2010.03.15 (Mon)
第28回オンタリオ日本語スピーチ・コンテスト

渋滞のおかげで、会場には12時に到着する予定が、1時になってしまった。今回のスピーチ・コンテストには、オンタリオ州で日本語のプログラムのある大学から49名の生徒が参加した。後援は、トロント日本領事館とトロント日本基金を初め、日本経済の悪化にもかかわらず、ホンダ、トヨタ、スバル、資生堂、キャノンなど多くの日本企業が賞金や賞品を寄付して下さった。

私の日本語のクラスからは、エミリーさんというリア・ディゾン似の生徒が初級部門に参加して、「やさしいゴジラになりたい」というスピーチを披露した。内容は、一言で言えば、もし、自分がゴジラだったら、人々のために尽くすやさしいゴジラになりたいという内容だ。
ゴジラは怖い姿をしているので、最初は誰もが恐れをなして信用してくれないので、まずは一般の人々の信頼を得るために何をするかを述べた。まず、ゴジラ専門学校に行って頭のいいゴジラになって、それから、得意の泳ぎを生かして、海で魚を取ってきてそれを火炎放射で焼いてみんなに食べさせてあげる。人の信用を得るためにおいしいご馳走を用意することはとても大切だということだけど、この法則を悪用したのが、結婚詐欺師の木嶋佳苗だ(笑)。
Tags : 第28回オンタリオ日本語スピーチ・コンテスト |
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2008.07.13 (Sun)
洞爺湖サミットでの福田総理の評価

洞爺湖ウィンザーホテルの正面
7月10日の「トロント大学のジョン・カートンによる洞爺湖サミットの評価について」というエントリーを書いた時には見つからなかったG8サミットについての評価が11日になって更新され、評価も見つかった。コメント欄でお知らせくださったみなさま、ありがとうございました。
John Kirton: A Summit of Steady Success: The Performance of the 2008 G8" (Updated July 11, 2008)
の中の
A Summit of Substantial Success:The Performance of the 2008 G8
John Kirton, Director, G8 Research Group, University of Toronto (July 11, 2008)
という論文の37ページにGBの結果(G8Results)という項目があり、42ページまでG8の評価が書かれている。
訳:
G8 結果
2008年洞爺湖G8サミットは実質的な成功を収めた。Robert Putnam と Nicholas Bayneによって開発された基準によると、B+か78%の成績に値した。サミットの中心議題であった「気候変動」においては著しい成功を手に入れ、そして開発とアフリカ、食の安全、責任能力とジンバブエ問題、さまざまな問題における管理能力では大きな前進を果たした。しかし、世界経済を統治するという点においては失敗であった。
又、43ページ以降は参考文献や資料となり、77ページにゴミ売りが使ったG8の評価が一目でわかる表(Appendix O: 2008 G8 Summit Grades)がある。Previous Peak(緑で表示)というのは、過去に行われたサミットでの最高点。過去にサミットが何年にどの国で行われたのかを見るのは主要国首脳会議(ウィキペディア)が詳しい。
Appendix O: 2008 G8 Summit Grades
John Kirton, July 9, 2008
Hokkaido Previous Peak
Overall B+ (78%) A (1978)
Climate change and environment A A+ (1979)
Major Economies Meeting B
World economy and energy C– A (1975, 1978, 1979)
Development and Africa A– A (2005)
Food security B+
Political issues B–
Zimbabwe A–
Counterterrorism C+
Reform B+
Prime Minister Fukuda as chair A (85%)
Graded by John Kirton according to the Putnam-Bayne framework, with added emphasis on declared presidency priorities and the core democratic mission of the G8.

