2012.05.25 (Fri)
がれき受け入れ反対行動と「原発」国民投票
これまで、アレルギーになったことなど一度もなかったのに、去年の春から始まってしまったということは、日本の地球の裏側に住んでいても、福島第一原発事故の影響があるのでは?と疑ってしまう。
さて、昨日のエントリーで紹介した北九州のがれきの試験焼却について、『世に噛む日日』の北九州にお住まいの管理人さんが、北九州市ががれきの試験焼却に踏み切った背景などを詳しく述べられていたので、興味のある方はぜひ参考になさってください。
北九州市長が瓦礫試験焼却に前のめりになったことに関する二、三の理由
以下、がれき受け入れ反対行動と「原発」国民投票からのお知らせ。
お世話になります。
瓦礫受入反対行動のお知らせです。
放射能拡散という原則原理を覆す環境省の施策には疑問を覚えます。
原発廃炉時に出る放射性物質付着の瓦礫処理の候補地選びでしょうか?
以下、賛同いただければ、アクション・拡散をお願いします。
●●賛同を考えられる方は是非、読んで下さい●●
<記者有論>震災がれき 広域処理にこだわるな(2011年5月19日朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/intro_m2/TKY201205180461.html
伊藤智章(宮古支局長)
震災がれきの広域処理に疑間がある。膨大な運搬費用をかけ、放射能汚染を心配する地域住民と摩擦を起こしてまで急ぐ必要があるのか。
朝日新聞宮古支局から1キロの宮古港にも、がれきの山がある。昨年11月、東京都への運び出しが始まった。がれきの放射線量は東京の方が高いこともあるのに、反対する人たちがいる。それに比べ、「さすがは剛腕都知事」と最初は感心した。
でも、東京に搬出するのに1トン当たり処理費4万4千円に加え、輸送費が1万5千円かかると知って考え込んだ。北海道、北陸などへ搬出すれば、さらに輸送費はかさむ。それでいいのか?
何しろ、県外搬出予定量は岩手が57万トン、※宮城は344万トン※にのぼるのだ。地元処理分を含めて、経費は全額国費負担。国は2年でまず1兆円を用意している。
環境省は「岩手はふだんの11年分、宮城は19年分ある。目標の『3年以内の処理』には広域協力が不可欠」と説明する。でも、リサイクルに回すなどしており、岩手でいえば処理が必要なのは半分以下。しかも、被災地も仮設炉などで能力を増強しており、県外に頼む必要があるのはその一部だけだ。
3年にこだわらず、国費負担を1、2年延長すれば、県外に頼まなくても処理できる計算だ。量の多い宮城県石巻市などは、例外的に集中して広域支援すればいい。
置き場のグラウンドや港湾の利用が制約されるというが、被災地は広大だ。阪神大震災では3年以内に処理したが、都市部と同列に考えなくてもいいはずだ。「がれきの山をみることで被災者が傷つく」という説明も聴くが、少なくとも私は現場でそういう人に会ったことがない。
岩手県の岩泉町長や田野畑村長は「ゆっくり地元で処理し、一屋用や経済に貢献してほしい」と私に話したが、現状は県が仕切り、首長の意向を反映する余地はない。両町村計13万ントのがれきをすべて東京に運べば、運搬費だけで20億円。同村の一般会計の3分の2に当たる規模だ。処理速度を上げるため、大手業者などによる巨大な分別プラントが稼働している。これも期限を延ばせば、もっと地元が参入できるだろう。仮設住宅の建設も急ぐあまり、国が費用を持ち、県が発注したところ、断熱材不足など不具合が続出した。がれき処理も同じ構図だ。現場から離れた判断を懸念する。
※宮城は344万トン※
5/19発表 344万トンが100万トンに変更
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120519t11017.htm
【全国の医師・歯科医師の皆様】
北九州市のガレキ受入が市民の意見を一切無視して、市民にも知らせずに強行されようとしています。
北九州市には東北や関東で体調を崩されて、必死の思いで避難されて来られた方々が多く居られ、またこれから東北や関東の子供達の保養地としても汚染せずに守らなければなりません。
医師・歯科医師として、宮城県、石巻市、福岡県、北九州市にガレキ受入反対の要望書を出します。
全国からこの要望書の賛同者になって頂ける方(医師・歯科医師に限る)は件名を「手紙に賛同」とし「郵便番号・住所・お名前・何科の医師か・所属病院(医院)名」を記入しy6301p@yahoo.co.jp にメール下さい。
※時間がないため締め切りは5月21日(月)午後11:30とさせて頂きます。
