2009.09.01 (Tue)
小選挙区では落選したのに比例でよみがえった自民党の粗大ゴミ議員たち
最近では新しくTBしてくださる方も増え、リスト配信数、トラックバック数ともに次点の自民党系TBPに大差をつけてトップだった。
トラックバック(TB)数:28,780
作成日:2007.09.14
昨日の配信数:42,886
しかしながら、自エンドを達成し、政権交代が実現したからと言って喜んでばかりはいられない。こいつらこそ落選すべきという自民党議員が比例で大量に復活しているからだ。みちのくさんからも、下記のようなコメントをいただいた。
中川昭一の落選するのは当たり前ですが、
麻生太郎、福田康夫、安倍晋三、森善郎、竹部勉、町村信孝、
甘利明、中川秀直、二階敏博、小渕優子、小泉進次郎、谷垣禎一、
石原伸晃、小池百合子、平沢勝栄らが落選しないで、
当選したことが本当に許せません(怒)
確かに、海部俊樹元首相は落選したけれども、あれだけ評判の悪かった麻生太郎、福田康夫、安倍晋三、森善郎ら首相経験者や小渕優子や小泉進次郎ら元首相の娘や息子が当選したのは不思議だった。小泉進次郎多の場合は、ライバルの民主党議員を無視した動画が広く知れ渡り、かなり選挙に不利に影響したにもかかわらず、当選している。
日本の昔話に「つるの恩返し」という逸話があるが、日本人は義理堅い国民なので、地元の国民は恐らく、地元から首相が出たということでその地域になんらかの恩恵をもたらした元首相やそのご子息に尊敬の念を抱き、選挙で応援しているのだろう。又、首相経験者や閣僚経験者は、経済的に豊かであり、選挙活動費などにもあまり不自由しないということも当選しやすくなる一因かもしれない。
今日のニュースで小泉内閣では財務大臣を務め、総裁選にも立候補した経験のある谷垣禎一氏の選対副本部長の弟が買収容疑で逮捕されたことが報道されていた。これは氷山の一角にすぎないと思う。
谷垣氏選対副本部長の弟逮捕=買収容疑で京都府警
今回は小選挙区で国民から国会議員として期待された役割を果たさずに落選させられた多くの議員が、比例復活という形で当選したが、これもおかしな話だ。ESQさんもおっしゃられるように、民主主義に反していると思う。
『Nothing Ventured, Nothing Gained.』 衆議院選挙2009を振り返る(自民党にゾンビ議員が大量発生等に思うこと)
小選挙区で、ノーを突きつけられた人が比例で復活するのは、いくら死票の反映といっても、非民主的であると思えて仕方ない。死票となった声を反映しているのだから、むしろ民主的という考え方もあり得るとは思うが、やはり、小選挙区での敗北を見越した保険制度のような気がしてならないのである。
そもそも比例制度は少数者の声の反映という意味合いで作られたものであるが、私はむしろ重複制度はやめて、比例単独候補を増やして活動させる方が、良いと考えている。
なぜなら、いわば有権者は一人2票持っているわけであって、そのうちの比例票はあくまで小選挙区の候補ではなく、政党に対する票なのであるから、その票により小選挙区で落選した人物がゾンビとして復活するというのは、制度の本来的趣旨からいって、整合的ではないように感じるわけである。
自エンドは成し遂げたものの、町村信孝、 甘利明、中川秀直、二階敏博、小渕優子、小池百合子、野田聖子ら自民党の粗大ゴミ議員の給与が、国民の税金から支払われ、いまだに国会でウロチョロするというのは何とも目障りなものだ。比例制度の見直しが求められる。
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2009.07.18 (Sat)
麻生が「なんちゃって衆院解散」
