2011.03.27 (Sun)
東京電力の隠蔽、改ざん体質とそれを助長させる政府やメディア
ウィキ・リークスにも、2009年に米国の国際原子力機関(IAEA)当局が、ヒラリー・クリントン国務相宛に送ったコンフィデンシャル情報に、東電が国際原子力機関(IAEA)に日本の原発が大地震には耐えられない設計であることを警告されたのを無視し続けてきたこと、特に国際原子力機関(IAEA)原子力安全保障部の谷口富裕事務次長の管理能力とリーダーシップ能力がないために、原子力安全保障部が悪い影響を受けたことなどが暴露されている。
ちなみに、こちらのプロフィールを見ると、谷口氏は、IAEA事務次長として、2005年にノーベル平和賞、2007年にIPCC副議長として、ノーベル平和賞を団体授賞している。IAEAは、世界中の原発が安全に運営されているかを監視する役目をもつ。そのIAEA事務次長の谷口氏が、福島第一原発が地震に耐えられない設計であることを警告されても無視する東電に加担してきたとしたら、ノーベル平和賞受賞には値しない。
産経によると、2009年の審議会で、平安時代の869年に起きた貞観津波の痕跡を調査した研究者が、同原発を大津波が襲う危険性を指摘していたにもかかわらず、東電と保安院は、「十分な情報がない」「設計上は耐震性に余裕がある」などと主張し、津波想定は先送りされたそうだ。
いつもコメントを下さる蜂鳥のジョーさんに紹介していただいたのだが、この平安時代の869年に起きた貞観津波は、『日本昔話』でも多少、不気味な話として紹介されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。
こうして見ると、事故後の言い訳として、「震災や津波は想定外だった」とよく馬菅や東電関係者や御用学者が繰り返し言っており、それを原子力産業と癒着の深いメディアが次々に広めているが、実際は想定内で、想定外というのは、単なる言い訳にすぎないということがわかる。

『晴天のとら日和』
「(東電&保安院は)大津波の警告を無視しておいて「想定外」とはよく言えたもんだな、。。」より
その他、広瀬氏が指摘された要注意人物をT_2ndさんが、書き取って下さった。
水野倫之(解説委員)--- 1999年の東海村JCOの臨海事故で、夥しい数の中性子が飛び出した時、避難するよう忠告もせず、住民を被爆させた問題の人間。
山崎淑行(報道局科学文化部)--- 1995年にナトリウム漏出火災事故を起こした高速増殖炉「もんじゅ」の去年の運転再開に際して、「世界が注目している」なんて宣伝してきた男。
関村直人(東京大学大学院・工学系研究科教授)--- 2007年の新潟県中越沖地震で、変圧器の火災発生で全面停止となった柏崎刈羽原子力発電所を、まだ運転再開してはいけないのに、次々に再開させてきた経産省の政府側の座長で、しかも全く原子力について知らない男。
余談ですが、ユーストリーム見る前、3/23-日刊ゲンダイ「新企画-報道番組 ここがダメだ」の水野氏ヨイショ記事を読んで疑問を感じましたが、睨んだ通りでしたね。私は人間性の問題だろうと思います。
また、3/24-日刊ゲンダイは、毎日TVに出てくる原子力・保安院の西山英彦審議官は、文系出身で原子力に関しては技術的なことは殆どわからず、東電が調査したデータをただタレ流しているだけ。こんな門外漢に会見をやらせていること自体、国民をバカにしていると切って捨てています。即刻専門家に交代すべきでしょう、口下手でもいいから。
馬菅と東電清水社長の嘘:
3月12日の会見で、馬菅が国民へのメッセージで、「今回の地震が、従来想定された津波の上限をはるかに超えるような大きな津波が襲ったために、従来、原発が止まってもバックアップ態勢が稼動することになっていたわけでありますけれども、そうしたところに問題が生じているところであります。」と延べている。
3月13日の会見で、清水正孝・東電社長が「(福島第1原発を襲った)津波の規模は、これまでの想定を超えるものだった」)と言い、このほかにも、テレビなどに出演する御用学者らが、連日のように「想定外」という言葉を使っている。官僚も総理もうまく東電に言いくるめられ、東電のいいなりに発言していることがわかる。
IAEAに危険性を指摘したのは、独立行政法人「産業技術総合研究所」の岡村行信活断層・地震研究センター長と思われる。この時点で非常用電源など設備を津波プルーフに改修していれば、今回のような惨事には至らなかったであろう。東電の主張を是認した保安院の姿勢も厳しく問われるべきであるし、一国の首相が、東電のいうことを鵜呑みにして国民を欺くメッセージを恥ずかしげもなく述べたことは、犯罪と呼んでもいいのではないか。
