2009.04.21 (Tue)
ソマリア沖の海賊に対し、どのように対処するべきか

NO.1094 ソマリア沖への派兵、「海賊対処」派兵新法案の徹底審議を要求する。
私に調査力があるかどうかわからないが、日本のマスコミが伝えない、実際にソマリア沖で何が起こっているのかということやソマリア沖の海賊問題について冷泉彰彦氏のUSAレポートから伝えることくらいならできると思う。なにしろ、ソマリア沖の海賊問題については、人々があまり興味を示さないせいか、ほとんど情報がなく、私も昨日ブログで書こうにも情報不足で何を書いていいかわからなかったのだ。
図:ソマリア沖海賊対策、海自警護は平均3隻 不況で政府説明の3割に(東京新聞4月19日より)
このニュースについては、『ステイメンの雑記帖』も【ソマリア沖】「国会の事前承認」がない限り「海賊対処法案」には反対【脱法行為】というエントリーで「海賊対処法案」に反対を表明している。
下の動画は、仏海軍がソマリアの海賊を捕獲する様子を映したものだが、すでに、欧米各国が海賊対処のための完全武装の艦隊をソマリア沖で待機させているのだし、上述の東京新聞にもある通り、世界不況の影響で船舶の運航が激減しているということなんだから、わざわざ無駄に税金を使って日本がそれに参加する必要は全くないと思う。
上記動画関連ニュース:
仏海軍が海賊11人拘束 ソマリア近海(2009/04/16 11:32 【共同通信】)
【ケープタウン(南アフリカ)16日共同】ロイター通信によると、フランス海軍は15日、ソマリア近海で、リベリア船籍の商船を乗っ取ろうとした海賊11人を拘束した。フランス国防省が明らかにした。
海賊対策のためソマリア近海に展開するフランスのフリゲート艦の艦載ヘリが同日、ソマリアに隣接するケニアの約900キロ沖合で、海賊の船に攻撃を仕掛けたという。
フランスはソマリア近海での海賊対策に積極的。今月10日には、フランス軍による人質救出作戦の際、人質1人が死亡した。
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2009.02.18 (Wed)
小沢民主党代表、クリントン国務長官に日米中関係の重要さを強調
Clinton Kicks Off Asia Tour in Japan 2/17/2009
(from the Wall Street Journal)
米国のヒラリー・クリントン国務長官が、最初のアジア歴訪で、日本の中曽根外務大臣や次の選挙で政権交代したら首相となるであろう小沢一郎民主党代表と会った。せっかくのヒラリーの来日が、中川泥酔大臣の辞任劇のニュースの影に隠れてしまったようだが、日本の政権と経済がぐらついているときの訪問をヒラリーは、どう思っただろうか。(動画はロイターより)
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2009.02.15 (Sun)
小沢民主代表とヒラリー・クリントン米国務長官の会談


ヒラリーは、16日から日本を始めとしてインドネシア、韓国、中国などのアジアの国々を訪問するそうで、日本は一番最初に訪問する国として選ばれている。それだけオバマ政権が日本を重視しているということだろう。ヒラリーが来日する前には駐日米国大使館の政治部担当事務官から日本の政界の現状が報告されることだろう。大手メディアによる麻生内閣支持率は10パーセント台であり、不支持率は80パーセントに届こうとしていることや、小沢代表は元総理の倍以上の国民の支持を得ていること、次期衆院選後には政権交代の可能性が非常に高いこと、麻生総理は犬には好かれるけれども、国民には全くそっぽを向かれていること、麻生と小泉の確執など、ヒラリーが笑っちゃうような楽しい情報てんこ盛り♪まあ、盲導犬だったら、どんな人にでも愛想よく振舞うのが当然で、自分は好かれていると勘違いしているみたいだけど、別に麻生が好きだから顔を舐めたなんてことはないんだよね(笑)。
冷泉彰彦氏がヒラリーの来日について、詳しく書かれているので、メルマガより転載させていただく。対等な日米関係を考える上で、とても参考になると思う。
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2009.01.23 (Fri)
ミシェル・オバマのファッションが意味するもの

20日の米国大統領就任式でミシェル・オバマが着ていたドレスが評判になっている。光り輝く黄金のドレスとそれにマッチしたコートは、キューバ系米国人デザイナー、イザベル・トレド(Isabel Toledo)氏によるもの。私としては、J.Crewのソフトグリーンの革の手袋とスモーキーグリーンのジミー チュウ(JIMMY CHOO)のパンプスの組み合わせは、ちょっと悪趣味なんじゃないかと思うし、高いハイヒールを履きなれてないミシェルは、歩きにくそうで、正面から見るとガニマタに見えるのは、いただけない。この太陽の光をあらわす黄色はとても似合っていると思うけど、この布の刺繍やラメのようなものは、どちらかというと、夜用で、昼間用の服としては、どうだろうか。ミシェルは上質なシルクで、刺繍も何もない方が似合うと思う。この色のドレスだったら、靴と手袋は同じ黄色かダークブラウンか白がマッチすると思う。
