2010.11.18 (Thu)
『サラ・ペイリンのアラスカ』というリアリティー・ショーのおそまつさ
この番組は、日本で言えば、NHKの教育テレビにあたるTLC(The Learning Channel ザ・ラーニング・チャンネル)で、自然、科学、歴史、時事、医療、テクノロジー、料理、家庭などについての番組が多く、『サラ・ペイリンのアラスカ』は、毎週日曜日に1時間の枠で8週間放映される。
何がとんでもないかというと、『サラ・ペイリンのアラスカ』っていう番組を見ると、アラスカの大自然はとってもすばらしいんだけど、サラ・ペイリンがいい年をしてアウトドア・スポーツに挑戦してキャアキャアわめきまくったり、ライフルで大自然で生活する野生の動物を殺したり、日本の家に比べたらとてつもなく広い彼女の家には、野生動物の首から上の剥製があったりとちょっと見ただけで不快になってしまう映像のオンパレード。何よりも、サラ・ペイリンの不快指数100%の声によるナレーションを最初から最後まで聞かなくてはならないというのはかなり苦痛だ。家族が一番大切として、共和党的な古き良き時代の大家族を、今の時代に自慢げに映しているところも嫌い。「女性は子供を産む機械」という元自民党の厚労相の言葉が浮かんできた。こんな番組を楽しんで見る人の気が知れない。ただただ吐き気がするだけだ。
米国の人はこの番組をどのように見ているかと思って、YouTubeのコメント欄を読んでみたら、この番組が好きという人より、私と同じような意見の人が多かった。これで、又しばらくはサラ・ペイリンの話題がつきないだろうけど、できれば早く8週間が過ぎ去って、この番組にピリオドを打って欲しい。TLCはこれからはもう、見ないことにしよう。
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2009.07.04 (Sat)
サラ・ペイリン アラスカ州知事が辞任へ
しかし、地元での辞任発表の動画を見ても、自分から次期大統領選に出馬するために辞任するとは言っていないし、サラ・ペイリンの後任としてアラスカ州知事に任命されたショーン・パーネル(Sean Parnell)現副知事も、水曜日の夜に後任の件で話があったときも、ペイリンが大統領選に出馬するために辞任するような雰囲気はなかったと語っている。さらに、サラ・ペイリンの父親チャック・ヒース(Chuck Heath)によれば、彼女が辞任したのは、メディアが彼女に否定的なイメージを植え付けたからとフォックスニュースのインタビューに答えている。

サラ・ペイリンは、副大統領候補に指名されるとすぐに昔のヌード写真がネットで出回ったり、インタビューで外交政策の経験ばかりか知識がないことを暴露されたり、「サタデー・ナイト・ライブ」で、サラのものまねで有名になったコメディアンのティナ・フェイに「ユー・ベッチャ!(その通り!の意)」など、サラ・ペイリンが演説で大衆臭さを出すために使った下品で田舎者丸出しの表現や言葉遣いを真似されるなど、最初から物議をかもし出していた。カナダのコメディアンからサルコジ仏大統領を装ったいたずら電話を受けて信じてしまったこともあった。
又、大統領選では、共和党がサラ・ペイリンのデザイナーブランドの衣装、アクセサリー、ヘアー・メイク代に$150,000(約1,500万円)以上を支払っていたことがニュースで報じられると、この話題がトークショーでジョークになったり、共和党批判へと発展した。
自分を子供のホッケーゲームを観戦する「ホッケー・マム」と呼んで、地味な母親のイメージで売り込んでいたが、実際は、それとは正反対の派手好きで金遣いの荒い女であったことが判明し、負け犬じゃなくて、マケイン・キャンペーンにとっても非常に好ましくない問題となった。
10月のジョー・バイデンとサラ・ペイリンの副大統領候補討論会でも、ジョー・バイデンが勝利したとの世論調査が圧倒的だった。
