2012.05.25 (Fri)
がれき受け入れ反対行動と「原発」国民投票
これまで、アレルギーになったことなど一度もなかったのに、去年の春から始まってしまったということは、日本の地球の裏側に住んでいても、福島第一原発事故の影響があるのでは?と疑ってしまう。
さて、昨日のエントリーで紹介した北九州のがれきの試験焼却について、『世に噛む日日』の北九州にお住まいの管理人さんが、北九州市ががれきの試験焼却に踏み切った背景などを詳しく述べられていたので、興味のある方はぜひ参考になさってください。
北九州市長が瓦礫試験焼却に前のめりになったことに関する二、三の理由
以下、がれき受け入れ反対行動と「原発」国民投票からのお知らせ。
お世話になります。
瓦礫受入反対行動のお知らせです。
放射能拡散という原則原理を覆す環境省の施策には疑問を覚えます。
原発廃炉時に出る放射性物質付着の瓦礫処理の候補地選びでしょうか?
以下、賛同いただければ、アクション・拡散をお願いします。
●●賛同を考えられる方は是非、読んで下さい●●
<記者有論>震災がれき 広域処理にこだわるな(2011年5月19日朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/intro_m2/TKY201205180461.html
伊藤智章(宮古支局長)
震災がれきの広域処理に疑間がある。膨大な運搬費用をかけ、放射能汚染を心配する地域住民と摩擦を起こしてまで急ぐ必要があるのか。
朝日新聞宮古支局から1キロの宮古港にも、がれきの山がある。昨年11月、東京都への運び出しが始まった。がれきの放射線量は東京の方が高いこともあるのに、反対する人たちがいる。それに比べ、「さすがは剛腕都知事」と最初は感心した。
でも、東京に搬出するのに1トン当たり処理費4万4千円に加え、輸送費が1万5千円かかると知って考え込んだ。北海道、北陸などへ搬出すれば、さらに輸送費はかさむ。それでいいのか?
何しろ、県外搬出予定量は岩手が57万トン、※宮城は344万トン※にのぼるのだ。地元処理分を含めて、経費は全額国費負担。国は2年でまず1兆円を用意している。
環境省は「岩手はふだんの11年分、宮城は19年分ある。目標の『3年以内の処理』には広域協力が不可欠」と説明する。でも、リサイクルに回すなどしており、岩手でいえば処理が必要なのは半分以下。しかも、被災地も仮設炉などで能力を増強しており、県外に頼む必要があるのはその一部だけだ。
3年にこだわらず、国費負担を1、2年延長すれば、県外に頼まなくても処理できる計算だ。量の多い宮城県石巻市などは、例外的に集中して広域支援すればいい。
置き場のグラウンドや港湾の利用が制約されるというが、被災地は広大だ。阪神大震災では3年以内に処理したが、都市部と同列に考えなくてもいいはずだ。「がれきの山をみることで被災者が傷つく」という説明も聴くが、少なくとも私は現場でそういう人に会ったことがない。
岩手県の岩泉町長や田野畑村長は「ゆっくり地元で処理し、一屋用や経済に貢献してほしい」と私に話したが、現状は県が仕切り、首長の意向を反映する余地はない。両町村計13万ントのがれきをすべて東京に運べば、運搬費だけで20億円。同村の一般会計の3分の2に当たる規模だ。処理速度を上げるため、大手業者などによる巨大な分別プラントが稼働している。これも期限を延ばせば、もっと地元が参入できるだろう。仮設住宅の建設も急ぐあまり、国が費用を持ち、県が発注したところ、断熱材不足など不具合が続出した。がれき処理も同じ構図だ。現場から離れた判断を懸念する。
※宮城は344万トン※
5/19発表 344万トンが100万トンに変更
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120519t11017.htm
【全国の医師・歯科医師の皆様】
北九州市のガレキ受入が市民の意見を一切無視して、市民にも知らせずに強行されようとしています。
北九州市には東北や関東で体調を崩されて、必死の思いで避難されて来られた方々が多く居られ、またこれから東北や関東の子供達の保養地としても汚染せずに守らなければなりません。
医師・歯科医師として、宮城県、石巻市、福岡県、北九州市にガレキ受入反対の要望書を出します。
全国からこの要望書の賛同者になって頂ける方(医師・歯科医師に限る)は件名を「手紙に賛同」とし「郵便番号・住所・お名前・何科の医師か・所属病院(医院)名」を記入しy6301p@yahoo.co.jp にメール下さい。
※時間がないため締め切りは5月21日(月)午後11:30とさせて頂きます。
