2007.06.20 (Wed)
米下院決議案、満場一致で可決される日も近し
いただいたので昨日の記事のコメント欄に晒しておいた。
人種差別的な発言が見苦しく
これ以上知性の低さを表わすコメントは
めったにお目にかかれないほどのアホ丸出し。
他のブログにも似たようなコメントを拝見したので、
世耕に命令されてネットカフェ住人の中でも思考力のない人達が
せっせとコピペして、反自公的なブログに貼り付けているのだろう。
同じ日本人としてあまりにも情けない。
今日は久々にヘンリー・オーツさんから
メッセージをいただき、元気にやっていらっしゃるようなので、
ここに本人の許可なく公開させていただこう。
件名 : 楽しい思い出に!
美爾依さん ご無沙汰しています。
ほんとに早いものですね。私もやっと進むべき道を見つけました。まだブログで発表できる段階ではないですがきっと実現します。今や赤羽あたりでもインターネットカフェは昼から賑わっていまして、ついにFreeFoodsなるものが提供されるようになりました。まさに炊き出しのインターネットカフェ版ですね。でも日本はきっと甦ります。はやくみんなで乾杯したいですね。とは言ってももう今日で禁酒90日で過去最高記録です。たまに夢の中で酔っ払っています。アホやねぇ~!では お元気で!
ヘンリーさん、新しい道を見つけたということで、
とても嬉しいです。又そのうち再会できるといいですね。
禁酒、私は絶対にできないと思うけど、ヘンリーさんは、
がんばって下さいね♪

↑M. Evelina Galang氏
さっそく、今日の本題に入ろうと思う。
先日、この記事で日本の右翼団体が
ワシントン・ポストに意見広告を記載した件で米国での反応を
米国の友人にメールで問い合わせたと書いたが、
その返事がきたので紹介しよう。
送った先は「LABAN! Fight for Comfort Women」の管理人で
ネットで米下院の謝罪要求決議案への署名を呼びかけている
M. Evelina Galang氏であった。まずは私のメールから。
イブリナへ、
前半略
ところで、ワシントン・ポストにイカレタ日本の政治家や
ジャーナリストや教授たちによって、慰安婦の雇用は軍による強制
でなかったという広告が載ったのを知ってる?
もし、この広告に気づいていたら、アメリカ人たちが
どのような反応を示したか教えてくれない?
万一まだその広告を見ていなかったときのために、
下に英文の広告をコピぺしとくね。
美爾依
(テキストに英文の広告を添付)
I wonder if you know about the ad published by Japanese stupid politicians, journalists and profs. on the Washington Post saying that there was no forced recruitment of comfort women by Japanese military.
If you have already noticed this ad, I would like to know how American people reacted to this ad.
In case you have not read the ad yet, I'll quote the English version of it below:
イブリナからの返事はすぐに来た。
ありがとう。広告、見たわよ。私の友達も。
全然たいしたことじゃないと思うわ。かえって、こういった反応は
これまで以上に米下院による決議案121可決に有利に働くでしょう。
それにしても、狂ってるわね。
イブリナ
Thanks. I've seen it. So have some of my friends.
We're not taking it too seriously. Infact, this kind of rhetoric supports House Res. 121 even more so.
Crazy, huh?
Evelina

キャハハハ・・・・。返事のお礼に例の古森のおっさんの動画を
お付けしてメールさせていただいたんだけど、ちょっといたずらが
過ぎちゃったカナ?発音がもろジャパニーズ・イングリッシュだから
ネイティヴには聞き取りにくいかもね。でも、英文訳もあるから
理解可能だと思うよ。それにしても、このYouTubeのコメントに
「日本人が皆古森記者と同じ意見だと勘違いしないように。
なにしろ古森記者は日本でも記事の捏造がお得意なんだから」と
英語で警告のコメントを入れたら、すぐ消されてしまった(涙)。
YouTubeのコメントは、コメント欄の”Spam”をクリックすると
自動的に削除されてしまうようになっていて、読者なら誰でも、
気にいらないコメントを”Spam”報告で削除できるのだ。
きっと古森記者本人に削除されてしまったのかも。
ということで、話は例の意見広告に戻るけど、
結局いくらつぎ込んでワシントン・ポストに
記載したかしれないが、右翼団体による例の広告は、
かえって逆効果となり、米決議案が可決される手助けをした
というお話。めでたし、めでたし♪
イヴリナの6月17日の
、"Message from 121 Coalition Leader Annabel Park"
という記事によると、米決議案は6月26日に採決されるそうだ。
下院外交委員会を通して、ラントス委員長が監督の責任を
引き受け、米下院で採決の予定。ラントス委員長によれば、
大差で可決されるだろうということだが、
まだまだ油断はできず、今週中により多くの共同提案議員を
獲得する必要があるそうだ。今現在決議案可決のための
共同提案議員はホンダ氏も含め141名にのぼるが、
目標を200名に定め、満場一致で可決させなければならない。
そうすることによって、世界中に力強いメッセージを
送ることができるだろうということだ。
日本の間違った歴史認識を矯正するためにも、是非、満場一致で
可決されるよう祈っている。
米決議案が採決されたら、さすがにどんなにお馬鹿なネトウヨ
だって従軍慰安婦は強制じゃなかっただとか、
南京虐殺はなかったなんて言えないだろうよ。
もうこのブログでも紹介したので、ご存知の方も多いと思うけど、
イヴリナは一般の人からの決議案同意の署名も集めている。
まだ、決議案に同意の署名をしていない方は、こちらから。
