2011.04.17 (Sun)
菅内閣は人殺し内閣か!
こういった楽観的な意見を載せるのなら、悲観的な意見も一緒に載せるべきだ。国民は馬鹿だから、きっと官邸のウェブサイトに楽観的な意見を載せておけば信じるだろうとでも思ったのか。自分が馬菅のくせに、あまりにも国民をバカにしていないか。官僚にそそのかされて、事故の影響を過小評価し、多くの国民を見殺しにしようとしてる馬菅の無能さや残酷さが日々きわだっている。
そもそも、放射線で被曝した場合、その症状が出るのは、10年後から30年後なのに、ほんの5週間前に起こった福島原発事故と、事故が起きてから今年で25年目になるチェルノブイリの被曝者を比較すること自体、間違っている。このような下手なトリックに国民が騙されると思っているんだから、もう、救いようがない。
それでは、御用学者の説とチェルノブイリ原子力発電所事故や「チェルノブイリ大災害による死者」Deaths due to the Chernobyl disaster(英語)に書いてあることと比較してみよう。
御用学者の説:
原発内で被ばくした方
*チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
*福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。
事故後、清掃作業に従事した方
*チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
*福島では、この部分はまだ該当者なし。
周辺住民
*チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない。
*福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、放射線の影響は起こらない。
一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである。
長瀧重信 長崎大学名誉教授
(元(財)放射線影響研究所理事長、国際被ばく医療協会名誉会長)
佐々木康人(社)日本アイソトープ協会 常務理事
(前 放射線医学総合研究所 理事長)
チェルノブイリ原子力発電所事故
死者数
ソ連政府の発表による死者数は、運転員・消防士合わせて33名だが、事故の処理にあたった予備兵・軍人、トンネルの掘削を行った炭鉱労働者に多数の死者が確認されている。長期的な観点から見た場合の死者数は数百人とも数十万人とも言われるが、事故の放射線被曝とがんや白血病との因果関係を直接的に証明する手段はなく、科学的根拠のある数字としては議論の余地がある[3]。
事故後、この地で小児甲状腺癌などの放射線由来と考えられる病気が急増しているという調査結果もある。
1986年8月のウィーンでプレスとオブザーバなしで行われたIAEA非公開会議で、ソ連側の事故処理責任者ヴァシリー・レガソフは、当時放射線医学の根拠とされていた唯一のサンプル調査であった広島原爆での結果から、4万人ががんで死亡するという推計を発表した。しかし、広島での原爆から試算した理論上の数字に過ぎないとして、会議では4,000人と結論され、IAEAの公式見解となっており、2005年にも同じ数字が公式発表された。ゴルバチョフは、レガソフに、IAEAにすべてを報告するように命じていたが彼が会場で行った説明は非常に細部まで踏み込んでおり、会場の全員にショックを与えたと回想している。結果的に、西側諸国は当事国による原発事故の評価を受け入れ無かった。
また、「チェルノブイリ大災害による死者」Deaths due to the Chernobyl disasterによると、事故直後の死者は、原発作業員、近隣の住民、地元の農民、炭鉱夫、原発職員を含めて、約100名で、清掃作業に従事した人は、60万人のうち、5000人が4年以内に死亡したとされているが、ほんの1%にも満たないが、実際はそれ以上にのぼると議論されている。ほとんどが、軍事予備軍から集められ、ウクライナ当局によると、死者数は、5722名となっている。
Casualties among liquidators and local population
During the early cleanup phase it became clear that there would be many deaths among the decontamination crews and those flying helicopter sorties over the breached reactor, as well as personnel engaged in a variety of other hazardous tasks. Within four years at least 5,000 of the more than 600,000 decontamination workers ("liquidators") had died from various causes; the fraction of deaths attributable to Chernobyl is unknown, but this figure represents less than 1% of the total. Most of these workers were military reservists, brought from across the Soviet Union. In 1995 the National Committee for Radiation Protection of the Ukrainian Population determined that 5,722 of these workers had died. On top of this, roughly 100 plant personnel, Pripyat residents, local farmers, coal miners and officials were killed in the immediate aftermath of the disaster. These figures do not include deaths among Pripyat evacuees, about whom accurate information is very difficult to obtain.[2]
政府や御用学者を批判する藤田氏の動画は必見だ。
藤田祐幸原水協主催講演(YouTube動画)
チェルノブイリ原発事故から23年後の様子を撮影し、放射能汚染した食べ物を食べる人々を取材したBBCの動画も見る価値がある(和訳つき)。
放射能汚染の食品を平気で食べる人たち1/2
チェルノブイリの写真を見せながら、原発の恐ろしさを伝える小出教授の講義は、このブログの読者みんなに見て欲しい。
これらを比較しても、菅内閣がいかに嘘つき内閣で、人殺し内閣であるかよくわかると思う。1日も早く菅内閣を倒閣することが、日本最大不幸社会からの脱却への道である。
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