2009.12.22 (Tue)
子供手当て所得制限なしで支給や暫定税率維持を決定した民主党には脱力感
子供手当てに関しても、所得制限しないというのは、子供手当てを支給する必要のない高所得者にまで子供手当てを支給するということ、つまりバラマキと一緒だ。さらに、公約であれほど暫定税率を廃止すると訴えてきたにもかかわらず、名前を変えて、同じような税率を維持するとはあまりにも卑怯ではないか。「民主党、おまえもか!」って感じでがっかりだ。
まあ、1人で怒りを感じていてもしょうがないので、ここは少し冷静になって、暫定税率の維持に関して賛成の読者の方からいただいたコメントを読みながら考えてみよう。
まずは、読者の方が一昨日のエントリーで私が投げかけた「どうして暫定税率を維持することに「賛成」の人が「反対」の人より多いのか」という疑問に答えてくださったので、紹介しよう。
COMPCITさんのコメント
カナダde日本語様
>この不景気に少しでも安いガソリンを求める人が多い中、どうして暫定税率を維持することに「賛成」の人が「反対」の人より多いのかは謎だ。
このことに関して、私の思いを言います。
車は、ガソリン代や車の維持費といった内部経済の他に、公害をまき散らし、1人あたり大きな場所を占有するといった、外部不経済をもたらしています。また、過剰な自動車交通を促すことは、相対的に公共交通を圧迫します。土日には1000円で高速道路を走れる今年の制度にしても、長距離バスや、鉄道を圧迫しています。
ガソリン税は道路財源として、道路関係にのみ使われることになってましたが、今や、一般財源化しているので、環境税的に使うことも可能です。
そのようなことから、私は暫定税率維持に賛成です。
COMPCITさん、とても短くわかりやすくまとめてくださりありがとうございました。ただ、暫定税率が下がったら、これまで公共交通を利用していた人たちが車を利用することになると考えるのはどうでしょうか。公共交通は、これまで車を保有しない人が利用していたのであって、1リッター25円くらい暫定税率が下がったくらいで、車を購入して公共交通を利用しなくなると考えるのは無理があるような気がします。又、暫定税率が下がることによって、公共交通の料金も下がるので、逆に利用者が増える可能性もあると考えた方がいいと思います。高速道路に関しては全く別の問題ですが、この調子では、高速の無料化も実現は難しそうです。高速道路が無料になれば、運送料も下がり、物価も下がるはずですから、車に乗らない人にも利点が生まれるはずです。
次に、あいうえさんからのコメント
ミニーさん、いつも拝見しております。
>どうして暫定税率を維持することに「賛成」の人が「反対」の人より多いのかは謎だ。
いや、自分は環境税というものを導入されるよりはいまの使ったガソリン分だけ税金払う今のシステムのほうがいいと思います。
なんか、暫定税率よりも環境税の方が税金が高い、という話を聞きますので。
皆さんもそのせいで税率維持を希望しているのではないかと。もしそうなれば実質増税ですし。
上の方の周囲はどうかわかりませんが、私の周りだと「環境税になって増税になるよりはいまのままの方がいい」という意見が多いです。環境税なしで廃止だとどうなるかわかりませんけど。
なるほど。暫定税率を維持したほうが、環境税を導入するよりも安いからという理由で維持に賛成の人もいたのですね。私は、暫定税率は廃止、環境税の導入はここ2,3年は止めた方がいいという考えです。民主党政権になってから、暮らしやすくなって、生活が豊かになったら、何年か後には消費税の値上げはしょうがないかなと思いますが、子供手当てを全く必要のない過程に支給しながら、その一方で、生活の厳しい人たちにまで暫定税率を維持ばかりか、環境税を導入して増税を強いるのは、まるで金持ちを優遇していた自民党とそっくりそのままなので、全く賛成できません。
尚、子供手当ての所得制限については、「民主党の子供手当ての問題点」という過去ログに読者方からたくさんのコメントいただいているので、そちらも参考にしていただけたらと思う。
読者のみなさまはどのようにお考えでしょうか。
きっこちゃんが、暫定税率について、アンケートを実施中なので、ぜひ、ご協力ください。
『きっこのブログ』緊急アンケートです!
ついでに子供手当ても作ってみました。子供手当てを所得制限なしに支給することについて賛成か反対かのアンケートです。
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