制というのは、住民のあらゆる意見をくみ取ったうえで、政治家が最適な施策を選択し政治を行っていくものだ」
考えてもみてよ。「住民のあらゆる意見をくみ取ったうえで、政治家が最適な施策を選択し政治を行っていくもの」っていうけどさ、まず、住民の意見を汲み取ることのできる政治家がどのくらいいるか。たとえ、いくら住民の意見を理解したとしても、住民のことよりも米軍や自分の方を重視する政治家がどれほど多いか。政治家が米軍や自分の利益のために最適な施策を選択しちゃう場合の方が多いから、こうやって岩国市長選はもめてるんじゃないの。こんなこともわからない奴が大阪府知事だなんて、やっぱり日本は狂ってるね。
まあ、橋下は勝手にほざいてろよという感じで、肝心な出直し岩国市長選の状況だが、元はと言えば、2006年の住民投票で神奈川県の米軍厚木基地から山口県の岩国基地へ空母艦載機部隊を移すことへの賛否が問われたときに、住民が圧倒的な「反対」の意思表示をしたにもかかわらず、その後も国は着々と移転計画を進めていることに端を発し、しまいには、移転を認めないならば、庁舎建設の補助金を打ち切られることになってしまった。これに疑問を感じた井原勝介前知事(57)がいったん辞任を表明し、民意を問い直すために再び岩国市長選に立候補したという背景がある。これに対して、対抗馬には前自民党衆院議員の新人および小泉チルドレンの福田良彦氏(37)が移転容認派によって擁立された。その風貌が誰かに似てるなと思ったら、かの絆創膏de辞任になったという前代未聞の農水相お坊ちゃまだった(笑)。
Yahoo!Japanみんなの政治
による福田良彦の評価を読んでみると、福田氏に対する評価は5点満点中たったの1.5点だ。そのうち、投稿されたみんなの評価5件を詳しく読んでみると、一人を除いて、福田氏に対してはとても否定的だった。その批判の中で最も印象的だったのが、:sfydp810さんの下の評価だった。
いよいよ岩国市長選立候補「正式出馬表明」に踏み切りましたね。
あなたの「政策」を見ようと思いましたが、残念ながら「みんなの政治」にはリンクされておりません。よって独自に調べましたら、「維新の気概のごとく」(おそらく「明治維新」に掛けた?)あるじゃないですか。この時点で情報公開1点。
さて、主張ですが、
岩国基地沖合移設事業の早期完成と岩国基地民間空港の速やかな再開
岩国大竹道路・周南道路をはじめとした高規格な道路網整備
徳山下松港・岩国港等の港湾整備など、社会資本の整備充実
子育て支援・教育改革を推進し、専業主婦や働く母親が安心して子育てのできる環境を整備するとともに、学校教育だけでなく地域が一体となった青少年の育成を進めていきたい。 また、お年寄りや障害者にやさしい福祉政策の整備促進と社会参加の促進にも取り組んでいきます。
利益誘導、典型的な自民党議員。岩国市の「民意」などお構いなし。よって政治姿勢も1点。子育て等聞こえは良いが全く逆の方向に進んでいると思われる。実行力も1点。
公約も1点。
何でも庁舎建設の「理由」は「地震による耐震強度の補完」が目的だとか。国の承認事業であり、今になって米軍再編と「一括りにして」庁舎建設の補助金まで打ち切るのは行政としていかがなものか。 活動内容も1点。
あら、全部1点ですね。お許しください。
「無所属」で立候補することに何か意味があるのか?
どうせ政府与党が大挙して応援に駆けつけるだろう。地元山口県。安倍前首相・高村外相など、名前は強力だが、受け入れられるものだろうか?
最後に、あなたが「議員辞職」することにより「補選」が実施される。4月になるそうだ。「福田政権初の国政選挙」である。自民党系の2連敗もあり得るであろう。
今後、岩国・山口県は要注目である。
ちなみに、159人中150人がこの評価を支持している。
次に福田氏を応援する評価だが、コレを支持するのは102人中たったの4人。
岩国再生に向けてがんばって!
