2010.03.01 (Mon)
バンクーバー・オリンピック今日閉幕

photo:Crosby's goal wins gold, Canada beats US 3-2 in OT
最後にカナダ対USAのホッケーゲームで最高の盛り上がりを見せたバンクーバー・オリンピックは今日で閉幕した。第3ゲームで、あと30秒でカナダが勝利するという瞬間にUSAがゴールして、がっかりしたんだけれども、その後、間もなくカナダのクロスビー・シドニー(Crosby Sidney)がゴールを決めてカナダが勝利した。
この最後の決勝戦のホッケー・ゲームの視聴率はかなり高かったのではないかと思う。たまたまこの試合中に外に出かけたら、車も人もほとんど見かけなかった。今日の話題はホッケーで始まり、ホッケーで終わったという感じだ。カナダが勝利して、この試合に熱狂したカナダ人たちは今頃、ぐっすり眠っているのではないだろうか。
バンクーバー・オリンピックでの国別メダルの総獲得数は、アメリカが1位、ドイツが2位、カナダが3位となった。
金メダルの数を獲得した国順にすると、カナダが1位になるが、
金メダル獲得数14というのは、これまでのオリンピック史上の中で最高の数になるそうだ。
国別獲得メダル一覧

Canada's Gold Medal Momentsカナダの金メダル獲得の瞬間(YouTube動画)
こんな結果に終わったけれども、オリンピックの楽しみは、メダルの獲得数だけではなく、その世界で最も優れた選手たちの競技のドラマの中で生まれる感動的なエピソードだ。その選手の人間性や考え方から、私たちは実に多くのことを学べる。
例えば、カナダ人で一番最初にフリー・スタイル・スキーの男子モーグルで金メダルを獲得したアレクサンドル・ビロドー(Alexandre Bilodeau)選手の場合、知的障がい者の兄が応援に来ていて、喜ぶ瞬間が大きな画面に映し出された。金メダルを受賞した後のインタビューで、「勝利は脳性麻痺の兄、フレデリックのおかげ。兄には、いつも多くのことを教えられている」と答え、カナダ人の心をつかんだ。
又、突如、母親を亡くしたジョアニー・ロシェット(Joannie Rochette)も、ショックを乗り越え、亡くなった母親のために彼女の全力を尽くして銅メダルを獲得したのも感動的だった。銅メダルを獲得した瞬間、父親の顔が大きくテレビに映し出された。
今日の閉会式も凝った演出ですばらしかった。開会式では緊張していた選手たちもおもいっきりリラックスしていたようだ。日本は、もう少しで金メダルに届きそうになったことが何度かあったけど、残念ながら金メダルを一つも獲得できなかった。真央ちゃんも今回でオリンピック出場は最後になるということだけど、タラソワ・コーチの下で4年後のソチ冬季オリンピックにもう一度出場して、真央ちゃんに金メダルを獲得して欲しいと思う。
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2010.02.27 (Sat)
女子フィギュア:キム・ヨナ金、浅田真央銀、ジョアニー・ロシェット銅

真央ちゃんは、自分の得点が発表されたとき、とてもがっかりした表情を見せていた。思った以上に低かった得点とキム・ヨナに負けたのがよほどくやしかったのだろう。表彰式で銀メダルをもらってもあまり嬉しそうではない。下のインタビューの動画では、インタビューに答えながら、涙をこぼしている。本当に頑張り屋さんなのだと思う。真央ちゃんは、まだ若いんだし、4年後の五輪めざして、ぜひがんばってもらいたい。敗北を味わったものは、より強くなれるのだから。
■女子フィギュアの結果
■メダル獲得数:
『MEN'S CYZO』が、真央ちゃんとキム・ヨナの得点の分析を行いながら、ネット上で大きな話題になったキム・ヨナと真央ちゃんの得点差についてわかりやすく解説してくれているので、紹介したい。
世界最高記録で金メダル獲得の「キム・ヨナ」採点への疑問が上がる理由
(MEN'S CYZO 2月 26日 )
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2010.02.24 (Wed)
女子フィギュア(SP):1位キム・ヨナ、2位浅田真央、3位ジョアニー・ロシェット
SPのジャンプでいつも失敗し、出遅れることが多かった浅田真央ちゃんだけど、今日は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)にも成功し、ミスもなく無事に演技が終わったときは、満面の微笑みを見せてくれた。得点は、73.78点だった。得点の詳細は、次の通り。

これで、日本も最初の金メダルに手が届いたかもと思っていたら、真央ちゃんの次に滑ったキム・ヨナは、真央ちゃん以上のスピード感と007の曲に合わせた妖艶な姿で、カナダ人観客のものすごい歓声をさらった。これだけ、キム・ヨナの演技がカナダで受けたのは、カルガリー五輪で男子フィギュアの銀を獲得したカナダ人コーチ、ブライアン・オーサー氏をつけていたことも一因となっているのではないだろうか。
キム・ヨナの遊び心が感じられ、とてもセクシーでスピード感のある滑りは、真央ちゃんファンの私でさえ、魅了されてしまったほどで、得点は、世界最高得点を更新する78.50点だった。