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2008.11.16 (Sun)
オバマがヒラリーに国務長官を打診

キース・オルバーマンと レイチェル・マドウ
北米のメディアは、一般的に大手メディアはリベラル系が多く、MSNBC, CBS, CNNなどがあるが、保守系では、FOXくらいしか思い浮かばない。あとは、ラジオ局のラッシュ・リンボーが右翼系のラジオ・パーソナリティとして有名だ。私は、リベラル系メディアの中でも、テレビでは、MSNBCをよく見る。なぜなら、ニュース番組の顔であるTVホスト(日本では、司会者か?)がとっても迫力のあるリベラルでかっこいいのだ。例えば、キース・オルバーマン(Keith Olbermann)(49)や、レイチェル・マドウ(Rachel Maddow)(35)。この2人は、話すスピード感があり、頭脳明晰で、サラ・ペイリン・バッシングも最高だった。
特にレイチェルは、スタンフォード大学を卒業し、オックスフォード大学院を卒業した才女であり、公式のゲイ(レズビアン)としては初めてロ-ズ奨学金を受賞したことで知られている。今日は、そんなレイチェル・マドウが伝えるMSNBCニュースを紹介したい。13日にオバマがヒラリーを国務長官に指名したと言うニュースだ。
Maddow: Madame Secretary
このニュースは日本のメディアでも伝えられている。
<オバマ次期大統領>ヒラリー氏に国務長官打診 米TV
(毎日新聞 - 11月15日 11:41)
【ワシントン小松健一】米CNNテレビなどは14日、民主党のオバマ次期米大統領が13日、地元シカゴで行った同党のヒラリー・クリントン上院議員との会談で、次期政権の国務長官就任の意思を打診していたと報じた。正式な要請ではないが、閣僚の選定作業が続く微妙な時期だけに、クリントン氏が受け入れ姿勢を固めれば、オバマ氏は最終的にクリントン氏を国務長官に指名する可能性が高いとみられる。
会談の詳細は不明だが、CNNなどによると、会談ではクリントン氏が国務長官就任を要請された場合、受諾するかどうかをオバマ氏が見極めるために真剣な話し合いが行われた。さらに、政権運営の哲学についても意見交換したという。
クリントン氏は14日、ニューヨークで演説した際、自身の閣僚入りの報道に触れて「私は推測を語りたくない。(閣僚指名では)オバマ氏の手続きを尊重している。いかなる質問も(オバマ氏の)政権移行チームに尋ねて欲しい」と述べ、否定も肯定もしなかった。
CBSテレビ(電子版)はクリントン氏側近の話として「国務長官を受諾するだろう」との見通しを伝えた。
国務長官にはこれまで、04年の民主党大統領候補のケリー上院議員のほか、リチャードソン・ニューメキシコ州知事、共和党の重鎮ルーガー上院議員らの名前が挙がっていた。

米国国務長官の仕事としては、米国の外交を担当する閣僚で、日本の外務大臣に相当するが、米国国務長官は、諸外国における外相よりも強力な権限を持ち、外交のみならず通商や国家行事なども統括することがある。米政府の首席閣僚であり、憲法および大統領権限継承法の定めるところにより、大統領が欠けた場合の昇格順で、副大統領、下院議長、上院議長に次いで第4位に位置づけられている。

又、副大統領が大統領選に出馬することはよくあるが、国務長官が大統領選に出馬したというのは聞いた事が無い。オバマ氏が2期大統領を務めたあとに、ヒラリーが再び大統領選出馬を狙っているのなら、国務長官には就任しないだろう。
そして、ヒラリーが手がけている健康保険制度の改革も、国務長官に就任したら、取り組む時間がなくなってしまうだろう。今のまま上院議員として実現させれば、実績となり、8年後の大統領選にも有利になるのではないだろうか。
これらの理由から、私がヒラリーの立場だったら、国務長官の職は、断ると思う。

オバマが大統領選で闘ってきた、いわゆる党内のライバル、ヒラリーを国務長官に指名したということは、オバマの自信の表れだともっぱらの評判になっている。
詳しい事は、昨日届いたJMMのfrom911/USレポートのメルマガの中で冷泉氏も書いているが、冷泉氏によれば、ヒラリーが国務長官に就任するという話は、あまり現実味はないのではないかと言っている。
この中では、ヒラリーとの会談が特に話題になっており「国務長官に任命するのでは?」といった憶測が流れましたが、こちらは何とも分かりません。ただ、現在の国務長官という役職は、単に最高級の外交官としてトップ外交をするだけでなく、巨大な実務組織としての国務省を、CIAやNSA、国防総省などとの関係にも気を配りながら管理監督し、しかも士気を維持しなくてはなりません。その意味で、オバマ政権下での「ヒラリー国務長官という人事」は、あまり現実味はないと私には思えます。
