2011.11.11 (Fri)
鯨にもう少しで呑み込まれるところだったサーファーのYouTube動画
ABCニュースによれば、今年の天候のパターンが、海の魚を海岸の近くに呼び寄せるものであり、そのせいで、鯨がこのようにえさを求めて海岸近くまで押し寄せているのだそうだ。
ザトウクジラが海岸近くにえさを求めてくることは、これが初めてではなく、サンタ・クルズではよくあることで、カヤックやボートにのって間近に鯨を見ようという人々が増えているそうだ。まだ、鯨に呑み込まれた人はいないが、先週、ボートが一隻壊されたという。ザトウクジラは普通の動物を40匹くらい一度に呑み込めるということで、カヤックやボートに乗る人たちには、人間が呑み込まれる可能性もあるので注意を促している。
捕鯨は古くから世界中で金儲けのビジネスとなっているが、最近では規制が厳しくなっている。日本ではいまだに研究のためと偽って商業捕鯨を行っている。アイスランドでも1986年に国際的な商業捕鯨停止が決定したにもかかわらず、いまだに捕鯨が続けられている。この夏、米国は、2006年に再開されたアイスランドの商業捕鯨に抗議して、貿易や外交による制裁を与えた。
2010.03.21 (Sun)
鯨肉違法提供の米高級すし店「ザ・ハンプ」が閉店
まずはこのレストラン、名前が「ザ・ハンプ」というところが、絶滅の危機のある「The humpback whale(ザトウクジラ)」からとったところからして、まずかったのではないかと思う。反捕鯨派に睨まれて当然である。
反捕鯨派の多い米国で、一度こういったニュースが流れると、そのレストランに足を運ぶ人はほとんどいなくなるだろう。だから、閉店して正解だと思う。
鯨肉違法提供の米高級すし店が閉店、「自らへの懲罰」
(ロイター 2010年 03月 21日 10:58 JST)
[ロサンゼルス 20日 ロイター] 米ロサンゼルス近郊のサンタモニカで鯨肉を違法に提供した高級すし店「ザ・ハンプ」が検察当局に訴追され、20日付で閉店することを明らかにした。閉店の理由については、「自らへの懲罰」と説明している。
報道によると、この問題を告発したのは、和歌山県太地町のイルカ漁をテーマにし、今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞した米映画「ザ・コーブ」の制作者ら。連邦当局と協力し、同店でひそかに撮影するなどして、絶滅危惧種に指定されているイワシクジラが提供されていたことを明らかにした。
米国では海洋哺乳類保護法により、鯨肉などの販売が禁じられており、検察当局は今月11日、同店のシェフを同法違反容疑で訴追していた。有罪になれば、最高で禁固1年と20万ドル(約1800万円)の罰金が科されるという。
同店はウェブサイトに掲載した声明で、閉店の決定について「裁判所による将来の罰金処分に加えて自らに科す懲罰」とし、違法行為について謝罪した。
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このように、米国では、鯨肉を販売する店のシェフが逮捕されるけど、日本では販売を目的に捕鯨船の船員が持ち帰った鯨肉を摘発したグリーンピース職員の方が逮捕されてしまった。米国ではありえない話だ。それも、なぜか調査が目的のはずなのに、必要以上に多くの鯨を殺し、その鯨肉が(闇?)市場に出回っているという不思議な国、ニッポン。
国内にいただけでは、海外でどんなに鯨を殺して食べることが嫌われているかわからないだろうけど、こういったニュースが入ってくることによって、海外と日本の捕鯨に対する考え方の違いを少しは理解できるのではないだろうか。