お手紙に添える賛同者リストに掲載させていただきます。
国内外・所在地・国籍問いません。
一通のメールに何人でも書いていただけます。
賛同には費用は一切かかりません。
【記入例】郵便番号と住所を一列に書いて貰えれば助かります。
また、苗字もそれぞれつけて下さい。
件名 「手紙に賛同」
本文例 803-8051 福岡県北九州市小倉北区城内1-1(〒・住所を一列に)
内科医 ○○クリニック(勤務・院長) 北九太郎
220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-16-1
産婦人科医 ○○病院勤務(勤務・院長)小倉花子
※ なお要望書には賛同していただいた先生方の住所の記入は致しません。
いただいた個人メールは手紙賛同リスト作製後にきちんと破棄し、流用しません。
石巻市・宮城県・福岡県・北九州市にも個人情報の取り扱いには充分注意するよう、文書でお願いをいたします。
【どうか、皆さま、ツイッター・FB・ブログに拡散下さい】
宮城県知事 村井嘉浩様
石巻市長 亀山紘様
福岡県知事 小川洋様
北九州市長 北橋健治様
震災ガレキ「受け入れ」について医師・歯科医師からの要望書
2012年5月 日
歯科医師 村上歯科医院院長 村上知行
内科医 小杉中央クリニック院長 布施純郎
内科医 北川内科クリニック院長 北川喜久雄
<はじめに>
この度の東北大震災による多数の犠牲者に対し心から追悼の意を込めるとともに、医師として人命救済を第一に考えております。また被災地において苦しむ多くの方々、避難を余儀なくされている方々の一刻も早い支援、救援を切に願っております。
<ガレキ受け入れ反対>
ガレキの広域処理は、日本全土を放射能汚染させることになります。「ガレキを受け入れない」ことは、安全な避難場所と汚染のない野菜などの食料の供給を確保することになり、被災地の方々への支援に充分値するものと考えております。
ガレキの総量は阪神淡路大震災より少し多い程度で、被災地での処理が充分可能と考えられます。そのために国や自治体が中心となって「人」「物」「知恵」「技術」「金」の支援・補助のシステムをいち早く作るべきだと思います。
【医学的メッセージ】
福島の原発事故で最も心配されるのは、呼吸、食料、土壌の粉塵から体内に入った放射性微粒子による内部被曝です。まず疲れ、無気力から始まり、心臓病、流産、不妊、白内障、加齢現象、などを発症しついには白血病、ガンになる〔確率的〕ことが分かっています。
放射線の影響を受け易い妊婦や小児は、特に注意が必要です。また、内部被曝を考える場合には,飛程の長いガンマ線や、セシウムだけでは正確な評価はできません。体内での飛程は、アルファ線核種(ウラン、プルトニウムなど)では、30?40マイクロメーター程度。ベータ線核種(セシウム、ヨウ素、ストロンチウムなど)では、2.5ミリメートル程度と、極めて短いですが大きなエネルギーが局部に集中するため、細胞や臓器の受ける損傷は、ガンマ線の1億倍とも言われています。また、アルファ線、ベータ線の放出速度は遅いため,遺伝子の変異が緩徐に進行し、次世代,次次世代へと受け継がれる可能性も高くなります。
被曝の人体への影響については、まだ不明な点もありますが、国も国民も、現状を直視し、真実を追究する目をもたなければ5年後、10年後に数百万人という犠牲者が出る事を、チェルノブイリ原発事故から学ぶべきでしょう
●●富山県●●
富山県の瓦礫受け入れ反対の署名がオンラインであります。是非ご協力を
6/12〆【緊急拡散署名】ガレキ受入やめて@富山 http://t.co/oqjjPV3f
目標3000で今1600弱です。2分で出来ます。
宜しくお願いします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
難波 希美子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福島原発の放射線放出量 チェルノブイリの1/5に(12/05/25)
福島原発の放射線放出量がチェルノブイリの1/5と聞くと少ないような気がするが、チェルノブイリは事故が発生してから25年も経っているのだから、25年全期間の放射線放出量なのか、それとも最初の1年だけの放射線放出量なのかによって、その1/5の意味合いも違ってくる。もし、25年間で放出された量と比較しているとしたら、福島原発が放出している量は、たったの約1年間でチェルノブイリの1/5だとしたら、チェルノブイリを越えた莫大な量ということになる。
そして次は、「原発」国民投票】からの大切なお知らせ。
Tags : 北九州 |
