2012.06.16 (Sat)
ナイアガラの滝25分で綱渡りを見て (動画あり)
さて、今日は、ナイアガラの滝を綱渡り曲芸師の男性、ニック・ワレンダ(Nik Wallenda)さん(33歳)が、米国側からカナダ側へ約550メートルの綱渡りをするというビッグ・イヴェントがあった。このイヴェントをなんとか見ようとする観光客の車でトロント方面からナイアガラへ向かう高速道路は、すごい混みようだった。このイヴェントによって、ナイアガラは今週末、約12万5000人の観光客を呼び寄せると期待されている。
ワレンダさんは、7世代にわたり曲芸師をしてきた家系に生まれ、これまで、曲芸事故による家族の死にも直面してきた。ワレンダさんの曽祖父、カール・ワレンダさんは、1978年にプエルト・リコで綱渡りの曲芸で失敗して落下死した。今日の綱渡りは、この祖父にインスピレーションを感じて行ったものだという。そのため、綱渡りの最中では曽祖父のことを考えていたそうだ。
これまでも、ナイアガラの滝から少し離れたナイアガラ川の上を綱渡りをした人はいたが、流れの激しいホース・シューの真上を綱渡りをしたのは、ワレンダさんが初めて。彼の偉業は、ギネス・ブックに載るだろう。今回、使われた特注鉄製ケーブルは直径約5センチ、水面からの高さは約50メートルだった。
カナダでは、128年間ナイアガラの滝上での綱渡りを禁止していたが、ワレンダさんは数ヶ月前から米国とカナダ両行政当局に「綱渡り解禁」を要望し、安全装置を付けるという条件で許可を取り付けた。今回の綱渡りのスポンサーは、米国のABCニュースで、やはり、万一綱渡りに失敗しても命を失うことがないように、安全装置具付きという条件で、スポンサーになった。ワレンダさんはバランス棒でバランスを取りながら滝の強烈な水しぶきの中、約25分かけてゆっくり歩を進め、綱渡りを達成した。
無線技術の進歩のおかげで、ワレンダさんが渡っている最中、「風が前方から吹いたと思ったら、後方からも吹いたり、滝のしぶきが視界をさえぎって何も見えない。精神的だけではなく、肉体的にもチャレンジングな状況だ。」「眺めは素晴らしい。世界で初めてここを歩けて、とてもうれしい」などの心境やABCニュースのアナウンサーの質問に対する答えを視聴者は聞くことができた。綱渡り終了後は、家族と抱き合って喜びを分かち合い、カナダ入国管理官からパスポートの提示を求められると、「密輸は何もしていないよ。」とジョークを飛ばしながら、上着のポケットにしのばせていたパスポートを見せた。カナダ入国の目的を聞かれると、「人々を感動させるため。」と答えた。
曽祖父が失敗して亡くなられたにもかかわらず、ワレンダさんは練習に練習を重ねて、本当にゆっくりだったけれども、着実に前進してついには長年の夢であったナイアガラの滝上の綱渡りを成功させた。その瞬間、日本も、今日、再稼動が正式に決定されてしまったけれども、廃炉に向けて、決してあきらめずに、ゆっくり着実に前進して欲しいという想いが重なった。

Niagara Falls Daredevil to Cross on Tightrope (YouTube 動画)
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正式決定 |
2012.06.13 (Wed)
ヤメ蚊さんが癌の闘病生活に終止符
ヤメ蚊さんが最後に描かれたブログは、6月8日付けで従軍慰安婦についてだった。
なぜ、国は「従軍慰安婦」問題に まともに向き合おうとしないのか!? ~橋本勝の政治漫画再生計画第289回
橋本勝(はしもと まさる)氏(70歳)は、東京都出身のイラストレーター、作家、政治評論家、映画評論家と多くの顔を持ち、主に社会風刺、政治風刺の題材の一コマ漫画を手がけている。信条は、世界平和の実現、非暴力、死刑反対。自由民主党など、日本の保守勢力に批判的。特に、最近の新自由主義的政策については痛烈に批判している。また、警察の監視体制を批判している。
橋本勝氏関連サイト:
橋本勝の「20世紀の366日」
日刊ベリタ特集-橋本勝の21世紀風刺絵日記
ヤメ蚊さんの最後のブログにアップされていた橋本勝氏の4つの諷刺画から。



