2010.06.09 (Wed)
荒井聡国家戦略担当相が事務所費問題で辞任か
「クリーン」で「政治とカネ」の問題は一切ないはずの菅内閣の荒井聡国家戦略担当相が実態のない事務所費を架空計上していたとの報道があった。なんでも、荒井氏の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」が、都内のマンションの知人宅を実態のない事務所として総務省に届け、政治資金収支報告書に平成15年から6年間で、約4222万円の事務所費を架空計上していたとか。
昨日のブログで菅内閣はあまり「クリーン」を強調しないほうがいいと書いた途端、このザマだ。民主党の細野豪志幹事長代理は一部の報道について否定しているが、荒井聡氏本人からはまだ何の説明もない。
これが又、よりによって、蓮舫さんが、「政治とカネの問題でもう2度とみなさま方にご懸念、ご疑念を抱かせないクリーンな政治をすることをお約束させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか!」 と公言した後だったから、あまりにもタイミングが悪すぎた。
この件について、記者から問われても、菅総理はただ「おはよう」と言っただけで何も答えていないそうだ。「透明な政治」を強調していたはずの菅内閣だが、身内からまずいことがでると、説明もせず、ただ逃げるだけ。これじゃ、国民の信頼を失うのも時間の問題だろう。荒井氏本人がよほど、うまく説明しない限り、これで、菅内閣の支持率は60%から40%くらいまで一気に下がるのではないか。
荒井聡氏がどのような人物なのかはわからないが、街頭演説のYouTube動画を見た限り、なかなか好感の持てる人物だった。
それにしても、「クリーン」で「政治とカネ」の問題は一切なし、そして、「透明な政治」を強調していたわりに、内閣発足の翌日に事務所費問題が公になるとは、なんともなさけない限りだ。植草さんが、「菅政権は対言論人官房機密費供与を透明化せよ」という記事に書かれているように、官房機密費についてはいまだに不透明なのも納得できない。
おまけに、菅内閣が目指すのが「最小不幸」とは、なんともセンスの悪いコピーのようなスローガンだ。なぜなら、最小も不幸もとてもネガティブな言葉であり、少し考えないと何を意味するのかわからない。英語で言えば、「minimum unhappiness」となるのだろうが、こんな目標を掲げる政党があったら、カナダでは誰も支持しないだろう。「最大幸福」を目指す政治の方がまだましだが、なんとなく、幸福実現党のような響きがあり、よくない。そもそも、人によって不幸と感じる度合いは違うのであり、不幸を最小限にするといっても、実にあいまいでわかりにくいではないか。その点、小沢氏の提案した「生活が第一」は、聞いた瞬間や読んだ瞬間にすぐ意味がわかり、とても好感が持てた。
いまだに、鳩山・小沢の突然のダブル辞任がなぜ行われたのか、よく理解できない人が多いのではないかと思う。小沢一郎による参院選のための選挙対策なのか。それとも、普天間飛行場の移設問題において鳩山政権がごたごたし、米国の怒りを買ったからなのか。「最低でも県外」との約束を守れずに日本国民、特に沖縄県民の怒りを買ったからなのか。
菅内閣に移ってからは、普天間問題はいつのまにか、「政治とカネ」の問題に摩り替えられてしまい、ほとんど話題にもならない。きっと普天間基地問題の迷走は、鳩山・小沢を辞任させるためのマスコミの作戦だったのだろう。
平野貞夫氏が今回の辞任劇を小沢氏に近い立場から見て書かれたコラムがあったので、紹介させていただきたい。これを読んで少しでも今回のダブル辞任劇の深層や菅直人氏の人間性を理解することに役立てばと思う。
昨日のブログで菅内閣はあまり「クリーン」を強調しないほうがいいと書いた途端、このザマだ。民主党の細野豪志幹事長代理は一部の報道について否定しているが、荒井聡氏本人からはまだ何の説明もない。
これが又、よりによって、蓮舫さんが、「政治とカネの問題でもう2度とみなさま方にご懸念、ご疑念を抱かせないクリーンな政治をすることをお約束させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか!」 と公言した後だったから、あまりにもタイミングが悪すぎた。
