2010.01.25 (Mon)
名護市長選:米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する稲嶺進氏が当選
これで環境破壊から身の安全を守ることのできるジュゴンさんも喜んでいらっしゃるようです♪

画像:『きっこのブログ』より
名護市役所による投票結果によると、大接戦だったようで、開票が午後9時15分に始まって、2時間後の11時までは両候補とも同じ得票数となっているが、午後11時半の時点で1588票の差が出ている。これは恐らく、同時に票を数えているからであろう。

移設反対の稲嶺氏が当選確実 名護市長選
(沖縄タイムズ 2010年1月24日 21時35分)
【名護】任期満了に伴う名護市長選挙は24日投開票され、米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する新人の稲嶺進氏(64)=無所属、社民、共産、社大、民主、国民新、政党そうぞう推薦=が、移設を条件付きで容認してきた現職の島袋吉和氏(63)=無所属、自民、公明支持=を破り、当選することが確実になった。
5月末までに移設先を決定する鳩山内閣にとって、日米合意された同計画の選択は極めて困難となった。
沖縄タイムズによると、稲嶺進、島袋吉和両候補の略歴は次の通り。
■ 稲嶺進候補(いなみね・すすむ)
1945年生まれ 64歳 名護市三原出身 琉球大学法文学部卒
1972年 名護市役所採用となり福祉事務所勤務
1994年 総務部長
2002年 収入役
2004年市教育長
2008年退任
■ 島袋吉和候補(しまぶくろ・よしかず)
1946年生まれ 63歳 名護市数久田出身 琉球大学農学部卒
北部養豚農業協同組合専務理事などを経て1990年から市議
1998年から2002年まで議長
2006年1月の市長選で当選
さらに、八重瀬町長選でも無所属、民主推薦の新人の比屋根方次氏(71)が、現職の中村信吉氏(70)を破り、初当選したそうだ。
比屋根氏が初当選 八重瀬町長選 現職中村氏に1498票差
(沖縄タイムズ 2010年1月24日 23時47分)
【八重瀬】任期満了に伴う八重瀬町長選は24日投開票され、新人の比屋根方次氏(71)=無所属、民主推薦=が7969票を獲得し、現職の中村信吉氏(70)=無所属=を1498票差で破り初当選を果たした。
最終投票率は71・20%で前回町長選を1・16ポイント下回った。
比屋根氏は「この6カ月、みなさんと一つになり、教育・雇用問題を各地で訴えてきたことが勝利につながった」と喜びをかみしめた。
小沢幹事長も「あの青い沖縄のきれいな海を汚してはいけない」と強調していたので、これで、普天間の辺野古移設は100%なくなったものと考えていいと思う。気になるのが次なる移転先だ。できれば、グアムが望ましいが、国内にとどまる可能性もある。あまり人の住まない場所で、環境破壊せずに済む場所が見つかるだろうか。
関連過去ログ:普天間移設問題
2009.12.23 (Wed)
普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する緊急アピールのお知らせ
でも、だいたい半分の国民が全く逆の考えを持っているとしたら、どちらにころんでも国民にとってはしようがないのかもしれない。ただ、あれだけ子供手当ての所得制限に反対していた瑞穂タンや亀井大センセはどうして無言を貫いているのだろうか。やはり、小沢一郎に逆らうことができないということか。

