2008.10.15 (Wed)
カナダ下院選:保守党ハーパー政権続行も過半数獲得できず

毛の色がだんだん薄くなってきたミニータン。
今日10月14日は、カナダの下院選挙(定数308)の投票日だった。私はもちろん、日本国籍を保持した移民でカナダの市民権はとっていないので、投票権はない。そんなこともあって、カナダの政党はあまり違いがなくて面白くないということもあり、カナダの政治にはあまり興味を持っていなかったので、ブログでもほとんど触れなかったんだけれども、さすがに投票日ということで、少しだけカナダの下院選挙について書こうと思う。

今回の下院選挙も、ハーパー保守政権が今は、マイノリティ(過半数以下)だけど、今度はマジョリティ(過半数以上)で、そのまま政権を引き継ぐということで、ほとんど決まったような状況だった。そこに、米国発の金融危機に襲われ、下院選挙の争点は、経済政策に移った。
↑猫好きで知られるハーパー首相
しかしながら、先日もテレビで党首討論会があったんだけど、現政権を握る保守党党首のハーパー首相は、ほとんど具体的な経済政策を持っていないということが露呈し、その上、米国ではブッシュ政権が終わるのに、カナダでは、そのままあと4年間もブッシュ政策が引き継がれるなんてまっぴらだと言う世論が沸き起こり、終盤、野党第一党の自由党がかなり追い上げてきていた。


途中結果 Overall Results(CBC)
それによると、現時点では、各党への投票は、
保守党が143、自由党が76、ブロック・ケベコワが50、新民主党が37、無所属が3、グリーン党が0となっている。
各党の現有議席は保守党127、自由党95、ブロック・ケベコワ48、新民主党30、無所属4。(『カナダ議会』より)
現議席と比べると、保守党が16席、ブロック・ケベコワが2席、新民主党が7席増えた一方、自由党は20議席、無所属も1議席失っている。
野党第一党の自由党のディオン党首は、教授だったということもあり、話し方が教授のそれで、政治家とはちょっと違ったインテリジェンスを感じるが、フレンチ・カナディアンなので、英語をあまり闊達に話せないせいか、コミュニケーションを取るのを苦手とし、今ひとつ人気が低い。党首討論会でも観光税とか、減税について語っていたけど、話が難しくて視聴者がついていけなかったのではないかと思った。野党党首5人が、みんなハーパー首相1人を経済政策やカナダ軍のアフガニスタン派兵、銃規制などの点で批判していたが、まるで、ハーパー首相が野党党首にいじめられていたようだった。
下の動画は「カナダで最もセクシーな首相(自称?)」の動画だが、驚いたことに首相専任のスタイリストがいるそうだ。そのわりに、このダサさだから、目も当てられない。特にお腹をどうにかして欲しいよん。
Canada's Sexiest Prime Minister
それでも、こうしてハーパー政権がそのまま引き継がれることになってしまったカナダだが、過半数にはあと一歩届かなかったので、これまでどおり日本のように国会ではねじれが生じ、保守党も野党の意見を聞きながら政治を行っていくことになる。
日本では、経済の混乱が長引かない限り、総選挙が「11月18日公示-30日投開票」と11月下旬に決まりそうだが、この予定通り行って欲しい。
カナダでは政権交代は実現できなかったけど、日本では政権交代を必ず実現させて欲しいと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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