オバマは、来週の月曜日には、マケインと会って話し合うという。オバマは、以前、党の枠を超えて閣僚を選びたいと言っていたが、オバマ政権の閣僚達がどのような人脈から選任されるのか、いまのところ、目が離せない。
参考記事:
アメリカ合衆国国務長官 (ウィキペディア日本語)
"The Huffington Post" Officials: Obama Offered Clinton Secretary Of State
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2008.06.08 (Sun)
ヒラリー・クリントンがついに大統領選撤退とオバマ支持を宣言(YouTube動画)スピーチ概要訳追記
6月3日にバラク・オバマが特別代議員の圧倒的な支持を得て統一候補として必要な代議員数に到達して勝利宣言したのは読者のみなさまはすでにご存知だと思う。その後すぐにヒラリーが敗北宣言するかと思ったら、その晩のスピーチではまだ決心がつかなかったようで、本人の口から直接大統領レースから降りるとの公式発表はなかった。
5日の晩、ヒラリーとオバマは民主党で最も尊敬される長老であり、カリフォルニア上院議員のダイアン・フェインステイン(Diane Feinstein)のワシントン宅で、今後の方針を話し合ったそうだ。冷泉彰彦氏のメルマガによると、この会談を仲介したのはCNNのベテラン政治記者のキャンディ・クロエ女史で、クロエ女史は、ヒラリーの取材を長い間担当してきており、人情の機微を理解した大人というような人物だそうで、何らかの合意に持っていったのではないかと憶測されているようだ。
巷では6日の金曜日にヒラリーが大統領選のためのキャンペーンの終結を発表すると言われていたが、結局は今日、7日の土曜日に行ったワシントンDCでの集会で、選挙活動から撤退し、オバマを米国大統領にするために全面的に支持することを正式に表明した。米国史上まれにみる米大統領選のための民主党候補指名争いオバマvsヒラリーはここに終結した。
Hillary Speaks in Washington, DC June 7
CBCニュースのClinton drops out of U.S. presidential raceに今日のスピーチの重要な部分の概要が載っていたので、上のスピーチを参考にしながら適当に翻訳してみた。
クリントン米国大統領レース から撤退
ヒラリー・クリントンは大統領選から撤退することを支援者達に挨拶した。
「ホワイトハウスへの道は、厳しい闘いでした。オバマと私は、最初は別々にスタートしたけれども、民主党はファミリーであり、今や、ひとつになるためにつながりを復元する時がやって来ました。」と、彼女は、ワシントンのナショナル・ビルディング・ミュージアムで、彼女を応援する支援者達に伝えた。
「私がキャンペーンの中断を決意した今日、非常に困難なレースでバラック・オバマが勝利したことを心より祝福申し上げます。そして、これからは、影ながら全面的に彼を支援することを誓います。だから、みなさんもこれまで私を熱心にに応援してくださったように、これからはバラック・オバマを応援してくださるようお願いします。」とヒラリーは言った。
彼女は、このレースで、ヒラリーとオバマが22回の討論をした際にオバマを 間近で見ながら、大統領候補者として「彼の決断力、彼の洗練された態度、そして彼の強さ」が備わっていることを確認したと語った。
彼女の母、ドロシー・ローダム、娘のチェルシー、元の米国大統領の夫、ビル・クリントンが見守る中、 ニューヨーク上院議員のヒラリー・クリントンは、党の代議員票を獲得するためのホワイトハウスのレースを、16ヶ月後に正式に終えた。
オバマ (イリノイ)上院議員が、 民主党の大統領指名を獲得するために十分な 代議員の数、合計で2,118を確保してから1週内に、ヒラリー・クリントンによる公式発表が行われた。
元ファーストレディを約3700万人の民主党員が投票し、1800万人が支援した。
「私達は、今回、その最も高く、最も硬いガラスの天井を粉砕することができなかったけれども、みなさんのおかげで、ガラスの天井に約1800万のひびが入り、その隙間から光が通って、かつてないほど輝いています。」とヒラリー・クリントンは 最初の女性の米国大統領になる探求を正式に終えたとき言った。
ちょうどテレビでヒラリーが大統領選から撤退することを発表するスピーチを見たのだが、これまで支援してきてくれた民衆に感謝した後、これからはオバマを応援して欲しいと呼びかける姿はとてもプロフェッショナルな印象が強かった。これだけ激しく闘ってきたのに、全く気を落とした様子が見えなかったことから、オバマが大統領になった際には、副大統領として就任することが合意にいたったのではないかというのが私の直感だ。
