2010.10.10 (Sun)
『朝日』の天声人語の訂正版

photo: Ball's Fall Thanksgiving Festivalより
年に一度のクラフト・ショーが私の住む小さな村で開催されるため、会場に近い場所にあるワイナリーに足を運ぶ人も多く、又、それとは別に、今週末は、私の働くワイナリーでは、クランベリー・アイスワインが初リリースされた記念にクランベリー・ワイン・フェスティバルも同時開催しているため、昨日から、ものすごい人でごった返し、疲れきっている。だから、昨日はブログをお休みしてしまった。
今日は、広末涼子がキャンドル・ジュンと再婚したというびっくりニュースがあったので、そのことについて私の意見を書こうと思ったのだが、それは明日にして、多くの方から反応があったので、しつこいかもしれないが、もう一度、『朝日』の「天声人語」について書くことにした。
『朝日』の「天声人語」による小沢批判は言語道断というエントリーを書いた後、あまりにムカついたので、朝日の「お問い合わせフォーム」に上の記事へのリンクとその天声人語がいかに駄文であるかを伝え、紙面上で小沢一郎氏に謝罪するように要求しておいた。
天声人語の筆者は、2007年4月から担当している福島伸二、冨永格の2人の論説委員だそうなので、このどちらかが書いた記事であることは間違いない。いずれにせよ、実に偏向的で幼稚な思想を持ち、基本的人権や推定無罪などの法律を理解できない知能の低い人物である。新聞社の論説委員としては、不適切であり、朝日は、論説委員の交代をして小沢氏に詫びるべきであろう。
ブログ『Cozy Life』のCozyさんが、ナント!この「天声人語」の訂正版を書いてくださったので、紹介したい。
天声人語の訂正版、書いてみました
天声人語 (Cozy訂正版)
起訴される小沢一郎氏は「これは権力闘争だ」と。小沢氏の起訴を決めた検察審査会とは、素人集団である。この起訴に対して、なぜ小沢氏は権力闘争という表現をつかったのか。検察審査会のメンバーは取り調べについては、素人。なぜか執念深く小沢氏を追い詰めようとしている。何者かの息がかかった集団ではないかとの疑惑がある。なぜ、検察がシロだと言っているのに、平均31歳の若年素人が小沢氏を有罪と結論づけることができるのか。
▼これまで検察の度重なる事情聴取において、こころよく対応し、丁寧に事情を説明してきたとされる小沢氏であり、また、検察には充分すぎるだけの取り調べ時間があった。入念な捜査の上で不起訴、すなわちシロとなっているのだ。 これ以上の説明はあるまい。
▼一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で不当逮捕された村木厚子さんの場合、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした。小沢氏は、立法という究極の公務に携わる人物である。同じような不当起訴があって、休職などになってしまったら、これは一大事である。ましてや素人がその方向性を決めるなど、本来言語道断、再検証が必要である。
▼昨日の各紙社説は、朝日と産経が議員辞職を求めたほか、毎日が「自ら身を引け」、日経が「最低でも離党を」、読売も「政治責任は重い」と氏に辛い。今回の素人による強引な起訴に疑問を投げかけている紙面はなく、小沢氏の責任追及の論調ばかりであり、その報道の不自然な統一感に疑問を感じる。
▼思えば、民主党の代表と首相になりそこねたのは、アメリカとその配下にある政治家たち、官僚たち、また、マスコミにとって幸いだった。仙谷は更迭をまぬがれ、記者クラブ廃止も遠のき、官僚の利権構造も保守できるし、また近隣国との対立構図も鮮明にできれば軍産事業にも利がある。
▼村木厚子さんを証拠捏造してまで不当起訴した東京地検であったが、小沢氏を起訴することはできなかった。しかし、今回、特定の組織から息がかかったと思われる素人集団を巧みに利用して起訴にこぎつけた。まさに小沢氏が言うように「権力闘争」だ。正確に表現すれば小沢氏が権力闘争を仕掛けられ、集中砲火を浴びている状況と書くのが適切な表現かもしれない。仕掛けているのは誰だ。
これなら、中立な立場で書かれた文章であるということがわかり、朝日の天声人語にふさわしい内容と納得できる。朝日の論説委員は、Cozyさんの文章を見習うべきである。
『朝日』の社説評論家のかっちさん(笑)もこの朝日の天声人語について、厳しい指摘をされている。
『かっちの言い分』小沢氏の検察審査会の不当性と、小沢さんはネットに出て闘え
天声人語についてではないけれども、今度は、大阪府警の刑事事件捜査で恫喝取調べの実態が暴露されたYouTubeを植草さんが紹介されていたので、そのYouTubeをなるべく多くの方に広めたいと思う。
植草一秀の『知られざる真実』警察=国家やくざの日常風景・全面可視化が不可欠
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2010.10.07 (Thu)
『朝日』の「天声人語」による小沢批判は言語道断

今日は、ブログの色調を変えてみた。カナダの秋から色を拾い、ブラウンやベージュで木の枝や幹、そして枯れ葉の色、紫で葡萄の色を表してみたんだけど、少しは秋らしくなっただろうか。YouTubeもこれまで全く変えなかったけど、少し変えて何曲か追加。1ページに表示される記事も5つから7つへ変更。これで重くなるようだったら、教えてね。
さて、昨日、読者の更紗さんから下記の貴重なコメントをいただいたので紹介したい。
