2009.09.01 (Tue)
小選挙区では落選したのに比例でよみがえった自民党の粗大ゴミ議員たち
最近では新しくTBしてくださる方も増え、リスト配信数、トラックバック数ともに次点の自民党系TBPに大差をつけてトップだった。
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作成日:2007.09.14
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しかしながら、自エンドを達成し、政権交代が実現したからと言って喜んでばかりはいられない。こいつらこそ落選すべきという自民党議員が比例で大量に復活しているからだ。みちのくさんからも、下記のようなコメントをいただいた。
中川昭一の落選するのは当たり前ですが、
麻生太郎、福田康夫、安倍晋三、森善郎、竹部勉、町村信孝、
甘利明、中川秀直、二階敏博、小渕優子、小泉進次郎、谷垣禎一、
石原伸晃、小池百合子、平沢勝栄らが落選しないで、
当選したことが本当に許せません(怒)
確かに、海部俊樹元首相は落選したけれども、あれだけ評判の悪かった麻生太郎、福田康夫、安倍晋三、森善郎ら首相経験者や小渕優子や小泉進次郎ら元首相の娘や息子が当選したのは不思議だった。小泉進次郎多の場合は、ライバルの民主党議員を無視した動画が広く知れ渡り、かなり選挙に不利に影響したにもかかわらず、当選している。
日本の昔話に「つるの恩返し」という逸話があるが、日本人は義理堅い国民なので、地元の国民は恐らく、地元から首相が出たということでその地域になんらかの恩恵をもたらした元首相やそのご子息に尊敬の念を抱き、選挙で応援しているのだろう。又、首相経験者や閣僚経験者は、経済的に豊かであり、選挙活動費などにもあまり不自由しないということも当選しやすくなる一因かもしれない。
今日のニュースで小泉内閣では財務大臣を務め、総裁選にも立候補した経験のある谷垣禎一氏の選対副本部長の弟が買収容疑で逮捕されたことが報道されていた。これは氷山の一角にすぎないと思う。
谷垣氏選対副本部長の弟逮捕=買収容疑で京都府警
今回は小選挙区で国民から国会議員として期待された役割を果たさずに落選させられた多くの議員が、比例復活という形で当選したが、これもおかしな話だ。ESQさんもおっしゃられるように、民主主義に反していると思う。
『Nothing Ventured, Nothing Gained.』 衆議院選挙2009を振り返る(自民党にゾンビ議員が大量発生等に思うこと)
小選挙区で、ノーを突きつけられた人が比例で復活するのは、いくら死票の反映といっても、非民主的であると思えて仕方ない。死票となった声を反映しているのだから、むしろ民主的という考え方もあり得るとは思うが、やはり、小選挙区での敗北を見越した保険制度のような気がしてならないのである。
そもそも比例制度は少数者の声の反映という意味合いで作られたものであるが、私はむしろ重複制度はやめて、比例単独候補を増やして活動させる方が、良いと考えている。
なぜなら、いわば有権者は一人2票持っているわけであって、そのうちの比例票はあくまで小選挙区の候補ではなく、政党に対する票なのであるから、その票により小選挙区で落選した人物がゾンビとして復活するというのは、制度の本来的趣旨からいって、整合的ではないように感じるわけである。
自エンドは成し遂げたものの、町村信孝、 甘利明、中川秀直、二階敏博、小渕優子、小池百合子、野田聖子ら自民党の粗大ゴミ議員の給与が、国民の税金から支払われ、いまだに国会でウロチョロするというのは何とも目障りなものだ。比例制度の見直しが求められる。