中川秀直元幹事長ら反麻生派は、衆院を麻生で闘えないとして、両院議員総会開催を求める署名を集め、両院議員総会で麻生に退陣を迫ろうとしたが、党所属議員の3分の1に当たる128人に満たないという理由で却下された。実際は、署名は133人に達したが、細田氏ら執行部が15日夜から16日夜にかけて、中川氏らの署名に応じた議員の切り崩しに全力を上げたせいで、署名を撤回する議員が数人出た。又、自民党都議団なども、麻生降ろしに加担する国会議員は、衆院選で応援しないと圧力をかけた。中川氏とともに署名活動の中心となった加藤紘一元幹事長は「党公認を外すとか、若手議員への圧力があった」と悔しさをにじませた。
一方の野党が内閣不信任決議案を衆院に提出し、否決させて「麻生おろし」の動きを抑えたことも功を成した。自民党内で「麻生おろし」が激化した場合、執行部は、「内閣不信任決議案」が否決されたことを理由に「麻生おろし」の動きを抑えることも可能であろう。国民にとっても、古鼠以降、これまで民意の反映されない無能な首相が安倍、福田、麻生と1年ごとに変わり、この上、4人目を迎えることはとうてい許されることではない。
だいたい、内閣不信任決議案を衆院本会議で与党の反対多数で否決しておいて、「麻生おろし」をするというのはかなり矛盾していると思ったが、結局はそういった姑息な手を使ったせいで「麻生おろし」は失敗に終わった。本気で「麻生おろし」をしたかった自民党議員たちは、内閣不信任決議案を否決するべきではなかった。
さてさて、これからが面白くなる自民党崩壊の最後のクライマックスだが、果たして、自民党から多くの離党者が出て、党が2つに分断されるのかどうかに注目が集まっている。今回、中川秀直の後ろには、古鼠の影がちらほら見えるが、小池百合子もわざわざ自身のブログ(探したが見つからず。メルマガのことか?)で、小泉が「麻生さんは堂々と両院議員総会を開いて、堂々と出ればいい。」と述べたことを紹介し、「総会で小泉さんがほえたら、さぞかし流れが変わるだろう」と勘違いもほどほどにしろと言いたくなるような期待を述べている。小池は、小泉のパワーがいまだに健在であると思っているらしい(笑)。
今回の自民党内のごたごたで、閣僚で三役も負かされ、珍重されているかのように見えた与謝野馨までが麻生を裏切ったのは意外だった。石破茂の意見が二転、三転したのも笑えた。政治の世界の汚れた一面を見たようだった。いまだに自民党内の解散への抵抗勢力は強いのではないか。
最後の最後に両院議員懇談会で、衆院解散を拒む閣僚が出たら、解散できなくなるのではという不安もあったが、それもいらぬ心配だったようだ。首相官邸側は、署名を拒む閣僚の罷免手続きなどに掛かる時間を確保するために、衆院解散を決定する21日の閣議の開始時間を午前9時から8時へ1時間早めたそうだ。閣僚が署名を拒否した場合、麻生太郎首相が直ちに罷免し、首相による閣僚兼任や、閣議書の再作成などの手続きを経て、解散を閣議決定するとしている。かなりの強硬手段をとりながらの警戒解散らしい。
麻生は去年秋就任直後に解散しておけば、これほど馬鹿で無知であることを晒すこともなかっただろう。その後も何度も解散のチャンスはあったはずなのに決断力のない麻生はそのつど見送った。今回の解散は、「小雨の間、いつまでも雨宿りし続け、最後は土砂降りの中、飛び出さざるを得なくなった最悪のタイミング」で行われる「土砂降り解散」、逃げ場を失った「がけっぷち解散」、自ら自然崩壊する「自滅解散」、政権交代のための「政権交代解散」、何も考えずにただ自暴自棄で行われる「破れかぶれ解散」など絶妙なネーミングがつけられているが、結局のところ、投開票日は8月30日で衆院任期満了の9月10日からすると10日早まっただけであり、とても解散とは呼べないものであるのは確かなようだ。「なんちゃって解散」「任期満了に限りなく近い解散」と名づけた方がいいかもしれない。
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2008.09.26 (Fri)
小泉引退のニュースで交差する喜びや怒り

写真:小泉元首相が引退、次期衆院選に出馬せず
神奈川県横須賀市の事務所を後にする小泉純一郎元首相(25日午後7時30分ごろ)=狩野洋平撮影(読売新聞)