お手紙に添える賛同者リストに掲載させていただきます。
国内外・所在地・国籍問いません。
一通のメールに何人でも書いていただけます。
賛同には費用は一切かかりません。
【記入例】郵便番号と住所を一列に書いて貰えれば助かります。
また、苗字もそれぞれつけて下さい。
件名 「手紙に賛同」
本文例 803-8051 福岡県北九州市小倉北区城内1-1(〒・住所を一列に)
内科医 ○○クリニック(勤務・院長) 北九太郎
220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-16-1
産婦人科医 ○○病院勤務(勤務・院長)小倉花子
※ なお要望書には賛同していただいた先生方の住所の記入は致しません。
いただいた個人メールは手紙賛同リスト作製後にきちんと破棄し、流用しません。
石巻市・宮城県・福岡県・北九州市にも個人情報の取り扱いには充分注意するよう、文書でお願いをいたします。
【どうか、皆さま、ツイッター・FB・ブログに拡散下さい】
宮城県知事 村井嘉浩様
石巻市長 亀山紘様
福岡県知事 小川洋様
北九州市長 北橋健治様
震災ガレキ「受け入れ」について医師・歯科医師からの要望書
2012年5月 日
歯科医師 村上歯科医院院長 村上知行
内科医 小杉中央クリニック院長 布施純郎
内科医 北川内科クリニック院長 北川喜久雄
<はじめに>
この度の東北大震災による多数の犠牲者に対し心から追悼の意を込めるとともに、医師として人命救済を第一に考えております。また被災地において苦しむ多くの方々、避難を余儀なくされている方々の一刻も早い支援、救援を切に願っております。
<ガレキ受け入れ反対>
ガレキの広域処理は、日本全土を放射能汚染させることになります。「ガレキを受け入れない」ことは、安全な避難場所と汚染のない野菜などの食料の供給を確保することになり、被災地の方々への支援に充分値するものと考えております。
ガレキの総量は阪神淡路大震災より少し多い程度で、被災地での処理が充分可能と考えられます。そのために国や自治体が中心となって「人」「物」「知恵」「技術」「金」の支援・補助のシステムをいち早く作るべきだと思います。
【医学的メッセージ】
福島の原発事故で最も心配されるのは、呼吸、食料、土壌の粉塵から体内に入った放射性微粒子による内部被曝です。まず疲れ、無気力から始まり、心臓病、流産、不妊、白内障、加齢現象、などを発症しついには白血病、ガンになる〔確率的〕ことが分かっています。
放射線の影響を受け易い妊婦や小児は、特に注意が必要です。また、内部被曝を考える場合には,飛程の長いガンマ線や、セシウムだけでは正確な評価はできません。体内での飛程は、アルファ線核種(ウラン、プルトニウムなど)では、30?40マイクロメーター程度。ベータ線核種(セシウム、ヨウ素、ストロンチウムなど)では、2.5ミリメートル程度と、極めて短いですが大きなエネルギーが局部に集中するため、細胞や臓器の受ける損傷は、ガンマ線の1億倍とも言われています。また、アルファ線、ベータ線の放出速度は遅いため,遺伝子の変異が緩徐に進行し、次世代,次次世代へと受け継がれる可能性も高くなります。
被曝の人体への影響については、まだ不明な点もありますが、国も国民も、現状を直視し、真実を追究する目をもたなければ5年後、10年後に数百万人という犠牲者が出る事を、チェルノブイリ原発事故から学ぶべきでしょう
●●富山県●●
富山県の瓦礫受け入れ反対の署名がオンラインであります。是非ご協力を
6/12〆【緊急拡散署名】ガレキ受入やめて@富山 http://t.co/oqjjPV3f
目標3000で今1600弱です。2分で出来ます。
宜しくお願いします。
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難波 希美子
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福島原発の放射線放出量 チェルノブイリの1/5に(12/05/25)
福島原発の放射線放出量がチェルノブイリの1/5と聞くと少ないような気がするが、チェルノブイリは事故が発生してから25年も経っているのだから、25年全期間の放射線放出量なのか、それとも最初の1年だけの放射線放出量なのかによって、その1/5の意味合いも違ってくる。もし、25年間で放出された量と比較しているとしたら、福島原発が放出している量は、たったの約1年間でチェルノブイリの1/5だとしたら、チェルノブイリを越えた莫大な量ということになる。
そして次は、「原発」国民投票】からの大切なお知らせ。