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2008.08.02 (Sat)
『Change』からはほど遠い福田内閣改造

予告どおり8月1日に福田内閣改造があり、その内容はあきれるほど福田総理らしい改造で、国民生活よりも単に自分の保身延命のために派閥の長をバランスよく閣僚に組み込んだだけという内容だ。植草一秀の『知られざる真実』の植草氏は今回の内閣改造を下記のように見ている。
新体制の基本特性は「反小泉」、「財務省基軸」、「派閥均衡」だ。
福田政権樹立に貢献した8つの派閥、町村派、津島派、古賀派、(谷垣派)、山崎派、伊吹派、高村派、二階派の領袖に対する目配りが維持された。古賀氏は4役に残留し、谷垣氏、伊吹氏、高村氏、二階氏は閣内で処遇された。
麻生派は総裁選の敵対派閥で政権の枠組みから外れていたが、麻生派の鈴木恒夫氏初入閣と合わせて、麻生太郎氏が幹事長に就任した。
福田降ろしが本格化する場合、麻生氏が在野の場合、麻生氏が後継首相候補の筆頭になる。麻生氏を政権に取り込むことによって、麻生後継での福田降ろしを予防したいとの意思を読み取ることができる。
社民党のみずほタンも同じような見解を示している。
福田改造内閣の発足に当たって(談話)
本日、福田改造内閣のメンバーが発表された。
しかしながら、多くの閣僚メンバーが留任しており、自民党の役員が異動して入閣するなど、派閥順送りの人事であり、まったく新鮮さに欠けるものである。国民のために何をするかではなく、「自民党の、自民党による、自民党のための」延命内閣である。福田保身内閣としか言いようがない。
この内閣では、小泉内閣から延々と続いてきた国民生活に犠牲を強いる路線を転換することは不可能である。この内閣で、国民の暮らしは良くならない。昨年の発足から10ヵ月間、福田内閣のもとでも社会保障費は削減され、地方自治体への支援を切り縮められたことにより、格差が拡大し続けてきた。非正規労働者が増え続け、派遣労働などの不安定な雇用が増大していることに加え、原油の高騰や食料品など基本的な生活物資の値上げが続き、国民生活はますます厳しさを増している。引き続く地震災害や、原発の事故などに対しても、国民生活の安全を保つために政府は真剣に考えるべきである。
続く・・・・
社民党の保坂議員も今回の内閣改造は、福田組、新学期の「席替え」改造かという程度と述べている。
同じく辻元清美タンもオールスター下げ潮内閣→10%内閣へと福田内閣改造を鋭く批判している。
福田改造内閣の顔ぶれが決まった。唯一のサプライズは町村官房長官の留任という声も多い。
はっきりしているのは、上げ潮派を排除したこと。そして全派閥からまんべんなく入閣させる内向き人事だったこと。福田総理は「政策実現内閣」とよんだ。実現すべき政策とは「増税」に違いないが、さすがに「増税実現内閣」とはいえなかったのだろう。
派閥オールスターを集めたものの、人気も景気も低迷必死。「オールスター下げ潮内閣」では、ただただ国民の暮らしは追いつめられるばかり。
終わってみれば消費税も支持率も「10%」ではしゃれにならない。あらためて一刻も早い解散総選挙をすべき!
国民にとって、何がサプライズかって言ったら、そりゃ、確かにあのアホ町村が官房長官に留任したことだろう。又、Asshole太郎が幹事長になったこともいろいろな意味でサプライズだった。でも、このメンバーの年齢をみただけでも、福田総理を含む22名の全閣僚を足したら1394歳で、平均年齢は63歳。この内閣の中で一番若いのが47歳っていうんだから、いくら老人大国の日本でも、内閣人事の年齢までここまで高くしなくてもいいなじゃない?世界広しといえども、内閣閣僚の年齢がここまで高いのは日本くらいじゃないだろうか。当選回数だって上がるワナぁ~。それだけ長く生きているんだからさ。
