2011.12.29 (Thu)
政府が天下りに監視させた「反原発」識者・市民団体リスト
「東海地震に耐えられない浜岡原発の危険性」というエントリーを覚えているだろうか。浜岡原発の設計者、谷口雅春氏から聞いた情報を伝え、その危険性を警告してくれた『My News Japan』の佐々木敬一記者の記事を転載しただけのエントリーだったが、かなりの反響があった。当時はGoogleで「浜岡原発」を検索すると常に一番上に来ていたものだが、今Googleで調べてみたら、上位から消えてしまっていた。
反原発の記事を書くようになってから、このブログへのアクセス数は徐々に減ってきたなあと思っていたら、今日、『My News Japan』がまたとても面白い情報を公表してくれた。国民が支払った電気料金を原資として、政府が反原発派ら77人の識者と67の団体の言動を監視対象としていたことがわかったそうだ。
政府による識者、団体の監視回数を集計しランキングしたものが下記の表。

政府が監視した「反原発」識者・市民団体ランキング 1位は原子力資料情報室と西尾、矢部、伴、広瀬の各氏
佐々木奎一 01:51 12/29 2011
最も頻繁に監視されていたのは、個人としては原子力資料情報室の共同体表を務める西尾漠氏と、柏崎刈羽原発反対の共同代表である矢部忠夫市議で、ともに5回。広瀬隆氏、4回、小出裕章氏3回となっている。田中優氏のFacebookで知ったのだが、田中優氏も77人の中に含まれているそうだ。田中優氏は、Facebookでお友達リクエストをするとすぐに承認してくださり、本当にいい方だなとしみじみと思った。
組織としても原子力資料情報室が12回とトップだった。会員登録をすると、全ランキング表、PDFの開示文書全304枚がダウンロード可能だそうだ。
さらに、政府はただ監視していただけではなく、大手メディアに反原発と思われる情報が記載された場合は、メディアは、「原子力に関する不正確な情報」として、ただちに資源エネルギー庁に情報提供し、必要があれば、報道されてから7営業日以内に訂正情報をホームページ上に掲載する義務を負わされていたという。
この監視事業を受注したのは、経産省の複数の天下り先で、昨年度までの決算額と受注先は、08年度1,897万4千円(社会経済生産性本部)、09年度1,270万3千円(科学技術振興財団)、10年度883万2千円(エネルギー総合工学研究所)となっている。
実にあきれた話だ。国民に正しい情報を提供している人々が監視され、メディアによって、事実を曲げて伝えられるとは。さらに、国民の税金を無駄に使って、正しい情報提供する人を天下りに監視させているというのだから、開いた口がふさがらない。日本は、原子力村利権を漁る官僚たちを駆除しなければ、原発事故から立ち直ることは一生できないだろう。
反原発の記事を書くようになってから、このブログへのアクセス数は徐々に減ってきたなあと思っていたら、今日、『My News Japan』がまたとても面白い情報を公表してくれた。国民が支払った電気料金を原資として、政府が反原発派ら77人の識者と67の団体の言動を監視対象としていたことがわかったそうだ。
政府による識者、団体の監視回数を集計しランキングしたものが下記の表。