この件について、記者から問われても、菅総理はただ「おはよう」と言っただけで何も答えていないそうだ。「透明な政治」を強調していたはずの菅内閣だが、身内からまずいことがでると、説明もせず、ただ逃げるだけ。これじゃ、国民の信頼を失うのも時間の問題だろう。荒井氏本人がよほど、うまく説明しない限り、これで、菅内閣の支持率は60%から40%くらいまで一気に下がるのではないか。
荒井聡氏がどのような人物なのかはわからないが、街頭演説のYouTube動画を見た限り、なかなか好感の持てる人物だった。
それにしても、「クリーン」で「政治とカネ」の問題は一切なし、そして、「透明な政治」を強調していたわりに、内閣発足の翌日に事務所費問題が公になるとは、なんともなさけない限りだ。植草さんが、「菅政権は対言論人官房機密費供与を透明化せよ」という記事に書かれているように、官房機密費についてはいまだに不透明なのも納得できない。
おまけに、菅内閣が目指すのが「最小不幸」とは、なんともセンスの悪いコピーのようなスローガンだ。なぜなら、最小も不幸もとてもネガティブな言葉であり、少し考えないと何を意味するのかわからない。英語で言えば、「minimum unhappiness」となるのだろうが、こんな目標を掲げる政党があったら、カナダでは誰も支持しないだろう。「最大幸福」を目指す政治の方がまだましだが、なんとなく、幸福実現党のような響きがあり、よくない。そもそも、人によって不幸と感じる度合いは違うのであり、不幸を最小限にするといっても、実にあいまいでわかりにくいではないか。その点、小沢氏の提案した「生活が第一」は、聞いた瞬間や読んだ瞬間にすぐ意味がわかり、とても好感が持てた。
いまだに、鳩山・小沢の突然のダブル辞任がなぜ行われたのか、よく理解できない人が多いのではないかと思う。小沢一郎による参院選のための選挙対策なのか。それとも、普天間飛行場の移設問題において鳩山政権がごたごたし、米国の怒りを買ったからなのか。「最低でも県外」との約束を守れずに日本国民、特に沖縄県民の怒りを買ったからなのか。
菅内閣に移ってからは、普天間問題はいつのまにか、「政治とカネ」の問題に摩り替えられてしまい、ほとんど話題にもならない。きっと普天間基地問題の迷走は、鳩山・小沢を辞任させるためのマスコミの作戦だったのだろう。
平野貞夫氏が今回の辞任劇を小沢氏に近い立場から見て書かれたコラムがあったので、紹介させていただきたい。これを読んで少しでも今回のダブル辞任劇の深層や菅直人氏の人間性を理解することに役立てばと思う。
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2008.08.30 (Sat)
疑惑のデパート太田誠一農水相にまた新たな税金横領疑惑!

『きっこのブログ』緊急アンケートです!で、太田農水相が辞任するべきか否かのアンケートを実施中なので、ぜひみなさまのご意見をお聞かせ下さい。今のところ圧倒的に「トットと辞任しろ!」が多いよ。もちろん。
『晴天とら日和』のとらちゃんも太田農水相の最初の会見の一部始終やニュースを集めて下さったので、この事務所費問題に興味のある人はぜひ読んでいただきたい。
太田農水相事務所費問題:「秘書がやかましいから!」、「秘書宅に事務所費4828万円は元気があってよい!」
太田農水相事務所費問題:「秘書がやかましいから、…」。やかましい秘書と必死の口裏合わせ中カモナ!ふふふン~♪
もちろん、『池田信夫blog』でも、太田誠一氏の「釈明会見」の疑問点を指摘している。
そして、『ステイメンの雑記帖』が太田誠一農水相にまつわる新たな疑惑を報告して下さった。
【疑惑のデパート】太田農水相に新たな疑惑発覚!【血税詐取】
この「疑惑のデパート」って表現がツボにはまったので、今日のタイトルとさせていただいた。なんか昔っぽい表現なんだけど、太田農水相を言いえて妙という感じ。