ちなみにカナダのハーパー政権では、ハーパー首相が48歳と若いこともあるけど、閣僚の平均年齢は、53歳と日本よりも10歳も若い。ハーパー内閣の閣僚数は27名で、福田内閣の閣僚数よりも5名多い。又、ハーパー内閣の前のマーチン内閣では閣僚は39名だった。それに比べたら17名も減らした末の27名なのだ。
内閣閣僚の年齢層が高いと、やはり、どうしても思い切った政策の『Change』はできないよね。『Change』をスローガンに時期米国大統領をめざすオバマだって、1961年生まれの46歳だし(8月4日で47歳になる)、きっと彼が大統領になったら、組成する内閣は、40代から50代中心になるだろう。北米と比べると、どう見ても、日本の内閣って年齢が高すぎているし、活力や若々しさという魅力に欠けてるような気がする。普通、63歳って言えば、体力、知力とも衰えてきて、そろそろ退職する年齢だよね。町村がちょうど63歳だけど、彼の言動を見ても、言わなけりゃいいようなよけいなことばかり言っているのは、もちろん非常識なせいもあるけど、年齢のせいで、思考力が低下しているってこともあるんじゃないかな。でも、私の知っている人の中には80歳になっても体力、知力とも衰えを見せないような人がいることも事実。だけど、それは、かなり珍しい例かも。
それでは、さっそく新内閣のメンバーを見てみよう。
自民党4役
幹事長 麻生太郎 67(麻生派)
政調会長 保利耕輔 73(無派閥)
総務会長 笹川尭 72(津島派)
選挙対策委員長 古賀誠 67(古賀派)
閣僚
総務 増田寛也 56(留任・民間)
法務 保岡興治 69(山崎派)
外務 高村正彦 66(留任・高村派)
財務 伊吹文明 70(伊吹派)
文部科学 鈴木恒夫 67(初入閣・麻生派)
厚生労働 舛添要一 59(留任・無派閥)
農水 太田誠一 62(古賀派)
経済産業 二階俊博 69(二階派)
国土交通 谷垣禎一 63(古賀派)
環境 斉藤鉄夫 56(初入閣・公明)
防衛 林芳正 47(初入閣・古賀派)
官房 町村信孝 63(留任・町村派)
国家公安委員長・沖縄北方・防災 林幹雄 61(初入閣・山崎派)
消費者 野田聖子 47(無派閥)
金融・行政改革 茂木敏充 52(津島派)
経済財政 与謝野馨 69(無派閥)
少子化・拉致問題 中山恭子 68(初入閣・無派閥)
右派に人気が高かった死に神法務大臣やバカボン石破が突如消えていなくなったけど、無能な舛添が厚生労働大臣としてしぶとく居座ってるね。又、植草氏が言うように、中川秀直、小池百合子、武部勤、渡辺喜美、石原伸晃、猪口邦子など小泉勢力の人脈は、新体制から完全に排除されている一方、郵政民営化に反対した野田聖子や保利耕輔氏が入閣している。
悪評高い小泉カラーを払拭するのが目的なのだろうが、しかし、植草氏が言うように、「小泉一派」があまりにもきれいに取り除かれているところを見ると、大がかりな「偽装」が施されている可能性もあり、今後の「小泉一派」の動向に注視が必要だ。
ところで、いつもは鋭い選挙予測で評判なマツナガさんの今回の内閣改造予測は大ハズレだった。予測が当たった人だけ赤で表示。
現内閣残留組
総務大臣 増田寛也
法務大臣 鳩山邦夫(実は結構、総理の信頼が厚い)
外務大臣 高村正彦(朝鮮問題の継続外交)
防衛大臣 石破 茂
以上は福田康夫総理の信頼が厚い。
厚労大臣 舛添要一・・・横滑りか他に入閣、後任は伊吹文明?