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2012.03.25 (Sun)
小沢一郎氏の独占インタビュー@TBSの報道特集 (動画あり)
『晴天とら日和』「消費税増税法案に政治生命をかける」by・ノブタ。(ブタは官僚に煽てられ木に登って立ち往生ってところですか。テヘッ、。。)
3.24報道特集「小沢一郎」-1
小沢氏の発言、内容要約:
なぜ野田さんがそこまでのめりこんでいるのかわからない。われわれが2年半前に掲げたのは、官僚支配の中央集権の体制を抜本的に変え、役所のお金の無駄遣いを徹底して排除しようと、無駄を省くことによって当面の財源はでると思っている。それもせずにお金がないから増税だというのはおかしい。増税するなら、経済問題や社会保障のヴィジョンを示した上で国民の理解を得て、それから増税するべきだ。法案提出を阻止するというよりも、野田さんによく考え直してもらいたい。マニフェストを全く無視して、増税だけ実施しようというのは、国民の支持を得られない。増税に対する党内の反対は強い。野田さんには、もっと国民の中に入って国民の気持ちをつかめと言いたい。
まだ法案も決定されていない状態なので、先のことはわからないが、私は、2年半前の国民との約束を明確に覚えている。それを忘れてしまった方が民主党を去るべきだ。
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2012.02.28 (Tue)
愛川欣也のパックイン・ジャーナルが継続することに♪
愛川欽也 パックイン・ジャーナル 20120225 1/8
Uploaded by packinjournal256 on Feb 26, 2012
◆原発問題のすべてを小出裕章さんに聞く
◆緑の政治運動とこれからの政党は
◆原発国民投票 大阪市6万2千、東京都は33万1千
◆橋下市長がじょじょに見えてきた
◆南京大虐殺はなかった、と河村名古屋市長
<コメンテーター>
早野 透(桜美林大学教授)、今井 一(ジャーナリスト)、川村晃司(テレビ朝日コメンテーター)、マエキタミヤコ(メディア・クリエイティブディレクター)、横尾和博(社会評論家)
<コーナーゲスト>
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
フェイスブックでこの番組のリンクをアップしてくださったたまちゃん、いつも重要なリンクを探してくれてありがとう。
今回は、京都大学の小出先生が出演された。原発を全て止めても電気は十分賄えるということを強調する小出先生へのコメンテーターからの質問は次のページへ。
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2011.09.08 (Thu)
9月19日 脱原発5万人集会
大江健三郎さんら、新政権に脱原発迫る
9月19日には5万人集会
脱原発に向けた1千万人の署名を呼び掛けている「さようなら原発」一千万人署名市民の会のメンバーらが6日、都内で会見し、現在停止中の原発を再稼働させないことなどを野田政権に要請する声明文を発表した。
会見には、活動の呼び掛け人で作家の大江健三郎さん、落合恵子さん、ルポライターの鎌田慧さんが出席。日本弁護士連合会会長の宇都宮健児弁護士も賛同人として参加した。会見ではまず、鎌田慧さんが「経済的合理性や生産性ばかりにとらわれない理念を掲げる勇気と見識を求める」との声明を発表。大江さんは「私たちは原発をすべて廃絶するという大きな決断をすべきで、それを新政権に訴えないといけない」と訴えた。
大江さんらは、今月9日に東京・日本青年館で「集会さよなら原発」を開催するとともに、19日には、ミュージシャン坂本龍一さんや瀬戸内寂聴さんらとともに、東京・明治公園で、5万人規模の脱原発集会を呼びかけている。また、現在、全国に呼び掛けている1千万人署名は来年3月に、政府に提出する予定だ。
「さようなら原発」一千万人署名市民の会は、他に、内橋克人さん、澤地久枝さん、瀬戸内寂聴さん、辻井喬さん、鶴見俊輔さんが呼びかけ人に名前を連ねている。
さよなら原発1000万人アクション
http://sayonara-nukes.org/
さようなら原発 5万人集会
日 時:9月19日(月・敬老の日)13:00~ライブ 13:30~集会 14:15~パレード
会 場:明治公園
交 通:JR「千駄ヶ谷」下車5分/地下鉄大江戸線「国立競技場」(E25)下車2分 地下鉄銀座線「外苑前」下車15分
内 容:オープニングライブ 寿