さらに、選挙も押し迫った2008年の感謝祭の頃には、七面鳥が虐殺される前で平然とインタビューに答えるサラ・ペイリンのYouTube動画が出回って、サラ・ペイリンに対する非難はよりいっそう大きくなった。これ以前に、サラ・ペイリンは、マット・デイモンによって、「副大統領候補としては、危険すぎる人物」としてYouTubeで酷評されていた。
ペイリンは、最近、14ヶ月になるダウン症の息子トリグについて、悪意ある人からまねされて嘲笑されたと不平を述べたばかりだが、サラ・ペイリンのアドバイザーを務めてきた共和党の戦略家フレッド・メイレック(Fred Malek)によると、サラ・ペイリンは、「彼女の生活がこのように物笑いの種になって悲しい」と語っていたそうだ。
サラ・ペイリンの辞任発表のYouTube動画とテキスト全文(英語)は下記の通り。
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2008.10.03 (Fri)
サラ・ペイリンvsジョー・バイデン討論会(YouTube)

討論のトレーニングコーチ「サラ、がんばれ。
プーチンがアラスカに彼の頭を突っ込んでくるという、
あのかっこいいせりふを忘れるなよ。」
カナダ東部の時間、Eastern Timeで9時から待ちに待ったサラ・ペイリン対ジョー・バイデンの討論会があった。これまでのメディアによるインタビューでペイリンの知識不足が露呈し、そのさまがあまりにもひどいので、共和党の中から、ペイリンは副大統領候補の座を辞退すべきという意見も出た。
ペイリンは、今日の討論会に向けて、マケインの牧場で、必死で合宿トレーニングをしたようだ。一方、バイデンも今日の討論会に向けて、自宅でトレーニングしたそうだ。

ペイリン候補、手痛い知識不足 牧場で「緊急合宿」(10月2日 朝日新聞)
今回の副大統領候補によるディベートでは、合宿トレーニングの成果が見られ、ペイリンは、これまでになくシャープに対応していたが、オバマやマケインの政策について間違った認識も目立ちバイデンによく訂正されていた。これまでのインタビューで見せたような鈍い反応もなくペイリンにしては、よくやっていたが、彼女の口から出てくる言葉のほとんどが原稿の丸暗記という印象はぬぐえなかった。その原稿に書かれていることが質問されたときは、しっかりと答えていたが、それ以外の質問には、答えずに、話を変えたり、サラの得意とするあいまいで具体性に欠ける答弁が目立った。こういった点も含み、35年の議員経験があり、外交以外にも経済、安全保障などの幅広い分野で専門的な知識を持ったバイデンにかかっては勝ち目はなかったようだ。

下のサイト(英語)では、ディベートがどのように進行したのか、そしてそのハイライトが見られる。
VP Debate Tonight: Biden-Palin Time Info, Video, Highlights
ディベートの要旨は、日本語のニュースでは、『CNN.co.jp』が一番よくまとまっていたので、動画を交えながら、転載する。
米大統領選の副大統領候補が討論会 経済、外交などで論戦
2008.10.03 Web posted at: 13:16 JST Updated - CNN
(CNN) 米大統領選の共和党副大統領候補サラ・ペイリン・アラスカ州知事と、民主党副大統領候補ジョゼフ・バイデン上院議員による討論会が2日(日本時間3日午前)、米ミズーリ州セントルイスのワシントン大で開催された。両候補は終始穏やかな態度を保ちながらも、経済、外交などをテーマに論戦を繰り広げた。
大統領選に向けた副大統領候補同士の討論会は、今回が最初で最後。司会は米公共放送(PBS)のグエン・アイフル氏が務めた。同氏の紹介でステージに登場したペイリン、バイデン両氏は握手を交わし、「ジョーと呼んでもいい?」と声をかけたペイリン氏にバイデン氏が笑顔で答える、和やかな幕開けとなった。