再入閣組には、
副総裁兼任厚労大臣 伊吹文明=>財務大臣
財務大臣 与謝野馨=>経済財政
行革担当・経済政策担当 中川秀直
経産大臣 石原伸晃 甘利明大臣への対抗馬。
官房長官 細田博之
福田総理は「財政再建組」の与謝野と「上げ潮派組」の中川を競わせ、高みの見物か。
細田は手堅いことから町村に代わって官房長官に再任。
初入閣組
少子化担当大臣 小渕優子(最近子供を生んだ。内閣の目玉商品)
町村派 農水大臣 坂本剛二
古賀派 文部科学大臣 逢沢一郎
麻生派 環境大臣 森 英介
参議院枠は前回の積み残し
国家公安委員長 山崎正昭
沖縄・北海道担当 吉村剛太郎
公明党枠
国交大臣 井上義久
国家公安委員長と沖縄・北海道担当は一つにまとめられてしまったんだったね。まあ、今回は残念だったけど、これから衆院解散、総選挙の情報などもいろいろと飛び交うと思うので、引き続き、マツナガ情報にもアンテナを張り続けてみたいと思う。
参考資料:
『晴天とら日和』 カテゴリー:政治フクダ
この記事を書くに当たって、福田内閣改造に関して誰よりも素早くたくさんの情報やニュースを集めてくれたとらちゃんのブログを参考にさせていただきました。ありがとう。とらちゃん♪
『きっこのブログ』焼け石に水の内閣改造
きっこちゃんも、当然この内閣改造に不満を表明していらっしゃいます。
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2008.07.20 (Sun)
消費税と社会保障:日本の増税とカナダの減税

日本は今日で梅雨明けで、暑い日が続いているようだけど、カナダには梅雨がないので冬が終わると突然夏が来る。そして、Cocoちゃんの写真を見ればわかる通り、カナダ東部もこのところ30度近い気温が続いていて蒸し暑い。ただ、今日は午後から珍しく雨だったので、午前中からお昼過ぎまでは30度近くですごく暑かったけど、午後は雨が降り出したとたんに、涼しい風が吹いてきて22度くらいの心地よい気温となった。
今週末は近くにあるモール(ショッピング・センター)でサマーセールが行われているので、本当は今日、ウィンドウ・ショッピングに行こうかなと思ったんだけど、雨だったので行かなかった。私がモールで行くのは、「Home Sense」と「Winners」が多い。この2店で、洋服、靴、アクセサリー、バッグから家庭用品まで幅広くなんでも揃っているからだ。そして、ここでショッピングする一番大きな理由は安いから。
私の住んでいるカナダ・オンタリオ州の消費税は13%だけど、商品の元の値段が安いので、たくさん買っても思ったよりも大きな出費にならない。日本に行ったとき、デパートやファッションビルなどではため息の出るような4万円も、5万円もするワンピースをたくさん見た。この不景気にいったい誰がこんな高価な服を買うのだろうと、不思議だった。日本では確かに国民全体の貧困は進んでいるけれど、同時に富裕層はどんどん豊かになっているのかもしれない。私が唯一カナダと同じように心地よく買い物できたのは、ユニクロぐらいだった(笑)。あとは、高すぎて、手も足も出ないという感じだ。
どうせ、洋服なんて流行もあるし、私の場合は、1年か2年着たら糖尿病協会や癌協会などに寄付しちゃうので、安いもので十分なのだ。一着2千円以上払ったことがないし、高くても3千円止まり。まさにユニクロ・プライス(笑)!
日本にはまだ進出していない「Winners」では、有名ブランドものの1年古いモデルの洋服を元の値段の半額で売っている。メーカーで売れ残った服を「Winners」に安く卸しているようだ。でも、1年遅れの流行でも有名ブランド物は早く流行を取り入れる傾向があるので、ほとんど今年の流行と変わらないデザインで、中には今年のモデルもある。それに流行が1,2年で劇的に変わるというわけでもない。
だから、消費税が13%といっても、商品の値段が半額なので、日本で買い物をするよりもよっぽど安く楽しめるのだ。最近、Home Senseで買ったローラ・アシュレイのキルトのベッド・カバーも元の販売価格の半額だった。これまでは厚めの羽毛のデュヴェ(Duvet:かけぶとん)を使っていたんだけど、夏になって暑くなってきたので、薄めのものに変えたのだ。厚めの羽毛のデュヴェにはカバーがあったけど、薄めのデュヴェは厚みがないので、厚めのデュヴェのカバーは使えない。うちはペットがベッドの上で寝るので、カバーがないとベッドが毛だらけになってしまう。だから、夏でもベッドカバーが必要だった。

