2009.12.31 (Thu)
今年の10大ニュース

写真:毎日新聞 『2009年重大ニュース」より
やはり、ほとんどの新聞で今年の10大ニュースのトップを占めているように、なんといっても今年最も注目を集めたニュースは、衆院選で民主党が自民党に圧勝し、半世紀以上に及んだ自民党政権から民主党政権への「政権交代」が実現したことであろう。これは、私も含めた多くの日本国民が長年望んでいたことであり、それが実現したことは、実に喜ばしい限りだった。
民主党は政権を執ってからまだ3ヶ月しか経過しておらず、これまで自民党が半世紀以上にも渡って行ってきた慣習を変えるのは容易なことではないだろう。国民主権の政治を実践するにも、国民一人一人の意見が違うため、全ての国民を満足させることができるような政治を行うことには困難が伴うことは理解できる。最初のうちはいろいろな批判も浴びているが、そのうち、もう少し問題の対処の仕方に慣れてきたら、物事はスムーズに進むようになってくると思われる。
米国でも1月にオバマ政権が発足しており、今年の海外のトップニュースとなっている。最初は快調な滑り出しだったが、このところ、勢いがなくなってきたような気がする。イラクへの派兵の問題や健康保険の導入問題、同性婚など、オバマ政権もさまざまな問題を抱えている。オバマ政権でさえも全ての国民が満足できるような政治を行うのは難しいようだ。
政治以外のニュースでは、やはりマイケル・ジャクソンの急死やのりピーや押尾学が麻薬で逮捕されたことが大きな話題となった。当初は、新型インフルエンザについても日本では異常なほど報道されたが、寒くなり、インフルエンザが流行する季節になると、ほとんど話題にのぼらなくなった。流行し始めた頃は、自民党の舛添前厚生労働大臣が水際作戦と呼ばれる意味のない空港での検疫を行うなど、いかにも新型インフルエンザが恐ろしいものであるかのように扱われていたが、現在では新型インフルエンザの詳細が伝わり、その予防法なども国民の間に浸透したため、新型インフルエンザに対する国民の恐怖感はほとんどなくなったのではないかと思う。
日本では大晦日から元旦にかけて大荒れの天気となるようなので、初詣客は激減し、逆にお正月を家でネットをしながら、又テレビを見ながら過ごす人の数が増えるだろう。だから、明日は、寝正月が一番のようだ。
みなさま、今年も『カナダde日本語』を訪問くださり、コメント、TBいただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。どうか、希望に満ちた新年をお迎え下さい。
2009.11.01 (Sun)
オバマが軍国主義に?:軍人のためにホワイトハウスde「トリックorトリート」
昨晩、10月31日はハロウィーンだった。子供たちは奇抜なコスチュームを着てお菓子を求めて家々を訪問し、大人たちは仮装パーティを楽しむ夜。今年はちょうど土曜日で、おまけに翌日から冬時間に変わるので、一時間長く寝ていられるため、例年に比べて多くのイベントが行われ、今年のハロウィーンはあちこちで大盛況だったようだ。
米ホワイトハウスでもオバマ政権になってから初のハロウィーン・イベントがあり、2000人を超える*「トリック・オア・トリーター」たちが参加した。
*家を訪ねて「トリック オア トリート?(ごほうびくれなかったらいたずらしちゃうけどいい?)」と聞くことから、ハロウィーンの夜に各家を訪問する人たちのこと。