そして、ヤメ蚊さんが最後にヤメ蚊さんのTwitterに残されたメッセージは、政府、野田政権への不満と原発に批判的だった清志郎の動画だった。
原発再稼働、国会事故調の東電・官僚への肩入れ、消費税の増税…。清志郎が生きていれば、若者がもっと関心を持ってくれたはずなのに…。正面突破してきた野田の地元で落選運動を、誰か展開してほしい。
忌野清志郎___サマータイム・ブルース_原発.
きっと今頃、天国で、清志郎と原発・政治談議に花を咲かせていることだろう。闘病中も精力的にジャーナリストそして弁護士として活動されていたヤメ蚊さんに、心から敬意を表したい。
私からは、ヤメ蚊さんの少し前に同じく癌で亡くなられた尾崎紀世彦の「また逢う日まで 」を贈らせていただこう。
また逢う日まで 尾崎紀世彦
古きよき時代の尾崎紀世彦 日本レコード大賞受賞風景もどうぞ。
尾崎紀世彦 日本レコード大賞受賞 1971年12月31日(動画)
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2012.03.28 (Wed)
原発再稼動に反対する子供たちの切実な訴えを野田首相に届けよう byグリーンピース
日本のマスコミではほとんど伝えられなかったが、一昨日の3月25日、カナダのスティーヴン・ハーパー首相が日本とカナダ間の自由貿易の交渉で、東京を訪問した。その後、仙台の津波で生徒が行方不明になった小学校などを訪問した。その時の写真とヴィデオは、下のサイトで見られる。
ヴィデオ:Video: Harper tours Japan's tsunami devastation
機内から廃墟と化した福島第一原発を見下ろすハーパー首相の表情はとても険しいものだった。テレビで被災地を見るのと、実際に自分がその地に立つのとでは、全く違うと述べ、その被害の大きさをまざまざと実感していたようだった。
今日の朝日新聞の朝刊にグリーンピースが、子どもたちの再稼働反対への声を代弁した全面意見広告を掲載し、話題になっている。
掲載されたのは今日の関東版で明日の関西・北陸・中国・四国版の朝刊にも記載される予定だ。
意見広告には、福島から県外へ避難している小学生が、野田首相に宛てて、原発再稼動に反対する切実な訴えをつづった手紙が掲載されている。
「のだ首相、げんぱつを「さいかどう」しようとしてるって本当ですか?ぼくたちはまだ元の生活にもどれていません。」
「外であそびたい。なんで原発をこんなにたくさん作ったのですか。死にたくないです。(早く)友達とはなれるのがいやです。福島市五年」
http://www.greenpeace.org/japan/asahi/
原発は本当に安全ですか?
野田首相に「ちょっとまって」のメッセージを送りましょう。
政府は現在、原発の再稼働を急いでいます。
でも、ちょっとまって!
本当のところ、いま、再稼動などできる状況なのでしょうか?
原発事故という悲劇を繰り返さないために、次世代に安心で安全な社会を引き継ぐために、いますぐこのページのフォームで、あなたの考えを送ってみませんか?
グリーンピースがあなたに代わって、メッセージを首相に届けます。
「ちょっとまって、再稼働!」メッセージ送信フォーム
どんなに多くの人が野田首相宛てにフォームを送っても、思考停止してしまったメタボドジョウに国民の思いが伝わるかどうか。立教大学の吉岡知哉総長が、今年の3月24日の大学院学位授与式で「卒業生の皆さんへ」というメッセージを贈ったのだが、そこでは、卒業生に「徹底的に考える」ことを続けるようアドヴァイスしている。これをメタボにもぜひ、読んでもらいたいものだ。吉岡総長の挨拶から、一部転載させていただく。
東日本大震災が崩したのは、日常世界の物質的基盤だけではありません。深刻なのは、水や食料から社会制度まで、日常世界を構成しているさまざまな要素に対する「信用」が失われてしまったことです。
今回の事故では、原子力発電所の安全性の神話が崩れただけでなく、原子力工学や放射線医学など、現代科学の最先端領域の「専門家」たちの事故後の発言が事態の混乱を深めるばかりであったのは、記憶に新しいところです。
また、私たちは、既存の政治機構が機能不全を起こし、政治家の言動やマスメディアの報道が、事態をますます悪化させているのを目の当たりにしています。
高度な研究を行っている専門家や、著名な大学の出身者である政治家への不信が広がる中で、大学という研究・教育機関への信頼が失墜していったのは不思議ではありません。いま私たちは、大学の存在根拠自体が問われていることに自覚的であらねばならないのです。
では、大学の存在根拠とはなにか。
一言で言えばそれは、「考えること」ではないかと思います。
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立教大学総長 |
吉岡知哉 |
2012.02.09 (Thu)
大江健三郎さん、原発再稼働にストップ
大江健三郎さん、原発再稼働に警鐘
脱原発の立場をとっているノーベル賞作家の大江健三郎さんが会見を開き、「このままでは近いうちに、もう一度、大きい事故が起こる」と述べ、原発の再稼働に対して、警鐘を鳴らしました。


犠牲にする者:原子力村、官僚、政治家、電力会社、大手メディア
犠牲にされる者:一般の国民、原発作業員
Tags : 大江健三郎 |
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「さようなら原発」一千万人署名市民の会 |