がれき |
受け入れ |
試験焼却 |
原発 |
国民投票 |
チェルノブイリ |
放射線放出量 |
2012.05.24 (Thu)
真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って
一日限定で公開されたものだが、ArigaさんがYouTubeにアップされた動画を見つけてくださった。アップしてくださったringonojapanさんに感謝。
真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染を巡って
チェルノブイリ原発事故の影響で膠原病を患った14歳の女の子がインタビューの途中で突然泣き出すという冒頭からして衝撃的なヴィデオ。ミシェル・フェルネックス医学博士は、国連の二つの機関、WHOとIAEAの癒着を告発する運動のリーダーの一人。IAEAは原子力発電を促進する機関で、WHOは世界の人々の健康を守る機関という対立する利害関係にあるが、1959年に結ばれた協定によってWHOはIAEAの許可なしには調査書を発表できないことになっているため、世界保健機構(WHO)でさえチェルノブイリの真実を語っていない。
まだ「チェルノブイリ・百万人の犠牲者」の動画をご覧になってない方は、次のページへ。
2012.03.20 (Tue)
佐藤幸子さんインタビューとバンダジェフスキー博士の記者会見
ポスト311時代を生きる~更地からはじめよう~
Uploaded by OPTVstaff on Mar 15, 2012
子どもたちを放射能から守る福島ネットワークの代表佐藤幸子さん。福島県川俣町で、30年以上にわたって農薬を使わない自然農法に取り組んで来た。311以降は、都内の市民団体からガイガーカウンターを借り、学校の校庭等をいちはやく測定。文科省が設定したいわゆる「子ども20ミリシーベルト基準」の撤回を求め、当初から発言を続けてきた一人だ。原発事故という厳しい現実を見据えながらも、地に足をつけて生きる佐藤さんの原点とは?佐藤さんとともに、1年を振り返りポスト311時代に、日本はどうあるべきかを考える。
ゲスト:佐藤幸子(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
http://kodomofukushima.net
放送日
★テレビ(朝日ニュースター)
日 時:3月15日(木)23:15~23:45
再放送:3月16日(金)8:00~8:30、 3月17日(土)9:00~09:30、3月18日(日)15:00~15:30
http://asahi-newstar.com/web/55_contact/?cat=18
★ネット(OurPlanetTV)
日 時:3月15日(木)23:15~オンデマンド配信
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1324
----------------------------------------------------
制作:OurPlanetTV
http://www.ourplanet-tv.org
Tags : 福島第一原発事故 |
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク |
佐藤幸子 |
ユーリ・バンダジェフスキー博士 |
セシウム137 |
チェルノブイリ |
ベラルーシ |
イワンコフ地区 |
2011.11.17 (Thu)
ナジェージュダちゃんの日記
マリノフカは、チェルノブイリから300KMも離れているにもかかわらず、ホットスポットだったために、放射能汚染がひどかったようだ。日本でも福島から離れているからといって安心していられない。
イーゴリ・マローズ 第四中等学校十一年生 シュクロフ町
祖母の住むマリノフカが汚染のひどいところだということを、当時はまだ誰も知らなかった。
そこにはずっと昔から、野生のナシの木があった。いつごろからあったのか誰も知らなかったが、それは祖母の庭にはえていた。
その夏、マリノフカには、すでに放射能が舞い降りていた。しかし人々は、これから恐ろしい不幸がおこるなどとは予期していなかったし、誰もこの古い大木にも死の兆候が表れているなど思ってもみなかった。
その木は、庭のほとんど三分の一を日陰にするので、村の人達は何度もこの木を切り倒すように祖母に助言した。
しかしその都度、祖母は断り、こう言った。「そんなことしちゃだめなんだよ。その昔、この木の下に、罪のない女の子の血が流されたんだから」と。