ローラ・アシュレイのキルトベッドカバー
さてさて、前置きが長くなってしまったが、植草一秀の『知られざる真実』の「劇場型政治手法の再来」(6月20日)というエントリーの中で、植草氏はずっと前から自民党が劇場型手法を用いて、国民にアピールするだろうと予測していた。
「小泉政権以来の常套手段は、与党内に反対論を存在させ、政府決定がその反対を押し切って決定されたように装うことである。政権が与党内の強い反対を押し切って新制度を導入したとの演出を凝らす。政府御用の報道番組はその装いの上に「報道」の装飾をさらに重ね合わせる
自民党内でこれから「財政再建派=増税派」VS「上げ潮派=歳出削減派」の対立が演出されることになる。「上げ潮派」は消費税の増税よりも歳出削減、「小さな政府」を主張し、財務省とも対立する素振りを示すと考えられる。
財政再建派は社会保障制度の安定性確保のための消費税増税を主張する。だが、総選挙を控えて与党が増税方針を最終的に決定する可能性はゼロである。最後は「歳出削減派」が勝利する。小泉元首相と中川秀直氏を中心とする新しい政治勢力が自民党を最終的に代表することになるだろう。麻生氏が担がれる可能性もある。同時に自民党は選挙に不利な増税も真剣に論じる政党であることをアピールする。」
このところ、自民党内で消費税の議論が活発化するのを見ると、まさに植草氏が書かれた通りになった。財政再建派の谷垣禎一政調会長が、衆議院選挙で、与党側が勝利すれば、税率を引き上げる(NHK ニュース)と言えば、上潮派の中川秀直元幹事長は、福田首相が内閣を改造する場合は、増税回避を目指す「上げ潮派」から閣僚を起用すべきだと言っている。つまり、安倍内閣の内閣改造で閣外に出された自分を閣僚に戻せと主張しているのだ。さらに、伊吹文明幹事長は、消費税率引き上げについて、「上げてから選挙をすれば大変なことになる」と述べ、総選挙前に実施すべきではないとの考えを強調しながら、「(選挙に)勝とうと思うと(有権者に)一種の『目くらまし』をしなければしょうがない」(47News 7月16日)と本音を吐いた。
植草氏はさらに、「偽装CHANGE」VS「真正CHANGE」で他にも多数の反小沢民主党勢力が存在することを暗示している。
国民を侮蔑する政治権力は、政治プロパガンダドラマ「CHANGE」を利用して、国民を誘導しようと企んでいる。
1. 官僚利権打破の旗を掲げる中川秀直氏を軸とする自民党「上げ潮派」、
2. 小池百合子氏を軸とするTPLおよび小泉チルドレン、
3. 竹中氏の影武者である高橋洋一氏を軸とする「脱藩官僚の会」、
4. 橋下徹知事を軸とする知事グループ、
5. 民主党分断工作を担う前原誠司氏を軸とする民主党「凌雲会」グループ、
これらの各勢力を政治プロパガンダドラマ「CHANGE」で連結し、次期総選挙での反自民票の受け皿にしようとの策略が練られている。
自民党政権がこのまま続けば、いずれ早いうちに消費税が上がるのは目に見えている。万一、消費税が上がっても、それが社会保障制度を充実させるためなら国民だって文句はいわないだろうけど、自民党が行おうとしているのは、ただ単に消費税を上げるだけ上げて、大企業の法人税はそのままで国民の負担を増やせるだけ増やして、それを国民ではなく天下り官僚を受け入れる大企業に還元しようとするものだ。
カナダでも「Golden Handshake」と呼ばれる天下り制度のようなものはあることにはあるが、その恩恵を得るためには、新しい就職先にとって有利になる人脈や能力が求められ、日本のように出世コースから外れた無能な官僚にさえも就職先を斡旋するような制度ではない。
又、消費税に関して言えば、日本では消費税を上げようとしているが、カナダでは消費税を下げる傾向にある。2006年には7%だったGST(連邦消費税)は、2007年に1%、2008年にさらにもう1%下げられ、現在では5%となっている。カナダの消費税には2種類あって、カナダ全体で同じ税率のGST(連邦消費税)と州によって税率が違うPST(州税)だ。
1)GST(連邦消費税):5%(全州一律の税率)
2)PST(州税):州ごとに違う物品への消費税
・アルバータ 0%
・サスカチュワン州 5%
・ブリティッシュコロンビア州、マニトバ州 7%
・オンタリオ州 8%
