2008.02.05 (Tue)
カナダがアフガン駐留軍を撤退?

今日は相変わらずどんよりとした天気だったけれども、
気温が4℃ととても暖かく、先日の雪嵐で積もった雪がほとんど解けてしまった。

寒いのが嫌いなティガーでさえも気温が0℃以上の日たいてい外に出るので、
ティガーが外に出るかどうかでその日の気温が0℃以上かどうかがわかる(笑)。

昨日の岩国市長選の記事で世界は戦争から平和に向かって流れているって書いたけど、その動きがカナダでもみられるようなAFP BB newsの記事があったので、一瞬喜んだのだが、でも、実はこの記事にはなんだかなぁと思うようなところがあったのだ。
カナダ首相、アフガン駐留軍の撤退示唆 2008年01月31日 16:58 発信地:オタワ/カナダ(AFP BB news)
【1月31日 AFP】カナダのスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相は30日、オタワ(Ottawa)入りしたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領と会談し、アフガニスタン支援活動について協議した。ハーパー首相は会談で、北大西洋条約機構(NATO)の支援強化がなければ、カナダ軍を同国から撤退させる方針をブッシュ大統領に伝えた。両政府の報道官が同日明らかにした。
この記事のタイトルだけを見て、ほほう、ハーパー首相もついにアフガン撤退を決めたか。やっぱり世界は平和に向かって進んでいるのだ。とぬか喜びをしたのだが、内容を読んでみると、この記事には、ジョージ・ブッシュが1月30日にオタワでハーパー首相に会ったと書いてある。しかし、カナダのネットを見ても、テレビでもブッシュ訪問については一切触れてない。2004年にブッシュがオタワに来たときにプロテストがあったので、今回は極秘でカナダに来たのか、又は、そういった事実は全くないのに、まるでブッシュがオタワを訪問したように間違って書かれたのだろうか。
そこで、Bush, Canada, Visitで検索をかけてみると、最近の記事で、ブッシュのカナダ訪問を書いた記事は全くなかった。まがりなりにも、ブッシュって世界でも大国の一つの米国の大統領だよね。まず、その大統領がカナダを訪問するのに予告もなしに来るわけないし、来たら来たで、ニュースや新聞で報じられるはずだ。それが全くなかった。それじゃ、上のAFPの記事は何なのかって話になる。
今度は、Canada, Harper, Nato, Afgan, Troops で英語の記事を検索したら、こんな写真と共に、これに関連した記事があった。

Harper to Bush: Canada needs more combat aid (CTV.ca on Jan 30th)
この写真は2007年にケベック州のモンテベローでサミットが開かれた時の写真で、ハーパー首相が到着するとブッシュが腕をまわして迎えたと写真の注釈に書いてある。だから、それが1月30日に書かれた記事でも、この写真が1月30日に撮られた写真ではないことはその注釈を読めば一目瞭然だ。そして、1月30日付けのCTVのその記事には、ハーパーとブッシュは電話でアフガンへのカナダ軍への今後について語ったと書いてある。
もしかして、注釈や記事を読まずに、この写真だけ見て、ブッシュが1月30日にオタワでハーパーと会ったと勘違いして、記事を書いたのだろうか。写真の簡単な注釈を見ただけでもそれが2007年のことだとわかるはずなのに。
又、AFP日本語の記事を読むと、あたかもハーパーがカナダ軍をアフガンから撤退させるような感じで書かれているが、AFPの英語の記事などを読むと、実際には、NATOにあと1000人の戦闘部隊やより多くの兵器や飛行機やヘリコプターなどの戦闘機を追加してくれなかったら、契約が切れる2009年2月以降、カナダ軍をアフガンから撤退させるけど、追加してくれたら、もちろんそのままカナダ軍はアフガンに送り続けると言っており、NATOはアフガンでも最も危険な地域であるカンダールでのカナダ軍の重要性は承知しているので、もちろん、ハーパーの要請に応じるようだ。
ただ、2009年の2月までには、新しい大統領が決まり、今の米国の雰囲気では、この前3500人へ意志を増員したばかりで、大ブーイングが起こっているし、兵士をあと1000人増員するとしたら、もちろん反対されるであろうから、ハーパーがブッシュにおねだりした条件が満たないことは十分アリエールだろう。その時は、めでたくカナダ軍はアフガンから撤退することになる。だから、この記事のタイトルは、「カナダ首相、NATOの支援がなければ、アフガン駐留軍の撤退示唆」にするべきだろう。私がその記者だったら、「ハーパー首相、アフガンにカナダ軍残留のために、NATOに追加支援おねだり」にしちゃうだろうけど(笑)。
日本だって、国内であれほど揉めた給油支援なのだから、NATOの支援がなければ廃止すると言えばよかったのに、なぜ言えなかったのだろうか。日本の外交能力は本当に低くて、それが日本に不利益をもたらしていることにいつ気がつくのだろうか。
そんなわけで、米国の大統領選挙でも、イラク・アフガン戦争に強く反対するオバマ氏や共和党の中でも最もリベラルなマケイン氏の人気が高いことから、少なくとも米国民達は戦争にはもううんざりしており、みんなが平和を求めていることはまちがいないだろう。そして、カナダでも、アフガン・ミッションを見直して、兵士をカンダールのような危険な場所で戦闘を行う部隊ではなく、アフガン復興のためのトレーニングや教育などに支援活動の形態を変えようという動きも出て来ている。それでも、ブッシュ-ハーパー政権が健在であるうちは大きな動きはないだろうと思うけど、オバマ氏辺りが大統領になったら、早いうちにイラク、アフガン撤退が実現するのではないだろうか。
現在、スーパー・チューズデーの開票真っ最中で、クリントンとオバマは大接戦となっている。なんとなく、クリントンが微妙に優位のようだ。多分、オバマが大統領になることはないかもしれない。この後、引き続き、別のエントリーでスーパー・チューズデーの開票結果を報告しよう。
関連記事(英語):
Canada may pull Afghan troops unless NATO boosts support(yahoo! news on Jan 29,2008)
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2006.07.06 (Thu)
Happy Birthday, Jin♪
7月4日アメリカの独立記念日は、KAT-TUNの赤西仁君の22歳(22nd)の誕生日だったんだね♪うか~り、忘れてた!
仁君、2日も遅れちゃったけど、お誕生日おめおめおめおめおめでとう!チュッ♪
アメリカの独立記念日には、ワインショップにはたくさんアメリカ人客が来るかなと思っていたんだけど、それほどでもなかった。でも、なぜかオハイオ州やミシガン州から来るアメリカ人が多かった。最近はカナダドルが上がったので、ナイアガラ・オン・ザ・レイクへのアメリカ人の観光客も激減したようだ。
明日のブッシュの誕生日にはカナダのハーパー首相がホワイトハウスに招かれている。でも、エルビス・プレスリーのGracelandに招待された小泉のように特別扱いはされないようだとカナダのメディアは少しいじけている(笑)。それにしても小泉ときたら、本当にいい恥さらしてくれたよね~(怒)。
Harper to meet with Bush (cnews July 2nd)
But there'll be no glamor and glitz, a sharp contrast to the recent visit of the Japanese prime minister and his high-profile tour of Elvis Presley's Graceland.
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