遠い昔の農奴の悲しい死の伝説を知ってる人はたくさんいたけれど、みんながそれを本当のことだと信じていたわけではない。だけど、私の祖母は信じていた。この驚くべき古木は、祖母にとって聖なるものなのである。
僕のいとこのナジェージュダは、このナシの木が好きだった。その年の夏休みにも彼女は祖母のところにやってきた。その夏は蒸し暑く、沈んだ雰囲気だった。でもおばあちゃんのいるマリノフカは、とても美しかったし、広々としていた。
ナジェージュダは夏中、祖母の菜園に滞在し、種蒔きなどの手伝いをした。
また彼女は森へ行って、イチゴやキノコを集めたり、近くの川で日光浴や水遊びもした。
ある日、地区のなんだかえらい人が来て、「村の土や水や空気はとてもきれいであります。ここは安心して住んでいただきたい。」と言って帰って行った。だから村人たちは安心して住み続けた。
大きく枝を張り、葉を茂らせたナシの木の下で、ナジェージュダは水彩画を描いた。彼女は画家になることを夢見て、美術研究所で勉強していた。
彼女はその夏、とても美しくなった。
十五歳だった。少女からレディーになった。
彼女は日記を書きはじめ、そこに秘密の想いや印象を書き残した。
しかし、この日記には、その後、腫瘍専門病院での苦しみが書かれることになる。
彼女の日記に書かれたことは全て、言葉で言い表せないほど、僕を揺り動かした。
とりわけ、最後の十日間分の内容はそうだった。
何という希望、生への渇望、人間的尊厳だろうか。何という悲劇、取り返しのつかないわざわいを感じていたのだろうか。
今、この日記は僕の手元にある。
僕はこの勇気と真の崇高さが記されたナジェージュダの日記の、最後の数日分をここに紹介したい。
2011.10.27 (Thu)
これから首都圏で予想される子供の老衰現象
今の日本の政府による原発事故への対応はどちらにあてはまるのだろうか。政府の対応を見ていると、チェルノブイリ事故の教訓を全く生かしていない。チェルノブイリよりも大量の放射能をばら撒き、もっと悲惨な結果となっているのに、御用学者はいまだにチェルノブイリほどひどくないと主張しているし、政府も東電も福島の人々を進んで避難させようという気が全くない。
それが国民をパニックに陥らせないために、知っていてわざと知らないふりをしているのか、本当に知らないのかわからないが、政府が過小評価し、真の情報を国民から隠すことによって、国民は余計不安に陥っている。
史上最悪の原爆事故とされる日本の福島第一原発事故は、世界でも初めての出来事のため、これから起こることは全く未知の世界だ。少なくとも、福島原発事故に一番近いとされるチェルノブイリ原発事故で実際にどのような現象が起こったのかを日本の全国民に知らせ、最悪の事態を考えて、対応策を練るべきだと思う。
これから首都圏で予想される子供の老衰症状-ハゲ・脱毛・老眼・難聴・骨そしょう症-平均寿命は40歳へ
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/741.html
『阿修羅』投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 10 月 24 日 23:12:22: trv0OrkwFmReI
ヤブロコフ『チェルノブイリ』第4章:「チェルノブイリの破局の帰結としての早老」から、有名なチェルノブイリ「早老症」の実態を見てみよう。その前に、p.205ページの表7.5「死亡した掃除人の平均年齢」をみておく。
「同表によると、Samara州のTolyatti市で死んだ163人の掃除人の平均年齢は46.3歳であった。また、死亡したカレリア共和国出身の掃除人644人の平均年齢は43歳であった―同共和国の掃除人1204名中、死亡した644名は2008までに死んだ(死亡率53%)。そして、イルクーツク州Angarsk市出身の掃除人1200人の内、2007年に生きていたのは300名だけだった。Kaluga州では、破局後の12年間で死亡した掃除人の内の87%は、死亡時の年齢が30-39歳であった。」
要するに、チェルノブイリで事故処理に携わった人は、若くして死んでしまう。被爆は、猛烈に寿命を押し下げる(脈が速くなり、一生の間に約26億回打つとされる心臓の脈拍数を使い切ってしまうのだろう。)。乳幼児・子供はさっさと西日本へ移動させるべきなのだ。そうしないと平均寿命が少なくとも8年は縮むだろうし、生き延びても若くして老衰の症状が出るだろう(若年性痴呆とかで買物ができなくなり、近所を徘徊するようになる)-チェルノブイリの時そうだったように。また、間違っても、福島へボランティアに行って、がれき処理などを手伝ってはならない(日本のリクビダートル[掃除人]になってはならない)。そんなことをすれば以下の記述のように寿命が縮むだろう。