今回の原発事故について、想定外という言葉を口にした全ての御用学者、東電幹部、馬菅は、原子炉を石棺で囲う際に、原子炉の中に閉じ込めて、二度と嘘がつけないようにするしかない。
そして、また、今日も東電は、バレバレな嘘をつきまくっている。福島第1原子力発電所3号機のタービン建屋地下で作業員3人が被曝した事故について、26日の東電の会見では、事故を未然に防ぐことができるデータがあったとして謝罪したが、その後そんなデータはなかったと訂正したという。放射性物質のデータも、高い数値が発表されると、すぐその後から低い数値に変えられることもしょっちゅうある。とにかく、ずさんなデータ管理、又はデータ改ざんをしているとしか思えないほど、次から次へとデータが変わっていく。被曝した作業員らは、その後どうなったのか。被曝した作業員のニュースもほとんど流れてこない。こんなずさんでインチキな企業に人命がかかわる任務をいつまでもまかせておいてはいけない。
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2008.03.08 (Sat)
Japan Blog Awardのカテゴリー分けに疑問を呈す
というエントリーで、芦田太郎君のブログがジャーナリズム部門で受賞したのは納得がいかないと書いたら、芦田太郎君本人から、さっそくコメントをいただいた。このコメントを読んで、芦田君って本当に素直で正直な青年だなと印象を持つ。
芦田太郎です。
受賞した僕自身もなぜ自分が「ジャーナリスト部門」で受賞できたのかわかりません。というわけで、立食パーティーの際に早速主催者の太田さんに「何を評価されたのか全くわからないまま帰れない」と言いに行きました。すると審査員の湯川さんが決定し、評価していただいたと言うことで、後日講評を聞かせていただくこととなりました。そこで納得いく答えを聞きだせたらなと思います。
それと。
アメブロ云々の話は僕が何か発言する意味も根拠もありませんが、間違いなく言えることは、ジャーナリズム部門のカテゴリーに「就職活動」があったということです。
本人もなぜ、自分が「ジャーナリズム部門」で受賞できたのかわからないとのこと。芦田君のコメントには最後に、「間違いなく言えることは、ジャーナリズム部門のカテゴリーに「就職活動」があったということです。」と書いてあるが、JBAの「カテゴリー紹介」のページを見ると、就職活動・新社会人はビジネスに属す。
ビジネス
アントレプレナー/ビジネス/金融/マーケティング/
広告/株式・投資/就職活動・新社会人 etc..
ジャーナリズム
ニュース/経済/政治/国際 etc..
となると、芦田太郎君のブログは、ビジネスカテゴリーに入るべきだったのだ。それが、なぜジャーナリズムカテゴリーに入り、受賞までしてしまったのだろうか。まずは、間違ったカテゴリーに芦田君のブログを入れた事。そして、その間違ったカテゴリーでグランプリを受賞してしまったことが批判されなければならない。これは、このカテゴリーの審査員の信用を失わせるだけではなく、JBA自体のいいかげんさを露呈する結果になるのではないだろうか。
そこで、私は、ジャーナリズム部門の審査員であった、湯川 鶴章氏にメールで問い合わせしてみることにした。
2008年3月7日
湯川 鶴章様、
このたび、2008年度JBAのジャーナリズム部門にノミネートしていただいた『カナダde日本語』の美爾依と申します。JBAジャーナリズム部門の審査員、お疲れさまでした。
さっそくですが、今回、ジャーナリズム部門でグランプリを受賞された芦田太郎さんのブログのカテゴリーについて、お尋ねしたいことがあります。彼のブログを最初から一通り読ませていただきましたところ、なぜジャーナリズム部門にノミネートされたのか、全く理解できませんでした。彼は主に就職活動について書かれています。しかし、就職活動は、ジャーナリズム部門ではなく、ビジネス部門にカテゴライズされるのではないでしょうか。
芦田太郎さんご本人も、なぜジャーナリズム部門で受賞したのかわからないとおっしゃられています。今回、JBAに登録したとき、自分でカテゴリーを選ぶはずなのですが、自分でもなぜジャーナリズム部門かわからないとおっしゃっている事自体、おかしくないでしょうか。
こういった初歩的なカテゴリーの混乱は、審査員であられた湯川様の信用だけではなく、JBAの信頼性を著しく失う結果になりかねないと思います。お忙しいところ、お手数ですが、このカテゴリーのことをはっきりさせたく、納得のいく説明をしていただきたいと思い筆をとらせていただきました。よろしくご回答のほどお願いします。
最後に、これからも、湯川様のご活躍とご健康を心よりお祈り申し上げます。
美爾依
返事が来たら、みなさまにブログでお知らせしたい。
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