2012.04.21 (Sat)
ワシントン・ポスト「野田がここ数年で最も賢明」とはアメリカン・ジョークか?
しかし、よく読んでみると、この記事を書いたフレッド・ハイアット記者は、短い間に首相が次々と変わったにもかかわらず、長い年月と書いたり、野田が民主主義が厳しい判断を下せるかどうか答えを出すことができるなどと、かなりの皮肉屋である可能性もあるので、その場合は、「賢明(注:ただしアメリカン・ジョーク)」と訳すべきだろう。
原文:
『The Washington Post』Can Japan make the tough decisions?
和訳:
日本は厳しい決断を下すことができるのか
フレッド・ハイアット
訂正: このコラムの以前のバージョンで、野田佳彦首相の趣味として柔道や詩吟(独特の節回しで琴や尺八等に乗せて漢詩 和歌 ・俳句・新体詩等の詩歌を吟ずる日本の伝統芸能の一つ)と書いたが、野田首相の広報担当者は、これは翻訳のエラーであり、詩吟は首相の趣味ではないことがわかった。これを訂正して、最新のバージョンを下記に更新する。
この問題は、ヨーロッパや米国と変わらない:民主主義が奮起してまだ困難なことに向かうことができるかどうかだ。長い年月の中で(皮肉か?)6人目の日本のリーダで、その中でも最も気の利いた野田佳彦内閣総理大臣が斬新な答えを模索している。
ヨーロッパでも多くの国がほぼ破綻した。ワシントンでは、米財政赤字削減策を協議する超党派委員長のシンプソン、ボウルズ両氏が行ったり来たりした。
ここ日本では、債務が上昇したり、他の問題が起こると、行ったり来たりするのは、総理大臣たちだった。国際通貨基金(IMF)からの新しい報告書によると、日本政府の債務は、国内総生産(GDP)の230パーセントであるのに対して、米国では103パーセントである。
野田氏は、これらの4つの問題を一度に取り上げた。
「過去20年間にわたる日本の政治でもっとも大きな問題は、やるべきことが延期されてきたことです。」
と野田氏は木曜日に官邸で行われたインタビューで私とポストのチコ・ハーランに語った。
「それを克服しなければなりません。」
野田氏は、消費税を現行5%から倍の10%に引き上げることを誓った。日本の約三分の一の電力を供給していた54基ある原子力発電所の少なくとも何基かを再稼動させたい。現在、去年の3月11日の津波と原発事故によって54基中53基が停止している。長期化している沖縄の米軍基地問題紛争を解決しようとしている。そして、甘やかされた日本の米農家に警告を与える太平洋地域のTPP交渉に参加したい。
Tags : 民主党 |
野田佳彦 |
ワシントン・ポスト |
フレッド・ハイアット |
ここ数年で最も賢明なリーダー |
官僚 |
米国 |
パペット |
日米同盟 |
2012.02.11 (Sat)
植草一秀氏の岩上安身氏によるインタビューに共感
Video streaming by Ustream
植草一秀の『知られざる真実』岩上安身氏によるインタビューをご覧ください
2月8日に収録された岩上安身氏によるインタビュー動画が公開されている。
1週間経過すると、有料会員向けアーカイブに格納されてしまうとのことなので、岩上氏の会員でない読者の方は、一般公開中に動画をご覧賜りますようお願い申し上げたい。
小沢一郎氏にしても、植草一秀氏にしても、日本のトップに立てば、今の日本はかなりよくなるだろうと思うが、官僚の罠にはまり、社会的生命を抹殺されてしまった。米国と官僚と大資本がしきる構造の今の日本を改革できるのは、この2人しかいないと思う。この2人が復活できるか否かは、国民がメディアの嘘を見抜き、真実を見極める目を持てるかどうかにかかっている。
一方で、民主党の原点と正反対のことをやり、官僚に指示されるまま、マニフェスト違反しているのが、コイツ。やはり、植草さんが言われているように、一旦、霞ヶ関の中に入ってしまうと、昇進や国からの褒美のために民意とは逆のことをやってもなんとも思わなくなるのだろう。メタボドジョウと一緒で、コイツが副総理になれたのも、官僚の高給と地位を守るために財務官僚さまからご指名をいただいたのだろう。
2011.02.18 (Fri)
米国の属国である日本を動かしているのは、顔なし官僚
YouTubeでは、3部に分けてアップされているけれども、そのうちの第2部の「日米安保」と「小沢バッシング」についてウォルフレン教授が語った部分を『人類猫化計画』のレキさんが書き起こし、読みやすくして下さった。
このYouTubeの字幕にある和訳において、重要な部分ではないので、スルーしてもよかったんだけど、ウォルフレン教授が語っているのと、少し違いがあった部分だけ、修正してみた。さらに、ブログで読みやすいようにパラグラフを細かく分けた。とても、貴重な動画なので、たくさんの方に見ていただきたい。
水曜日のキャスターは小西克哉氏(国際教養大学客員教授)と金子秀敏氏(毎日新聞論説委員)。
小西:日米安保の変容をどう捉えていますか?