放射能は、「早老性症候群」という新たな病気を人類にもたらした。それなりに平均寿命をまっとうしたいなら、西日本へ移住だ。誰だって、自分より早く、子供に老衰の症状が出てくるのは見たくない。
(次ページへつづく)
「原発いらない福島の女たち~100人の座り込み~」
中継プロジェクトCM
Tags : チェルノブイリ |
福島原発事故 |
子供の老衰現象 |
アーネスト・スターングラス博士 |
放射線と健康 |
2011.09.02 (Fri)
山下俊一が「朝日がん大賞」を受賞したことに怒りを覚える

命をかけて行う仕事なのに、日給がたったの1万4千円だとか。時給の間違いじゃないのかと思った。1日3時間の仕事なんだから、最低5万円は支払われるべき。東電が作業員を斡旋してくれる業者に払うのは、1日10万円だとか。その8割以上がピンはねされてしまうっていうんだから、とんでもない話だ。
そして、Peace_Communityをとおして、はなゆーさんが投稿してくださった8月24日付けAJW(Asahi Japan Watch)の東京電力の社員寮の管理人さんの話の記事は必読だ。
翻訳「東電社員寮の管理人夫妻が原発の真実を語った」
http://togetter.com/li/182347
約20年間、福島の東京電力社員寮で管理人を努める夫妻は、社員寮の入居者達を自分の子供のようだと言う。だから、原発作業員が現場で放射能漏れによって被爆していて将来ガンになるだろうから、絶対結婚しないという事を聞くと、言葉を失ってしまう。
311の大地震が起きた時、夫妻は、福島第一原発から5kmに位置する東電の独身寮の管理人をしていた。夫妻は現在、原発から800km程離れた愛媛県の公共住宅に避難している。その距離にも関わらず、独身寮入居者が電話で彼らの胸の内を打ち明けるという。
ある入寮者は「もう規定被ばく量に行ったよ」と言った。別の入寮者は、「原発事故の処理をしなきゃなんないけど、あるいみ、モルモットみたいだ」といい、62歳の夫人は時々彼らに何と声をかければ良いのか分からなくなる。「事態が収束したら、それがいつか彼らの強みになる事だけを考えたい」
かつて、夫人は完全に言葉を失った事があった。入寮者が「僕はいつガンが発症するかわからないから、結婚相談所に行ってもきっと一生結婚出来ないと思う。」と。そんな時、「あなたがどれだけ頑張っているかみんなわかっているよ」と声をかけるしか出来ないと言う。
夫妻は涙を浮かべながら、未来のある若者が気の毒だ、と言った。夫妻の勤める会社は、東電関連会社なので、夫妻は福島第一原発周辺の社員寮で管理人を勤めた。業務は、寮の管理業務とゴミ処理。入寮者の問題を聞いたり、忘年会を主催したりもした。「彼らは皆、自分の子供と同じ」と夫妻は言う。
311の地震が起きた時、独身寮の階段が壊れた。「原発に残ってれば良かった」と入寮者が言った。ご主人は「東電や政府関係者からの説明によれば、原子炉建屋の方が安全なきがした」と言う。災害時の避難先は最寄りの中学だが、夫妻はTVが映らなかったので被害の規模が分からなかった。
夫妻は独身寮に残り、入寮者の帰宅に備えた。しかし、3/11の夜7時頃、「安全な所へ避難し、窓を閉めて下さい」と公共放送が流れた。その時夫妻は、原発から放射能が漏れたかもしれないと、一番に思った。翌日、公共放送から住民に西へ避難するよう指示が出た。
ある入寮者が原発から寮に帰って来て「すぐ避難した方がいい。(原発)施設正門前の放射線量が異常に上がっている」と彼らに言った。彼らは最終的に、車で30km先の避難所に行った。その夜TVで、夫妻が車で避難している最中に水素爆発が起きたと報道された。
夫妻は恐怖を感じるより先に、入寮者達の顔が目に浮かんだと言う。東電女性社員と避難所で合流した時に、夫妻の顔を見るなり、彼女は泣き崩れた。彼女は、原発で先輩が津波に流されたと言った。その社員は、タービン建屋で破損を確認している時に津波に襲われた。
その女性は、腕をのばして先輩に「早くこっちに来て下さい」と叫んだが、先輩は間に合わなかった。夫人は涙を拭きながら、「現場作業員は、頑張っています。私達に逃げろと言った入寮者は、3/11非番であったにも拘らず「自分の交代が間に合わないから」と言って原発に向かった」と語った。
「入寮者とエリート高官が同罪とは思わない。彼らこそ内情と向き合うべきだ」と夫人は付け加えた。夫妻は福島県からの補助金と、老後のための貯蓄で生活している。夫妻はこの先どれ位、避難が続くが想像付かないそうだが、政府関係者から「時が来れば帰れますよ」とは言われたくないそうだ。
