2008.06.06 (Fri)
財務省職員がタクシー接待

目から甘えんぼビームを発射中のティガー
今日の植草一秀の『知られざる真実』、誤解招く「負担減少7割」政府説明と沖縄県議選の関係というエントリーの前半で、財務省職員のタクシー業者からの利益供与のニュースを受けて、植草氏が大蔵省に勤めていらっしゃった1985年から1987年の間のタクシーチケットについて書かれている。
まずは、そのエントリーの冒頭で、植草氏がとても重要なメッセージを送ってくださったのでここに紹介したいと思う。
本当の意味で日本をCHANGEさせるために、心ある者が結束、協働することがとても重要な意味を持つ時期にさしかかっていると思います。それぞれに考え方や主張に違いがあるのは当然だと思いますが、小異を捨てて大同につき、力を合わせて腐敗した現状を打破してゆくことが大切だと思います。私も微力ではありますが、より望ましい社会を構築するために努力してまいる所存です。今後ともご指導ならびにご支援賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
天木直人氏もそうだが、元官僚の立場にいた方が、今の政治のあり方に疑問を持ってそれを国民のために変えていこうと私達と一緒に協力して下さるというのは、私達にとってとても力強いことだと思う。一般の私達ではとても知りえない官僚関連の情報や多種多様なコネクションをお持ちだろうし、情報収集能力にも長けている。又、文章表現もすばらしく、難しいことを読者にとてもわかりやすく書いてくださるからだ。
このところ、民主党の「首相問責サギ」で政治に興味を失いがちだったのを、植草氏が又政治の世界に呼び戻してくれたという感じがする。民主党が首相問責決議案を提出するといいつつ、何かと理由をつけてこれまでに何度となく延期してきたのに失望したのが一番の原因だ。
『kimera25』出せ!やれ!オオカミ民主はもう嫌だ!
によると、今度も又、後期高齢者医療制度廃止法案に抗議するために民主党が6月9日に提出する予定だった首相問責が6月11日以降に延期されたようだ。いつものパターンでこのように次から次へと一ヶ月単位で延期されている。6月11日になると、今度はG8サミットがあるからその後にとでも言うのだろうか。このところ民主党には自公政治を倒そうという気迫が全くかんじられない。どうせ問責しないのだったら、言わなければいいのに、問責する問責するといいつつ永遠に引き伸ばし続けているのだから、これじゃ、問責サギと言われてもしょうがないだろう。
話は財務省職員のタクシー業者からの利益供与のニュースに戻るが、今はどうだか知らないけれど、私が日本で働いていた頃は、夜中の12時を過ぎても、霞ヶ関のオフィス街は蛍光灯が眩しいくらいだった。さぞ忙しいのだろうとその時は思っていたのだが、実際は、自分の残業代を稼ぐため、又タクシーで帰宅するために朝遅く通勤して夜遅くまで働いているとしたら、なんと税金の無駄遣いなのだろう。
おまけに6月6日付けの毎日新聞によると、わかっただけで、タクシー接待を受けていた職員数は13庁502人、接待数は1万2400回にのぼり、財務省職員だけで現金187万5000円を特定のタクシー運転手から受け取っていたというのだから、驚くべき税金の無駄遣いが行われていたことになる。
5日までに接待を受けたことが判明した省庁の職員数と回数は次の通り。▽財務省383人1万1603回▽国土交通省36人249回▽農林水産省13人139回▽金融庁16人計266回▽内閣府9人53回程度▽内閣官房5人23回▽防衛省10人27~31回▽文部科学省10人13回程度▽環境省11人38回程度▽総務省1人約20回▽経済産業省3人5回▽公正取引委員会3人12回▽人事院2人26回。
なぜタクシー会社が省庁の職員に接待をするのかというと、きっと実際職員が乗った距離よりも多目の距離をチケットに書いたり、何も書いてないチケットを渡して、タクシー会社が好きな距離を書いたりしているからだろう。その余剰金のキックバックを受け取っているんだから、これは税金の横領にほかならない。
ヘンリー・オーツさんの「ノーパンしゃぶしゃぶタクシー」があっても不思議ではないでんな!(笑)
にもあったけど、バブルじゃないんだから、会社のお金でタクシーに乗って帰宅するなんて、民間企業ではいくら管理職でもとうてい許されないことだろう。なぜ、国民の血税で給与が支払われる官僚だけが、満員電車を避けて出社することができて、だらだらと仕事をして残業代を稼いだり、タクシーで帰宅できたり、タクシー接待を受けたり、退職後は天下り先が用意されたりするわけ?
これは、蛇足になるが、天下り企業や天下り団体で何をしているかと言えば、ネットで政府寄りのブログを書いて、政府のやることを正当化したり、ランキングではみんなグルになって応援しているのではないかというのが、私の推測だ。そうでなければ、今のように政治部門で政府寄りのブログだけがランキングの上位に集まることは不可能だ。
国民はほとんどが政府に不満を持っていると思うけど、昼は一生懸命働いているので、会社でネットはできないし、帰ってきては疲れきっているので、テレビを見るのが精一杯で、ネットする時間などとうていない。だから、アンチ政府系のブログがいくら政府の不正や格差社会の是正を訴えても読んでいる人はほとんどが政府寄りの大企業の重役か官僚か天下りの職員なので、一番読んでもらいたい層の国民には読んでもらえず、ランキングが停滞しているのではないだろうか。しかし、天下り役人は昼間からネットで発信することが可能だし、内輪でランキングを盛り上げることも可能なのだ。
これまでは、ネットカフェでニートが雇われてやっているのかと思っていたけど、実際は天下り職員が中心となってやっていることなのではないかと思う。今、自公崩壊を目の前にして、彼らはこれまで以上にやっきになっている。それは、人気Blogランキングの政治部門を見れば一目瞭然だ。
アンチ政府系のブログでは、植草氏のブログが10位に入っており、これが最高で、次に『天木直人のブログ』の12位、その後は差が開いて22位の『神州の泉』となっている。このように、このランキングでは政府寄りのブログがほとんど上位を占めている。これだけ政府寄りのブログばかり上位に来ているということは、政府がなんらかの形でこのランキングに参入しているとしか考えられないのである。これら上位の政府系のブログが政府関係者によるブログと証明する方法はないものだろうか。
植草氏の上述のエントリー後半は後期高齢医療制度の問題を指摘しているのだが、関連ニュースをとらちゃんが集めて下さっているので、ご一読を。
『晴天とら日和』「『エセカイカク者』コイズミ&タケナカが恐れる経済エコノミスト・植草一秀氏を読む。」
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