ブッシュ政権でのチェイニー副大統領のように、副大統領が大統領に与える影響は大きい。ヒラリーはきっと副大統領としてオバマを影で支えるといいつつ、影の実力者になろうと企んでいるのではないか(笑)。しかし、ヒラリー陣営の報道官によると、ヒラリーの支援者たちはオバマにヒラリーを副大統領に使命するようにプレッシャーをかけているけれども、ヒラリー自身は頼まれればもちろんいやとは言わないが、副大統領になることを求めてはいないと言う事だ。
それにしても、ここまでの選挙はヒラリー、オバマ、マケインの3候補がそれぞれ女性という性的、黒人という人種的、高齢という年齢的なハンディを背負った上で白熱した闘いを繰り広げて来たが、まずは女性候補が撤退したことで、女性が活躍している米国でも政治の世界では女性であることのハンディはまだまだ大きいことがわかった。又、これは、ヒラリーが副大統領になった場合でも、米国史上では初の女性副大統領になるということからも、明らかだろう。
米国での人種差別はいまだに解決の糸口が見えていない。オバマが米大統領になったとしたら、これも又、黒人系では初の大統領就任となる。白人米国人は黒人が米大統領になる事に対して、かなり抵抗があると聞いている。オバマが半分白人で、ハーバードのロースクール卒のエリートであってもだ。例えば、韓国人の妻がいる韓国人と日本人のハーフの男性が日本で総理大臣になるのと同じで、日本ではかなり難しい状況になるように、米国でもオバマを大統領として受け入れるのが困難な白人層は多いだろう。それでも、今の日本や米国のように国家が最悪の状況にあったとしたら、人種の壁を越えて、セカンド・ジェネレーションの候補者を救世主として迎える準備はできているのかもしれない。
参考記事:
Clinton drops out of U.S. presidential race (CBC June 7, 2008)
Obama, Clinton meet face-to-face (CBC June 6, 2008)
JMM 『from 911/USAレポート』第359回
「アフガンという罠」冷泉彰彦
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2008.05.31 (Sat)
マクレラン元報道官のブッシュ政権暴露本は米大統領選に影響するか

Photo from WashingtonPost
このところ北米のテレビで連日話題に上っているのが、ホワイト・ハウスで2年9ヶ月の間、ブッシュ政権で報道官として働いてきたスコット・マクレラン元報道官がブッシュ政権についての手厳しい暴露本を書いたことだ。マクレラン氏はブッシュ大統領がテキサス州知事だったころから報道官を務めてきており、ブッシュ大統領とはかなり長い付き合いとなる。
本来は6月2日に発売される予定だったその著書“What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception”が、ひと足早く店頭に並ぶと、いきなり
![]() | What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception (2008/06/02) Scott Mcclellan 商品詳細を見る |
米大統領の元報道官が暴露本、ブッシュ政権を厳しく批判(AFP 5月29日)
2003-06年にジョージ・ブッシュ(George W. Bush)大統領の報道官を務めたスコット・マクレラン(Scott McClellan)氏が、6月に発売される新著の中で、イラク戦争について「不必要なもので、欺まんに満ちたプロパガンダによって国民に売り込まれた」などと厳しく批判していることが明らかになった。米メディアが28日報じた。
マクレラン元報道官は、341ページにわたる回想録「What Happened: Inside the Bush White House and Washington's Culture of Deception(何が起こったのか――ブッシュ政権の内幕とワシントンの欺まんの文化)」の中でブッシュ政権を痛烈に批判している。
政治関連の記事を扱うウェブサイト「ポリティコ(Politico.com)」によれば、マクレラン氏はイラク戦争について「不必要な戦争」「戦略上の大失敗」と述べ、大統領の側近らが不都合な真実に目をつぶって戦争に突き進んだと非難。今でもブッシュ大統領を尊敬しているとしつつ、「大統領と側近たちは、イラク戦争をめぐって国民の支持を取りつけ、維持するために欠かせない率直さと誠実さを、政治的プロパガンダと混同した」として、国家安全保障分野の側近たちの過失を指摘しているという。
マクレラン氏は報道官時代、記者会見などでブッシュ政権の政策を擁護する立場を取っていた。
マクレラン氏はまた、2005年のハリケーン「カトリーナ(Katrina)」で甚大な被害が出たことについても、側近たちが「最初の1週間の見ぬふりで過ごした」と糾弾。「米史上最悪の自然災害が、ブッシュ大統領の最悪の大失策になってしまった。大統領がそれ以前に行った決定、特にイラク問題で率直になろうとせず、戦後に備えることもないまま誤った計画に基づいて戦争に走ったことが、カトリーナの大惨事の受け取られ方をさらに悪くした」と述べている。