<小泉元首相>存在感・神通力薄れ 小池氏も総裁選惨敗(毎日新聞 09月26日)
小泉純一郎元首相の引退表明は、小泉改革路線の見直しを鮮明にする麻生太郎新首相の始動の日と重なった。01年に首相に就任して以来7年余り、小泉氏の動向は常に政界の関心事だったが、自民党総裁選で「小泉路線」の小池百合子元防衛相が敗北したことは、自らの存在感が希薄になったと悟る引き金になったようだ。
「小泉氏は(サプライズを生む)魔法のつえをなくしてしまった。次期衆院選で小泉氏が応援しても小泉チルドレンは負けるだろう」
長く秘書として仕えた飯島勲元首相秘書官は、引退の報を聞くと周辺にこう語った。
今回の総裁選で小泉氏は完全に「蚊帳の外」に置かれた。自らの後継者に指名した安倍晋三元首相は「小泉路線」の見直しを目指す麻生氏を率先して支持。麻生氏も小泉政権時代、政調会長、総務相、外相と重用した経緯があるだけに、かつての部下たちの裏切りは「屈辱」だったとみられる。小泉政権の防衛庁長官で総裁候補の一人だった石破茂農相は25日、記者団に「麻生政権の使命は小泉改革の負の部分を検証することだ」と強調した。
小泉氏は総裁選さなかの12日、小池氏支持の武部勤元幹事長らに「自民党は大変な危機なのに、危機感がまだ足りない」と指摘し、いら立ちを示したが、得票率は麻生氏66.9%に対し、小池氏8.8%。しかも、小池氏は地方票がゼロ。01年の総裁選で地方票が小泉氏で雪崩を打ったのと好対照だった。
これでは、衆院選前後に新党を結成し、キャスチ(ティ?)ングボートを握るのは難しい。05年の郵政選挙大勝で膨れ上がった自民党の議席も、次期衆院選で大幅減は必至。小池氏や中川秀直元幹事長らの「浸透力」の弱さを目の当たりにし、「小泉時代の栄光」が雲散霧消する前に、身を引いたという感が強い。
中川氏は25日、「小泉政権、小泉改革がなければ90年代の失われた10年は終わらなかった」と語ったが、「反麻生」で反転攻勢に出るための後ろ盾が失われるショックは隠せなかった。【中川佳昭】
注:赤字は美爾依が追加したもの。
自民党にしては、地方で悪評の高い小泉に衆院選前に引退してもらった方が選挙には有利だから、今頃大喜びしているだろうね。小泉チルドレンなんて問題ばかり起こすだけで、もともと何の役にもたたないカスのようなものだから、全員いなくなった方が自民党にとってもせいせいするだろうし。
それにしても、小泉派、小池が地方で全く票を取れなかった事がよほどショックだったのだろう。小池も麻生内閣に入閣することを辞退したことだし、これから、二人で結婚するかどうかはわからないけど、ゆったりした引退生活を送ったらよろしい。小泉は、引退するけれども、政治は続けるといっているが、もう人前に出てくるな。
天木直人氏が、小泉引退をいち早くブログで報告し、これでブログを続ける意味がなくなったとおっしゃられているのが気になるが、天木氏には、少なくとも政権交代まで続けていただきたいと思う。
小泉元首相の引退声明とともに私のブログも役割を終える(2008年09月25日)
そして、小泉に痴漢冤罪で3ヶ月以上も拘留されてしまった植草一秀氏にしても、小泉の引退を複雑な心境で見守っていらっしゃるのではないか。
「小泉改革」の評価
それから、小泉政権を辞めさせるために「STOP (THE) KOIZUMI」を立ち上げたのはいいが、主催者のあまりものスタンドプレーと信用を欠く言動に仲間はみんな幻滅し、このキャンペーンはいつのまにか立ち消えし、肝心の小泉在任中に小泉政権をSTOPさせるという目的は達成されなかったテサロニケ大魔神。
右にも左にも上にも下にも何にでも化けるテサロニケ大魔神だが、今回の小泉引退のニュースを聞いて、又、いつもの不可解な長文を書いていると思いきや、なぜか英語で短く反応している。
「STK STK - WITH A FULL OF MY DEEP EMOTION - STK STK」というエントリーで、
YES, KOIZUMI STOPPED.