ウォルフレン:これは非常に重要な問題です。私自身、ずっと考え、いろいろと話してきた問題なので、質問に的確にお答えできるでしょう。
日米同盟は、実際は同盟ではありません。本来の同盟とは両国が対等な主張をし、それに合意したものです。日米同盟が不可能なのは、日本が事実上保護国同然で、真の独立国とは言えないからです。
この点を理解している日本人も何人かいますし、今、徐々に理解し始めている日本人もいます。しかし、このことについて全く考えもしない日本人が大半であるということ。これは、とても重大なことです。
一例として、鳩山前首相がオバマ大統領に会談を申し入れました。日米、東アジアの懸案を話し合うためでした。大統領は興味を示さず、国防省OBの取り巻きも冷淡でした。なぜでしょう?
日本は同盟国とは言えないからです。日本は米国に基地を提供する属国に過ぎないからです。日米安保条約の本質は基地提供にあります。
ここで日本に是非申し上げたいのは、米国が安保条約に違反している点です。海兵隊など米軍が基地を使用できるのは日本を防衛するためという条件があります。問題の多い沖縄の海兵隊は、日本の防衛について全く無関心でかつ無力です。
海兵隊はイラクやアフガンなどの攻撃に使われるのです。日本の米軍基地は中国を包囲するためのものになっています。
これは日本の防衛とは言えないし、日本のためにならないのです。日本人が理解すべき最も重要な点は、日本が真の独立主権国家になる必要があるということです。
鳩山前首相が訪米しても、主権国家の首相扱いはされませんでした。クリントン国務長官が来日した際も、主権国家として対応しませんでした。ゲイツ国防長官もそうです。みんな日本を属国扱いです。
これを問題だと理解しているのは、小沢一郎氏だけです。小沢氏はこの点を改める必要があると、再三言及しています。中国にしても、日本が対米従属的態度を変えない限り、日本と真剣に向き合おうとしません。
しかしその小沢氏が不人気で、彼の失脚を狙う動きがある理由は、小沢氏が外務省や防衛省の官僚から恐れられているからです。「日本を主権国家に」という小沢氏の主張の本質は、既得収益の仕組みを変えるものだからです。
小西:常になんらかのかたちで小沢潰しの報道があります。なぜ日本人は小沢氏を指導者として認めないのでしょう?
ウォルフレン:国民ではなく、高級官僚や新聞が彼を潰したいのです。既得権が侵害されると恐れているのです。
世界中を見ても、一人の政治家に対してかくも長期にわたる中傷キャンペーンの対象になるのは、極めて稀で異例です。なぜでしょう?
政治資金に汚い?ちょっと待ってください。
詳細を見ると、あれくらいの嫌疑で、大新聞が一面で国家反逆罪が起きたごとく報じるのは愚の骨頂です。日本政府がパンツ一枚でつっ立っているかの様な愚行です。
日本の政治やメディアはもっと誇りをもつべきです。小沢氏のような政治家がいることを誇りにすべきです。
Tags : 小沢一郎 |
民主党 |
NHK |
ウォルフレン教授 |
官僚 |
メディア |
InsideOut |
2008.12.20 (Sat)
麻生内閣支持率はハロワのアホウマンスと天下り承認でますます下がるだろう

自公政権は崩壊寸前だ。麻生支持率が負のスパイラルを描きながら、どんどん下がリ続けている。ゲゲゲの鬼太郎じゃなくて、下下下の下太郎状態だ。
『晴天とら日和』麻生内閣支持率「16.7%」(時事)+パフォ~マンスのハロワ見学で、また的外れ発言?