画像1:政府に監視された反原発の識者・市民団体ランキング 上位20位。黄色は5回以上監視対象となっていた団体または個人。
政府が監視した「反原発」識者・市民団体ランキング 1位は原子力資料情報室と西尾、矢部、伴、広瀬の各氏
佐々木奎一 01:51 12/29 2011
最も頻繁に監視されていたのは、個人としては原子力資料情報室の共同体表を務める西尾漠氏と、柏崎刈羽原発反対の共同代表である矢部忠夫市議で、ともに5回。広瀬隆氏、4回、小出裕章氏3回となっている。田中優氏のFacebookで知ったのだが、田中優氏も77人の中に含まれているそうだ。田中優氏は、Facebookでお友達リクエストをするとすぐに承認してくださり、本当にいい方だなとしみじみと思った。
組織としても原子力資料情報室が12回とトップだった。会員登録をすると、全ランキング表、PDFの開示文書全304枚がダウンロード可能だそうだ。
さらに、政府はただ監視していただけではなく、大手メディアに反原発と思われる情報が記載された場合は、メディアは、「原子力に関する不正確な情報」として、ただちに資源エネルギー庁に情報提供し、必要があれば、報道されてから7営業日以内に訂正情報をホームページ上に掲載する義務を負わされていたという。
この監視事業を受注したのは、経産省の複数の天下り先で、昨年度までの決算額と受注先は、08年度1,897万4千円(社会経済生産性本部)、09年度1,270万3千円(科学技術振興財団)、10年度883万2千円(エネルギー総合工学研究所)となっている。
実にあきれた話だ。国民に正しい情報を提供している人々が監視され、メディアによって、事実を曲げて伝えられるとは。さらに、国民の税金を無駄に使って、正しい情報提供する人を天下りに監視させているというのだから、開いた口がふさがらない。日本は、原子力村利権を漁る官僚たちを駆除しなければ、原発事故から立ち直ることは一生できないだろう。
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2009.06.09 (Tue)
全盲の辻井伸行さんが第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝

写真:時事通信
昨日からネット界でちょっとした話題を巻き起こしているkimeraさんのブログで知ったんだけど、辻井伸行さん(20)という、生まれたときから全盲のピアニストが、中国出身のHaochen Zhangと共に、米テキサス州フォートワースで開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンペティションで優勝した。
その辻井伸行さんのピアノがこれまた感動的で、聞いているうちに涙があふれてくるような名演。
下のリストのカンパネラは辻井さんが予選で弾いたもの。
Lisztの La Campanellaを第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンペティションで弾く辻井さん
私も一応、4歳の頃からピアノを習っていて、それなりにピアノ曲は詳しいけれども、リストの「ラ・カンパネラ」でこれほどまでに感動したのは初めてだった。ちなみに私の手は小さすぎて指が届かないからこの曲の楽譜は持っているけれども、最初の出だしでギブアップした覚えがある。世界広しと言えども、この曲をここまで感情移入して感動的に弾ける人は数少ないと思う。
産婦人科医の父と、元フリーアナウンサーの母の間に生まれた辻井さんは、2歳の時から母親のいつ子さん(49)の歌に合わせ、おもちゃのピアノを弾き、優れた音楽的才能を発揮していたそうだ。
4歳から本格的に始めたピアノのレッスンでは、点字の楽譜を使うこともあったが、多くの曲は耳で聴いてすべて覚えていったとか。目が見えない分、辻井さんの聴力はかなり優れていて、どんなに複雑な音でも一度聴いたら忘れないという。耳で聴いただけでここまで演奏できるなんてすごいよね。でも、耳で覚えてここまで弾けるようになるには、楽譜を見て弾くのとは比べ物にならないほど、多くの時間が必要だっただろう。
辻井伸行さんが弾くピアノを聴いていると、これまでの彼の苦労や辛かったであろう練習の日々が浮かんできて、思わず涙が出てきちゃったんだけど、それと同時に彼が奏でるピュアなピアノの音に全盲であっても必死で生きてきた彼の清らかな思いが心の奥深く響いてそれが涙腺を緩めてしまったのもあるかもしれない。でも、彼はピアノを弾いていて辛い思いはしたことないっていうから、根っからピアノが好きで練習してきたのだと思う。
彼のこれまでの練習の成果を100%このコンクールで発揮できて、本人をずっと支援されてきたご家族の方々もさぞ嬉しいことだろうと思う。
辻井さん、ご家族のみなさま、本当におめでとうございました♪

写真:ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール公式サイト
左より、第2位のYeol Eum Son(韓国)、第1位:辻井伸行(日本)、Haochen Zhang(中国)
Tags : 辻井伸行 |
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