そして、まだ全てが解決されたわけではないとの趣旨の英語も書かれ、竹中平蔵の写真が追加されている。
これを見る限り、まるで、自分のSTKキャンペーンが小泉をストップさせたかのように勘違いされているようだが、それは違うだろう。AbEndが安倍を一年で辞任に追い込んだAbEndキャンペーンとは違い、又、福田を一年で辞任に追い込んだ自エンドキャンペーンとも違い、小泉の内閣総理大臣の在任期間は1,980日と、戦後の内閣総理大臣としては佐藤栄作、吉田茂に次ぐ第3位の長期政権となり、中曽根康弘以来、初めて辞任せずに自由民主党総裁としての任期を全うした男だ(笑)。
そして、まず、その記事のタイトルだが、文法的に、"EMOTION"(感情)は数えられない名詞なので、その前に"A FULL OF"を使うのは間違い。"EMOTION"の前に”MY”も入れるべきではない。正確には、"With deep emotion(s)"だけでいい。"EMOTION"が複数形になるのは、感情の中には、1つの感情だけではなく、いろいろと入り乱れているため。テサロニケ大魔神は、「STOP (THE) KOIZUMI」からして、"THE"は文法上誤りだと助言したのにもかかわらず、いまだにそのまま使って恥をさらしている。この人も又、馬に念仏である。
そもそも、大魔神がなぜAbEndキャンペーン成功後に、突然自民党支持者に化けたのかいまだに不可解である。で、この大先生、やたらと変なカタカナ語を文中に使うことが多いんだけど、その使い方がいつもおかしいのが非常に気になる。名詞を動詞として使ったり、動詞を形容詞として使ったり、とにかくめちゃくちゃなのだ。
まあ、「馬に念仏」な大魔神を批判しても、時間の無駄なので、この辺でやめておくが、とにかく、小泉が引退したことが、少なからずも与党に衝撃を与えたことは確かだろう。ただ、政権交代に有利になったのかどうかは、わからないが、小泉の後を継ぐ予定の次男進次郎(27)氏は、自分の父親がぶっ壊した日本を立て直すためにも、小泉とは正反対の政治家になって欲しい。まあ、「カエルの子はカエル」で無理かもしれないけど・・・・。
しかし、『パタリ』の「小泉、逃がさんぞ!罪は償わせよう!!」というエントリーにも書いてあるとおり、多くの人から職を奪い、給与を下げ、生活費の負担を増やすなど国民を虐待した小泉の罪は決して許せない。政権交代でぜひ小泉の悪事を全て暴き、白昼にその罪をさらそうではないか。
参考記事:
小泉発言録
戦後最悪の首相 小泉純一郎を断罪する!
