2011.03.09 (Wed)
前原前外相が政治団体幹部らによって政治資金規正法違反で京都地検に告発される
外相に松本副大臣=菅首相、9日任命
時事通信 3月9日(水)0時4分配信
菅直人首相は8日、政治資金規正法が禁じた外国人からの献金を受け取っていた問題で辞任した前原誠司前外相の後任に、松本剛明外務副大臣(51)の起用を内定した。パリでの主要8カ国(G8)外相会合が14日に迫っていることなどから、外交の継続性を重視し、副大臣として半年間、前原氏を支えた松本氏の昇格が最適と判断した。
首相は後継外相内定を踏まえ、態勢立て直しを急ぐ。ただ、内閣の柱だった前原氏の辞任や主婦年金切り替え漏れ問題で、野党は政権批判を強めており、危機的な局面が続く。
首相は8日夜、後継外相について「今、熟慮中で、そう時間をかけないで決めたい」と記者団に述べた。9日午後の皇居での認証式を経て、新外相が誕生する運びだ。
昨年9月に外務副大臣に就任した松本氏は、日米関係のほか、環太平洋連携協定(TPP)参加問題などを所管した。新外相として、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題や経済外交の推進、中国やロシアとの関係改善などに取り組むことになる。
前原氏辞任を受けて首相は、枝野幸男官房長官を外相臨時代理に指名。外交日程が立て込んでいることに加え、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の根拠となる新特別協定の国会承認などを控え、後継外相の人選を進めていた。
松本氏は衆院兵庫11区選出で、当選4回。野党時代に民主党政調会長を務め、安全保障政策に精通している。党内では、樽床伸二元国対委員長のグループに属し、昨年9月の代表選では小沢一郎氏を支持した。
キャバクラやクラブでの遊行費を「政治活動費」として計上していたことが発覚して大騒ぎになったので、二度と同じ間違いは繰り返さないだろうし、去年の参院選では小沢氏を支持したと聞いて安心したけど、今後の対米政策に注目したい。
黒い外相として今では知らない人がいない前原君の辞任で世間が騒いでいるうちに、民主党執行部は、小沢氏へ党員資格停止処分を確定した。小沢氏が「処分の合理的な理由はなく、受け入れられない」として不服を申し立てをしていたにもかかわらず、「処分は適当なもので、申し立ては当たらない」として、改めて倫理委員会の意見を聞いたうえで、小沢氏への処分を確定させたそうだ。
この決定に対して、森ゆうこ参議院議員が、「前原前外務大臣は、法律に違反していたことを認めている。小沢氏を処分するのであれば、前原氏も処分すべきではないか」と反論するのも当然だ。違反を認めるものを庇って、無実を主張するものを処分する民主党執行部というのは、あまりにもトンチンカンな集団である。
これじゃあ、小沢さんが浮かばれないなと思っていた矢先、どこぞやの政治団体幹部らが、前原前外相を政治資金規正法違反容疑で前原氏に対する告発状を京都地検に提出したそうだ。どこの政治団体の幹部が告発したのか気になるところだけど、そのうちわかるだろうね。
この問題は、単なる外国人への寄附だけで終わる問題ではなく、その背景には、暴力団関連企業や北朝鮮との関係などが絡んでいるだけに、とても複雑な展開を見せるだろう。