また、コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官について「どれほど事態が悪化しても決して自分の手を汚さなかった」「問題を察知した上で順応し、気の滅入るような問題は避け、自分をスターのように見せる方法を熟知している」などと、ディック・チェイニー(Dick Cheney)副大統領については、まったく痕跡を残さず裏で糸を引く「手品師」などと批判的に評しているという。(c)AFP
今この時期に出版されたこのブッシュ政権暴露本が米大統領選にどのような影響を与えるのかが注目されている。意見はさまざまだが、毎日新聞の米国:ブッシュ大統領元報道官が暴露本 「イラク開戦は大失敗」という記事に、米大統領選で、「イラク政策で現政権との類似性が指摘される共和党のマケイン上院議員陣営に、マイナスの影響を及ぼしそうだ」と書かれている通り、この本がブッシュからイラク戦争を継承することを宣言したマケイン氏を不利な状況に導くのではないかという見方が多い。
一方、米大統領選について毎週詳細にわたってレポートしてくれている冷泉彰彦氏の『from 911/USAレポート』第358回 「ヒーロー像は戻ってくるのか?」によれば、この暴露本は必ずしもマケイン氏にとってマイナスの影響があるとは限らないと書かれている。以下、同氏の『from 911/USAレポート』より転載。
(前略)正確に言えば「今このタイミング」がベストかは分からないのですが、いずれにしても早晩マケインとしては「脱ブッシュ」をしてゆかねばならないわけで、こうした「ブッシュ批判本」が話題になるというのは、それを可能にする追い風でこそあれ、マケインへの逆風とはならない、いやしてはならないのだと思います。そうした独自色を出してゆくタイミングとしては、恐らく副大統領指名という問題が一つの契機になるように思われます。今現在は、例えば元民主党の副大統領候補で、現在は中間派の上院議員であるユダヤ系のジョセフ・リーバーマンなどの名前も取り沙汰されるなど、相当のサプライズを含む検討がされているようですが、とにかくそうした人選を含めて、マケインが本気を出してゆけば選挙戦のムードは一変するでしょう。(後略)

一方、米民主党の大統領候補指名争いは、いよいよ最終段階で、オバマ上院議員とヒラリー・クリントン上院議員の陣営が、すでに非公式協議に入っており、来週初めには決着がつきそうだ。
最近のヒラリーの問題発言も指名争いの決着をつける手助けをしたようだ。
前述の冷泉彰彦氏の『from 911/USAレポート』第358回 「ヒーロー像は戻ってくるのか?」から一部引用させていただく。
先週から今週にかけては、ヒラリーの「暗殺」発言が全米を駆け回りました。問題になっているのは、次のような箇所です。文脈としては、もういい加減に運動から撤退しないのか、という問いへの「ノー」を言うという流れでの発言です。
“My husband did not wrap up the nomination in 1992 until he won the California primary somewhere in the middle of June, right? We all remember Bobby Kennedy was assassinated in June in California. I don’t understand it,”
(訳)私の夫は1992年にカリフォルニア予備選が六月中旬に行われるまで選挙運動を止めなかったでしょ。それに私たちみんなはボビー・ケネディがカリフォルニアで暗殺されたのも六月だったことを覚えているわ。だから、(ここで止めるなんていうことは)私には理解できないんです。
この「失言」に関しては、特にMSNBCのキース・オルバーマンというキャスターが番組の中で、6分以上にわたって「上院議員(ヒラリーのこと)、あなたは一体どうしたんですか? 黒人本格候補と、ガラスの天井を打ち破った女性候補による歴史的な予備選は、あなたの『暗殺』という一言で完全に汚されてしまったんですよ」と激しい調子で糾弾し、それが「ユーチューブ」などで広まる中でたいへんなインパクトを持ってしまいました。このために、もう民主党では「オバマ=クリントン」の正副の組み合わせは不可能になったのでは、とも言われています。
このままでいくと、オバマ氏が優勢だが、ヒラリーの方もまだ完全にさじを投げたわけではない。最後の最後まであきらめずに闘う姿に打たれ、ヒラリーを応援する人もいるそうだが、ヒラリーもヒラリーで、共和党のマケイン氏に勝てるのは、オバマ氏よりも私なのよと強気で訴えている。