・ケベック州(モントリオールなど) 7.5%
・プリンス・エドワード・アイランド 10%
・ニューブランズウィック、ニューファンドランド、ノヴァ・スコシア 13%
しかし、日本のように全ての物品に対して税金がかかるわけではなく、生活にかかせない必需品である食品などはGSTもPSTも免除される。一方、ものによってはPSTの税率が変わってくる。例えば、オンタリオ州では、宿泊するとき、宿泊税としてPSTは5%に減税され、レストランでの娯楽やアルコールには10%、店で買うアルコールには12%と増税される。
日本でも増税が懸念されているタバコにかかる税はGSTとPST合わせて50%くらいだと思う。というのも一度もタバコを買ったことがないので、タバコの値段がいくらくらいなのかわからないが、かなり高いのではないか。例えば、オンタリオ州政府のサイト"Summary of Tobacco Tax Rules for Retail Dealers"を読んでみると、1カートン$43.79以上のたばこの場合、最低$43、79( $17.00 federal excise duty, $24.70 in provincial tobacco tax and $2.09 GST)の税金が課税され、合計で$87.58となる。
衣類にはGSTとPST両方が課税されるが、子供服ではPSTは免除されるなどなど。

日本とカナダの税率を比べる時、人口や国の面積も考慮すべきだろう。日本のように人口が多ければそれだけ税金を納める人が多いわけだから税収は上がるので、一人当たりが払う消費税は少なくてもやっていけるが、カナダのように人口が日本の四分の一である場合は、税金をやや多めに徴収しないと国として成り立たなくなる。又、カナダの国の面積は日本の26.4倍で、もし、日本のように道路を整備したら、工事費に莫大なお金がかかるわけだから、ガソリン税ももっと高くてもいいはずなのに実際は日本のガソリン税を引いた値段よりもずっと安い。おまけにごく最近作られたものを除いて高速道路は全て無料だ。ちなみに昨日の近所のGSのガソリンの値段は、長い間上がる一方だったが、何ヶ月ぶりかで初めて下がって$1.296(約130円)/1リットルだった。といっても前日に比べて1リットルにつき、1~2円くらい下がった程度。
確かにカナダの消費税は日本の5%に比べると13%と高いけれども、人口が日本の四分の一で、国の面積は26.4倍であることをを考慮し、歯科や美容整形、不妊治療など特殊治療以外の医療費が無料で年金制度も日本のように25年以上勤めなくてももらえること、高速道路は無料、教育費が安いことなどを考えれば、決して高くないと思う。
TBしてくださった『生き抜く力』が『生き抜く力』第12回 日本の無駄遣いはどこなのか - その金銭的インパクト -というエントリーで「GDPと政府歳出との国際間比較の図」を紹介して下さった。

この図を見れば、日本政府がいかに無駄遣いをしているかが一目瞭然だ。
日本政府が無駄遣いさえやめれば、GDP世界第3位を誇る日本が今のまま5%の消費税で、GDP世界第13位のカナダと同じレベルまで社会保障を高めることは不可能ではないだろう。それなのに、税金で私欲を肥やそうという官僚があまりにも多いために日本の社会保障は年金受給さえもままならない状態となっている。万一、日本政府が消費税を5%以上上げる場合は、カナダ以上の充実した社会保障を国民に約束しなければならない。
読者のみなさまも同じだと思うけど、最近のメディアの報道の様子でそろそろ自エンドが近いのを感じる。この感触は安倍政権が参院選で惨敗した時と同じ感触だ。
植草氏もブログで「自End」を訴えかけて下さった。
植草一秀の『知られざる真実』 民主・国民新党合意は「自End」への一歩
権力維持を至上命題とする自民党は、「偽装CHANGE」勢力を準備して、国民を欺き、決戦となる次期総選挙を克服しようとしている。しかし、政権交代なくして真の改革はない。
小沢代表も政権交代に向けて、本腰で臨んでいるようで心強い。

小沢氏 政権交代で政治主導を
(NHKニュース 7月19日 0時40分 )
民主党の小沢代表は、埼玉県志木市で講演し、「日本は不景気の物価高という状況になりつつあり、役所任せの政治では対応できない」として、次の衆議院選挙で政権交代を実現し、政治主導の行政に改める必要があるという考えを強調しました。