にもある通り、先週末に行われた新報道2001の調査では、支持率19.8%、不支持率75%だったが、昨日報道された時事通信社の支持率は17%、不支持率は64.7%だった。首相にふさわしい政治家でも、麻生は23.9%、小沢は34.8%でこれまた小沢代表が逆転している。
官邸には全国から
Tags : 麻生内閣 |
支持率 |
雇用対策関連4法案 |
河村建夫 |
ハローワーク |
国家公務員 |
官僚 |
天下り承認 |
国民生活センター |
小泉純一郎 |
2008.10.01 (Wed)
小沢一郎、所信表明で総理の風格 (YouTube動画あり)
小沢代表の代表質問というよりも、新しく任命された総理大臣の所信表明演説のようですばらしかった。長く続き過ぎた自民党政治で、国民が払った税金は国民に返すという基本的政治理念も消えてなくなろうとしていた日本の救世主たる小沢代表に総理の風格が感じられた。
下のYou Tube動画では、麻生以外にも、日本の歴史に汚点を残した自民党歴代首相たち、森、小泉、安倍、福田の表情も見られるところが楽しい。
民主党小沢代表 代表質問(1/3) 2008.10.01
民主党小沢代表 代表質問(2/3) 2008.10.01
民主党小沢代表 代表質問(3/3) 2008.10.01
先月29日麻生首相は所信表明演説で異例の民主党への質問をしたが、民主党小沢代表が 政治理念や衆院選マニフェスト(政権公約)をアピールする異例の形となり、与野党の党 首の立場が逆転した格好となった。
麻生のダミ声に比べて、小沢代表の声は、耳触りがよく、その演説をする姿にも、丁寧な様子が現れていてとても好感が持てた。気になったのが、後ろでヤジを飛ばしていた小泉チルドレンたち。まるで、ヤクザのようなヤジに国会議員としての品格を疑ってしまう。国民が聞きたい小沢代表の演説をかき消すようなヤジは、議長が静かにするように注意するべきだったのではないだろうか。
民主党代表質問および所信表明 小沢一郎代表(2008/10/01)を読んで。
メディアの中には、小沢代表が麻生の逆質問に答えなかったことを批判するものもあるが、代表質問は、野党代表が総理大臣に質問するのが目的のものであり、又、その時間が限られていることもあって、代表質問で麻生の質問に答える義務など全くない。政治理念が何もない麻生がこれまでの自民党が行って来た悪政を国民に謝罪することもなく、民主党批判や質問、要請に終始した異例の所信表明だったわけだ。
麻生の所信表明の原稿は誰が書いたのか知らないが、ひどいものだった。話があちこちに飛んで、各パラグラフのつながりが全くなかったため、すごくわかりにくかった。文章を読めばなんとか意味が理解できるのだろうが、読むための文章で、話す文章ではなかった。演説の原稿は、聞く人のために書くのだから、話し言葉でなければならない。書き言葉でいくら難しいことを言っても、聞く方は理解できないのだ。一方、小沢代表の演説は、話し言葉で書かれていたせいもあって、聞いていても、パラグラフの流れが自然で、スムーズなつながりがあったため、わかりやすかった。
まず、小沢代表の演説の出だしが、これから一郎と太郎の対決がはじまるぞという挑戦ムード全開ですばらしかった。
まず、総理大臣というものの在り様についてお伺い致します。そもそも、一年足らずの間に二人続けて政権を投げ出した自民党の総裁が、総選挙を経ないで三度(みたび)、ここにこうして総理の座に座っておられるのは、信じがたい光景であります。与党が政権を担う能力を失ったならば、直ちに野党に政権を渡し、総選挙を行うのが、議会制民主主義の筋道だと心得ますが、総理は「憲政の常道」というものをいかがお考えでしょうか。お答え願います。

↑きっこちゃん作
又、財源の裏付けを示せという与党の攻撃にも第一の約束とする中で、非常に具体的に答えていたのだった。まずは、序文から。