小泉純一郎(ウィキペディア)
『保坂展人のどこどこ日記』小泉元総理、政界引退、自民党政治の終わりの始まり。
ジュリーの『我が窮状』がYouTubeにアップされたので、最後に、ブッシュに言われるままにイラク戦争に加担したり、靖国参拝を繰り返しては、戦争や英霊を美化しようとした小泉に捧げたい。
我が窮状
小泉は、自分に状況が悪くなってきたからトンズラするつもりだろうが、引退する前にこれまで自分が不幸にしてきた国民に土下座して謝れと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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2008.07.20 (Sun)
消費税と社会保障:日本の増税とカナダの減税

日本は今日で梅雨明けで、暑い日が続いているようだけど、カナダには梅雨がないので冬が終わると突然夏が来る。そして、Cocoちゃんの写真を見ればわかる通り、カナダ東部もこのところ30度近い気温が続いていて蒸し暑い。ただ、今日は午後から珍しく雨だったので、午前中からお昼過ぎまでは30度近くですごく暑かったけど、午後は雨が降り出したとたんに、涼しい風が吹いてきて22度くらいの心地よい気温となった。
今週末は近くにあるモール(ショッピング・センター)でサマーセールが行われているので、本当は今日、ウィンドウ・ショッピングに行こうかなと思ったんだけど、雨だったので行かなかった。私がモールで行くのは、「Home Sense」と「Winners」が多い。この2店で、洋服、靴、アクセサリー、バッグから家庭用品まで幅広くなんでも揃っているからだ。そして、ここでショッピングする一番大きな理由は安いから。
私の住んでいるカナダ・オンタリオ州の消費税は13%だけど、商品の元の値段が安いので、たくさん買っても思ったよりも大きな出費にならない。日本に行ったとき、デパートやファッションビルなどではため息の出るような4万円も、5万円もするワンピースをたくさん見た。この不景気にいったい誰がこんな高価な服を買うのだろうと、不思議だった。日本では確かに国民全体の貧困は進んでいるけれど、同時に富裕層はどんどん豊かになっているのかもしれない。私が唯一カナダと同じように心地よく買い物できたのは、ユニクロぐらいだった(笑)。あとは、高すぎて、手も足も出ないという感じだ。
どうせ、洋服なんて流行もあるし、私の場合は、1年か2年着たら糖尿病協会や癌協会などに寄付しちゃうので、安いもので十分なのだ。一着2千円以上払ったことがないし、高くても3千円止まり。まさにユニクロ・プライス(笑)!
日本にはまだ進出していない「Winners」では、有名ブランドものの1年古いモデルの洋服を元の値段の半額で売っている。メーカーで売れ残った服を「Winners」に安く卸しているようだ。でも、1年遅れの流行でも有名ブランド物は早く流行を取り入れる傾向があるので、ほとんど今年の流行と変わらないデザインで、中には今年のモデルもある。それに流行が1,2年で劇的に変わるというわけでもない。
だから、消費税が13%といっても、商品の値段が半額なので、日本で買い物をするよりもよっぽど安く楽しめるのだ。最近、Home Senseで買ったローラ・アシュレイのキルトのベッド・カバーも元の販売価格の半額だった。これまでは厚めの羽毛のデュヴェ(Duvet:かけぶとん)を使っていたんだけど、夏になって暑くなってきたので、薄めのものに変えたのだ。厚めの羽毛のデュヴェにはカバーがあったけど、薄めのデュヴェは厚みがないので、厚めのデュヴェのカバーは使えない。うちはペットがベッドの上で寝るので、カバーがないとベッドが毛だらけになってしまう。だから、夏でもベッドカバーが必要だった。

ローラ・アシュレイのキルトベッドカバー
さてさて、前置きが長くなってしまったが、植草一秀の『知られざる真実』の「劇場型政治手法の再来」(6月20日)というエントリーの中で、植草氏はずっと前から自民党が劇場型手法を用いて、国民にアピールするだろうと予測していた。