議員を辞めてまで、ふるさと・岩国再生の為に市長選立候補!必ずや当選して、今の岩国を変えてください。あえて評価は、あなたに期待を賭けてすべて評価を5にしています。22日には、国会から胸を張って岩国に帰ってきてください。市民はあなたを待っています。がんばれ福田良彦!!今後の岩国を注目していきたいですね。皆さん・・・。
う~ん、これは、きっと自公工作議員によって書かれたものだろう。でも支持者がたったの4人というところがすばらしい(爆)♪
そもそも、神奈川県の米軍厚木基地から山口県の岩国基地へ空母艦載機部隊を移転させるという案は、汚職事件で逮捕された防衛省前次官の守屋武昌被告のアイディアだそうで、きっと裏に利権がからんでいたのではないかと思う。又、軍需産業の発展に重きを置いてきたブッシュ政権も今年末で終わりを迎えるにあたり、経済状況の悪化を無視してまで、米軍基地の移転に莫大な費用をかける必要もなかろう。世界はどんどん平和の方向に流れていっているというのに、日本だけが戦争の方向に逆流してもしょうがないか。もう、軍事にお金をかけるのやめようよ。自公の新しいスローガンって、国民生活重視だったよね。この岩国基地に新たな騒音や公害をもたらすことが、国民生活を重視することに繋がるとしたら、どんな点なのか説明して欲しい。
最後に、ネットでは井原勝介前知事が優勢な感じがするけど、小泉チルドレンというからには、福田良彦氏には小泉などの強力なバックがついているだろうから、油断は全くできない状態なのだ。
どうか、岩国市民のみなさま、自公の圧力に負けることなく、自分たちの主張を最後まであきらめずに押し通しましょう。みなさまの平安な生活が悪化されないよう心より祈っています。
オススメ関連記事:(日付の新しい順)
『thethe』 岩国でAbEND(2月6日)
『天木直人のブログ』 岩国市長選挙とこの国の行方ーメディアよもっと報道してほしい(2月4日)
『vanacoralの日記』 難儀やなあ、福田良彦さんも(苦笑)(2月4日)
『晴天とら日和』今日は節分+岩国出直し市長選告示日。(2月3日)
『反戦な家づくり』 橋下のおかげで井原さんのすごさがクローズアップ・岩国市長選(2月3日)
『花・髪切と思考の浮游空間』 橋下徹知事に問う-憲法は誰が学ぶべきか。(2月2日)
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2007.09.14 (Fri)
自民党総裁選:額賀は出馬断念、麻生太郎と福田康夫の一騎打ちとなる

↑毎日新聞より
これを受けて、玲奈ちゃんやゴンベイさんから警告のコメントが入る。
玲奈ちゃんから:
件名 : 安倍Endはめでたいけれど福田は手ごわいでしょう
総裁選に向けて自民党内で高い支持を得ている福田氏は手ごわいです。これで自民党の支持率も少し持ち直すと思うし、いろいろと方策を考えなければならないと思います。
ゴンベイさんから:
件名 : 油断大敵
安倍という分かりやすいキャラクターゆえにミーハーノリが可能で盛り上がった「AbEnd」。
福田相手に自民打倒で盛り上がるのは簡単ではないですよ。
確かに福田康夫はあまりつかみどころがないので、からかいにくいかもしれない。しかし、とむ丸さんが「麻生でもない、コイズミでもなく、福田康夫?」という記事に書いている通り、福田にも弱点はたくさんあると思う。ウィキペディアを参考に考えてみた。
福田の弱点:
-国民受けしないため、カリスマ性もない。
-総理にしては、71歳と年がかなりいっている。
-皮肉っぽい。今回も総裁選に出馬することを「貧乏くじかも」と言っているが、なかなか鋭いかも(笑)。
-北朝鮮による日本人拉致問題に関し、「終始冷淡な態度をとっていた」と家族会の報告がある。
-保守層から人気がない。
-年金を未納していた前科がある。
-学歴が早稲田大学学士止まり。まあ、昔の人だから、これでもOK?
小学校が東京学芸大学附属で、中学・高校は麻布だってことだから、頭が悪いことはないのかも。
-父は福田赳夫元総理で、世襲議員。
その他にも昔の政治家だから、時代遅れの政策を展開する可能性はあり。「政治とカネの問題」もたたけば埃がでてくるのでは?
第一、総裁が変わったくらいで、自民党の本質が変わるとは思えないし、国民はそれを十分承知していると思う。福田が言う通り、今回の総裁選への出馬は貧乏くじになると思うよ。毎日の世論調査でも自民党は少し持ち直したものの、支持率は、民主党がリードしている。
<本社世論調査>衆院「解散すべきだ」59%に上る(毎日新聞 9月14日)
毎日新聞が12、13両日に実施した緊急の全国世論調査(電話)で、衆院解散・総選挙を行うべきかどうかを尋ねたところ、「解散すべきだ」が59%に上り、「解散する必要はない」の37%を大きく上回った。「次の衆院選で自民党と民主党のどちらに勝ってほしいか」という問いには、43%が民主党と答え、自民党の39%を上回った。安倍晋三首相の辞任表明が自身が強調した「局面の打開」に必ずしもつながっていないことが浮かんだ。
衆院解散・総選挙に関する質問は今回で3回連続。「解散すべきだ」との回答は、参院選直後の前々回調査(8月4、5両日)で58%だったが、内閣改造直後の前回調査(同27、28両日)では53%と減少。今回は6ポイント増加し、前々回も上回った。
支持政党別では、民主支持層の80%、「支持政党なし」の無党派層の61%が「解散すべきだ」と答えた。自民支持層は「解散すべきだ」は36%にとどまったが、前回の19%からほぼ倍増。公明支持層も前回の22%から38%に増えており、与党支持層にも解散を求める声が強まった。
「次の衆院選で自民党、民主党のどちらに勝ってほしいか」という質問は前回に続き2回目。自民党は2ポイント増、民主党は1ポイント減で、両党の差は7ポイントから4ポイントに縮まったものの、依然として民主優位に変わりはなかった。
一方、衆院を「解散すべきだ」と答えた層がどちらに勝ってほしいと答えたかを見ると、民主党が60%で、自民党の24%の2・5倍。これに対し、「解散する必要はない」と答えた層は、自民党が64%で、民主党の18%の約3.5倍という数字が出ており、「早期解散派=民主支持傾向、解散先送り派=自民支持傾向」がくっきりと浮かび上がった。【小山由宇】
予想通り自民党は現在のところ少しだけ持ち直しているけど、これも一時的なものだろう。
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