原発事故から25年経た今でも、チェルノブイリにはまだ立入り禁止地区がある。夫人は、「政府は、楽観的な事を言って被災者に将来の希望を持たせたり、原発作業員にプライドをもって働かせるのを辞めるべきだ」と結んだ。
原文:「Couple over TEPCO dorms told reality at nuke plant」
http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/fukushima/AJ201108176599
August 24, 2011
By TERU OKUMURA / Staff Writer
上の記事は、とても感動させられる記事だけど、朝日への国民の怒りを静めるためのガス抜き記事に違いない。つい最近、朝日新聞は、年間100ミリシーベルト被曝しても大丈夫とのたまった悪名高き山下俊一教授に「朝日がん大賞」を受賞させて国民から袋叩きにあっている。最初に山下教授ががん大賞を受賞したと聞いたときは、がんを広める人間のがんに贈られる賞かと思った。
実際、朝日がん大賞とは、日本対がん協会が贈る協会賞の特別賞として、朝日新聞社の協力で創設されたもの。財団法人日本対がん協会は、朝日新聞社の創立80周年の記念事業であり、朝日新聞社が協会の活動をバックアップしている。朝日がん大賞の選考委員には、上田俊英・朝日新聞科学医療エディターも名を連ねている。山下教授の表彰は、もうすでに今日、9月2日に鹿児島市で開かれる「がん征圧全国大会」で行われた。
公益財団法人「日本対がん協会」のHPより
朝日がん大賞は、将来性のある研究や活動等を対象に贈るもので、平成13年(2001年)度から朝日新聞社の協力を得て創設しました。日本対がん協会賞の特別賞として、副賞100万円が贈られます。
【朝日がん大賞】
福島県立医科大学副学長
山下俊一(やました しゅんいち)59歳
1990年に長崎大学医学部教授に就任し、被爆地・長崎で放射線と甲状腺がんの臨床と基礎研究に携わるなか、1991年以降はチェルノブイリ原発事故後の学童検診を現地で主導。約20万人に及ぶ甲状腺検診から、放射性ヨウ素内部被曝による小児甲状腺がんの激増を科学的に明らかにすると同時に、早期発見と早期治療体制の確立に尽力した。以後、約20年にわたり、海外のヒバクシャを対象に医療支援活動や分子疫学調査を実施している。特に、放射線と健康リスクの最前線でのグローバルな研究実績は、放射線被曝による刻印遺伝子群の探究と疾患関連遺伝子群の発見、そして海外ヒバクシャの集団コホートの登録・生体資料収集バンク構築などに結実し、今後の包括的がん研究と患者還元型研究の世界的なモデルと評価される。
また、今年7月からは福島県立医科大学副学長にも就任。3月に発生した東京電力福島第一原発事故の現地で、原爆医療とチェルノブイリの実績をもとに、低線量慢性放射線被曝による発がんリスクの評価と長期にわたる県民健康管理プロジェクトに携わり、健康リスクの有無を調査研究すると同時に、新たな放射線医療科学の世界拠点と体制づくりの中心的存在として、注目される。
朝日が主催する乳癌撲滅運動のピンクリボン募金やその他の癌募金が、結局はこのような御用学者への副賞として支払われるとしたら、とんでもないことだ。ちなみに「日本対がん協会」の理事長は、「朝日を普通の新聞にする」をスローガンに、企業寄り路線を進めて記者の士気を低下させ、武富士裏金(広告費)問題で引責辞任した朝日新聞元社長の箱島信一氏だそうだ。
菅元総理を熱烈に支持した朝日がよく社説で掲げる原発依存からの脱却。いくら山下氏は確かに菅内閣でも原子力災害専門家グループに属していたからといっても、安全デマをふりまく原子力村の御用学者への贈賞はかなり矛盾している。朝日新聞社の説明責任を追究しようではないか。
『レイバーネット』【憤怒!】続報・山下俊一への「朝日がん大賞」を撤回させよう!より
【抗議・要請先】
◆宝山ホール(鹿児島県文化センター):表彰式の会場
(FAX)099-223-2503 (TEL)099-223-4221
※「がん征圧大会(日本対がん協会)事務局に届けてください」と添えて、
「山下俊一への朝日がん大賞授賞を撤回してください」等のファックスを。
なるべく2日(金)午前9時の大会開場までに。
◆朝日新聞・お客さまオフィス
(FAX)03-5540-7618 (TEL)03-5540-7615
(E-mail)koho@asahi.com [9時~21時]
◆朝日新聞・科学医療グループ(上田俊英エディター=大賞選考委員!)