「小泉政権以来の常套手段は、与党内に反対論を存在させ、政府決定がその反対を押し切って決定されたように装うことである。政権が与党内の強い反対を押し切って新制度を導入したとの演出を凝らす。政府御用の報道番組はその装いの上に「報道」の装飾をさらに重ね合わせる
自民党内でこれから「財政再建派=増税派」VS「上げ潮派=歳出削減派」の対立が演出されることになる。「上げ潮派」は消費税の増税よりも歳出削減、「小さな政府」を主張し、財務省とも対立する素振りを示すと考えられる。
財政再建派は社会保障制度の安定性確保のための消費税増税を主張する。だが、総選挙を控えて与党が増税方針を最終的に決定する可能性はゼロである。最後は「歳出削減派」が勝利する。小泉元首相と中川秀直氏を中心とする新しい政治勢力が自民党を最終的に代表することになるだろう。麻生氏が担がれる可能性もある。同時に自民党は選挙に不利な増税も真剣に論じる政党であることをアピールする。」
このところ、自民党内で消費税の議論が活発化するのを見ると、まさに植草氏が書かれた通りになった。財政再建派の谷垣禎一政調会長が、衆議院選挙で、与党側が勝利すれば、税率を引き上げる(NHK ニュース)と言えば、上潮派の中川秀直元幹事長は、福田首相が内閣を改造する場合は、増税回避を目指す「上げ潮派」から閣僚を起用すべきだと言っている。つまり、安倍内閣の内閣改造で閣外に出された自分を閣僚に戻せと主張しているのだ。さらに、伊吹文明幹事長は、消費税率引き上げについて、「上げてから選挙をすれば大変なことになる」と述べ、総選挙前に実施すべきではないとの考えを強調しながら、「(選挙に)勝とうと思うと(有権者に)一種の『目くらまし』をしなければしょうがない」(47News 7月16日)と本音を吐いた。
植草氏はさらに、「偽装CHANGE」VS「真正CHANGE」で他にも多数の反小沢民主党勢力が存在することを暗示している。
国民を侮蔑する政治権力は、政治プロパガンダドラマ「CHANGE」を利用して、国民を誘導しようと企んでいる。
1. 官僚利権打破の旗を掲げる中川秀直氏を軸とする自民党「上げ潮派」、
2. 小池百合子氏を軸とするTPLおよび小泉チルドレン、
3. 竹中氏の影武者である高橋洋一氏を軸とする「脱藩官僚の会」、
4. 橋下徹知事を軸とする知事グループ、
5. 民主党分断工作を担う前原誠司氏を軸とする民主党「凌雲会」グループ、
これらの各勢力を政治プロパガンダドラマ「CHANGE」で連結し、次期総選挙での反自民票の受け皿にしようとの策略が練られている。
自民党政権がこのまま続けば、いずれ早いうちに消費税が上がるのは目に見えている。万一、消費税が上がっても、それが社会保障制度を充実させるためなら国民だって文句はいわないだろうけど、自民党が行おうとしているのは、ただ単に消費税を上げるだけ上げて、大企業の法人税はそのままで国民の負担を増やせるだけ増やして、それを国民ではなく天下り官僚を受け入れる大企業に還元しようとするものだ。
カナダでも「Golden Handshake」と呼ばれる天下り制度のようなものはあることにはあるが、その恩恵を得るためには、新しい就職先にとって有利になる人脈や能力が求められ、日本のように出世コースから外れた無能な官僚にさえも就職先を斡旋するような制度ではない。
又、消費税に関して言えば、日本では消費税を上げようとしているが、カナダでは消費税を下げる傾向にある。2006年には7%だったGST(連邦消費税)は、2007年に1%、2008年にさらにもう1%下げられ、現在では5%となっている。カナダの消費税には2種類あって、カナダ全体で同じ税率のGST(連邦消費税)と州によって税率が違うPST(州税)だ。
1)GST(連邦消費税):5%(全州一律の税率)
2)PST(州税):州ごとに違う物品への消費税
・アルバータ 0%
・サスカチュワン州 5%
・ブリティッシュコロンビア州、マニトバ州 7%
・オンタリオ州 8%
・ケベック州(モントリオールなど) 7.5%
・プリンス・エドワード・アイランド 10%
・ニューブランズウィック、ニューファンドランド、ノヴァ・スコシア 13%