2002年にカナダでサミットが行われたときも、ジャン・クレチエンが呼びかけたアフリカに援助することに参加国の首脳が全員一致で同意した例を出して、福田も地球温暖化問題で京都議定書に代わる枠組みを提示し、それに対してG8首脳全員が前向きな姿勢を示したことを評価しているところはまさに甘すぎると言っていいだろう。カナダでサミットが行われたときは、結局サミットではアフリカを援助することに各国の首脳が同意したものの、実際援助は行われなかったという結果となったことからも、今回も前向きな姿勢は見せても、実際に京都議定書に代わる枠組みが守られるかとなると難しいものがあるのではないだろうか。
トロント大学のG8研究グループのスポンサーのページを見てみると、米国や日本政府(Foundation for Advanced Studies on International Development)がついていることから、きっと日本に不利になるようなことは書かなかったのだろう。
最後に、主要国首脳会議を読んだら、日本でサミットが開催される年のジンクスが書かれていたので紹介しよう。
日本で開催される年は、必ず衆議院が解散、総選挙が行われている(1979年東京の大平正芳・1986年東京の中曽根康弘・1993年東京の宮沢喜一・2000年沖縄の森喜朗)。 総選挙が行われる理由として「国際的に注目を浴び、イメージが上昇したところで与党は選挙をやりたいと考えるから」や「サミットの準備がある中で政治的混乱をきたすことが出来ない」などが挙げられる。