日本人だったら、誰だって自分達の祖先がこんな残酷な
人権侵害をしていたなんて認めたくないだろう。
しかし、過去の歴史を正しく認識せずにどうやって
現在の政治状況を正しく把握できよう。
自分の置かれた状況を正しく知るために、
日本人は正しい歴史を学ばねばならない。
日本人が正しい歴史認識を身につけるのを怠ったせいで、
こんな極悪政党による悪政が長年続き、
日本人を苦しめているのだ。
おまけ:
『池田信夫Blog』の「慰安婦問題の意見広告」という記事に
『美しい壷日記』が紹介されたのはいいんだけど、この池田信夫って
かなり、右寄りの人みたいで、こんな記事を書いている。
今回の広告で注目されるのは、自民党だけでなく民主党の議員13人も署名していることだ。『諸君!』7月号の座談会でも、左翼とみられている大沼保昭氏と荒井信一氏が、海外メディアや日本の支援団体による歴史の歪曲を批判している。これはイデオロギーとは無関係な、学問的な史実の問題なのだ。しかも国内ではほぼ決着のついた事実を、欧米のメディアでさえまだ誤解している。外務省は「河野談話を継承する」などという腰の引けた態度ではなく、歴史的事実を海外に伝える広報活動を行なうべきだ。
あまりにも右寄り過ぎちゃって、大沼保昭氏がサヨクだって(笑)。
いくら東大経済学部卒業だからって、日本の国立でも
最も高い水準を誇る東大卒で、この程度の歴史的な知識や
政治的な認識?おまけに、慶応大学院(政策・メディア研究科)は
中退しているのに、同じ慶応で学術博士号を
取得しているんだって。
これは多分、博士論文を書いたわけじゃないけど、
それまでの学術的な活躍が認められて、
博士号を取得できたんじゃないかなと思う。
詳しいことはわからないけど・・・・。
それで、Phlsなる歴史の知識が池田氏よりも明らかに高い
と思われる人物が下記のコメントをつけたら、
池田先生キレちゃった。その反応が面白かったので、
紹介させていただく。
広告のデタラメ (Phls)
2007-06-17 20:16:01
池田先生へ
この広告出鱈目が多いですね。
幾つかの証明
まずは明らかなところから。
Fact5
慰安婦制度では慰安婦の方の保護規則はありませんでした。対して公娼制度は「廃業・拒否の自由」等がありました。ですので、「慰安婦は公娼制度の下で働いており」は間違いです。
それとFact5の米軍資料(APO 689)は「日本人捕虜尋問報告書第49号」のことですが、
http://members.at.infoseek.co.jp/ash_28/ca_i02_1.html
この文書には
「慰安所の楼主」は、それぞれの慰安婦が、契約を結んだ時点でどの程度の債務額を負っていたかによって差はあるものの、慰安婦の稼ぎの総額の50ないし60パーセントを受け取っていた。」
「多くの「楼主」は、食料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしていたため、彼女たちは生活困難に陥った。」
ともありますので、広告の
(http://dj19.blog86.fc2.com/より引用)
「慰安婦の多くが佐官どころか将軍よりも遥かに高い収入を得ており(アメリカ陸軍インド・ビルマ戦域軍所属アメリカ戦時情報局心理作戦班 *APO 689によって報告されている)」
というところは無条件では正しいと言えないはずです。
そしてこのAPO 689が扱ってる慰安所(ミッチナの慰安所)についてのもう一つの資料(心理戦尋問報告 第二号)を読むと、上記の「」内引用部分は間違っていることが分かります。何故なら「慰安婦の暮らしは良かった」という記述は消えて「生活が苦しい」という記述はそのままだからです。
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-68.html
それからFact1について言えば、その広告で参照されている資料は
「軍慰安所従業婦募集に関する件」
「支那渡航婦女の取扱に関する件」
「支那渡航婦女に関する件伺」
ですが、これは広告の言っているように「女性をその意思に反して強制して働かせることのないよう民間業者に対して警告している文書」ではありません。
少なくとも前2者についてはそうです。
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~knagai/2semi/nagai.html
より関連部分を引用
「両文書の意図が「略取誘拐」の取締にあったのではないと結論せざるをえないのである」
むしろこの2つは
「慰安婦の調達に支障が生じないようにする」
ための文書です(上記リンクより引用)。
それと広告全般を通して、都合の悪い史料の無視・論点の矮小化が行われています。
例えば、慰安婦の方を「前線で」働かせた史料がありますが、慰安婦の方は兵士ではないので、非戦闘員の保護責任の観点から言って問題があるはずです。
(この証拠は例えば、
http://www.awf.or.jp/program/pdf/ianfu_1.pdf
「時局利用婦女誘拐被疑事件に関する件」より引用
「施設の一端として前線各地に慰安所(事実上の貸座敷)を左記要領に依り設置することとなれり」)
他にもありますが、こんな学術的に酷いものに賛意を表すと池田先生の名誉に関わると思いますので、このエントリは撤回した方がいいと思います。
池田先生のお答え:
警告 (池田信夫)
2007-06-17 20:33:00
異常に長いコメントはやめてください。今後は削除します。
慰安婦の暮らしが苦しかったら、どうだというんですかね。こんな細かいことしか、あら捜しできないの? 軍が「強制連行」した証拠を出してみろよ。
「批判的なコメントを削除している」とかいう批判があるけど、批判的な意見って、こういうナンセンスなものしかないんですよ。ちゃんとした批判なら、いくらでも載せます。
この反応はどうみても、痛いところをつかれて答えに窮して
逆切れしたとしか思えないよね。
間違いを丁寧に指摘する長いコメントっていけないものだったの?
これがあら捜し?そして、最後はネトウヨお得意の
「証拠を出せ」発言。かなり笑えたコメントの返事だったのだ。
こんな池田先生だが、ずっと下の方のコメント欄を読むと、
右翼軍団によるワシントン・ポストへの意見広告が逆効果だった
ということはご存知のようだった(笑)。
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