2011.01.30 (Sun)
エジプトなど中東で今何が起こっているのか
中東情勢には疎い(笑)ので、あまり詳しくはわからないけれども、最初の部分だけ、和訳してみた。

Your questions on Egypt answered
msnbc.com updated 1/29/2011 5:21:45 PM ET
質問:今の情勢に至るまでには長い歴史があっただろうけれども、なぜ、今回の反政府デモが起こったのか教えていただけませんか。
答え:ムバラク政権に対するフラストレーションが大きくなってきているところに、チュニジアでの民主主義革命が起こりました。それに影響を受けたのは確かでしょう。実にここ数十年の間に、フィリピンからポーランドまで、チリからセルビアまで、モルジブからマリまで、不正な独裁政権に対する非武装の暴動がいくつも見られました。
質問:基本的に市民は何を求めているのでしょうか。つまり、何のために闘っているのでしょうか。
答え:言論、出版、集会の自由や、自由で誠実な選挙など、ムバラク政権がこのまま続く限り、人々が不可能だと信じていることです。さらに貧困や格差が広がっているので、より確かな経済的公平性を求めています。リベラル化されていない政治システムと、リベラル化された経済は、危険な組み合わせです。
質問:アラブの複数国で起こっていることを考えると、これがサウジアラビアに広まる見込みがあると思いますか。ファハド家は、ムバラクよりも暴動にうまく対処できるでしょうか。
答え:残念ながら、恐らくサウジアラビアが変わるとしたら、一番最後でしょう。 サウジアラビアは、石油の豊富な国家であり、多くの潜在的対抗者に金を与えて追い払うことができます。 さらに、強硬路線のWahabbi聖職者の持つ絶大な力が、民主派陣営を君主制に挑戦することに対して神経質にさせるかもしれません。
かなり、長い質疑応答なので、全文の和訳をする時間はないんだけど、どなたか、私が寝ている間に和訳してくださる方がいらっしゃったら、お願いします。
この後、質問はイスラム教やイランの影響に移って行き、米国とエジプトの関係などにも触れる。
その中で、米国によって支援されているムバラク大統領の後任には、米国に友好的な人物がなるのかどうかの質問に対して、ズーニス教授は、ムバラク政府の後任が狂信的な反米であったり、イスラム教徒急進論者によって支配されるとは予想しないけれども、ほとんどのエジプト人は、ワシントンがムバラクの独裁政治を長年支援したことに失望しているため、新しい民主政府は、米国に対して敵対的ではないにしても、これまでに比べて米国とIMFから少し独立するだろうと答えている。
なんとなく、日本とその背景が似ているではないか。米国が自分たちの言うことを聞く人物をエジプトの大統領に選び、長年支援したせいで、ムバラク政権は独裁政治を行い、市民がそれに不満を持った。そして、ついにその不満が爆発したのである。
世界中の気弱な国を手中に治めようとする米国。日本もその中の一国だろう。おとなしい日本人がエジプトのように政治革命を起こせるとは思わないが、血を流す覚悟がないと、政治というものは変わらないのだということをエジプトの市民は私たちに再確認させてくれたのではないだろうか。
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