しかし、日本のように全ての物品に対して税金がかかるわけではなく、生活にかかせない必需品である食品などはGSTもPSTも免除される。一方、ものによってはPSTの税率が変わってくる。例えば、オンタリオ州では、宿泊するとき、宿泊税としてPSTは5%に減税され、レストランでの娯楽やアルコールには10%、店で買うアルコールには12%と増税される。
日本でも増税が懸念されているタバコにかかる税はGSTとPST合わせて50%くらいだと思う。というのも一度もタバコを買ったことがないので、タバコの値段がいくらくらいなのかわからないが、かなり高いのではないか。例えば、オンタリオ州政府のサイト"Summary of Tobacco Tax Rules for Retail Dealers"を読んでみると、1カートン$43.79以上のたばこの場合、最低$43、79( $17.00 federal excise duty, $24.70 in provincial tobacco tax and $2.09 GST)の税金が課税され、合計で$87.58となる。
衣類にはGSTとPST両方が課税されるが、子供服ではPSTは免除されるなどなど。

日本とカナダの税率を比べる時、人口や国の面積も考慮すべきだろう。日本のように人口が多ければそれだけ税金を納める人が多いわけだから税収は上がるので、一人当たりが払う消費税は少なくてもやっていけるが、カナダのように人口が日本の四分の一である場合は、税金をやや多めに徴収しないと国として成り立たなくなる。又、カナダの国の面積は日本の26.4倍で、もし、日本のように道路を整備したら、工事費に莫大なお金がかかるわけだから、ガソリン税ももっと高くてもいいはずなのに実際は日本のガソリン税を引いた値段よりもずっと安い。おまけにごく最近作られたものを除いて高速道路は全て無料だ。ちなみに昨日の近所のGSのガソリンの値段は、長い間上がる一方だったが、何ヶ月ぶりかで初めて下がって$1.296(約130円)/1リットルだった。といっても前日に比べて1リットルにつき、1~2円くらい下がった程度。
確かにカナダの消費税は日本の5%に比べると13%と高いけれども、人口が日本の四分の一で、国の面積は26.4倍であることをを考慮し、歯科や美容整形、不妊治療など特殊治療以外の医療費が無料で年金制度も日本のように25年以上勤めなくてももらえること、高速道路は無料、教育費が安いことなどを考えれば、決して高くないと思う。
TBしてくださった『生き抜く力』が『生き抜く力』第12回 日本の無駄遣いはどこなのか - その金銭的インパクト -というエントリーで「GDPと政府歳出との国際間比較の図」を紹介して下さった。

この図を見れば、日本政府がいかに無駄遣いをしているかが一目瞭然だ。
日本政府が無駄遣いさえやめれば、GDP世界第3位を誇る日本が今のまま5%の消費税で、GDP世界第13位のカナダと同じレベルまで社会保障を高めることは不可能ではないだろう。それなのに、税金で私欲を肥やそうという官僚があまりにも多いために日本の社会保障は年金受給さえもままならない状態となっている。万一、日本政府が消費税を5%以上上げる場合は、カナダ以上の充実した社会保障を国民に約束しなければならない。
読者のみなさまも同じだと思うけど、最近のメディアの報道の様子でそろそろ自エンドが近いのを感じる。この感触は安倍政権が参院選で惨敗した時と同じ感触だ。
植草氏もブログで「自End」を訴えかけて下さった。
植草一秀の『知られざる真実』 民主・国民新党合意は「自End」への一歩
権力維持を至上命題とする自民党は、「偽装CHANGE」勢力を準備して、国民を欺き、決戦となる次期総選挙を克服しようとしている。しかし、政権交代なくして真の改革はない。
小沢代表も政権交代に向けて、本腰で臨んでいるようで心強い。

小沢氏 政権交代で政治主導を
(NHKニュース 7月19日 0時40分 )
民主党の小沢代表は、埼玉県志木市で講演し、「日本は不景気の物価高という状況になりつつあり、役所任せの政治では対応できない」として、次の衆議院選挙で政権交代を実現し、政治主導の行政に改める必要があるという考えを強調しました。