討論のテーマとして、アイフル氏はまず金融危機問題を提示した。バイデン氏は、問題の根本原因は8年間にわたるブッシュ政権の失政にあるとして、経済政策の変革を主張。民主党大統領候補のオバマ上院議員は危機の引き金となったサブプライムローンの危険性を「2年前から警告していた」のに対し、共和党候補のマケイン上院議員は「規制緩和を主張するばかりで、状況を全く把握していなかった」と批判した。これに対しペイリン氏は、マケイン氏が選挙戦を一時中止して危機への対応に奔走したことを強調した。
Biden / Palin Debate Part 1 - Biden: Bush Has Worst Economic Policies Ever
Biden / Palin Debate Part 2 - Palin: Economy Is Hurting
10/02/08 Biden - Palin Debate - 3
「経済状況が変化したことによって、守れなくなる公約は」との問いには、バイデン氏が減税などを挙げる一方、ペイリン氏は「5週間前に副大統領候補になったばかりなので」、取り立てていうほどの公約はないと答えた。同氏はこの後、アラスカ州知事としての経験を基にエネルギー政策論を展開し、外国へのエネルギー依存から脱却する必要があると強く訴えた。
10/02/08 Biden - Palin Debate - 4
気候変動についての質問を受けると、ペイリン氏は「原因としては人間の活動だけでなく、地球のサイクルも考えられる」との立場を示す一方、「(温室効果ガスの)排出量は抑える必要がある」と言明。バイデン氏は「人間の活動が原因であることは明らかだ」と言い切り、「マケイン氏は石油を掘れというばかりで、代替エネルギーの研究推進に反対してきた」と攻撃した。
10/02/08 Biden - Palin Debate - 5
イラク戦争、核拡散、中東和平などの外交問題では、バイデン氏が豊富な経験を背景にブッシュ政権の政策や、それを支持してきたマケイン氏の立場を批判したが、ペイリン氏は「過去の失敗ばかり挙げず、未来に目を向けましょう」と、笑顔でかわした。
Biden / Palin Debate Part 7 - Biden on Troop Funding
ペイリン氏は、同性愛者の権利をめぐる議論で「親族や親しい友人にもさまざまな立場の人がいる」と述べ、教育改革を語る際に「私の祖母も父も教員で――」と語るなど、身近な人々を引き合いに出して、庶民的なイメージを強調。一方、バイデン氏は数字などのデータを挙げながら、終始落ち着いた態度で議論を展開した。ただ、ペイリン氏が「普通の家庭の母親」であることを強調したのに続き、「私も妻を失って1人で子どもを育てた経験があり、子育ての苦労はよく分かる」と、一瞬声を詰まらせる場面もあった。
Biden / Palin Debate Part 8 - Biden On Losing A Loved One
バイデン氏もペイリン氏も、批判のほこ先はもっぱら相手と組む大統領候補に向け、互いを直接攻撃する発言はほとんどみられなかった。今回の討論会をめぐっては、マケイン氏の「失言癖」やペイリン氏の「知識不足」を懸念する声もあったが、両氏とも大きな失態を演じることなく本番を乗り切り、有権者からも「予想よりよくやった」との評価を受けているようだ。
このディベート、見かけは、どちらもよくやったように見えるんだけど、それもバイデンの紳士的な態度のおかげでペイリンが追い込まれることもなく、ディベートが無事済んだからだと思う。ペイリンは、司会者のグエン・アイフルによる質問に答えず、違う話をする場面も見られ、その上、ブッシュとマケインの政策の違いを述べることもできなかったこともあり、副大統領になる準備はまだまだできていないように見えた。マケインの演説を聴いていると、ブッシュが国民に人気がないことから、自分はブッシュとは違うということをよく述べているのだが、今日のディベートでは、バイデンがブッシュの悪事を批判しても、ペイリンはその批判に対して論理的な反撃ができなかった。ブッシュもマケインも同じという印象を視聴者に与えてしまったことは、共和党にとって大きな打撃となるだろう。
評価としては、ほとんどのメディアがジョー・バイデンが勝利したと報じている。
世論調査:どちらが勝者?
