2012.04.11 (Wed)
このままいけば、次期総理は橋下徹になるかも
私はてっきりロムニー氏は50代だと思っていたら、65歳だったんだね。外見も話し方も実に若々しいので、てっきり50代だと思っていた。下の動画は、ロムニー氏のキャンペーンのヴィデオだが、この短いキャンペーン広告の中で、これまでの共和党の保守派的思想とは正反対の「国民がやりたいことをやれる自由な国を目指すことをアピールしている。
その一つの具体的な例として、中絶に関しても、女性の選択を尊重し、中絶を合法化することを約束している。本気でロムニー氏がこれを実行するつもりなのかどうかはわからないが、前大統領選で、民主党に大敗した共和党にとって、これまでとは全く異質な政治理念を訴えた結果、支持を得たという点では成功したのだろう。
Mitt Romney's 2012 Pro-CHOICE Commercial
一方のサントラム氏は、どちらかというとリベラルなロムニー氏に反感を持った共和党支持者から支援を受け、州によっては、ロムニー氏に勝った州もあったが、結局は、思ったほど支持者数が伸びず、先週末に撤退することを決断したという。
日本でも、もうすぐ衆院選が行われようとしている。増税法案の行方によっては、増税法案が成立すると同時に野田内閣が解散するかもしれないし、任期満了まで持つかもしれない。しかし、今、衆院選が行われたら橋下氏率いる「維新の会」が圧勝するというデータがある。下の『現代ビジネス』のデータだが、このデータによると、民主と自民は歴史的大惨敗となるそうだ。まあ、これだけの失態を重ねれば、無理もないだろう。
『現代ビジネス』東京では分からないハシズム台風、猛烈な勢い 生データ公開衆議院48選挙区4800人に本誌がアンケート 橋下「維新の会」近畿地区で全勝!前原、谷垣も落選民主、自民は歴史的大惨敗
「週刊現代」2012年4月14日号より
全体で見れば4800人中1615人、33・6%の有権者が、いま衆院選があれば維新の会の候補に投票すると回答。次いで自民党が9・9%、民主党にいたってはわずか5・0%。以下、みんなの党4・3%、共産党3・1%、公明党2・6%、まだ決めていないという人が40・1%という結果になった。
ちなみに本誌と同様の調査を読売新聞が3月16日~18日に行っているが、その結果は維新支持24%、自民18%、民主10%となっている。こちらの回答者は2079人(うち大阪在住890人)であり、本誌の半分以下だ。
本誌調査を府県別に見ると、近畿圏のなかでももっとも維新支持者が多いのは、やはりお膝元の大阪で42・1%。奈良(32・2%)、和歌山(29・0%)、京都(28・6%)、兵庫(26・9%)、滋賀(26・0%)と続く。
まず、国民の80%以上が原発の再稼動に反対しているという調査結果がでているにもかかわらず、官僚に言われるままに再稼動を進めようとしている野田政権は、もはや、国民から見放されてしまったも同様だ。橋下は、そこをうまくついて、反原発側に回り、多くの支持を集めている。橋下が本当に原発の再稼動に反対なのかどうかはわからないが、国民の気持ちをつかむために、アンケート調査やデータを調査した結果、原発再稼動に反対する国民が多いことから、そういう意見を述べることにしたのだろう。橋下が国民の気持ちを掴むのが上手いのは、そういった下調べを念入りにして、より多くの国民にアピールするようなコメントを報道を通じて述べているからだ。
橋下に比べ、野田なんかは、国民の気持ちを掴もうなんて気力もなく、ただただ、官僚に言われるままに行動するのが精一杯の状態だ。財務省のパペットであることを国民にも見抜かれている野田には、橋下のように国民の気持ちを掴むなんてとてもできない芸当だろう。
橋下は、又、運もいいのかもしれない。今では、東日本大震災や福島第一原発事故の影響や、将来いつ起こるかわからない関東大震災を避けるために、東京から大阪へと移る個人や家庭や大企業が増えている。つまり、橋下氏が大阪市長になったとたん、大阪には人もカネもどんどん増えて、潤ってきているのだ。まるで、橋下が大阪の景気をよくしたかのように。
一般の国民よりも原発のことも、国民の生活のことも何も知らない人たちが政治家となり、官僚と大企業とマスコミとグルになって自分の利権のためだけに働いているような状況では、国民が今の政治に愛想を尽かすのは当然だ。そんな思考停止の政治家よりも少しだけ頭のいい橋下氏には、これまでの政治家ができなかったことをやってくれそうな雰囲気があり、国民が期待するのも無理はないだろう。
ミット・ロムニー氏のように、彼がどんな思想を持ち、言っったことを実行するかどうかより、国民に受けのいいことを言って、期待を抱かせる技を持っている方が最後には笑うのだ。でも結局橋下も、与党になったとたん、政権交代をしたときの民主党のように官僚に手玉に取られて、選挙前に言ったこととは全く別のことをし始めるかもしれない。小沢一郎氏がいつもおっしゃられているように、いまの官僚政治を打破しない限り、日本の政治に未来はないのだ。
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