(FAX)03-3542-3217 (TEL)03-5541-8631
(E-mail)kagaku@asahi.com
◆朝日新聞・編集委員室(十数人の編集委員がいるそう。昼間がベター)
(FAX)03-3545-0205 (TEL)03-5541-8403
(「編集委員室」あてで、前回の番号に加えてこちらにもファックスを)
◆日本対がん協会(有楽町マリオン13階)
(FAX)03-5222-6700、03-3215-0522
(TEL)03-5218-4771
※「鹿児島に行っている担当者に即刻届けて!」と添えてファックスを。
◆朝日新聞「声」欄への投書を。
【投稿先】 朝日新聞「声」 ◆550字以内
(FAX)0570-013579
(FAX)03-3248-0355
(E-mail) tokyo-koe@asahi.com
※住所、氏名、年齢、性別、職業、電話番号(携帯電話も)を明記。 実名原則。他の投稿欄との二重投稿などはご遠慮を。
◆可能な団体・個人は、朝日や日本対がん協会に対する抗議文、質問状などをぜひ作って提出されてはと思います。また、それをメディアに広報してください。
◆ツイッターやフェイスブックなども活用して、ぜひこの問題とできることについて広めてください。
山下俊一トンデモ発言
Tags : 山下俊一 |
朝日がん大賞 |
ドイツ |
シュピーゲル誌 |
インタビュー |
放射線被曝 |
広島 |
長崎 |
チェルノブイリ |
2011.05.10 (Tue)
『チェルノブイリ事故25年』NHKBS1で放映
そんな中、NHKBS1の『世界のドキュメンタリー』で「チェルノブイリ事故25年」という番組が放映されている。すでに最初の「永遠のチェルノブイリ」は終わってしまったが、この番組は2011年5月10日(火)18:00 ~2011年5月24日(火)まで、NHKオンデマンド見逃し番組(有料)で見られるそうだ。視聴申し込みの手続き期限は、5月23日(月)まで。
■シリーズ チェルノブイリ事故 25年
永遠のチェルノブイリ
5月9日 月曜深夜[火曜午前 0:00~0:50]
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110509.html
25年前のチェルノブイリ原発事故で、甚大な被害を受けたウクライナ。事故を知らない世代も増え、チェルノブイリを舞台にしたゲームソフトも流行している。若者たちにとって、もはや原発事故はゲームの中でしか存在しない過去の遺物だが、なかにはバーチャルな世界の体験を通し、事故を深く知ろうとする人も出てきている。番組は、原発の周囲30キロの地帯「ゾーン」を訪れる若者たちに密着。そこでの体験や、当時を知る人々の話などを通して、チェルノブイリと向き合う姿を映し出す。
一方で、番組は原発事故の処理がいまだに続いている現状を伝える。現在、事故が起きた原子炉はコンクリート製の“石棺”で覆われているが、崩壊の恐れがあるため解体しスティール製の巨大シェルターを被せる計画が進められている。しかし、石棺は放射能に汚染され解体作業には大きな危険をともなう。三世代に渡って石棺で働く一家は「シェルターがすべての問題を解決する」という考えには懐疑的だ。また巨大シェルターの建設と保守にどれくらいの費用がかかるのかもわかっていない。こうしたなか、ウクライナでは原子炉22基を新たに建設する予定だ。
番組は、独占入手した石棺内部の映像も紹介。さらには原子力問題の専門家や、地元の医師などのインタビューを交えながら、事故が風化するなかで、今も後遺症に苦悩するウクライナの葛藤を描く。
原題:Chernobyl 4 Ever
制作:国際共同制作 NHK/Simple Production/Crescendo Films/Arte France/RTBF/WIP (ベルギー、フランス 2011年)
被曝(ひばく)の森はいま
5月10日 火曜深夜[水曜午前 0:00~0:50]
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110510.html
事故現場から18キロ地点、人影のない汚染地区の一角で暮らすレオニード。家の回りで栽培する農作物を食べて生活している。科学者でもあるレオニードは、放射線を浴びた農作物を調査。農作物の種類によってその度合いが違うことを知る。汚染された場所で栽培しても、食べられる農作物があることが分かったのだ。
ウクライナ人のガシュチャク博士は長期にわたってチェルノブイリ周辺で放射線の影響を調査している。放射線レベルはまだ通常より数千倍も高いが、直後と比較して3%にまで減少。立ち入り禁止地区は徐々に昔の姿を取り戻し、今では自然の宝庫と言えるまでに回復した。さらに博士はネズミを調査し、放射線を浴びた個体でも、全く見た目には健康であることを突き止める。その理由を探るため、博士はテキサス工科大学との共同研究を開始した。テキサス工科大のロジャーズ教授は、「チェルノブイリの立ち入り禁止地区は、放射線の影響を調べる研究対象として貴重な場所だ」と言う。
サウスカロライナ大学のムソー教授らは立ち入り禁止地区の鳥を調査。尾羽の形に異常があるツバメが多数いることを突き止めた。また7割の鳥が繁殖する前に死ぬことも判明した。
事故から25年、科学者たちは“チェルノブイリ”から何を学ぼうとしているのか。研究の最先端を追ったドキュメンタリー。
原題:Chernobyl, A Natural History?