この調子では、普天間も安心できないだろう。鳩山首相はあの通り、信念というものがなく、言っていることがコロコロかわってとても信頼できないし、瑞穂たんも亀井センセもいまひとつ迫力にかける。やはり、国民が常日頃から訴えていくしかないのかもしれない。
『きっこのブログ』より、鳩山連立政権に、普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する緊急アピールのお知らせです。
普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する趣旨に賛成の方は、下記にメールして賛同表明しよう。
2009.12.06 (Sun)
普天移設問題:米国の主張よりも沖縄住民の声に耳を>岡田外相
一方的に自分の考えを住民に伝えるだけなら、わざわざ住民に会いに行く必要はなく、Faxとかメールで十分だったし、意見交換会とは呼べないだろう。それに、普天間移設問題には、全国民が注目しているのに、どうして非公開だったのだろうか。メディアが撮影を許可されたのは、下の動画の冒頭あいさつまでだったという。
岡田外相は、沖縄返還協定や沖縄密約など過去の日米関係についてきちんと把握した上で、交渉にあたっているのだろうか。
もし、まだ調査していなかったら、ぜひ、2006年12月10日にテレビ朝日で放送された『ザ・スクープスペシャル』の
"沖縄返還35年目の真実 ~政府が今もひた隠す"密約"の正体~"
の動画を見ていただきたい。今から34年前、毎日新聞政治部記者の西山太吉氏が「国家の犯罪」である密約を裏付ける外務省の極秘電文を女性事務官から入手するが、国家公務員法違反で逮捕され、「男女のスキャンダル」にすりかえられていく様子がよくわかる。この動画の中の証言では、沖縄返還時に当時の外務省アメリカ局長であった吉野文六氏が、協定上は米国側が「自発的に支払った」ことになっている軍用地の原状回復費400万ドルを日本が肩代わりしただけではなく、沖縄返還にかかった全ての費用、3億2000万ドルを日本が肩代わりしたそうだ。当時はドル高で、確か1ドル=300円くらいだったと思う。さらに、日本が核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずとの非核三原則も単なる国民向けのパフォーマンスであり、実際はアメリカが核兵器を日本に持ち込んで良いという密約があったというようなことも語っている。
密約があったことが認められたこれだけ大きなニュースが、西山事件に懲りたせいかメディアではほとんど伝えられていない。だから、岡田外相が、沖縄返還によって、これまで日本がどれだけ米国に支払わされてきたのかということを把握していたら、普天間基地移転問題についても、米政府に対してもっと強くでることができると思う。恐らく、岡田外相は、外務省によってうまく操られてしまったに違いない。この調子では、岡田外相が約束した密約の解明もあてにならなそうだ。
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2009.11.09 (Mon)
普天間基地の移設計画問題
この複雑な問題の本質を踏まえて、植草さんがとてもわかりやすく、民主党が考慮すべき重要な3点を挙げてくださっている。
植草一秀の『知られざる真実』 普天間基地移設日米外交問題解決への提案
問題を考察する上で不可欠な認識は以下の三点だ。
第一は、沖縄の基地負担が突出して大きく、その軽減を図ることが極めて重要なこと。
第二は、日本外交をこれまでの対米隷属から脱却する契機を見出さねばならないこと。
第三は、キャンプシュワブにV字形滑走路を建設することに伴う環境破壊が極めて深刻であること。
確かにこの3点を考えれば、普天間基地をグアムか、領土問題が解決した暁には、北方領土などに移設するのがもっとも効果的ではないかと思われる。2014年までに、第3海兵遠征軍司令部、第3海兵師団司令部、第3海兵役務支援群司令部、第1海兵航空団司令部、第12海兵連隊司令部等約8,000人及びその家族約9,000人をグアムへ移転することになっているようだが、なぜ海兵隊やその家族の住宅だけなのか。ついでに飛行場もそっちに作ったらいいではないか。
こんなことを書くと、ネトウヨから攻撃されるのは必至だろうが、あえて言わせてもらえば、日本は核を保有していないことになっているが、海外で日本が核を保有していないなんて信じている国はないだろうし、米軍基地が日本から全て消滅したとしても、日本を攻めてくる国などあるはずがないと思う。実質的に、日本に米軍基地を保有する必要性はゼロと言っていいだろう。まさに、小沢幹事長が主張してネトウヨの批判の対象となってから久しいが、日本の防衛は、第七艦隊だけで十分なのである。
いずれにせよ、あと何十年かしたら米軍基地は全て日本から撤退するであろう。そんな基地のために日本国民の税金を使うのは無駄だと思う。その分、国民のために医療費を無料にしたり、社会保障を充実させる方がどんなに国民にとってありがたいか。民主党が米国と対等な関係を築き、税金の無駄遣いを徹底的になくし、国民の生活をコンクリートのわびしい生活から友愛で満ち溢れた豊かな生活へ変えるという公約を守るつもりなら、オバマ大統領が来日した際に、鳩山首相や岡田外相は普天間基地の代替施設を日本国内に建設するのは厳しいという見解をはっきりと米国側に示すべきだ。
沖縄の県民の心情をよくわかっているきっこちゃんもこれまでの基地問題のいきさつも交えて、民主党に対する要望を伝えている。
『きっこのブログ』 ハトポッポよ、沖縄の声を聞け!
今まで64年間もガマンして来た沖縄の人たちにしてみれば、わずか数年を焦って中途半端なことをされるよりも、この先、何年掛かろうとも、アメリカの基地は完全に排除してもらいたいって思ってるに決まってんだろ。普天間飛行場の移設問題に限って見たって、この移設案が持ち上がってから、13年間、ずっと反対の座り込みを続けて来た辺野古のオジィやオバァたちの願いは、ただひとつ、「県外移設」であり「国外移設」に他ならない。「自分たちのとこに来ないのならどうでもいい」なんてミジンも思ってない。
もし、民主党が米国の言いなりになってしまったら、これまでの自民党政権を追従することになり、自民党政権とは全く違うものを求める国民を失望させることになるだろう。これから米国と対等にやっていくつもりなら、植草さんがおっしゃられるように、ある程度、米国との短期的摩擦を覚悟しても、日本が「言うべきを言う」姿勢を貫くべきだ。そうすれば、中期的な日本の国益を増大させることも可能であろうし、国民からの信頼も得ることができる。
とにかく、民主党政権には、日米関係を重視するあまり、国民の期待を裏切るようなことをしないで欲しい。米国と1,2度交渉しただけで、早々と基地の県外や国外移設はありえないなどと発表するべきではない。これからも粘り強く交渉を続けていくべきであり、その中でどうしても無理な場合は国民もわかってくれるだろう。日米関係は重要だが、これからよりよい日米関係を築くために、米国と対等に議論していくことはもっと大切なことだと思うので。
「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」の情報はとらちゃんが集めてくれているのでそちらをご参考に。
『晴天のとら日和』 鳩山総理の優柔不断が、とうとう沖縄の住民を怒らせてしまった、。。。
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