発 言:落合恵子さん/大江健三郎さん/内橋克人さん/鎌田慧さん/山本太郎さん/ 武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
ライブ:ランキン・タクシー、ナラカズヲ
「さようなら原発」一千万人署名市民の会:
3月11日の東日本大震災により引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、脱原発のために1000万人の署名を集めること、また9月19 日(月)に、東京の明治公園で5万人規模を集会を開くことを呼びかけて、9人の呼びかけ人(内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔)によりはじめらた。
現在、これに呼応する形で「さようなら原発1000万人アクション」が署名活動とともに日本全国にひろがり、大きな動きとなりつつあります。(参照: http://sayonara-nukes.org/ )
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制作:OurPlanetTV
http://www.ourplanet-tv.org
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News & Politics
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新政権に脱原発迫る |
2011.04.10 (Sun)
小出裕章教授と神保哲生氏
このところ、私がかなりがんばっているなと思うのが、ビデオニュース・ドットコムの神保哲生氏と京都大学の小出裕章教授だ。
神保氏は、危険を顧みずに、ガイガーカウンターを持って、原発20キロ圏内の様子を私たちに見せてくれた。彼こそが真のジャーナリストだ。
原発避難区域は犬や牛の群れが闊歩する無法地帯に
スペシャルリポート
原発避難区域は犬や牛の群れが闊歩する無法地帯に
福島第一原発の放射能漏れ事故を受けて政府は、地震発生の翌日(12日)、原発から20キロ圏内の住民に避難を指示、15日には20~30キロ圏内の住民に屋内退避を指示している。
住民が避難した後、警察、消防などの行政機関も退避してゴーストタウンと化した避難対象区域は、今、どのような状態にあるのか。
地震で損壊した道路は危険な状態のまま放置され、置き去りにされたペットの犬や牛が、路上を我が物顔で闊歩する避難区域内部の最新の様子を、神保哲生が報告する。
京都大の小出教授もこのところ連日のように、ラジオやネット番組の電話インタビューに答えている。テレビと違ってほとんどヴォランティアでやっていらっしゃるのだと思う。
あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part1】
http://www.videonews.com/
マル激トーク・オン・ディマンド 第519回(2011年03月25日)
あえて最悪のシナリオとその対処法を考える【Part2】
http://www.videonews.com/
マル激トーク・オン・ディマンド 第519回(2011年03月25日)
追記(4月19日);
市民社会フォーラムを通して、細川さんが、これまでの小出教授が出演されたラジオ番組やネット報道でのインタビューの音源一覧を作ってくださいました。
(4/9の VideoNews.com での電話インタビュー)
http://www.youtube.com/watch?v=L2fzJHtGLwo
(4/10の岩上安身チャンネル7でのインタビュー)
http://www.ustream.tv/recorded/13897618
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以下、Radio News「たねまきジャーナル」MBSラジオ [MBS1179.com]
(4/19の電話インタビュー)工程表2、メルトダウンとは
その1(9分) http://www.youtube.com/watch?v=asrdKaAP1Rg
その2(9分) http://www.youtube.com/watch?v=47dJI69Yuhc
(4/18の電話インタビュー)東電の工程表について
その1(9分) http://www.youtube.com/watch?v=DN-jfR0iI3o
その2(8分) http://www.youtube.com/watch?v=ZozryTqb9Y0
(4/14の電話インタビュー)冷却系ループ案と被曝限度量の基準について