この中で、小沢代表は、「日本は、アメリカの好景気と中国の高度成長に頼ってきたが、アメリカでは景気が後退期に入り、中国ではバブル経済がはじけて格差が拡大している。そして原油高をはじめ、食料などの生活必需品が値上がりしており、日本は不景気の物価高という状態になりつつある」と指摘しました。そのうえで、小沢氏は、「こうした危機的な状況の中では『役所任せで、何とか考えろ』という今の政権のやり方では対応できない。政治家が自分の判断と責任で決断し、実行していくというやり方で、国民の生活を守っていく政治を打ち立てなければならない。きたるべき総選挙で政権を代えることで、この国の政治行政のあり方を根本から変えることができる」と述べ、次の衆議院選挙で政権交代を実現し、政治主導の行政に改める必要があるという考えを強調しました。
その他の参考記事:
「官僚国家日本を変える元官僚の会」 設立!「CHANGE!官僚国家日本」
官僚OBらが「脱藩官僚の会」、天下り全廃など提言
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2007.11.27 (Tue)
防衛省問題や捕鯨問題など
まずは、民主党など野党の賛成多数でイラク復興特別措置法廃止法案が可決されたことは評価できる。この法案は、イラクに派遣されている航空自衛隊を撤退させるため、まずはその根拠法のイラク復興特措法を廃止しようというものなんだけど、残念ながら衆院では与党の反対多数で否決されちゃう可能性が高い。民主党などの野党では衆院で新テロ特措法が可決される前にイラク復興特別措置法廃止法案を可決させ、防衛省問題も解明したいところだろう。
ところが、なんとなく額賀のタヌキ親父の防衛疑惑は与党が喚問の必要性を否定しているし、このまま逃げ切りそうな雰囲気がでてきたね。でも、野党は額賀、守屋両氏の喚問実施の議決を求めているということでどうなることか。
それにしても、自民党の伊吹文明幹事長が、「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者と額賀の宴席同席問題について明らかにした党独自の調査内容というのがこれまたおそまつで全く話にならないのにはあきれるばかりだ。
(11月27日毎日新聞)民主党が宴席があったと指摘した昨年12月4日夜の額賀氏の行動について、伊吹氏は「(家族と)ホテルで夕食をし、時間の入った集合写真を撮っている。その後の勉強会のやりとりもすべてテープにとっている」と述べ、「額賀氏が(宴席に)行く余裕はないというのが我々の心証だ」と強調した。
と言っているが、家族とホテルで食事したってその後、宴席には出席できるじゃん。それに勉強会のやりとりがテープに残っているとしても、日にちと時間が宴席と重なっているってどうやって証明するの?で、伊吹が勝手に「宴席に行く余裕はない」っていくら言ったって、額賀本人じゃないんだから、そんなの全く何の意味も持たないし、証拠にならないよね。ばかじゃないの?
もし、伊吹が言っていることが本当で、それを証明できるんだったら、国会で額賀と守屋を証人喚問して、堂々と守屋が嘘ついてたってみんなの前で言ったらいいのに、それはしないんだから、そんなんじゃ国民が納得するはずもないよ。
自民党としては、次から次へと大臣が失脚したり自殺したりした安倍内閣の二の舞は踏みたくないし、そうしたら福田内閣と共に自民党政権は自滅だから、額賀を引き止めるのでもう必死なんだろう。こういう低脳で姑息な手を使っているから国民からそっぽ向かれちゃうんだよ。
いずれにせよ、自民党がいかに腐りきった政治を行っていたかを露呈する防衛省問題に今、国民は注目している。

北斎によって描かれた江戸時代の捕鯨の様子
逆に今、世界中から注目を集めているのが日本の捕鯨問題だ。このくだらない防衛省問題の影に隠れてしまっているのか、意図的に日本のマスゴミが抹殺しているのかはわからない。
昨日のエントリーで豪・労働党が11年間続いた保守連合から政権を奪ったことを書いたが、その労働党が軍隊を派遣してでも豪州近海での日本の捕鯨調査を監視すると強靭姿勢をとっているんだって。そして、世界中で日本が捕鯨を止めないなら、日本の製品の非買運動をしようという動きも出ている。
もちろん、日本の捕鯨を止めさせようと呼びかけている動画もYouTubeにアップされている。
Stop Japan Whaling