米CBS バイデン 46%、ペイリン21% 引き分け33%
CNNテレビ バイデン51%、ペイリン36%
「勝利するまで戦争を続けなければならない」というペイリンに対して、「戦争を終える」ときっぱりと断言したバイデン氏に勝利の女神は微笑んだようだ。
おまけ:少し前に、ペイリンの娘パイパーちゃんがトリグ君の髪を手のひらに唾をつけて整える動画を紹介した。これは、トリグ君のかわりにマケインの頭をなでるパロディ動画だが、マケインの表情以上に「パイパーちゃんをワシントンをぶっ壊す私のパートナー」と紹介しているせりふがかなり笑える。
McCain & Piper
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2008.09.08 (Mon)
サラ・ビッチ・ペイリンをアメリカ副大統領にしてはならない
ネットを見ると、彼女への批判が目立つ。例えば、自分の17歳の娘の性教育もろくすぽできない奴がどうして、アメリカをよくすることができるだろうかと下のYouTube動画は訴えている。全くその通りで、性交のときに、男性にコンドームを必ずつけさせる、又は事前に避妊ピルを女性が飲むなど、妊娠は簡単なことで避けられたはず。そんな簡単な性教育もできない女にアメリカの副大統領の職を任せるべきではないと言っている。
Don't let this bitch become a vice president of USA
そして、今度は、共和党が使用許可なしで、米有名バンド『ハート(Heart)』の 1977年に全米ビルボード11位になった大ヒット曲「バラクーダ (Barracuda)」をサラ・ペイリン副大統領候補の非公式なテーマソングに使用したとしてバンドメンバーのウィルソン姉妹が憤りを訴えている。
米国出身の『ハート』は、バンドの男性メンバーが1970年代前半にベトナム戦争に徴兵されるのを避けてカナダのバンクーバに移ったが、1973年に共和党のニクソン大統領がベトナム戦争の終結を発表(しかしその後も4年間戦争は続いた)し、1977年に民主党の大統領にジミー・カーターが選出された時、ベトナム戦争の徴兵を避けて海外に逃亡した人々を罰しないことを宣言したため米国に戻った。民主党のケネディ大統領がベトナム戦争を悪化させたということは考慮すべきだろうが、『ハート』のメンバーを救ったのは民主党の大統領ということもあり、彼らは民主党支持者なのではないだろうか。
リップ・スティックを塗ったピットブルのサラ・ペイリンは、高校時代にもバスケットボール・コートで攻撃的であったことから、別名「サラ・バラクーダ」と呼ばれていた。この高校時代のあだ名から、3日のセントポールでの共和党大会でハートの「バラクーダ」を使用した。

Barracuda (Wikipedia英語)(日本語:カマス )
これに対し、『Heart』のアン・ウィルソンとナンシー・ウィルソンは、「共和党は曲の使用許可を求めなかったし、許可は与えられていない」と、共和党に曲の使用停止を求めた。二人がメディアに送ったメールは次の通り。
Exclusive: Heart's Nancy Wilson responds to McCain campaign's use of 'Barracuda' at Republican convention (EW.com Sept. 5)より
サラ・ペイリンの意見や価値観はアメリカ人女性としての私たちの意見を代表していません。彼女のイメージを促進するために私達の歌「バラクーダ」を使わないで欲しいです。「バラクーダ」は特に女性に非情な音楽界を厳しく非難するために70年代に書いたものです(バラクーダとは、ビジネスを意味します)。『ハート』が共和党大会での曲の使用を許可していないのにもかかわらず、使われてしまったことに、皮肉を感じます。
一方、共和党側は、マケイン・キャンペーンは知的所有権を尊重しているので、前もって曲の使用許可は取ったとしている。でも、曲の使用権を保持している本人が許可しないと言っているんだから、おかしいよね。
「バラクーダ」の共同ライターの一人で、元『ハート』のギタリスト、ロジャー・フィッシャーは、この曲が共和党大会で使われたのを知ったとき興奮したそうだが、彼は民主党支持者なので、曲の使用料が支払われたら、オバマに献金するそうだ。つまり、共和党が曲の使用料を払う事で、オバマを支援することになると述べた。
最後に『Heart』の「Barracuda 」を。今見ても、かなりかっこいいウィルソン姉妹にしびれちゃう。