その1(8分) http://www.youtube.com/watch?v=yEkI-jUGHmE
その2(7分) http://www.youtube.com/watch?v=e0W1bUENhfo
(4/13の電話インタビュー)4号機プールの状況、ストロンチウム
その1(10分) http://www.youtube.com/watch?v=Ln4pi44NYgs
その2(7分) http://www.youtube.com/watch?v=FvuNK6paInY
(4/11の電話インタビュー)冷却方法の提案、線量限度の考え方について
その1(9分) http://www.youtube.com/watch?v=UnEguuI8nns
その2(9分)★http://www.youtube.com/watch?v=4CR6KSzVqwI
(4/8の電話インタビュー)余震の影響について
その1(10分) http://www.youtube.com/watch?v=SHRbpRH22ek
その2(6分) http://www.youtube.com/watch?v=XJjoOPAkTbw
(4/7の電話インタビュー)窒素注入について
その1(9分) http://www.youtube.com/watch?v=HlWPaWdnypo
その2(8分) http://www.youtube.com/watch?v=ZszWo318fNw
(4/6の電話インタビュー)再臨界について
その1(10分) http://www.youtube.com/watch?v=eOc_QKikzJE
その2(7分) http://www.youtube.com/watch?v=fqPsqbED0f8
(4/5の電話インタビュー)再臨界について
【★画像は国内ニュース、音声は小出さんのインタビュー】
その1(15分) http://www.youtube.com/watch?v=OrJrKU3UBMc
(4/4の電話インタビュー)汚染水の海への放出について
【★画像は国内ニュース、音声は小出さんのインタビュー】
(15分) http://www.youtube.com/watch?v=lKO-Y8C0RqA
(4/1の電話インタビュー)再臨界について
【★画像はチェルノブイリ、音声は小出さんのインタビュー】
その1(12分) http://www.youtube.com/watch?v=73nkf2zILII
その2(12分) http://www.youtube.com/watch?v=R5iPLflbQ58
最悪のシナリオをたてて、その対処法を考えるということを、なぜ政府がここまでかたくなに拒絶するのか。その理由がわからない。
読者のtetoさんからも、最悪のシナリオとして考えるべきチェルノブイリ事故の体験を語ってくださった方のメッセージと貴重なコメントをいただいたので、紹介したい。
Tags : 小出裕章 |
神保哲生 |
|
原発 |
20キロ圏内 |
福島第一原発 |
放射能 |
被災地 |
地震 |
東日本大震災 |
2011.04.07 (Thu)
ニューヨーク・タイムズ「米国が日本の原発に見る数々の脅威」
福島第一原発事故の方は、一難さって、また一難という危険な状態が続いている。今日は、国内外のメディアが、一斉に2号機のピットと呼ばれる施設から流出していた高い濃度の放射性物質に汚染された水が止まったことを報道していたが、発電所周辺で採取した海水からは、14万倍にあたる1cc当たり5600ベクレルのヨウ素131が検出されたという。前日は、基準の28万倍にあたる1cc当たり1万1000ベクレルのヨウ素131が検出されていて、この半分程度の濃度になったとはいえ、いまだに驚愕の高い濃度だ。
さらにニューヨークタイムズでは、福島第一で使用されているジェネラル・エレクトリック社(日本では、ゼネラル・エレクトリック社と表記される)製の原子炉に精通する原子炉エンジニアで、現在 Union of Concerned Scientists の原子力安全プロジェクトを指揮する デイヴィッド・A・ロックバウム(David A. Lochbaum) 氏が、ニューヨーク・タイムズによって独自に入手された米国原子力規制委員会による極秘の状況評価書類を基に福島第一原発の状況について厳しい見解を示している。
以下、『The Long Wait 果報は寝て待て。』 福島第一に数々の新たな脅威、とニューヨークタイムズ報じるより。
Posted by knagayama on 2011/04/06 Leave a comment (0)Go to comments