今日の天声人語を読んでクラクラしています。こんな文章をよく載せれたもんだ、と。突っ込みどころ満載です。
子供の受験対策に購入しようと考えていましたが、買う価値などない。あきれまくってます。
郵便不正事件で元厚労省の村木厚子氏が逮捕されたときも、大阪地検によって捏造された情報をリークしながら、さんざんひどいことを書きまくっていた恥知らずの朝日だが、今度は、東京地検によって2度も不起訴にされたにもかかわらず、その後、背後に仙谷からの圧力があったに違いない素人集団である検察審査会によって強制起訴された小沢氏をバッシングしているようだ。読んだ後、怒りで頭がクラクラするしそうな文章である。
天声人語
(朝日 2010年10月6日 付)
起訴される小沢一郎氏は涙した、と報じられた。「これは権力闘争だ」と。だが、起訴を決めたのは権力とは無縁の、氏が言う素人である。公開の法廷で決着させたいという素朴な感覚に、〈闘争〉の計画性やねちっこさはない
▼国会での説明を避けてきた小沢氏は自業自得だろう。堂々と証人喚問に応じていれば、「素人」の心証も違ったはずだ。いやしくも政治家なら、お白州の前に赤じゅうたんの上で説明責任を果たしてはどうか
▼立つ瀬がないのは検察だ。郵便不正事件では、無理を重ねて無実の民を起訴した愚を問われた。こんどは不起訴の判断を、平均31歳の検察審査会に「有罪の可能性があるのに不当」とやられた。幹部は「好きにやってくれ」と、やけのやんぱちである
▼推定無罪とはいうが、一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で不当逮捕された村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした。立法という究極の公務に携わる小沢氏も、「政治休職」するのが筋だ
▼昨日の各紙社説は、本紙と産経が議員辞職を求めたほか、毎日が「自ら身を引け」、日経が「最低でも離党を」、読売も「政治責任は重い」と氏に辛い。マスコミだけが世論とは言わないが、今さら「闘争」でもなかろう。この日本にそんな余裕はない
▼思えば、民主党の代表と首相になりそこねたのは、国民にとっても小沢氏にとっても幸いだった。景気に予算、対中関係、ねじれ国会。このうえ裁判対策ときては、国も体も持つまい。潮時である。
更紗さんからの二つ目のコメント。
美爾依(みにー)さん
いつも拝読しています。お役に立てて嬉しいです。
高校生の娘がこれを読んで、
「新聞って自分の意見を言って、他紙と差別化をはかるものじゃないの?『この新聞も言ってる、あの新聞も言ってる』って、プライドないの?小学生が、『俺はお前が嫌いだ。あいつも言ってる。そいつも言ってる』と同じレベルじゃん!!」とあきれていました。
多くの人に、朝日新聞のレベルの低さを知ってもらいたいものです。
高校生にここまで言われちゃ、朝日もおしまいよという感じがする。しかし、この天声人語の一番の問題は、板垣氏も下記のブログで指摘しているように、「推定無罪の原則」や「基本的人権の尊重」が守られていない点である。
朝日新聞の「天声人語」は、「推定無罪の原則」を軽視し、平気で「基本的人権の論理」を侵している
朝日のこの天声人語は、まず、出だしからして間違っている。「起訴を決めたのは権力とは無縁の、氏が言う素人である。」と書いているが、東京第5検察審査会のメンバーの素性は全くわからず、権力とは無縁と言い切るには無理がある。小沢氏に対抗心を燃やしている仙谷が、小沢氏に不利な議決を下すために知り合いを審査会のメンバーとして採用した可能性も捨てきれない。その場合、権力闘争ではないとは言えないだろうが。読売の記事によると、審査会とは名ばかりで、すでに審査員に選ばれた人々の中には、『小沢を有罪にし、政治生命を絶つ』という使命があったように感じられるのは私だけではないだろう。
なによりも、小沢氏が民主党の代表と首相にならなくて一番ほっとしているのは、更迭を免れた仙谷と記者クラブの解放を実現させたくない大手メディアではないか。いまでは、こんな「天声人語」を鵜呑みにするのは、馬鹿しかいないというものだ。「天声人語」も地に落ちたものである。
追記:
よくコメントを下さるkoさんからも天声人語に関するコメントをいただいたので、ここに紹介させていただきたい。
天声人語は私が小学生のころ、父親に書き写せといわれ、せっせと写していたものだが、当時からなんだかどうでもいいことを書いているなあと思っていた。どうでもいい文章なら害悪はないが、添付されていたような文章は怪文書に近い。
村木氏も休んだのだから、小沢氏も休めとは、どういう感覚でいえるのか、不思議だ。天下の検察が疑いをかけて、天下の朝日が悪いやつだと動いたら、無実でもあっても、黙って制裁は受けろということか。
朝日や天声人語を今でもありがたがっている人はいると思うが、どこを読んでいいと思えるのか、その真意を聞いてみたい。
新聞がない生活を一年以上送っているが、仕事にも日常生活にもまったく支障がない。
確かに、新聞やテレビなんかなくても全く生活に支障はない。今はネットがあるので、それで十分な情報が得られるし、ゴミが出ない分、楽もできる(笑)。このような人権蹂躙とも呼べる恐ろしい文をそのまま新聞に載せて発行する朝日は法的制裁を受けるべきだ。
このkoさんがコメントで疑問を呈していた公務員と国会議員の混同について、ブログ『飯大蔵の言いたい事』が、憲法を引用して具体的に批判した記事も必読だ。
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