Heart - Barracuda (Remastered) (HQ)
30年前のアン(左)とナンシー(右)ウィルソン姉妹。

でも、さすがに30年たつと、ナンシーは当時の面影があるけど、
アンはおデブさんになっちゃったりして、ちょっぴり残念。

参考記事:
Heart sisters' Palin song anger(BBC 7 September 2008 16:03 UK)
Heart (band) Wikipedia(英語)
Barracuda (song) Wikipedia(英語)
米バンド「ハート」、ヒット曲の無断使用で共和党にクレーム(ロイター 9月7日)
Jimmy Carter (wikipedia 英語)
関連記事:
『Black Cherry』人の曲を勝手に使うな
『カナダde日本語』過去ログ:
9月7日 オバマを酷評するサラ・ペイリン
9月4日 サラ・ペイリンのヌードや水着写真など
9月3日 米国大統領選:サラ・ペイリンのスキャンダル
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2008.09.07 (Sun)
オバマを酷評するサラ・ペイリン
Sarah Palin Slams Obama at the Republican Convention
(共和党大会でオバマを酷評するサラ・ペイリン)
3日の共和党大会では当然、盛り上がりを見せていたサラ・ペイリンのスピーチだが、かなり長くて、アラスカ訛りの下品な米語が耳障りだったため、途中で見るのをやめてしまった。毎週土曜日に発信されるJMMの冷泉 彰彦氏のfrom 911/USAレポート のMLを購読している方はそのMLをお読みになられたことだろうと思うが、冷泉 彰彦氏がサラ・ペイリンのスピーチの内容やその時の様子を詳細に報告していたので、MLを購読していないけど興味のある方はぜひ来週の月曜日にバックナンバーが追加されたら、読んで欲しい。
サラ・ペイリンのスピーチの大まかな内容は次の通り。(『from 911/USAレポート』第372回「二つのハリケーン、グスタフとペイリン」MLより)
(1)マケインへの賛辞
(2)オバマへの批判、とりわけ自分の行政官としての実績を強調してオバマの「経験のなさ」を攻撃
(3)アラスカの石油掘削推進
(4)州政府でのリストラ、石油産業との対決など「改革者」としての自分のアピール
(5)家族一人一人と、自分の来歴の紹介
冷泉 彰彦氏によれば、このスピーチは、スピーチライターが練った原稿だったため、一部、いわゆる「保守レトリック」の部分で、明らかに文字上の語勢と喋りがズレた部分があり「自分の言葉ではない」のが分かってしまっていたそうだ。ちなみに、オバマは彼のスピーチは必ず自分で書いている。
(2)のオバマへの批判では、彼女はかなりいやらしい皮肉を込めてオバマを批判していた。その1つに「相手は、私の経験不足を批判しているけど、アラスカ州知事になる前に小さな町の市長だった私だって、いわゆる(オバマと同じように)「コミュニティー・オーガナイザー」だった。違いは、私の市長としての仕事の方が責任が重かったということ。」とコミュニティー・オーガナイザーの仕事を侮辱している。
このスピーチを聞いて、サラ・ペイリンを批判するためにYouTubeやネットに意見をアップした人々も多い。その1つ、Obama Community Organizer:What Is A Community Organizer?(オバマ コミュニティ・オーガナイザー:コミュニティ・オーガナイザーって何?)を紹介しよう。
コミュニティ・オーガナイザーとは、オバマ氏がシカゴの貧しい通りで働いていた社会的に恵まれない人々を向上させる仕事です。サラ・ペイリンはこの偉大なる国で、コミュニティ・オーガナイザーとして働く全ての人を侮辱しました。コミュニティ・オーガナイザーは、小さな町から大きな都市までさまざまな場所から来た人々を助ける仕事です。コミュニティ・オーガナイザーは、失業したり家を失ったり、倒産したり、社会の不公平に直面している人々を支援します。コミュニティ・オーガナイザーは、あくどい大家、不公平な政治、人種差別、米国の貧困層を黙らせようとする人々と闘うために存在します。コミュニティ・オーガナイザーは、非営利組織で働いているから、これらの助けが必要な人々のために闘えるのです。コミュニティ・オーガナイザーは、政治的な提携は何もなく、ただ単に人々を援助します。
