2012.03.22 (Thu)
『ぬまゆのブログ』が再開していた
Fukushima residents report various illnesses
フクシマ在住者が病状を報告
有名な映画なのですでに見られた方は多いと思うが、もしまだの方がいらしたら、米国のプルトニウム被害についての映画、「ダーク・サークル」(1982年)(日本語字幕つき)は必見だ。
デンバーの近くのロッキーフラッツ核兵器工場とその周辺では多くの被爆者や奇形の動物を出した。動物は繁殖サイクルが短いので、数ヶ月で奇形が現れるが、人は、奇形が現れるまで20年かかるそうだ。
郵便配達中に水爆を落とされて被曝した日系アメリカ人や放射能実験に使われた家畜とアメリカ兵士の話はあまりにも悲惨で、目を覆ってしまった。
そして、ついに広島や長崎に原爆が落とされた。たしかに広島、長崎への原爆が戦争を終結させたかもしれないが、同時に核兵器拡散の始まりでもあった。そして、その後、原子力と名前を変え、福島原発事故へとつながったのだ。
Dark Circle from koba on Vimeo.
アメリカでの動物実験や人体実験のように、今福島でも人体実験が行われているのかもしれない。それ以外、子供たちを避難させない理由はないだろう。ぬまゆさんが自ら犠牲になって、政府に訴えているのがいまだにわからないのだろうか。
日本は、この核兵器や原発によるダーク・サークルから抜け出し、自然エネルギーへの早期転換を実施し、きれいな空気や水そして、人々の健康を取り戻さなければならない。
以前、ぬまゆさんについて触れていた自民党の片山さつき氏のブログを紹介したが、そのコメント欄がとてもにぎわっていたので、ここに転載させていただきたい。もちろん、原子力村からの原子力推進させようとする意図がみえみえのコメントも見られるが、今、日本国民が政府に対して果てしなく大きな不信感を持っているということがわかると思う。
2012.03.21 (Wed)
ドイツZDF フクシマのうそ
ドイツ人メディアが外人と知られないように防護服に身を包み、フクシマの立ち入り禁止地区に潜入するところから始まるこの動画はまるで、スパイ映画を見ているようだった。内容も日本のメディアにはとてもまねのできないもので、原子力村と日本のメディアや政治家、そして大企業とのつながりを追求し、これまでの日本を牛耳ってきた原子力村の底知れぬ大きな力を納得させるものだった。
ドイツZDF フクシマのうそ by sievert311
この動画の中で特に印象的だったのが、菅直人の証言だ。首相の立場にいながら、防災センターに入ったせいで、情報から遮断されてしまっており、インターネットで探し続けていた我々の方が多くの情報を得ていたというのも驚きだったが、何よりも、原子力村に対して大きな不信感を抱いていたということが以下の発言からもわかったことだ。
「ここ10~20年の間、ことに原子力の危険を訴える人間に対するあらゆる形での圧力が非常に増えています。大学の研究者が原発には危険が伴うなどとでも言おうものなら出世のチャンスは絶対に回ってきません。
(=>小出先生のことか?)