以下は、4月6日付のニューヨークタイムズ電子版記事、U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant – NYTimes.com の全訳である。個人的な覚書として訳されたもので、その正確性を保証するものではない。もし何らかの誤訳や、改善すべき表現があれば、是非コメントを頂ければ幸いである。
06 April 2011, 13:36 (BST): 誤字を修正した。
日本の原発に数々の新たな脅威
日本における危機的状況に対応するために送られた米国政府所属のエンジニアたちは、福島原発は現在、恒久化しうる様々な新しい脅威に直面しており、そのうちのいくつかは発電所を安定させるための処置そのものの結果として増大する危険性がある、と警告している。米国原子力規制委員会によって準備された極秘の状況評価書類による。
3月26日付のこの書類に基づけば、これらの新しい脅威の中には、注入された放射性冷却水によって格納容器に高い圧力が加わり、今も続く東北地方太平洋沖地震の余震に対してより脆弱になってしまっていること、炉に注入された海水から発生する水素と酸素の放出によって格納容器内部での爆発の危険性があること、等が挙げられており、半ば融解した燃料棒と堆積した塩が炉心に注入されている冷却水を妨害している事態の詳細も記述されている。
ここ数日の間、作業員たちは核燃料の過熱を防ぐために取られた緊急対策の副作用とたたかうことを迫られている。放射性冷却水の漏れや、水につかって作業していた人員の被曝などがこれにあたる。この書類の存在を知る当局者とのインタビューからも、作業員の安全と炉の長期的安定性の復帰に対して冷却水が与える数々の障害を推し量ることができる。
この書類では将来における新たな爆発や余震による損害などについては触れられていないが、このいずれかが発生した場合、既に破損している炉のうち一つまたは複数の格納容器が破壊され、炉心からの重大な放射線の漏出が起こる可能性がある。冷却がうまくいかず、燃料の熱が冷やされないまま融け続ければ、長期にわたって融解状態が続く放射性物質が残されるかもしれない、と原子力の専門家の幾人かは指摘している。
ニューヨーク・タイムズによって入手された当該の書類は、日本政府高官によって既に提供された情報よりもヨリ詳細な技術的な現状把握が成されているが、それでも、日本政府によって米国人専門家に提供されたデータに多く依存しているようである。
ここでは、機能的な冷却システムが動作していない中で、冷却水を注入し続けることが果たして可能なのか、という疑問も投げかけられている。福島第一原発の安定状態を実現するためには、今後数ヶ月にわたって冷却を続けなければならないことが既に指摘されているが、燃料に対して水をかけ続けることが、原子力業界がようやく理解し始めた様々なリスクを発生させてしまうことに多くが気付き始めている。
また同書類によれば、炉の上に設定されている使用済み核燃料プールの一部が、爆発によって「最大で1マイル」上空まで飛散し、高濃度の放射性物質の一部が炉の間に横たわっており、おそらく作業員を保護するために撤去される必要があることも指摘している。初期の水素爆発のうちのいずれかで起こったであろうと見られる核物質の放出は、高濃度の放射性物質プールが、既に発表されている情報よりもはるかにダメージを受けている可能性があることを示唆している。
福島第一で使用されているゼネラル・エレクトリック社製の原子炉に精通する原子炉エンジニアで、現在 Union of Concerned Scientists の原子力安全プロジェクトを指揮する David A. Lochbaum は、書類で示唆された諸問題によって混沌としている状況の中では、対策の成功がさらに難しくなった、としている。
「既に樹海を出たとは行かなくとも、少なくともその外れには辿り着いていると思っていたが」と Lochbaum 氏は言う。「この情報があると話は違う。状況はもっと悪いようだ。何かがうまくいかなければ、ヨリ大きな損害が与えられるかもしれない。」彼は当該書類の作成には関わっていない。
原子力規制委員会によって提示された解決策の中には、格納容器に対する不活性ガスである窒素の注入によって酸素と水素の反応を防ぐことや、冷却水に硼素を注入し続けることによって再臨界を防ぐことが含まれている。
それでも、再臨界が即座に起こる危険性があるとは考えられていないようである。電力研究所(Electric Power Research Institute)の原子力セクター副長官である Neil Wilmsthurst は、この書類の現状評価に関わっており、「再臨界が起こっていることを示唆するデータは一切見ていない」としている。