しかし、2008年の大統領選挙に、オバマという元コミュニティ・オーガナイザーが出馬しました。彼がシカゴで貧しく助けが必要な人々のために闘ったように、アメリカ人のために闘って欲しいです。
もちろん、オバマ自身もサラ・ペイリンがコミュニティ・オーガナイザーを侮辱したことについてコミュニティ・オーガナイザーは大統領の役割と関連した立派な仕事と反論している。
Barack Obama on Community Organizing
おまけ:
サラ・ペイリンの演説中にダウン症の弟トリグ君を抱きながら彼の髪の毛をつばをつけてととのえる7歳の三女パイパーちゃんが注目をあびた。
Little Palin Puts a Spit Shine on Brother Trig's Head CNN Sarah Palin RNC 09.03.08
関連記事:
『vanacoralの日記』 「恥辱の殿堂」こもりんがまたもや捏造を
『カナダde日本語』過去ログ:
9月3日 米国大統領選:サラ・ペイリンのスキャンダル
9月4日 サラ・ペイリンのヌードや水着写真など


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2008.09.03 (Wed)
米国大統領選:サラ・ペイリンのスキャンダル

北米では共和党大統領候補ジョン・マケイン(72)が副大統領に指名した女性候補、サラ・ペイリン(44)のスキャンダルが次から次へと出て来て大変なことになっている。まさにアメリカ版疑惑のデパートだ。
サラ・ペイリンのプロフィール
サラ・ルイーズ・ペイリン(Sarah Louise Palin)は、1964年2月11日にアメリカ合衆国アイダホ州に生まれる。幼少時代にアラスカ州に移り住み、同州アンカレッジ郊外にあるワシラ(Wasilla)という小さな町で育つ。アイダホ大学を卒業後、アンカレッジのテレビ局でスポーツキャスターを務める。24歳のときに、高校のときから付き合っていた現在の夫、トッドと駆け落ちをした後に結婚。トッドは飲酒運転で逮捕されたこともある。
自称「ホッケーママ」で、子供たちをホッケーの練習場に送り迎えをする母親という意味。自身は、2男3女の母で、人工妊娠中絶に強く反対している。
92年にワシラ市議、96年に32歳で同市長に就任。2006年、最年少かつ女性初のアラスカ州知事として当選し、現在1期目。アラスカ州知事時代、気に入らない公安局長官に圧力をかけて辞めさせたという「職権乱用疑惑」もある。
アラスカで大麻の所持が法的に認められていた時代に大麻を吸ったことがあると告白している。
全米ライフル協会会員であり、ハンティング、釣りなどが趣味で、家には動物の頭部の剥製がいくつも壁にかかっているそう。無許可で釣りをして罰金を払わされたこともある。現在の所属は共和党だが、1990年代にアラスカ州の米国からの「分離」を主張したこともある「アラスカ独立党」に所属していたという過去を2日付の米紙「ニューヨーク・タイムズ」に1面トップで報じられている。2006年12月4日に第11代アラスカ州知事に就任したばかり。2008年共和党副大統領候補に指名される。


サラ・ペイリンの未婚の17歳の娘が妊娠していることが判明。18歳のホッケー選手レビ・ジョンソンとの間にできた子供で、11月に出産する予定だと言う。サラ・ペイリンは二人が結婚することを強調しており、今日開かれた共和党全国集会にもレビ・ジョンソンは参加しており、マケインに家族の一員として紹介されていた。
又、サラ・ペイリンには5人の子供がいるが、ダウン症の5番目の子供(4ヶ月)は実はサラの子供ではなく、娘の子供ではないかという噂もある。
ミス・アラスカ美人コンテストで2位になったこともあるサラ・ペイリンだが、アラスカ州には女性が2名しかいないというジョークも飛び出している。確かにスタイルはいいが、政治家としてのキャリアが浅く、今回共和党の副大統領候補として指名されたことを疑問視する声も大きい。
支持率はオバマ優勢だが、調査もろくにせずに、普通では考えられないような候補者を副大統領として指名したマケインのいいかげんさが問われ、オバマとの支持率の差は開くばかり。マケイン危うし。
America: Meet Sarah Palin
参考記事:
Sarah Palin (英語Wikipedia)
サラ・ペイリン(ウィキペディア)
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2008.08.24 (Sun)
ジョー・バイデン氏がオバマの副大統領候補に起用される

写真右:ジョー・バイデン (ウィキペディアより)