制作:Camera Lucida Productions/Arte France/CNRS Images (フランス 2010年)
見えない敵
5月11日 水曜深夜[木曜午前 0:00~0:50]
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110511.html
多くの人命を奪ったチェルノブイリの事故。直後に無くなった人は数百人とも数千人とも言われている。さらに事故の処理に携わり強い放射線を浴びた人は数万人を超える。
ドイツのドキュメンタリー作家クリストフ・ボーケルは、通訳として仕事をともにしたウクライナ人の妻マリーナをガンで失った。ボーケルはチェルノブイリ事故に深く関わった人たちを追うことを決意する。
芸術家を目指していたディーマは事故当時、陸軍に所属し事後処理にあたった。放射能の危険を知らされないまま作業に当たり被爆し、後にガンを発病する。明るい色彩にあふれていた作品は、暗い色調と死をイメージする作風にかわってしまった。
グバレフは元プラウダの著名な編集者。何度も公式に現場を訪れて取材を重ね、事故の全貌を記した書籍も出版している。「当局も放射線の危険性を認識していたはずだ。しかし目の前で作業していた若い兵士達は被曝を防ぐための知識も装備もなかった」と述懐する。
ボーケルは事故後に現場を取材したロシア人クルーから貴重な映像と証言も入手。映像には不安な様子で作業にあたる兵士や関係者の様子が映っている。
事故から25年。見えない敵に命を奪われる人は依然として後を絶たない。
原題:Chernobyl : The Invisible Thief
制作:Baum-Film (ドイツ 2006年)
下の動画は、NHKBS1の「チェルノブイリ事故25年」とは関係ないが、原発事故から25年たった今、その周辺に住む人々がどのような影響を受け、どのように暮らしをしているかがわかる。
お見逃しなく。
Tags : チェルノブイリ |
25年 |
NHKBS1 |
クリストフ・ボーケル |
2011.04.27 (Wed)
チェルノブイリ原発事故の死者数は100万人
「菅内閣は人殺し内閣か!」というエントリーでも書いた通り、菅内閣は、首相官邸災害対策ページに御用学者の意見だけを載せ、今回の福島第一原発事故を過小評価して国民を騙そうとしている。
その後、このレポートに批判が殺到したのだろう。総理官邸のウェブサイトは、御用学者の長瀧重信・長崎大学名誉教授と天下り団体の常務理事佐々木康人の連名で書かれた限りなく怪しいレポートにソース元を追加したが、それがかえってそのレポートが嘘だったことを証明してしまった。
原発内で被ばくした方
*チェルノブイリでは、134名の急性放射線障害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
*福島では、原発作業者に急性放射線障害はゼロ(注3)。
という部分は、世界保健機構(WHO)の下記の英文から引用されたと思われる。
According to UNSCEAR (2000), 134 liquidators received radiation doses high enough to be diagnosed with acute radiation sickness (ARS). Among them, 28 persons died in 1986 due to ARS. Other liquidators have since died but their deaths could not necessarily be attributed to radiation exposure.
WHOの英文は、清掃作業担当者だけについて書かれたものであり、そのときに原子炉にいた人々や近隣の人々については全くふれていない。それにもかかわらず、公邸が示した御用学者の文章では、まるで全ての犠牲者について書かれているかのような錯覚を読者に与える。又、134名の清掃作業担当者のうち、28名は急性放射線障害で亡くなられたというのは事実だが、「その後現在までに19名が亡くなっている」の19名というのはどこから出てきた数字なのか。WHOの原文では、清掃作業担当者はその後全員亡くなられたと書かれている。
さらに、下のインタビューによると、チェルノブイリ原発で亡くなられた人の数は、1986年から2004年までに98万5千人にのぼったそうだ。一方の原子力を規制・奨励する国際機関である国際原子力機関(IAEA)でさえもチェルノブイリの死者数を約4千人とホームページで発表している。このように死者の数が大きく異なるのは、IAEAが発表したチェルノブイリフォーラムという調査書は350の論文に基づき英文で公開されている資料だったが、ヤブロコフ博士とネステレンコ博士たちは5千以上の論文を基にしており、英文の論文だけではなく、他言語の論文も含まれていた。また、実際に現場にいた医師、科学者、獣医師、保健師など地域の人々の病状を見ていた人たちの声を基にしているという。
1959年に結ばれた協定によってWHOはIAEAの許可なしには調査書を発表できないことになっているため、世界保健機構(WHO)でさえチェルノブイリの真実を語っていないそうだ。下のインタビューが見られる『Universal Subtitles』というサイトでは、各言語に字幕が訳されており、もちろん、日本語字幕もある。ボランティアの翻訳者が募集されているので、興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
Tags : チェルノブイリ |
比較 |
官邸 |
PeacePhilosophyCenter |
|
ピース・フィロソフィー・センター |
チェルノブイリ原発事故 |
死者数 |
100万人 |