キム・ヨナのバンクーバー五輪での動画は見つからなかったので、2009-2010のTEB(エリック・ボンパール杯)とSA(スケート・アメリカ)の"James Bond Medley"のSPの動画を紹介したい。今日見た演技とほとんど同じだったと思う。得点は、TEBが76.08で、SAが76.28だった。
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2010.02.23 (Tue)
カナダがアイス・ダンスで金メダル

金メダル テッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(カナダ)221.57
銀メダル メリル・デービス、チャーリー・ホワイト組(米国)215.74
銅メダル オクサナ・ドムニナ、マキシム・シャバリン組(ロシア)207.64
残念ながら、日本のキャシー・リード、クリス・リード組(木下工務店ク東京)は、合計で自己ベストの159.60点を記録したが、17位に終わった。

Photo:Virtue-Moir claim historic ice dance gold for Canada
下記は、テッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組が金メダルを獲得した瞬間の動画:
Tessa Virtue & Scott Moir: Gold Medal Moment - Ice Dance(YouTube動画)
比較的、年齢の高い選手の多いアイス・ダンスだけど、テッサ・バーチュー選手は20歳、スコット・モイヤー選手は22歳とアイス・ダンス史上でも最年少の金メダル獲得者となった二人は、子供の頃からずっと一緒に練習してきたという。『長い間、願っていた夢がついに叶った。」2年前にふくらはぎの手術をした後は、もうこれでオリンピック・選手としてのキャリアは終わりだとあきらめかけていたテッサ・バーチュー選手が、過去の困難を振り返る。
「一時は、スケートを続けることをあきらめていた時期があったけど、そのときの苦い経験が、今回の勝利を一層、感慨深いものにしてくれた。」
強敵のロシアとUSAを破っての優勝は、さぞ、嬉しかっただろうと思う。勝因は、テッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組がスピード感のある完璧な演技をこなしたということもあるが、相手の失点によるところも大きい。今回、優勝候補だった米国のメリル・デービス、チャーリー・ホワイト組もスピードとキレのあるすばらしい演技を見せたが、リフトのタイミングが遅れ、1点減点となった。オクサナ・ドムニナ、マキシム・シャバリン組は、オーストラリアの先住民、アボリジナルの衣装が奇抜すぎて、演技がかすんで見えてしまった。
男子フィギュアスケートで銀メダルに終わったロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手が、競技結果に抗議する意向を表明したそうなので、その結果次第で変わるかもしれないけれども、女子フィギュアでも、金は浅田真央選手かキム・ヨナ選手に違いないから、今回のバンクーバー・オリンピックでは、日本の政権交代と同じタイミングで、約半世紀ぶりに、ロシアがオリンピックのフィギュアで金メダルを獲得せずに終わりそうだ。
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2010.02.22 (Mon)
アイス・ホッケー男子:カナダがUSAにあっけなく負ける
Men's Hockey - Canada vs. Switzerland: The Shootout (男子ホッケー カナダ対スイス:シュートアウト(YouTube動画)
Ice Hockey Result アイス・ホッケーの結果のページに、Facebookを通して誰でもコメントできる欄が右サイドバーにあるんだけど、ここでも、カナダ人とアメリカ人の壮絶な戦いが繰り広げられているのがすごい。中には「アメリカ人はゴールをふさぐのに十分太っているから有利だね。」とか、「絶対にUSAがカナダに勝つに決まってるじゃん。」とか、USAUSAUSAって何度もコピペを書いたり、逆にCANADACANADACANADAって繰り返したり、2ちゃんねるも真っ青なくらい低脳で下品なコメントが次から次へと表示されている。両国のホッケーファンたちがいかに熱くなっているかがわかると思う。
アイス・ホッケーの試合、今後の予定は次の通り。
2010.02.18 (Thu)
国母選手、メダル逃す

今日のハンバーグじゃなくて、バンクーバーでは服装問題で注目を集めていた国母選手が出場するスノーボードのハーフパイプの決勝が行われた。国母選手は、惜しくも8位になってしまった。ちらっとテレビで見ただけなので、あれが果たして国母選手だったかどうかは定かではないんだけど、最後に転んで顔をもろに雪にぶつけてしまったようだった。それにしても、この人の態度を見ていると、本当に何様か!といいたくなるような横柄な態度にむかつく。普通の服装を着ていても、視聴者に不快感を与える選手だと思う。