ヒラリーの最後まで強気に闘う姿には失言などもあったが、女の清さのようなものも感じられた。米国初の女性大統領にはなれそうもないけど、ここまで闘える女は全米広しと言えどもヒラリーしかいなかっただろう。さて、オバマはヒラリーを副大統領として迎えない理由はないなどと少し前に発言していたが、果たして、ヒラリーの失言によって考えが本当に変わってしまったのだろうか。又、ヒラリーも副大統領の地位を与えられたら、引き受けるかどうか気になるところだ。
その他の参考記事:
『Variety Japan』イラク戦争のために世論操作!?元側近によるブッシュ暴露本にワシントン紛糾 (2008/05/30)
"WashingtonPost" Culture of Deception By Jonathan Yardley (Thursday, May 29, 2008)
from 911/USAレポート / 冷泉 彰彦バックナンバー
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2008.03.23 (Sun)
米国大統領選に見る「左右の対立、新旧の対立」by冷泉彰彦
これまではオバマ氏に有利な展開だったのが、一転してオバマ氏が20年来とても親しくしているジェレミー・ライトという黒人教会の牧師が「過激反米発言」をしたことが明らかになるにつれ、こういった人物と親密な関係にあるオバマを軽蔑する動きがでてきた。
この牧師の過激発言は、何度も何度もテレビで繰り返されて放映された。例えば、「金持ちの白人によって米国の黒人は支配されている」9・11のテロに際して、「アメリカが世界へ向けて行ってきた暴力の報いだ」「米国が広島や長崎に原爆を落として何十万人という人々を殺したことは全く気にしていないくせに、NYの9・11のテロで3000人が殺されたことを騒いでいる」「ゲイや黒人を殺すために政府がエイズを発明した」「政府はイラクの大量破壊兵器について嘘をついている」「ヒラリーは決してニガーと呼ばれたことがない」「ヒラリーはオバマのように貧しい家庭で片親によって育てられていないから庶民の気持ちがわからない」「ビル・クリントンは、3つの重罪を犯したら終身刑になる3ストライクス・ローを作り、多くの黒人が終身刑になった」「ビル・クリントンは米国人に対して、モニカ・ルインスキーにしたと同じ事をした」など、反米感情というか、反米政府感情丸出しで、黒人の白人に対する憎しみを強調しており、これから世代を超えた新しい政治を始めようとしているオバマが、実はこういった古い偏質的な考えも持ち合わせているのではないかと若者を中心とした人々の不審を買った。
それでは、ライト牧師がどれだけ過激かという映像をyoutubeでお楽しみ下さい(笑)。
Barack Obama Pastor Jeremiah Wright is anti American Racist
しかしながら、オバマ氏は、18日の火曜日にフィラデルフィアで行った演説の中で見事にダメージコントロールに成功している。ライト牧師との親密な関係は認めつつも、彼の人種の分断を招く彼の発言には反対の意思をはっきりと表明した。そうする中で、今とは違って60年代には確かに人種隔離が現実だったとライト牧師の擁護もしている。
いやあ、過激なんてもんじゃないね。この牧師。でも、黒人や貧しい人にとっては、なんか引きずり込まれちゃうようなカリスマ性も確かにあるかも。日本人にとっても広島、長崎のくだりは、なかなか全うなことを言っていると思う人も多いだろう。オバマ氏はうまく対処したと思うが、この牧師のおかげでかなりの打撃を受けたのは確実だ。
ところで、先日もこのブログでも触れたニューヨーク州のスピッツァー知事による買春辞任騒ぎだけど、冷泉氏によると、民主党にとっては大事件だったけれども、ヒラリーにとってはスピッツァーというのはある種、切り捨てても良い存在だったため、ダメージどころか心の中では喜んでいるのではないかと推測している。
というのも、2006年11月にヒラリーとスピッツァーがそれぞれNY州の上院議員と知事に当選したときに二人とも「不法移民にも運転免許を交付すべき」という公約を掲げて当選した。しかし、その後、大統領選が進む中、ヒラリーは「不法移民への免許証交付」という公約を取り下げたのだ。なぜかというと、中西部の中間層を取り込みたいからで。他人の人権より自分の安全を中心の発想法が支配する中西部では、人権がアピールする東北部とは違い、この政策に反感を抱く人が多いだろうという判断からだった。それと同時にNYで不法移民に運転免許を与えたら、NYの犯罪が増え、治安も悪くなるだろうという世論も広まっていった。
スピッツァーは、強靭にもヒラリーにも、そうした世論にも屈しない態度をとっていたけれども、結局は断念せざるを得なかった。この前後の経緯については、オバマや右派がこのヒラリーの「変節」を批判しており、ヒラリーとしては「変節」前の盟友で今は自分の政治的お荷物となったスピッツァーの存在が邪魔だったのではないかと。だから、今回のスピッツァーの辞任騒動はヒラリーにとって渡りに船といったところだろうと冷泉氏は予想している。