この書類は、日本政府及び東京電力を補助している当委員会の原子炉安全チームのために準備されたものである。それは日本及びアメリカの数々の組織から「手に入る最も新しいデータ」に依拠している、とされている。これらの組織の中には、日本原子力産業協会、米国エネルギー省、ゼネラル・エレクトリック社、電力研究所などが含まれている。
そこには福島第一原発の6つの原子炉それぞれの詳細な現状評価と、それに対して推奨される対策が含まれている。この現状評価をよく知る原子力専門家たちは、この書類が定期的にアップデートされているものの、総合的には、3月26日付の版が現在の思考を最もよく著している、としている。
それは1号機、2号機、そして3号機の損傷した炉心の状態に関する新しい詳細説明を含んでいる。冷却に利用された海水から発生する塩とこぼれ落ちた燃料が冷却水の配管をつまらせているため、1号機における水の流れは「ひどく制限されており、遮断されている可能性もある」。炉心の中では、「水位はゼロに近いと見られ」、その結果として、「燃料がどの程度冷却されているかを判断するのは非常に難しい」とされる。同様の問題は2号機と3号機にも見られるが、1号機と比べれば水の流れはよい、と書類は述べている。
塩の幾分かは冷却に利用されている水が海水から浄水へ変化したことで流されたかも知れない、と原子力の専門家は言う。
格納容器の内部における水位の上昇は燃料を浸して冷やすための一手段として説明されてきた。しかしこの書類では、「容器を水に浸す際、水圧が耐震性に及ぼす悪影響を考慮すべきだ」とされている。
水位が上昇すると、格納容器には膨大な水圧が加えられる。それが高ければ高いほど、大きな余震が襲った際に容器が崩れてしまう可能性もまた高まる。
ゼネラル・エレクトリック社の元原子炉設計者である Margaret Harding は、余震への警告として、「もしわたしが日本人なら、地震以降その構造的な統合性が調査されていない格納容器に対して何トンもの水を注入することには非常に警戒的になる」としている。
ほかにもこの書類では、高濃度の放射線が存在する環境における海水からの水素と酸素の放出によって発生する、鉄筋コンクリート製の格納容器内部の「有害な空気」についても注意を呼びかけている。
この災害の初期の段階で発生した水素爆発は、原子炉の建物をひどく損ない、格納容器に損害を与えた可能性があるものもある。この水素が発生したメカニズムには、核燃料の被覆が関与している。この書類では、これらの気体を容器から放出し、安定した窒素ガスで満たすことが肝要であるとされている。この機能は震災以降失われている。
炉心から出る放射線は水分子を2つに分割し、水素を発生させることができる、と原子力の専門家は言う。Wilmshurst 氏によれば、3・26書類後の計算によれば、生成された水素の量は少ないとされている。しかしノートルダム大学の物理学者である Jay A. LaVerne によれば、燃料棒の近くでは水素が発生している可能性があり、酸素と反応するかも知れない、という。「もしそうならば、燃料棒付近で爆発生の混合物が発生しているということになります」と LaVerne 氏はインタビューで発言した。
原子力エンジニアたちは、格納容器の外にある使用済み燃料棒プールが、溶融した炉心よりもさらに危険であるかも知れない、としてきた。これらのプールは原子炉の建物の上部に位置し、使用済みの核燃料を水に浸す役割を担っているが、その冷却システムは作動していない。
この事故の初期に起こった4号機の原子炉の燃料プールで発生した水素爆発が、多くの放射性物質を環境に放ったことを米国原子力規制委員会のレポートは示唆している。
専門家の危惧は、水素爆発によって屋根が破壊され、燃料プールの放射性物質が直接露出していることから来ている。一方、原子炉には頑丈な格納容器があり、炉心で燃料が溶融したとしても、放射線を外に漏出させない可能性がより高い。
多方面にわたる問題の複雑性を捉えて、「ジャグリングのプロでも、ボールが多すぎるとうまくいかないものです」と Lochbaum 氏は言った。「考慮すべきことが多すぎ、かつ、1つを間違えただけで、状況はぐんと悪くなるかも知れません」。
Henry Fountain contributed reporting from New York, and Matthew L. Wald from Washington.
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