この中で、小沢代表は、「日本は、アメリカの好景気と中国の高度成長に頼ってきたが、アメリカでは景気が後退期に入り、中国ではバブル経済がはじけて格差が拡大している。そして原油高をはじめ、食料などの生活必需品が値上がりしており、日本は不景気の物価高という状態になりつつある」と指摘しました。そのうえで、小沢氏は、「こうした危機的な状況の中では『役所任せで、何とか考えろ』という今の政権のやり方では対応できない。政治家が自分の判断と責任で決断し、実行していくというやり方で、国民の生活を守っていく政治を打ち立てなければならない。きたるべき総選挙で政権を代えることで、この国の政治行政のあり方を根本から変えることができる」と述べ、次の衆議院選挙で政権交代を実現し、政治主導の行政に改める必要があるという考えを強調しました。
その他の参考記事:
「官僚国家日本を変える元官僚の会」 設立!「CHANGE!官僚国家日本」
官僚OBらが「脱藩官僚の会」、天下り全廃など提言
政権交代すれば、消費税の増税なしでも社会保障はカナダ並みに充実できると思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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2007.02.23 (Fri)
天木直人氏を都知事に
まずは、ちょうど去年の2月6日に書かれた『反戦な家づくり』の「安晋会 菱和ライフクリエイト 黒川紀章 日本会議」を読むと、黒川紀章氏は安晋会と深い関係があるだけではなく、暴力団山口組系後藤組や広域指定暴力団「住吉会」、「日本青年社」、「救う会」、「つくる会」と関係の深い右翼連合会である「日本会議」の代表委員をつとめているそうだ。つまり、黒川紀章は、暴力団と右翼団体まみれということか。これじゃ、いくらすばらしい公約を掲げていても支援なんてとてもできないぞ。
民主党はなんとか菅直人議員を都知事選に担ぎだそうと努力しているみたいだけど、本人は西から太陽が昇ってもありえないとかたくなに固辞しているようだし、本人が言うように、そんなことになったら、国会で厳しく与党を追求できる議員がいなくなるから、安倍晋三や中川秀直自民党幹事長を喜ばせるだけだ。私としても菅氏には、国会で引き続きがんばっていただきたい。
そこでだ、少し前にも書いたんだけど、偶然にも菅直人氏と同じ名前の天木直人氏に都知事出馬を要請するという考えはどうだろうか?『雑談日記』のSoba さんも宮台氏に出馬をお願いしたそうなので、ダメもとで私も天木氏にメールを書いてみた。
天木さま、
(前略)
天木さまのブログは、いつもとても興味深く読ませていただいております。天木さまのブログを読むと、日本の外務省の無能さがよくわかり、なさけなくなります。北方領土や竹島の返還はこういった腰抜けどもにまかせていたら、いつになっても実現しないでしょう。外務省はもうちょっとましな職員を雇えないのでしょうか。まず
ところで、天木さまもご存知の通り、このところ、民主党の都知事候補選びが難航しているようです。私としましては、ファシストで差別主義者で公私混同も甚だしく、暴言吐きまくりの石原慎太郎にだけは、絶対に三選してほしくありません。都知事には、もっと市民の痛みがわかり、官僚として働いた経験があり、国際的な視野を持ち、都会的なセンスも兼ねそろえた天木さまがぴったりだと思うのですが、都知事に立候補する意向はございませんか?もしも、天木さまが、民主党推薦又は無所属として立候補されるのであれば、有志をつのり、東京都民が都知事に求めていることを言及したマニフェスト作成の際の資料集めや、支持者集めなど全面的にサポートさせていただきたいと思っております。
都知事選まであと1ヶ月あまりしかございませんが、どうか、宜しくご考察のほどお願い申し上げます。
美爾依
さてさて、天木氏から、お返事はいただけるだろうか。お楽しみに。
とらちゃんは、田中康夫氏に出馬してもらいたいみたいだけど、こうしていろいろな人にあたってみて、立候補して下さる方をみんなで一致団結して支援しよう。
石原慎太郎の三選だけは決して許してはならない。
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