White House a special stop for treats
(Associated Press Photo / Manuel Balce Ceneta)
Associated Press / November 1, 2009
大訳:
ワシントンー米軍の家族を称える目的で昨晩ホワイトハウスでハロウィーンのイベントが開催された。
スーパーヒーロー、海賊、妖精、ガイコツなどに仮装した子供たちが親に連れられてメリーランド、ヴァージニア、ワシントンなどからオレンジ色にライトアップされたホワイトハウスにやってきて並んだ。
オバマ大統領は訪問者と笑ったり、話しかけたりしながら、30分ほど、セロファンに包まれたお菓子の袋を手渡した。その袋には、ホワイトハウスのシェフ、ビル・ヨーゼス特製のバタークッキーやナショナル・パーク基金レンジャー活動の本なども詰められていた。
お菓子の袋は6歳から14歳の子供用に用意されたもので、ワシントン在住のティエラ・トーマスちゃん(11歳)は、オバマからキャンディーを受け取った後、「大統領が私の手に触った。」と微笑んだ。
ミシェル・オバマは猫の耳をつけ、レオパードの柄のトップを着ていた。オバマは軽装で、コスチュームは着なかった。この日、コスチュームをつけなかった数少ない一人だった。オバマの広報担当秘書官であるロバート・ギブズでさえ、ダース・ヴェイダーのコスチュームを着けていた。
オバマの娘たちである8歳のサーシャちゃんと11歳のマリアちゃんにとっては最初のホワイトハウスでのハロウィーンだったが、ホワイトハウスは、二人がこの日どこでハロウィーンを楽しんでいたのか、どんなコスチュームを着たのかを伝えることを拒んだ。
オバマ大統領はハロウィーンでも軍人を称えるというポーズを忘れなかったようだが、冷泉彰彦によれば、MLBワールドシリーズ第一戦でも始球式のパフォーマンスでは、ブッシュ時代にも見られなかったような「軍国主義色」の演出がされていたという。
米ホワイトハウスでもオバマ政権になってから初のハロウィーン・イベントがあり、2000人を超える*「トリック・オア・トリーター」たちが参加した。
*家を訪ねて「トリック オア トリート?(ごほうびくれなかったらいたずらしちゃうけどいい?)」と聞くことから、ハロウィーンの夜に各家を訪問する人たちのこと。

White House a special stop for treats
(Associated Press Photo / Manuel Balce Ceneta)
Associated Press / November 1, 2009
大訳:
ワシントンー米軍の家族を称える目的で昨晩ホワイトハウスでハロウィーンのイベントが開催された。
スーパーヒーロー、海賊、妖精、ガイコツなどに仮装した子供たちが親に連れられてメリーランド、ヴァージニア、ワシントンなどからオレンジ色にライトアップされたホワイトハウスにやってきて並んだ。
オバマ大統領は訪問者と笑ったり、話しかけたりしながら、30分ほど、セロファンに包まれたお菓子の袋を手渡した。その袋には、ホワイトハウスのシェフ、ビル・ヨーゼス特製のバタークッキーやナショナル・パーク基金レンジャー活動の本なども詰められていた。
お菓子の袋は6歳から14歳の子供用に用意されたもので、ワシントン在住のティエラ・トーマスちゃん(11歳)は、オバマからキャンディーを受け取った後、「大統領が私の手に触った。」と微笑んだ。
ミシェル・オバマは猫の耳をつけ、レオパードの柄のトップを着ていた。オバマは軽装で、コスチュームは着なかった。この日、コスチュームをつけなかった数少ない一人だった。オバマの広報担当秘書官であるロバート・ギブズでさえ、ダース・ヴェイダーのコスチュームを着けていた。
オバマの娘たちである8歳のサーシャちゃんと11歳のマリアちゃんにとっては最初のホワイトハウスでのハロウィーンだったが、ホワイトハウスは、二人がこの日どこでハロウィーンを楽しんでいたのか、どんなコスチュームを着たのかを伝えることを拒んだ。
オバマ大統領はハロウィーンでも軍人を称えるというポーズを忘れなかったようだが、冷泉彰彦によれば、MLBワールドシリーズ第一戦でも始球式のパフォーマンスでは、ブッシュ時代にも見られなかったような「軍国主義色」の演出がされていたという。
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2009.01.11 (Sun)
駐日大使に内定したナイ教授のソフトパワー論とは?

ブッシュ政権は、京都議定書から離脱したり、地球温暖化防止に非協力的だった。又、日本が国連総会に毎年提出している核廃絶決議にも反対していた。これに対し、オバマ政権は環境問題に敏感で、温暖化対策での国際協調を重視し、究極的核廃絶を目指す方針も掲げている。
駐米大使や全米15都市に駐在する総領事らは、これまでは、環境・エネルギー問題や核軍縮などブッシュ政権との間で連携が図りにくかった分野での協力をオバマ政権とは積極的に推進していく方針を確認したそうだ。
中には、ナイ氏が創価学会と繋がっていると見る向きもあるようだが、その辺は確固とした証拠があるわけではないのでわからない。
ナイ氏は日本はアジアで最もソフトパワー能力を持っていると述べているが、それでは、いったいナイ教授の唱える「ソフトパワー論」とはどのようなものなのか。10月2日に行われたカーネギー・カウンシル・トークに参加したナイ教授が、歴代の大統領らにたとえて、リーダーに必要な3つのソフトパワー能力について語っていた。
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