政治家はあらゆる援助を電力会社などから受けています。しかし、彼らが原発の危険性などを問題にすれば、そうした援助はすぐに受けられなくなります。反対に、原発を推進すれば、多額の献金が入り込みます。
それは文化に関しても同じで、スポーツやマスコミも含みます。このように網の目が細かく張りめぐらされて原発に対する批判がまったくなされない環境が作り上げられてしまいました。ですから原子力ムラというのは決して小さい領域ではなくて国全体にはびこる問題なのです。誰もが、この原子力ムラに閉じ込められているのです。」

Iida Masao氏のFBより
ドイツZDFテレビ 「フクシマのうそ」書き起こしに段落とかぎかっこをつけ、動画のサブタイトル中の誤字も訂正して読みやすくしてみた。
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2011.05.16 (Mon)
福島第一原発事故:1号機は3月11日にメルトダウンしていた
福島第一原発1号機(タービン建屋)で見つかった高濃度放射性塩素-38の原因は何か?(リンクは英語原文)
2011年4月20日 付重要更新
4月20日のプレスリリースで東京電力は、3月25日発表の、第一号機原子炉冷却に使用された海水のCl-38放射能濃度測定値 (1.6 MBq/mL) を撤回し、「検出限界未満」とした。この当初の測定値を元に、そのような高濃度は、不慮の過渡臨界の可能性を想起せずには説明できないと私たちは判断していた。東京電力がこの測定結果を撤回し、同プレスリリースに示されるように、分析プロトコル改善に着手したのは、喜ばしいことである。しかし、なぜ、不充分な類別記述のまま(同プレスリリースにおいて、Cl-38 の読みは1.6MBq から「検出限界未満」と変更され、変更理由は「主要ピークによる核種の同定及び放射能濃度の決定」とされる)誤りを撤回したのかについて、説明が願わしいところである。たとえば、Cl-38の主要ガンマ線は1.64 MeV および 2.16 MeV にある。これらがいかなる線と干渉して6桁下げることが必要とされたのだろうか。もしカウント値がCl-38 の為でなかったのなら、いかなる同位元素が 1.6 MBq/mL に匹敵するカウント値を持っていたのか。
4月4日の原子力安全・保安院 による批判以来、東京電力が取ってきた処置は歓迎されるが、私たちは更に厳しい同位元素測定プロトコルと適時の結果報告を促したい。さもなければ、東京電力の重要な測定について一般人の信頼が更に損なわれるのではないか。よって、以下の処置を東京電力が取ることを勧めたい。
1)(単一の数字だけでなく)全スペルトルデータを公表する。
2)試料採取日時を公表する。
3)試料測定の日時を、計数時間とデッドタイムを含めて公表する。
4)測定を同じ日の違う時刻に何度か測定を繰り返す。
5)関心の対象となる他の同位元素(たとえば東京電力が4月20日に撤回した Te-129など)も、検出限界未満であっても測定していただきたい。
6)もし純粋な誤りから撤回が必要になったのなら、どういう誤りであったのか、充分な説明を加えていただきたい。
7)もし第三者の独自の分析が為されているのであれば、東京電力の測定結果判断を検証したその分析者/研究所の名前を明示していただきたい。
東京電力/原子力安全・保安院及び日本政府は前途に多大な仕事を抱えており、測定結果に基づいて重要な諸決断がなされていくことと思われる。それゆえ、分析においても結果の報告においても、厳格なプロトコルに従うことが重要である。
F. ダルノキ=ベレス (Ferenc Dalnoki-Veress)
(翻訳 セルデン恭子)
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(小出裕章さんから4月23日メールで届いたコメント)
ご指摘の点はそのとおりです。
私の推測では、Ge半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリのデータを、測定器メーカーの解析ソフトを使って自動的に解析してしまっているためだと思います。
その結果を本当ならチェックしなおすのですが、それを怠ったためでしょう。
そして、半減期37分のCl-38の場合、測定時点から、試料採取時点までの減衰補正をすると大きな値になってしまいます。
たとえば、370分(約6時間)経っていたとすれば、測定時点の1000倍の値として評価しますし、採取から測定まで740分(約半日)経ってしまっていたとすれば、採取時点に減衰補正すると6桁分大きくなります。
ダルノキ-ベレスさんのコメントどおり、生データが公表されれば、一気に解決します。 2011/4/23 小出 裕章
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図:メルトダウンは3月11日…初動の遅れ裏付け
(2011年5月16日08時58分 読売新聞)
この場に及んで、馬菅は東電の功定評の目標通り収束可能と官僚に言われるままの希望的観測を述べているのにはあきれるばかりだ。つい最近、細野氏が工程どおりにいかないと謝罪したばかりだというのに・・・・。同じ内閣で全く正反対の意見を発表するとは、ますます信用がなくなるのがわからないのか。もう自分は辞めるから嘘八百言っちまえ!ということか。それとも、自分が福島第一原発を視察したために、初動が遅れてメルトダウンを招いたということの責任から逃れるための嘘か。
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