そもそも税金は、国民のものであり、国民のために使われなければなりません。世界に例を見ない、今日までの日本の財政運営構造こそが異常なのであります。それを放置したまま、「財源が足りない」とか「財源の裏付けがない」などと言うのは、「税金のムダづかい」をしてきた側の論理に過ぎません。
国民の生活にとって何が大事か、私たちの新政権の目標である「新しい国民生活をつくる」ために、何が必要かという基準で、予算の優先順位を決めることにより、私たちの政策を実現するのに必要な財源は、十分に確保できるのであります。

官僚(国民からの行政の受任者)の犯罪備忘録: 2006年2月16日 朝日新聞より
そして、具体的な内容。
第一の約束は、官僚の天下りと「税金のムダづかい」をなくし、税金を官僚から国民の手に取り戻すことであります。一般会計と特別会計とを合わせた国の総予算二百十二兆円を全面的に組み替え、また、過去の税金などの蓄積であるいわゆる「埋蔵金」も活用して、国民生活を立て直すための財源を捻出します。国からのひも付き補助金は廃止して、地方に自主財源として一括交付するとともに、特別会計、独立行政法人などは原則廃止することといたします。また当面は、特別会計の積立金や政府資産の売却なども活用します。
それらにより、平成二十一年度には八・四兆円、二十二年度と二十三年度はそれぞれ十四兆円、四年後の二十四年度には総予算の一割に当たる二十・五兆円の新財源を生み出すことができます。また、このように税金の使い方を変えることを担保するために、多数の与党議員が政府に入り、政治が役所をコントロールできる制度に改めます。
自公政権の下で、所得の減少と不景気の物価高に喘いでいるほとんどの国民は、家計のやりくりでもまずは、ムダを省くことを心がけ、実践しているのではないでしょうか。それと同様のことを、国ができないはずはありません。それができないなどと言うのは、既得権益を死守せんがための屁理屈に過ぎません。
小沢代表の代表答弁を聞き終わった時、強く明るい気分になったのは、私だけじゃないだろう。小沢代表には、ちょっと気が早すぎるかもしれないけど、あと、数週間で新総理に就任することに心から拍手をお送りしたい。
小沢代表の代表質問の後、麻生太郎による答弁があったが、ほとんど意味不明で、理解できたのは、最後の「衆院解散を決めるのは、オレ様だ!」とけんか腰に語った一言だけ。こんなヤクザみたいな男が総理大臣だっていうんだから、日本も落ちぶれたものだ。政権交代の後、「自由民主党」と言う、まるで国民に主権と自由を与えるかのような名前は全く偽りなので、改名して、「オレ様ヤクザ党」にして欲しい。
小沢代表は、代表質問後に行われた記者からのインタビューで、衆議院本会議での代表質問の印象等を語っている。
総理としては大変失望した。その資質を問われる感じがした 小沢代表、首相答弁を指摘(2008/10/01)
又、元首相の祖父鳩山一郎が麻生の祖父吉田茂に首相の座を譲った鳩山幹事長も、麻生の所信表明を不誠実で役人答弁と批判する一方、小沢代表の代表質問は、高く評価した。
小沢代表の代表質問「総理の風格があった」衆院本会議後に鳩山幹事長(2008/10/01)
小沢一郎には、すでに「気分は野党」の麻生太郎よりも総理の風格や品格があったと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 現在 1 位
このエントリーは、
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『自エンド』
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
にトラックバックしています。
衆院選で東京8区(杉並)から出馬予定の保坂展人氏を応援しています。

↑このバナーは『わんばらんす』のココロさんからお借りしています。
Tags : 小沢一郎 |
民主党 |
代表質問 |
所信表明 |
天下り |
官僚 |
犯罪備忘録 |
文部科学省 |
国交省 |
天下り出向者数 |