ちなみにオバマ氏は一貫して「不法移民への免許証交付」には賛成で、そのせいかどうかわからないけれども、長年クリントン一家の政治的盟友であったリチャードソン、ニュー・メキシコ州知事は、すでに免許の交付を実施していることがあるのかどうかわからないけれども、オバマ氏支持に切り替えている。
なんとも複雑な米国大統領選だが、冷泉氏の解説によって細かい事情が手に取るようにわかり、興味を持つ人も多いのではないだろうか。この他にもディズニーなどの映画の紹介を兼ねて、左右、新旧の対立について鋭くメスを入れている。読む人を惹き付ける文章が書ける少ない作家のひとりだと思う。
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2008.02.07 (Thu)
2008 米国大統領選: クリントン、オバマのスーパーチューズデー・スピーチとマケインの美人妻
民主党ではクリントンとオバマは引き続き、しばらくの間、ホワイトハウス目指してレースを継続するだろう。共和党からは、ポール氏がこのレースを降りる可能性が高くなって来たが、マケイン、ロムニー、ハッカビーはそのままレースを続けるだろう。
テレビを見ていて感じたことは、とにかくヒラリーが結果を見て嬉しそうだった事だ。これまで彼女がこんなに嬉しそうに笑ったところを見た事がない。その満面の笑顔で原稿をときどき見ながら行った彼女のスーパーチューズデーの投票が終わった後(カリフォルニアを除く)のスピーチはすばらしかった。
ヒラリーのスーパーチューズデーのスピーチ全文:Hillary's Remarks on Super Tuesday(英語)
どうもありがとう。
今晩、米国全土から国民の声を聞いています。
全ての年齢や人種、あらゆる運命や人生を歩いている方々。日勤、夜勤、泣き叫ぶ赤ちゃんを抱えながら遅出で働く人々。子供の為によりよい社会を望むママやパパたち。機会に恵まれた世界がふさわしい若者達。これ以外にもいつも米国が息づく中でストーリーを書いて来た人々。
Thank you so much.
Tonight, we are hearing the voices of people across America.
People of all ages and of all colors, all faiths and all walks of life. People on the day shift, the night shift, the late shift with the crying baby. Moms and dads who want a better world for our children. Young people who deserve a world of opportunity. All those who aren't in the headlines, but have always written America's story.
と言った感じで、庶民に直接語りかけるように始まるこのスピーチでヒラリーは自分のことよりも、社会の底辺で働く国民に対して暖かいおもいやりの言葉を投げかけている。これまでヒラリーを単に計算高い女と見て来た人々の印象を180度返るようなスピーチだった。肝心な前半が抜けていて最後の部分だけだが、その様子は下の動画で見られる。
Hillary's Super Tuesday Speech
これに対して、オバマ氏も奮闘した。過去2回の大統領選挙で、これまで共和党の州だったアラバマやジョージアで大勝利を収めた。又、比較的投票者数の少ないアラスカ、アイダホ、ユタ、カンザスなどもこれまでは共和党が勢力をふるっていたが、今回はオバマ氏が多くの支持を得た。
Super Tuesday Speech
又、オバマ氏はスピーチがとてもわかりやすくて力強いというので評判だが、同じフレーズを何度も繰り返したり、聞く人も一緒に”Yes, we can."と相づちを入れる場面が何度もあり、聞く人も一緒にスピーチを行っている錯覚に陥るほど、聴衆が深く引き込まれるスピーチだった。

(CNN.co.jpより)
対する共和党でいまのところ先頭を走り続けるマケイン氏だが、ヒラリーやオバマに比べてスピーチもいまひとつカリスマ的魅力に欠ける。しかしながら、マケイン氏がテレビに登場するたびにマケイン氏は片時も放さずシンディー夫人をすぐ横に侍らせているのだが、私の目はこの若くて美人なシンディー夫人に釘付けなのだ。
シンディー・マケイン画像 (google imageより)
実際の年齢は54歳くらいなのだが、とても50代には見えず、本当に非の打ち所がないほど完璧な美しさを保った人だ。彼女のような美しく気品あふれる50代目指してがんばりたいね~(笑)。

産経新聞の「夫よ!妻よ!目指せホワイトハウス 指名レース“内助の功”」という記事でも、マケイン夫人のことが書かれているけど、この記事ってロイターの英語の記事