ウィキペディアよりジョー・バイデンの経歴を拾ってみた。
経歴
少年・学生時代
1942年11月20日、ペンシルヴェニア州スクラントンで、父ジョセフ・バイデン・シニアと母キャスリーンの間に、4人兄弟の長男として生まれた。兄弟は弟が2人(ジェームズ、フランシス)と妹が1人(バレリー)がいる。10歳の時にデラウェア州クレイモントに引っ越し、その後は父が車のセールスマンをしていたデラウェア州ニューキャッスル郡郊外で育つ。このころ、フルートを愛好していたことから、"fleet flutin joe"というあだ名が付いていたという。
1961年にカトリック系の学校、アーキメア・アカデミーを卒業後、1965年にニューアークにあるデラウェア大学に進学し、歴史学と政治学を学ぶ。さらにはシラキューズ大学のロースクールに進学、1968年に卒業し、翌1969年にはデラウェア州弁護士会へ加入した。
ロースクール在学中の1966年、彼は最初の妻であるネイリア・ハンターと出会い、結婚する。ネイリアとの間には2男1女(ジョセフ3世、ロバート、ナオミ)を設けた。 1972年に29歳で連邦上院議員に初当選後、6期連続当選(任期6年、解散なし)。当選直後、妻と長女ナオミを交通事故で失う。
1988年、2008年に民主党大統領予備選挙に出馬するが、途中敗退。
今日テレビで彼のスピーチを見たのだが、65歳とは思えないほど若々しく、とても説得力のあるスピーチに感銘を受けた。子供の頃はどもりで、人前に出て話すのが大の苦手だったとはとても信じられない。
Joe Biden - Barack Obama OFFICIAL VP choice VICE PRESIDENT
上のニュースでは、ジョー・バイデン氏を副大統領に起用したことが"interesting choice"「面白い選択」、又は「意外な選択」とされているが、バイデン氏を副大統領に起用したことが、オバマ氏の支持率をわずかにあげたようだ。
少し前には、ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンと同類項にして「オバマはセレブ」と呼んだCM(下の動画)を作ってオバマを馬鹿にしたセレブの王様マケインがオバマをリードしていたが、下記の時事通信によると、今はオバマがマケインをリードしている。マケインが一時オバマの支持率をリードしたのは、オバマが夏休み休暇中で、メディアから姿を消して活動していなかったからとも言われている。
"Celebrities" ad: Barack Obama, Britney Spears, & Paris Hilton !
副大統領候補発表前の世論調査によると、75%の米国民は、バイデン氏がオバマ支持率に与える影響はないだろうと答えている。
バイデン氏起用、75%「影響せず」=オバマ氏6ポイントリード-米世論調査
(時事通信社 - 08月24日 19:01)
【ワシントン24日時事】24日発表されたワシントン・ポスト紙とABCテレビの合同世論調査結果によると、米大統領選の民主党候補に確定したオバマ上院議員によるバイデン上院外交委員長の副大統領候補起用について、75%が「投票には影響しない」と回答した。ただ、調査は副大統領候補発表前の19~22日、全米約900人を対象に実施された。
調査によると、バイデン氏を起用した場合、オバマ氏に投票する気持ちが「強まる」と回答したのは13%、「弱まる」は10%だった。また、近く開催される民主・共和両党の大会について、55%が「投票する候補者を決める上で重要」と答えた。
支持率は、オバマ氏が49%で、共和党候補のマケイン上院議員に6ポイントの差をつけてリード。7月の前回調査ではオバマ氏が8ポイントリードしていた。
やはり、「Change」を目指すオバマ氏には、上流階級出身のヒラリーを副大統領候補者にするという考えはもともと全くなかったようだ。下層母子家庭で育ったオバマが中流労働者層出身のジョー・バイデンを副大統領候補に決めたのは納得できる選択だと思う。ジョー・バイデンは金銭欲がなく、いまだに電車通勤している。多分、車の事故で妻と娘を失ったことで、車に乗りたくないのかもしれないが、それでも、飲み食いに3500万円も費やすどこかの政治家とはえらい違いであり、そういった金銭感覚が庶民的な政治家を副大統領候補に選んだオバマを福田総理にも多いに見習って欲しいと心から思う。
Joe Biden Introduction
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