上の動画にも出てくるけど、日本政府が「調査」という名目で捕鯨してそれを市場に出しているわけだが、調査とは名ばかりで、実は一部の業者を儲けさせるための口実であることが暴露されている。そして、今月の18日に第21次南極海捕鯨捕獲調査団(母船・日新丸)が山口県の下関港から出港した翌日に、米国務省のマコーマック報道官が「捕獲以外の方法でも鯨の生息数調査に必要なほぼすべてのデータは入手可能だ」と指摘して、今年の調査捕鯨を中止するよう求めている。
又、ホエールウォッチング(鯨を観察すること)をする人にしてみたら、船に寄ってくるフレンドリーな鯨が捕鯨船に寄っていって捕獲されてしまったらそれこそ悲しいし、捕鯨によって鯨が船を恐れるようになりウォッチングボートも避けるようになったら、鯨を見られなくなって残念だという理由からも反対しているようだ。
今年は日本の捕鯨団によってクロミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭、ザトウクジラ50頭など計950頭が捕獲される予定で、特にナガスクジラとザトウクジラは、絶滅が危惧(きぐ)されているらしい。
リアヨロの捕鯨に関する調査結果なんかを見ても、約80%の日本人は捕鯨には賛成している。だが、しかし、これは感情論にすぎないかもしれないが、上の動画のような、ひとなつこいクジラを見てしまうと、捕鯨って残酷だなと思う。又、汚染の問題から見ても、食品安全性に問題がある鯨を食することには賛成できない。

クジラの刺身?
(ウィキペディア『捕鯨問題』より)人間・自然由来の海洋の化学物質が生態系ピラミッドの上位者であるクジラ類・イルカ類の体内に濃縮されること、特に、年齢を重ねるごとに脂溶性の物質が脂肪細胞に蓄積されることが、研究によって明らかになっている。その主たるものは、水銀および有機塩素系化合物(PCB等)であり、反捕鯨派は、鯨類の汚染が深刻であると指摘する。事実、近海捕獲のハクジラ類の皮・内臓は汚染がひどいとされ、厚生労働省は「食用に不適切な種類や部位を明らかにすべき」「(ものによっては)何らかの摂食指導が必要と考えられる」としている。アメリカ合衆国東海岸のセントローレンス川河口域では、イルカの一種であるベルーガの死体が打ち上げられた場合「産業廃棄物として処理しなければならない」とされているという(ただし、当該地域のベルーガについては、これを食用とする文化はない)。それほど海棲哺乳類の化学物質汚染はひどくなってきている。ここではクジラの問題として語られるが、生態系ピラミッドの上位である他のマグロやカジキなどの魚類(蓄積の値はクジラほどではないと言われるが)にも同様の危険がある。
魚は大きくなればなるほど身体により多くの水銀などの有害物質が含まれているので、カナダではなるべく大きな魚は食べないようにしている人は多い。でも、日本人は魚をよく食べるということもあって魚にどのくらいの有害物質が含まれているのか、政府が公表するのを控えているということもあり、あまり知らされていないのではないだろうか。学校給食でクジラがメニューにあったこともあるが、中止になったのは、水銀含有量などが高いことが判明したからではなかったか。それなのに、最近では又学校給食にクジラが復活するかのような報道が流れている。
クジラを食べることは日本で古くから伝わる貴重な食文化だというのはわかるし、鯨肉がとても美味で日本人に好まれており、鯨はヒゲに至るまで全て無駄なく使われるというのはわかる。しかしながら、日本近海で捕鯨が行われるだけだったらまだしも、どうしてわざわざ南極まで遠征して、世界中の人から反対されている絶滅寸前の鯨を殺し続け、人体に有害な水銀が多く含まれるものを食べ続けるのか、私にはさっぱりわからないのだ。
最後に命がけで鯨を日本の捕鯨船から守ろうとしているグリーンピースのボートの動画をどうぞ。銛の方向がずれちゃったら、ボートに乗っている人に当たる可能性もあり、とても危険だと思う。水しぶき攻撃は滑稽に見えるが、南極付近といったら水温もかなり低いだろうから、身体には堪えるだろう。
クジラを守るために命がけで日本の捕鯨船と闘うグリーンピースの人々
これでもあなたは調査捕鯨に賛成ですか。
参考記事:
「クジラを救え」 日本の調査捕鯨を批判 英メディア(11月20日Asahi.com)
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