2020.04.30 (Thu)
「アビガン」と「レムデシビル」の違いについて
先日のブログでも新型コロナウィルスの治療薬と副作用について冷泉彰彦氏の情報をシェアさせていただいたが、今日はその中でも、「アビガン」と「レムデシビル」の違いについての情報をまとめてみたい。
東大名誉教授の児玉竜彦先生が、下記の動画で、ウィルスが体内でどのように変質しながら増え続けるのか、難しいことをわかりやすく説明してくださっている。新型コロナウィルスの遺伝子本体は、DNAの二重らせんではなく、不安定な一本の鎖のRNAであるため、変異しやすいそうだ。だから、ヒトが免疫を作っても、変異して免疫を逃れやすく、ワクチンが作りにくいという。そこで、変異して逃げられないように、2,3種類の抗ウィルス剤を混ぜて克服するといいようだ。また症状に応じてこれらの薬を使い分るべきだという。こういった専門的な情報を誰もが得られるというのは、本当にすばらしいことだと思う。
アビガン
抗インフルエンザウイルス薬。富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発し、2014年に製造・販売の承認を得た。ウィルスの増殖を抑えるだけでなく、即時にウィルスを消滅させる効果があるため、咳や熱に対しても即効力があり、感染早期に服用するべき薬。経口薬なので、感染したと思ったら、だれもが簡単に飲める薬だ。ただ、現在は、厚労省の許可を得た医療機関からしか手に入らないのが難点。薬局でも手軽に入手できるようになると、新型コロナウィルスの感染拡大は画期的に抑えられるだろう。ただし、動物実験で胎児に異常がみられたので、妊婦の方や男性でも小作り中の方は使用してはいけない。子育て期間が終わった50代以上の方は全く問題なく服用できるそうだ。石田純一氏も感染初期にアビガンをたくさん服用して治ったと言っていた。
レムデシビル
ウィルスに感染後、しばらくして熱や咳、嘔吐、下痢などの症状が出始めたら病院で点滴をする。このとき、アビガンと併用すると回復が早まる可能性も。「レムデシビル」は米製薬大手のギリアド・サイエンシズが開発したエボラ出血熱の治療薬だが、肝機能に障害がでる危険性がある。米中両国で臨床試験結果が発表されたが、米側が「回復が早まった」としたのに対し、中国は「効果は確認できなかった」と評価が分かれた。それにもかかわらず、日本政府はレムデシビルについて、海外での承認状況をみて、審査の手続きを簡略化する「特例承認」を適用する方針。国内で最初の新型コロナ治療薬となる見通し。
(児玉教授の資料より)
参考資料:
コロナウイルス感染症に対する
アビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要
及び同研究に使用するための医薬品の提供について
新型コロナの有望薬「アビガン」「レムデシビル」ってどんな薬?
治療薬「レムデシビル」、評価二分 米国「回復が早まった」/中国「効果確認できず」
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【安倍内閣要人はすぐアビガン飲める仕組み】岡江久美子さんは無駄死にだった。なんと内閣職員は、主治医に頼んで2月26日からPCR検査陽性なら厚生労働省医政局研究開発振興課治験推進室長吉田淳に頼めば、アビガン投与を受けられる仕組みが出てきいたと!<a href="https://t.co/MDVZK1Y49d">https://t.co/MDVZK1Y49d</a></p>— 金子勝 (@masaru_kaneko) <a href="https://twitter.com/masaru_kaneko/status/1255265174531031040?ref_src=twsrc%5Etfw">April 28, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
【安倍内閣要人はすぐアビガン飲める仕組み】岡江久美子さんは無駄死にだった。なんと内閣職員は、主治医に頼んで2月26日からPCR検査陽性なら厚生労働省医政局研究開発振興課治験推進室長吉田淳に頼めば、アビガン投与を受けられる仕組みが出てきいたと!https://t.co/MDVZK1Y49d
— 金子勝 (@masaru_kaneko) April 28, 2020
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