もっとも、そんな態度でオリンピックにのぞんでいては、メダルを逃すのも当然かもしれない。服装の乱れは心の乱れを表しているとはよく言ったものだ。
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2010.02.17 (Wed)
バンクーバー・オリンピック:フィギュア・ペア決勝
今、「FarmVille」という農場の世話をするゲームにはまっているんだけど、これについては、次のエントリーで紹介しようと思う。
昨日ブログを更新しなかったし、今日のアクセスは低いだろうなと思って、今朝ブログをのぞいてみたら、昨日は記事を更新しなかったにもかかわらず、いつもどおりのアクセスだった。調べてみたら、おとといの『JibJab』の動画がきっこちゃんやヘンリーさんに紹介されていたのだった。
■ 『BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」』美爾依さんのフィギュアには笑わされてしまいましたがな~!
きっこちゃん、ヘンリーさん、わざわざブログで紹介して下さってありがとうございました。さすが、美しすぎるブロガーだけあって、きっこちゃんのスキー姿もすごく可愛かった。木嶋佳苗とはえらい違いだ(笑)。みなさまも、ご自分の写真でこっそり楽しんで下さいね♪
さてさて、昨日のフィギュアの結果だけれども、中国のペアがゴールドとシルバー・メダルを獲得し、大活躍した。ブロンズ・メダルはショート・プログラムで奇抜なピエロの衣装とメイク・アップで楽しませてくれたドイツのペアが獲得した。これまではロシア勢が上位を占めていたけれども、中国のフィギュア・スケートへの躍進はめざましく、フィギュア界の勢力もロシアから中国へ移ってきているようだ。
第1位 申雪、趙宏博組(中国)
第2位 龐清、佟健組 (中国)
第3位 アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組 (ドイツ)
残念だったのが、川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組。惜しくも4位に終わってしまった。
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2010.02.16 (Tue)
バンクーバー・オリンピック:フィギュア男子ショートプログラム
高橋選手は90.25点の高得点をマークし、90.30点を挙げたエバン・ライサチェク選手(米国)に次いで3位、織田信成(関大)は84.85点で4位、小塚崇彦(トヨタ自動車)は79.59点で8位だった。

各選手のエレメンツやプログラム・コンポーネンツのスコア詳細は、リンク先のチャートのScore右の「+」をクリックすると見ることができる。今回1位だったトリノ五輪の金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア)と高橋大輔選手のスコアの詳細を比べると、ブルシェンコ選手は、Quad. Toeloop(4回転トゥー・ループ)とTriple Toeloop(3回転トゥー・ループ)のコンビネーションで得点を稼いだだけで、表現力やフットワークなどその他の得点においては、高橋選手の得点の方が高いことがわかる。
フリーは18日(日本時間19日)に行われる予定だ。フリーで、4回転トゥー・ループの回転不足や失敗など、ブルシェンコ選手がジャンプを失敗し、ライサチェク選手も不調に終わったら、日本勢が金、銀、銅メダルを獲得するチャンスもあるかもしれない。
カナダの期待の星パトリック・チャン選手は今日はミスも多く不調だった。やはり、カナダでの五輪で金メダルを期待されているだけにプレッシャーが大きすぎたのかもしれない。高橋選手がオリンピックに出場するのは、今大会が最後のようなので、あまりメダル獲得は気にせず、いい思い出となるように楽しみながら滑って欲しい。

写真:フィギュアスケート男子(毎日)
【フィギュア男子】ショートプログラムで演技を終え、笑顔を見せる高橋大輔=パシフィックコロシアムで2010年2月16日、須賀川理撮影
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エフゲニー・プルシェンコ |
エバン・ライサチェク |
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織田信成 |
小塚崇彦 |
2010.02.15 (Mon)
バンクーバー・オリンピック:フィギュアペア&男子モーグル
1位 申雪、趙宏博組(中国)76.66点 (世界歴代最高点)
2位 アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコビー組(ドイツ) 75.96点
3位 川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)74.16点
このフィギュアのペアの競技を見て触発されたので、恥を忍んで下の動画を作ってみたぞ。これは、米国の政治家のパロディの動画で有名なJibJabによる動画で、自分の写真を使って、誰もがフィギュア・スケーターになれるというもの。笑わないでね。
ペアの相手を誰にするか、とても悩んだんだけど、あまりフィギュアをしそうもない人の方が楽しいかなと思ってこの人を選んでみた。まあ、他にもブラピとか、赤西君とか、候補者はたくさんいたんだけど、ファンに殺されそうだったのでやめた(笑)。1人でこっそりと楽しもうと思う。
もう引退しちゃったけど、カナダのフィギュアスケーターのジェフ君と。
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趙宏博 |
ペア |
モーグル |
2010.02.14 (Sun)
バンクーバー・オリンピック:2日目のメダル獲得状況など
日本の上村愛子(北野建設)選手は24.68点で惜しくも4位、19歳の村田愛里咲(北翔大)選手が8位に入賞。伊藤みき(中京大)選手は12位、長野五輪金メダルで五輪5大会連続出場の里谷多英(フジテレビ)選手は決勝で転倒し、19位だった。今回、多くのけが人が出ているので、里谷選手がバランスをくずして着地したときはひやっとしたけれども、転びながらもうまく立ち上がることができてよかった。

開会式の動画を探したけど、見つかるとすぐにブロックされてしまうようで、下の写真を集めたような動画しか見つからなかった。やっぱり、放映権とかいろいろあって、オリンピックをYouTubeで見るのはなかなか難しくなってきているのかもしれない。
下の日本選手団が入場するYouTube動画でも、
ブロックされてしまうのでミラー動画になっていると書かれていた。
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