で、この新たな疑惑なんだけど、「九州勧業」という太田農相の実父が取締役を務めていた不動産会社で07年から農相就任直前まで顧問として報酬を得ていた太田農相だが、96年から06年の10年間、計3647万円にのぼる家賃を政党交付金からこの不動産会社に対して支払い続けていたことがわかった。総務省によれば、政治団体が家賃相当額の寄付を受けたものとして収支報告書に記載すれば、家賃を支払う必要はないとしている。つまり、家賃として支払われていた税金である交付金の一部が、不動産会社を経由して農相の収入になっていたのではないかということだ。
参考記事:農相支部:親族会社に家賃支出 交付金から3647万円 (毎日新聞 8月30日)
このところ、毎日新聞がしつこく太田農水相を追っているのが面白い。
私が思うに、きっと同じような税金横領を、目黒の秘書宅を使ってやっていたのではないかということだ。つまり、実態のない事務所の家賃を政党交付金から支払い、家賃相当額の寄付を受けたものとして収支報告書に記載し、その家賃はそのまま太田のポケットに入れていた。違う?これで、なぜ実際は、議員会館を事務所として使っていたのに、秘書の自宅を幽霊事務所として登録していたかが読めてくるだろう。
事務所費の件でも、あいまいな回答しか提示できず、国民の血税を横領しても、絆創膏農水相と同じように「法令にのっとって処理している」と繰り返す、まさに疑惑のデパートの太田農水相は、辞任をもって、いますぐ国民に謝罪するべきだ。
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2007.08.19 (Sun)
塩崎事務所費問題:領収書の二重添付は自民党の伝統芸か?

マダム寿司こと小池百合子防衛相と塩崎恭久官房長官の確執が騒がれている中、また塩崎かよって感じだけど、今度は、塩崎恭久官房長官の事務所の女性職員が、塩崎氏が代表を務める自民党愛媛県第1選挙区支部の政治資金の領収書を二重添付して、私的な海外旅行や車や洋服代に流用していたことが判明したそうだ。一見、ひどい女性職員を抱えた塩崎先生が気の毒に思えるような内容だけど、ちょっと待って。
普通、領収書を添付した選挙運動費用収支報告書って、最終的には塩崎先生がサインするはずだから、塩崎氏も領収書の二重添付には気づいていたはず。少し前に赤城先生が辞任したときだって、実際に領収書を二重添付したのは、事務所の職員であって、赤城先生ではなかった。それなのに、赤城先生は責任をとって辞任したんだよね。
塩崎先生の事務所費に関しては、一ヶ月前の7月20日に赤旗が05年に1330万円の使途不明金があると指摘している。そのとき、塩崎先生は「松山の後援会事務所と議員会館、東京にもう一つ連絡事務所があり、(支出は)この三つを合わせたものだ」とか、「政治資金規正法にのっとって適正に処理している」と疑惑を否定しながら反論してたんだよね。ということは、そのときに全て詳しく調べたはずなんだ。
それにもかかわらず、今回、内閣改造前になって、自分の身が危なくなると突然、事務所の女性が使い込みだというのは、なんかちょっと怪しいぞ~。
それに、赤旗の指摘が正しければ、今回の二重添付分、626万8890円はその使途不明金の一部ということで、まだ同じ額くらいの使途不明金があるはずだ。それはいったいどうしちゃったのだろうか。
参院選の大きな敗因の一つが、自民党の「政治とカネ」をめぐる問題であったにもかかわらず、こういった不透明な言い訳をする塩崎氏が安倍内閣に留任することになったら、安倍の危機管理能力のなさを改めて問われることになるだろうね。
参考記事:
政治資金:塩崎事務所の女性職員が流用「海外旅行などに」(毎日新聞8月20日)
塩崎長官事務所も二重計上、女性職員が私的流用隠す(読売新聞 8月20日)
追記
関連記事:(この記事を書いた後に見つけた関連記事)
『晴天とら日和』「アベシ、中川(27日まで幹事長の893&女癖の悪い方)、等は下らない自民党の敗戦報告書を読むよりこの文章を読んでみなさい!と思う。」
『解説委員室』時論公論 「安倍政権の前途多難」
塩崎事務所の政治資金二重計上、内閣改造に影響必至(読売新聞8月21日)
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