(時事通信 6月13日)
これを読んで今年もやはり衆議院が解散されるのではないかとの思いを強めたのだが、時事通信のこれまでの内閣支持率の推移を見ると、サミット後、果たして福田首相のイメージが上昇することになるかどうかは疑問であり、サミット後に支持率が低下することも十分考えられる。今年はこのジンクスを破ることにならなければいいが・・・・。
その他の参考記事:
内閣支持横ばい26% サミット、半数評価せず(神戸新聞News7月12日)
共同通信社が主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)閉幕を受け11、12両日に実施した全国電話世論調査で、福田内閣の支持率は26・8%と、前回6月調査の25・0%にほぼ並ぶ横ばいとなった。不支持率は6・7ポイント減の53・5%。福田康夫首相のサミット議長としての指導力を「評価しない」が51・4%で「評価する」の30・3%を大きく上回った。
支持する政権の枠組みは「民主党中心」が4・9ポイント増の45・3%、「自民党中心」が3・9ポイント減の31・2%。4回連続で民主党中心が上回り、その差は前回の5・3ポイントから14・1ポイントに拡大した。
政党別支持率は、自民党と民主党がともに28・6%で、自民党が0・5ポイント減らし、民主党は5・0ポイント増やした。
北朝鮮に対する経済制裁の一部解除方針に「賛成」は24・2%にとどまり、「反対」が61・9%に及んだ。サミットで地球温暖化対策が「前進したと思う」は37・2%、「前進したとは思わない」は56・2%だった。
経済界、洞爺湖サミットで談話 「指導力に敬意」「成果乏しい」(日経新聞 7月9日)
「2050年半減」盛らず 主要排出国の首脳宣言、ポスト京都へ試練(日経新聞 7月9日)
主役と舞台(読売新聞 7月2日)
福田総理は潔く衆議院解散、総選挙を行うべきだと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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2008.07.10 (Thu)
トロント大学のジョン・カートンによる洞爺湖サミットの評価について
「洞爺湖サミットは78点」トロント大グループが評価
世界で最も有名なサミット研究機関、カナダ・トロント大「G8研究グループ」のジョン・カートン代表に洞爺湖サミットの評価を聞いた。
代表の総合評価は、100点満点で78点に当たる「B+(プラス)」。これは、沖縄サミット(2000年)の「B」(75点)より高く、サミット33年間の歴史の中でも高得点のひとつだという。
代表は、地球温暖化問題で京都議定書に代わる枠組みを提示したことを「最大の成果」と位置づけ、福田首相のリーダーシップと共に「A」評定をつけた。
この問題に関連して、代表は、「もちろん欠点がないわけではない」として、「各国が温暖化対策として原子力発電の意義を認める中、メルケル独首相が原発への拒否姿勢を崩さず、G8として原発の長所をうたえなかった。省エネルギーへの取り組みも十分でなかった」と注文もつけた。
一方、経済宣言について代表は、「各国の国民が住宅ローンやガソリン価格高騰に苦しむ中、『事態は良好だ』と言っているようなもの」と切り捨て、各項目別で最低の「C-(マイナス)」を付け、「これを失敗とみなす人もいるだろう」と断じた。
福田首相の議長としての采配(さいはい)については、「サミットの成功をブッシュ米大統領から引き出すことに賭けた。ギャンブルだったが、うまくいった。真の指導者だ」と手放しで褒めあげ、「A」評定をつけた。
(2008年7月10日04時24分 読売新聞)
ゴミ売りが言う「世界で最も有名なサミット研究機関、カナダ・トロント大「G8研究グループ」」というのは、下の英語のサイトの内容を見ても、信頼のできる機関だと思う。
G8 Information Centre
しかしながら、ほとんどのG82008の項目に目を通してみたんだけど、ゴミ売りが報道しているような福田首相に対する高い評価は見つからなかった。ゴミ売りは「ジョン・カートン代表に洞爺湖サミットの評価を聞いた。」と書いているが、電話で聞いたのだろうか。それともメールで聞いてこのような表とともに福田首相のリーダーシップについてのコメントをもらったのだろうか。上のゴミ売りの記事には、ただ「聞いた」と書いてあるだけで、かなり怪しい。普通、どのように聞いたのかを書くべきだろう。それに万一口頭だけによる結果だとしても、それの元になる記事があるはずだ。ただ、私の目が節穴なだけかもしれないので、もし、どなたかジョン・カートンが洞爺湖サミットを評価する記事を原文で見つけたら、コメント欄に教えていただきたい。
”G8 Information Centre”のサイトには、福田首相を高く評価する代わりに、日本の中で福田首相がどのような立場にいるかを報告する海外のメディアが記載されていた。
Japan's 2008 G8:Plans for the Hokkaido Toyako Summit
-自民党は7月のG8サミットの後、衆議院の解散を2008年9月から11月の間に行うことが期待されている。(5月6日 Economist Intelligence Unit)
-福田首相率いる自民党は最近の地方選挙で負けた。その敗北と人気のない政策(後期高齢健康保険制度など)は、自民党が福田首相のリーダーシップを再び疑問視する声をあえて押し出した。(4月 28日 The Australian)
-日本の福田総理を交代させようとする声が自民党から出ている。地方での補選は福田政権を反映したものとなり、自民党が負けた。しかしながら、アナリストによれば、短くとも7月のG8サミットまでは福田は居座るだろうと言われている。 (4月28日 Reuters)
-日本の野党第一政党党首は今年の7月にG8サミットが開催される前に選挙があるかもしれないと述べた。「総選挙が5月か6月に行われる可能性もある。」と野党民主党党首である小沢一郎がセミナーで発表した。首相になって6ヶ月になる福田総理は、ガソリン税や日銀総裁指名を含む重要法案が政治的行き詰まりに瀕している中、支持率の大幅な落ち込みに見舞われている。同時に最近のアンケートによれば、野党側も自民党の支持率が落ち込んでも、ただ指をくわえてみているだけだった。 (3月31日 Agence France Presse)。
-賛否両論ある反テロ法案を国会で成立させた福田首相の決定は、福田にとってできれば避けたい「7月のG8サミット前の選挙」につながるかもしれないと人々に思わせた (1月11日 Financial Times)。
ここまで福田総理を持ち上げているのは、なんとしても自民党の支持率を上げたいからであろう。町村のアホもさっそく、サミットで活躍した福田首相に対して、国民の支持率アップを期待しているようなことを述べていた。町村としては、この不人気総理に何とか来年の秋まで政権を維持してもらいたいのだろう。そうすれば、延命によってそれなりの退職手当をもらえる。この秋に解散、総選挙になったら、政治生命を失うかもしれないのだ。国民のことはどうでもいい。このまま国民が不幸のどん底に落ちても、自分さえよければそれでいいという典型的な官僚思考なのだ。
そのうち、電通によって操作された支持率が発表されるであろう。どの程度、福田内閣の支持率がアップするか興味深いものがある。
とにかく政権交代なしには、日本はよくならないと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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