FACTBOX-Spouses of major U.S. presidential candidates
の完全なパクリなんだよね。紹介する順番を変えて、適当に記事の内容もすこしだけ変化をもたせているけど、基本的な内容は全く同じ。それにしても、捏造、無断翻訳と悪名高き天下の産経新聞のやることは相変わらずだね。さっそくロイターにご報告しておこうか(笑)。
スーパーチューズデー関連のサイト(日本語):
特集大統領選(CNN.co.jp)
『きまぐれな日々』「カイカク」ではなく「変革」を求める日米の民意
『晴天とら日和』 2008年米大統領選挙:「スーパーチューズデー」稀に見る大接戦j。胃が痛くなるわ、・・・
スーパーチューズデー関連のサイト(英語):
CNN news
Fox News
MSNBC
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2008.02.06 (Wed)
2008米国大統領選:スーパーチューズデーの結果

今日の北米のテレビは朝から晩までスーパーチューズデーの話題で持ち切りだった。
スーパーボウル、スーパーマン、スーパー・モデル、スーパーマーケットとなんでもスーパーづくしの米国らしいスーパーチューズデーの選挙だった。
数日前のエントリーでも書いたけど、この日は、大統領選のクライマックスで、一日で全州で50州あるうちの約半分となる24州で両党の予備選や党員集会が実施された。民主党は22州で、共和党21州で選挙が行われたが、19州で両党が同時に選挙を行ったことになる。

アメリカ大陸の州別地図
選挙結果は下のサイトで見られるけど、一応、日本語でまとめてみた。
Primaries and Caucuses
RESULTS: February 5 - SUPER TUESDAY (CNN)
民主党は、クリントンがオバマをリードした。ヒラリーは主に東北部などの8州で、オバマは南部を中心とした13州で票を集めた。オバマ氏の方が州の数は多いが、クリントン氏の方が代議員の数の多い大きな都市で票を集めたため、クリントン氏がわずかに優勢だ。
クリントン:ニューヨーク、アーカンソー、オクラホマ、テネシー、ニュージャージー、マサチューセッツ、アリゾナ、カリフォルニア
オバマ:イリノイ、ミネソタ、ノースダコタ、アラバマ、ジョージア、デラウェア、カンザス、コネティカット、コロラド、アイダホ、ユタ、アラスカ、ミズーリ
共和党は、マケイン氏が優勢を保ち、その後に、ロムニー氏、ハッカビー氏と続いた。残念ながら、誰かの大好きなポール氏は惨敗した(笑)。
マケイン: ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット、イリノイ、デラウェア、オクラホマ、アリゾナ、ミズーリ、カリフォルニア
ロムニー:マサチューセッツ、ユタ、ノースダコタ、ミネソタ、モンタナ、コロラド
ハッカビー:アーカンソー、ウェストバージニア、アラバマ、ジョージア、テネシー
民主党ではクリントンとオバマは引き続き、しばらくの間、ホワイトハウス目指してレースを継続するだろう。共和党からは、ポール氏がこのレースを降りる可能性が高くなって来たが、マケイン、ロムニー、ハッカビーはそのままレースを続けるだろう。
テレビを見ていて感じたことは、とにかくヒラリーが結果を見て嬉しそうだった事だ。これまで彼女がこんなに嬉しそうに笑ったところを見た事がない。その満面の笑顔で原稿をときどき見ながら行った彼女のスーパーチューズデーの投票が終わった後(カリフォルニアを除く)のスピーチはすばらしかった。
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これに対して、オバマ氏も奮闘した。過去2回の大統領選挙で、これまで共和党の州だったアラバマやジョージアで大勝利を収めた。又、比較的投票者数の少ないアラスカ、アイダホ、ユタ、カンザスなどもこれまでは共和党が勢力をふるっていたが、今回はオバマ氏が多くの支持を得た。
又、オバマ氏はスピーチがとてもわかりやすくて力強いというので評判だが、同じフレーズを何度も繰り返したり、聞く人も一緒に”Yes, we can."と相づちを入れる場面が何度もあり、聞く人も一緒にスピーチを行っている錯覚に陥るほど、聴衆が深く引き込まれるスピーチだった。
対する共和党でいまのところ先頭を走り続けるマケイン氏だが、ヒラリーやオバマに比べてスピーチもいまひとつカリスマ的魅力に欠ける。マケイン氏は片時も放さず夫人をすぐ横に侍らせているのだが、この夫人がとても若くて美人なのだ。実際の年齢は53歳くらいなのだが、とても50代には見えず、本当に非の打ち所がないほど完璧な美しさを保った人だ。私も彼女のような美しく気品あふれる50代目指してがんばろうと思う(笑)。
スーパーチューズデー関連のサイト(日本語):
特集大統領選(CNN.co.jp)
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